二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 【完結】
日時: 2020/07/30 22:02
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: gKP4noKB)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1374

どうもです、灯焔です。
我が道中を進んでいく逃走中#CR04!『JOKER』の正体が遂に判明したり、道化師が本格的に動き出したりと大波乱が止まらない!
今回の舞台は、某リアルファイトゲーな『マリオパーティ5』より『レインボー・ドリーム』。人々の『そらのユメ』から生まれた天空のエリアを、逃走者達とハンターによる4度目の本気の鬼ごっこが今、始まる―――!


ジルクファイドが不穏な動きを見せて終了した前回の逃走中。道化師もどう動いてくるかわからん状況で逃走中#CRはどうなってしまうのやら…。『JOKER』、そして彼を巡る戦いは更にヒートアップ…していくのか?
ドラマは異常気象を解決する為夢の国へ!こちらもただ事じゃあなさそうですよ…?
種族を超えた絆を今、解き放つ時―――!命よ、魂よ、輝きを放て!


<ルール>
逃走エリア:『レインボー・ドリーム』
コネクトワールドの人々の『そらのユメ』から生まれた、天空にそびえる大きなエリア。
4つのエリアに分かれており、逃走者達は各々OPゲームで選ばれた場所から逃走をスタートすることになる。また、今回はミニドラマに対応する為『4つの国』のような景色に仕上がっている。
エリア詳細 >>1
ミニドラマ紹介 >>2



逃走時間:85分

賞金:51万(1秒100円)

ハンター:初期4体(OPゲーム会場のハンターボックスに4体)

自首方法:『雷の国』か『雪の国』にある自首用電話から自首する旨を電話する。


<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>3

風雅


【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>4
クリス
ルフレ
カムイ

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細>>5
舞園さやか
ソニア・ネヴァーマインド
天海蘭太郎

【どうぶつの森シリーズ】より (3人) 詳細>>6
むらびと
しずえ
たぬきち

【白猫プロジェクト】より (3人) 詳細>>7
シャルロット・フェリエ
ルカ・フォルティス
レクト・ラロ

【作者枠】 (3人) 詳細>>8
桜木霊歌
YUMA
夏風邪

【逃走中#02 MVP】 (2人) 詳細>>9
アルル・ナジャ
クレア・スチーブンソン

計20名


○逃走中#CR05 出場枠争奪クイズ 結果発表実施! 
 ※締め切りました


◎AfterBreakTime

 ①『数多の可能性の世界へ』  >>10
 ②『松野家の七転八起』    >>36
 ③『とある神々の憂鬱』    >>56
 ④『その紅き目は虚空を仰ぐ』 >>68
 ⑤『現は夢、夢は現』     >>81
 ⑥『混沌落下☆注意報』    >>94
 ⑦『道化は鳥を嘲笑う』    >>124
 ⑧『異星の明星を見上げて』  >>133
 ⑨『みんなで脱出戦争』    >>144
 ⑩『打ち上げパーティ』    >>169-173

 Extra『ウルトラワールドとの邂逅』 >>174-177



以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.86 )
日時: 2020/06/21 22:04
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: LdHPPNYW)

【39:37】





~雨の国 住宅街~





夏風邪「………結局半分ずっと隠れたままだったな」



最初のミッションからここまでずっとスタート地点の雨の国から動かずじっと隠れていた夏風邪。その行動が吉と出たのか、単に運が良いのかは分かりませんがハンターの視界を見事に回避しています。



夏風邪「………逃げ切って社長へのお布施したいし。自分に災難が降りかかるミッションじゃなきゃこれからもスルーだな」



社長、こと檀黎斗へのお布施をしたいと言う夏風邪。そう言えば檀黎斗狂信者3年目だったんでしたよね。天の声もキャラクターは違いますが『狂信者』を自称していますので、気持ちは分かりますよ。



夏風邪「………そうなのか?だったら僕と契約して檀黎斗狂信者になろうよ!まず社長こと檀黎斗様の基本的な魅力を俺が余すところなく伝えるよ!」



社長の話になった途端滑舌になる夏風邪。狂信者なんてみんなこんなもんめう。天の声もこの症状かなりの割合で引き起こすので非常に良く分かります。
ですがそのまま聞いていると実況が出来なくなるので、今回は遠慮させてください。多分話している間にゲーム終わっちゃいます。



夏風邪「………別に俺はそれでもいいんだけどな」



こっちが良くない!
…そうこうしていると、何やらまた夏風邪の前に(^ω^)が現れました。珍しいですね、こんなに出て来るなんて。





(^ω^)<ボクハレアキャラジャナイヨ!

夏風邪「………俺と天海とルカが全員捕まったら俺の髪の毛刈るんじゃなかったのか?」

(^ω^)<コンカイハソレジャナイヨ!ボクノオトモダチミナカッタ?

夏風邪「………友達?」

(^ω^)<ウン。『フリムキ』ッテイウトモダチナンダケド、ミテナイ?



あれー?灼熱くんの他にまーた顔文字連れてきたんですか。しかも『振り向き』って。確実に例の振り向き厨じゃないですか。
はーねがー♪擦り切れてー折れる日ーまでー♪ 翔ばたきーたーいー♪

( ゚д゚ )彡 そう!

ってやつです。お目汚し失礼しました。…で、なんでキッチーは振り向きを探してるんですか?



(^ω^)<ナンカネ、『コンティニューシホウダイノドカン』ガカミナリノクニニアルラシクテ、ソレデアソボウッテヤクソクシテタンダヨネ

夏風邪「………『コンティニューし放題の土管』だって?!いやそれ絶対にあれじゃん。社長の土管じゃん。どこから持ってきたんだよ…」

(^ω^)<デカパンハカセトカイウヒトガ、ドコカノライダーノマネシテカイハツシタラシイヨ

夏風邪「どこかのライダーぁぁぁ!!!社長ーーー!!!」



キッチーの情報を聞いた瞬間悶える夏風邪。貴方そういうキャラでしたっけ。
どうします?折角キッチーがお願いしに来てるんですし、協力してあげても……



夏風邪「コンティニュー土管見に行きたい。折角だから入ってみたい」



あっ、はい。








【38:15】





~雷の国 デカパン研究所前~





夏風邪「コンティニューどっかん!コンティニューどっかん!」

(^ω^)<ボクヨリコウフンシテルネ



キッチーがツッコミ役に…。普段なら容赦なく刈っているはず。立場が逆転しています。
とりあえず話にあったデカパン研究所まで行ってみましょうか。それらしき看板がある建物に近付いてみると、そこには……。


















舞園「わぁ、凄いですね!本当に復活できてしまいました!」

( ゚д゚ )<フハハハハハハハハ! (ピョーン)



…土管から勢いよく飛び出す振り向きとそれに感心している舞園さんがいました。
なーにやってんですか。



夏風邪「本当にコンティニュー土管だ!実物っぽい物をこの場で見れるなんて!」

舞園「夏風邪さん!もしかしてこの土管を知っているんですか?」

夏風邪「当たり前じゃないか!このコンティニュー土管はかの高名な社長である檀黎斗様が開発なされた『プロトマイティアクションXガシャットオリジン』に搭載されたα版限定の機能の1つなんだよ!うわぁ、本当に見れるなんて!…社長のものじゃないけど」

デカパン「ホエホエ~。この土管の元ネタを知ってたダスか。それなら話が早いダス。この土管に入って『コンティニュー』を実際に体験して欲しいダス!」

夏風邪「是非!やらせてください!!!」

舞園「折角なので私も入ってみたいです!」

(^ω^)<ホンライノモクテキワスレテナイ?

( ゚д゚ )<キッチークンコンニチハ!キョウハFBIミナイカラフリムキシホウダイダヨ! ( ゚д゚ )彡



外見上は彼が使用していたコンティニュー土管とそっくり。デカパン博士曰くまだ実験中の段階だそうで。実際に入って感想が欲しいのだとか。
その言葉に意気揚々と『やります!』と答えた夏風邪と興味津々の舞園さん。…まぁキッチーのお使いは果たせたようですし、別にいいのでは?



(^ω^)<ナットクイカナイヨ!

デカパン「それじゃ、この紫色の土管に入ってほしいダス」

夏風邪「………分かった。入ったらどうすればいいんだ?」

デカパン「丁度いいところでジャンプしてほしいダス。うまく行けば土管からピョーンと飛びあがって外に出られるダス!」



彼に言われた通りに土管に入る夏風邪。そのまま下に下にゆっくりと落ちていきます。



夏風邪「(この辺かな…)」



丁度いいタイミングでジャンプ!すると…?





ピョーン!!!



夏風邪「おおおおお!!!これが檀黎斗様がコンティニューした視線…!」

(^ω^)<イッツミーマーリオー!

( ゚д゚ )<ソレハモトネタジャナイカナ キッチークン!

舞園「夏風邪さんも成功した…!凄い開発ですねっ!」

デカパン「ふむふむ、夏風邪クンはうまく行ったダスね。それじゃ感想はこのシートに書いてもらうとして…ワスからプレゼントダス」



夏風邪が無事土管から出てきたことを確認したデカパン博士は、アンケート用紙と一緒に『赤いカード』を5枚夏風邪に渡してきました。



夏風邪「………なんだこれ?」

デカパン「ワスが発明した『レッドカード』ダス!このカードを逃走者以外の人物に貼ることで、部外者をエリアの外に追い出す効果を持つカードなんダス!」

夏風邪「………正直何に使うのか分からないが…貰っておく。ありがとう」

デカパン「ささ、お嬢さんも入るなら入るダス~!」

舞園「はい!それでは夏風邪さん、行ってきますね!」

夏風邪「檀黎斗様の気分味わってね!」



デカパンに呼ばれ、紫色の土管の中に入る舞園さん。…しかし、夏風邪の時とは反応が違うことに彼女の頭が埋まった瞬間全員が気付きました。



ガタンっ!!!



デカパン「ホエ?!」

夏風邪「土管が傾いた?!」

舞園『な、なにが起こっているんですか?!飛びあがれませーん!!」

(^ω^)<…………



急に土管の入り口が斜めを向き、舞園さんが出られなくなってしまいましたよ?!
どうやらデカパン博士にとっても想定外のようで、オロオロしています。ど、どうしましょう?!
それでもなお懸命に外に出ようとしていた舞園さんに、悲劇が……!


























舞園『きゃあああああああああああっ?!』

( ゚д゚ ;)<イヤァァァァァァカワイコチャーーーーン?!?!?!



ドッカーーーーーーーーン!!!!!



なんと!土管が大砲のように音を上げたと思えば、舞園さんがそのまま空中に浮かんでどこかに飛んで行ってしまいました!そのまま視界から消え去る舞園さん。
まさか大砲みたいに飛んでいくとは思っていなかった一同は何も言えずにそのまま消え去った影を見守ることしかできませんでした…。


























~晴れの国 商店街前~









舞園『きゃぁーーーーーっ!!! きゃっ?!』



どしーーーん!!!
勢いよく地面にぶつか……った割には怪我がなさそうな舞園さん。どうやら寸のところで神パワーで衝撃を和らげたようです。ふぅ、良かった。


MZD『良かったじゃないよ?!あぁヒヤヒヤさせんなよもう…!』



舞園「急に外に出られなくなってびっくりしましたよ…!」



こっちもヒヤヒヤしましたよ。…ん?何か足音が―――








































ハンターKU「…………!!」








ダッダッダッダッダ!!!!





ROCK ON 【SAYAKA MAIZONO】





ピーーーーーーーーーーーー






舞園「えっ?!いやぁーーーーーー!!!」




あーーーっ!足音の正体はハンター!運悪く見つかってしまったようです!
気付いた時には既に近くにおり、逃げられる間もなく…。









ポンッ








【35:44】
舞園さやか 確保 残り10名





舞園「好奇心に負けてしまいました…。色んな意味で…」



土管に入らなければ晴れの国に飛ばされることもなかったろうに…。
災難だった舞園さんでした。








ピリリ ピリリ









夏風邪「『舞園さやか 確保 残り10名』 ………博士、お前のせいだろこれ」

デカパン「申し訳ないダスー!このコンティニュー土管は一旦取り下げるダス!」

夏風邪「取り下げる前に一枚記念写真を」

(^ω^)<キッチーモイッショダヨ!




逃走者用のスマホで撮ろうとしないでくださーい。
次回、またもや逃走者達にチャンスが…?!

Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.87 )
日時: 2020/06/22 22:00
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: LdHPPNYW)

【35:00】








ピリリ ピリリ








むらびと「(そそくさとスマホを取り出して『ピコーン!』)」

アルル「『これより3分間、『裏切り者だと思う逃走者』を1名選び強制失格させることが出来る。』 えっ、あの1回だけじゃなかったのー?!」

ルカ「『投票する際は、スマホから運営本部にメールで『誰を強制失格にさせるか』を送信すること。3分経過後に集計し、投票された数が一番多かった逃走者1名が強制失格となる。』 1回の時よりは人数が減ってるので、裏切り者に刺さりそうな気もするんですが…。まだ10分の1だとギャンブル性は強いですよね」

ソニア「『裏切り者が強制失格になった場合は、その旨が通知される。また『投票しない』選択肢も可能。投票しない場合は、この通知を無視し逃走を続けること。』ルールも先程と同じですね。…うーん、3分しかないので誰かと話し合うことも出来なさそうですし…どうしたらいいのでしょう」

塵「『また、裏切り者は投票権を『2票』持っている為充分注意すること。強制失格者の発表と処理は55分に行われる。』 裏切り者が2票持ってるのも同じか」

天海「ここで確実に裏切り者を仕留める気持ちで行かなければ、今後の被害が甚大なものになりそうですね。…何か策を考えないと」





またまた通知!今回多いですねぇ。
これより3分間、裏切り者だと思う逃走者を1名選んで強制失格させることが出来てしまいます。選ぶ場合はメールにて『強制失格対象者』の名前を送信しましょう。
この通知を無視して投票を破棄することも可能ですが、『裏切り者』は投票権を2票持っています。つまり、裏切り者以外の逃走者が『誰も投票しなかった』場合、裏切り者の2票で好きな逃走者を脱落させることが出来てしまうんですねー。
前回から人数は減っていますが、まだまだ1人をぶち抜くには多い『10人』という人数です。また、裏切り者は絶対投票してくるでしょうし。さて、どうしたらいいのやら。





通知③ 『裏切り者強制失格のチャンス!』
残り時間35分から3分間、『裏切り者だと思う逃走者』を1名選び強制失格させることが出来る。投票する際は、スマホから運営本部にメールで『誰を強制失格にするか』を送信すること。3分経過後に集計し、投票された数が一番多かった逃走者1名が強制失格となる。裏切り者が強制失格になった場合は、その旨が通知される。また、『投票しない』選択肢も可能。また、裏切り者は投票券を『2票』持っている為充分注意すること。強制失格者の発表は30分に行われる。





ルフレ「前回は外してしまったけれど、今回当てるつもりで行かないと。前回と同じく投票に参加するよ」

ソニア「えっ?ルフレさんは参加なされたのですか?人数が減ってきましたし、裏切り者に好き勝手させたくない気持ちは分かりますが…」

夏風邪「………適当に入れる訳にはいかないからな」

クレア「どうすればいいんでしょう…。とりあえず誰かと合流しないと!」

クリス「投票するするしないはともかく、おれ達はおれ達のやるべきことを先にこなす。投票はそれからでも…時間的に遅いか?」

天海「3分しかありませんからね…。移動しながら考えましょう」



投票を決意する逃走者、投票しない選択をする逃走者。
どうするかは逃走者の自由。…さぁ、時間は3分しかありませんよ。決断はお早めに。








【34:50】





~晴れの国 商店街~





クレア「うーん…。どうにも引っかかりますね…」



通知を受け、どうするか悩んでいるのはクレア。ちなみに他の国に移動しなかった逃走者の1人です。
他の逃走者と合流することを考えつつも、何か引っかかることがあると言います。
ちなみに1回目の時は投票したんですか?



クレア「はい。迷いに迷ってルフレさんに投票しました。彼、かなり頭が良さそうだし…。敵に回ってたら怖いなって思って」



気持ちは分かりますが、ルフレの逃走ルートを考えてみれば彼が裏切り者の可能性は低いと思いますが…ここは黙っておきましょう。
今回も誰かに投票するんですか?



クレア「怖いですけど、ここで裏切り者を強制失格にしないと後々大変なことになる気がするんです!ただでさえ今回、まだミッション③が始まってないのに10人になってますし…。全滅もあり得る以上、慎重に投票したいです」



クレアはそう言いつつ、誰かいないか辺りを見回します。
…すると、彼女の目線の先にこちらに近付いてくる影が。ゆっくりしているのでハンターではなさそうですね。その正体は…。





















塵「クレア!通知は見たか?」

クレア「えっと…。塵さんでしたよね!はい、通知はしっかりと拝見しましたよ」



近付いてきたのは塵だったようです。…というかカムイが捕まった後、よくハンターに見つかりませんでしたね。
通報されていた時近くにいたんでしょうに。



塵「素早く晴れの国に移動したからな。そう被害は出なかったぞ」

クレア「え、そうなんですか?勝手なイメージですけれど、ハンターボックスがあった場所とこの国ってちょっと遠かったような気がするんですが…うーん。地理には自信があるんだけどなぁ」

塵「マップを見間違えたとかじゃないのか?」

クレア「ちょっと引っかかるんですよね…」



確かに彼女の言う通り、カムイ達が封印したハンターボックスから国境までは割と距離があります。
そんなところに素早く移動するなんて…。足の速い逃走者であれば可能そうですが。



クレア「ところで!塵さんは1回目の時、誰かに投票しましたか?」

塵「ん?あぁ、通知のことか。俺は風雅に投票した。…違ったみたいだがな」

クレア「風雅さんに?どうしてですか?」

塵「直感、か?特に理由は無いんだがな。風雅が最初どこで逃げていたかなんて俺達には分からないし」

クレア「そ、そうですかねぇ?」



どことなく塵の言葉に違和感を覚えるクレア。この人は何か隠している…。頭が弱いと自覚している彼女でも、それだけは何となく感じ取ることが出来ました。
しかし、彼の話す言葉にも一理あるとは頭で理解はしています。



クレア「あの、塵さんはどなたが怪しいとか目星を付けてはいますか?」

塵「個人的には…クリスなんかが怪しいんじゃないか?」

クレア「えぇっ?!マルスさんにすっごい忠義厚い人ですよ?!絶対にないでしょうけど、『自分の代わりに捕まれ』って言ったら自分から捕まりに行くような人なんですから!…そんな人が裏切り者になるでしょうか?」

塵「人は見かけによらないというからな。裏の裏で何か考えているかもしれないぞ」

クレア「うーん…。(それはこの人にも言えるんだよなぁ)」




塵が言葉を放つごとに違和感が心の中に増していくクレア。
そんなクレアと塵の近くに何者かが近づく影が―――。2人共、気を付けてください!

Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.88 )
日時: 2020/06/23 22:00
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: LdHPPNYW)

【33:57】





~晴れの国 商店街~





































ハンターMR「…………!!」








ダッダッダッダッダ!!!!





ROCK ON【CLAIRE STEVENSON】





ピーーーーーーーーーーーー





クレア「ハンター?!ここら辺いませんでしたよね?!えっ、どうして!!逃げましょう塵さ…塵さん?」



迫って来ていたのはハンター!クレアを一直線に追ってきています!
塵に逃げるように促すも…いません。辺りを見回してみてもいないのです。
クレア、きょろきょろしている暇はありませんよ?!



クレア「塵さんがどこかに行ってしまいましたよ!えぇっ、逃げないと…!」



塵のことです、気配を察知してどこかに先に逃げたんでしょう。クレアにも話しかければいいのに!
逃げ出すクレア。運動神経はそこそこある上ハンターとの距離はまずまず。撒ければ視界から逃れられそうですね!



クレア「商店街の中に逃げましょう!」



意を決し曲がり角の多い商店街に逃げ込むクレア。ハンターも彼女を追って商店街の中へ。





~晴れの国 商店街中央口~





クレア「うぅーっ!曲がり角があまりない場所に入っちゃいました…!」



しかし、入り込んだ道が割と広い!撒けそうな場所がありません。
そのまままっすぐ走りますが、徐々に体力が切れて行きハンターに追い付かれ……。




















クレア「もう……限界です……!」



ハンターMR「…………!!」









ポンッ








【33:29】
クレア・スチーブンソン 確保 残り9名





クレア「やけに私のことを真っ直ぐ追いかけてきていたような…。それにしても、全力で走ったので疲れました…」



確保MVP、ここで散る!これが『普通に見つかった』のであれば撒けたかもしれませんが…。
彼女の確保と一緒に現れた文字に、残された逃走者は焦ることになるのです。








ピリリ ピリリ









アルル「わわっ、通知だ…!『クレア・スチーブンソン 裏切り者の通報により確保 残り9人』 また裏切り者の犠牲になった人が…!これで4人目だよー!」

天海「クレアさんが捕まった場所…晴れの国ですよね。ということは…やっぱり、裏切り者は雪の国と晴れの国、どちらかをスタート地点とした逃走者の可能性が高い」

ルカ「今まで裏切り者の通報で捕まった方々がみんな『晴れの国』か『雪の国』での確保ですもんね。でも、誰なんだろう…?誰がどこでスタートしたか分かる手筈があればいいんですが…」

クリス「(『誰がどこでスタートしたか分かる手筈、か…)』




なんと、クレアは裏切り者の通報によって確保されてしまったのです!いつの間にやったんだ裏切り者…。
現実に追い詰められる逃走者でしたが、それをヒントに何か答えを導き出そうとしている逃走者達もいました。





【33:00】





~雪の国 国境前~






天海「誰かいるかと思って来てみたんですけど、いませんねぇ」

ルカ「裏切り者は既に晴れの国の方面に行ってしまったようですからね。追いかけますか?」

クリス「いや、止めた方がいい。変に勘付かれて犠牲者を増やすようなことだけはしたくない」



ミッション②クリア後、3人一緒に行動していた天海くん、ルカ、クリス。
予定通り雪の国にやってきましたが、近くに誰かが逃げている気配はありません。



天海「うーん。投票終了まであと1分ですね。ルカさんとクリス君は誰かに投票する予定はありますか?」

ルカ「投票したいんですが、裏切り者が誰か分からない以上安易な投票は止めた方がいいと思うんですよね」

クリス「おれも同感だ。…だが、誰も投票しないとなると裏切り者がまた関係ない逃走者を1人脱落させるだろう。―――ちなみになんだが、最多投票者が2人いた場合はどうなるんだ?」



そういえば通知にありませんでしたね。人数が減ったこともあり、複数発生する可能性も無きにしも非ず。
…そういう場合ってどうなるんですか運営本部の皆さん。



サクヤ『2人以上現れた場合は、『ランダムでどちらかが強制失格』となります。2人共仲良くお陀仏、なんてことはないので安心してください』

MZD『通知に入れとくべきだったな。ごめんな!』

天海「―――らしいっす。多数出たことで失格を回避できるなら策は練られたんすけど、ランダムだとちょっと厳しいですね」



どうやら2人以上発生した場合、ランダムでどちらかが強制失格する模様。どこまでもギャンブル性の抜けない通知ですね。
他の対処法なら思い付いていた天海くんでしたが、今になって立ち往生。一体どうすればいいのやら…。
唸っていると、彼のスマホに電話が鳴り響きます。



プルル プルル



クリス「天海殿、スマホが鳴っているようだぞ」

天海「ん?誰からっすかね。出ます」

ルフレ『―――あっ、繋がった。天海さん、ルフレです。裏切り者の件についてお話したいことがあります』

ルカ「誰からですか?」

天海「ルフレさんからっすね。今スピーカーにします」



電話の相手はルフレ。どうやら裏切り者について話したいことがあるとのこと。
何か分かったんですかね?



天海「こちらは現在ルカさん、クリス君と一緒に行動しています。ルフレさんは誰かと一緒に行動していますか?」

ルフレ『ソニア王女と一緒に行動している。…僕達は今雨の国にいるんだけど、どうやら裏切り者が近づいているみたいでね。…これは僕の勘なんだけど、『今回裏切り者は僕を退場させようとしている』と思っているんだよ』

クリス「ルフレを?確かに敵に回ったら厄介な存在だが…。どうしてそう思うんだ?」

ルフレ『―――ソニア王女が見たんだよ。『裏切り者の後ろ姿』を。恐らくそれに勘付かれてる。僕と彼女ならば僕の方が運動神経は少しいいはずだからね。僕を失格にさせた後、1人になったソニア王女を通報する算段だろうさ』

天海「成程。事情は分かりました。ソニアさんの情報を聞きたいので、彼女に電話を代わってもらえますか?」

ルフレ『うん、分かったよ。それと…もうすぐ投票時間が終わるけど、僕からお願いがあるんだ。『今回は3人は誰も投票しないでほしい』』

ルカ「どういうことですか?!それではルフレさんが確実に失格になってしまうではないですか!」

ルフレ『それを逆手に取った策を思い付いたのさ!…ソニア王女から話を聞いた後、君達にも作戦の内容を話しておくよ。―――いや、君達にも協力してほしいんだ』

天海「…分かりました。出来ることならばやりましょう」



なんとソニアさんとルフレ、裏切り者について何か掴み取っている様子!
そして自分の失格と引き換えに『作戦』を思い付いたというルフレ。果たしてその作戦とは―――?

Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.89 )
日時: 2020/06/24 22:15
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: LdHPPNYW)

【32:00】





~雷の国 国境付近~








ピリリ ピリリ









ルフレ「通達だ。『3分経過した為、強制失格者の募集を終了する。強制失格者の発表と処理は30分に行われる。』…よし、これで他の誰かが強制失格になることはないだろう。ソニア王女、僕の役目を君に押し付けてしまうようで申し訳ないけれど…大丈夫かい?」

ソニア「いえ。寧ろルフレさんは逃走成功したくないのですか?電話で3人にあんなことを言ってしまわれるなんて」

ルフレ「大丈夫。僕は賞金に興味はそれほどないからね。このゲームの中でだけど…僕と彼らの絆を信じているからね。それに、周りの状況をしっかりと判断できるソニア王女でなければ頼めないことなんだ」

ソニア「…ルフレさんが強制失格になった後、近付いてきた裏切り者を写真に捉える。恐らく通報されるだろうから、私が自首することで裏切り者を錯乱する作戦ですね。撮った写真は秘密裏に天海さんに送信する、と。随分と大きい駆けですが…大丈夫でしょうか」

ルフレ「とにかくやってみるしかないよ。天海さんなら、ソニア王女の背後姿からいいところまで推理してくれると僕は思っている。君の評価通り、ならね」



3分が経過し、強制失格者の受付が終了しました。どうやらルフレはソニアと協力して『この時間帯に』裏切り者を明らかにしようと考えていました。
それならば自分の犠牲も厭わない…。まるで原作を思い出しますが、彼の説得にソニアも折れていた様子。彼女、かなり委員長気質なので説得に骨は折れなかったのですか?



ルフレ「いや、折れた。みんなで逃走成功したいって最初から言ってたからね。自分が犠牲になると言ったらすぐさま説得し返しに来たよ」

ソニア「ハンターから逃げ切れずに捕まるならば致し方ありませんが、自分から犠牲になるなど絶対に駄目です!控えおろう!」

ルフレ「今使うタイミングかな…?とにかく、ソニア王女は『彼』の視界に入るような位置にいて。くれぐれもハンターには気を付けてね」

ソニア「…分かりました。ルフレさんもお気をつけて!」

ルフレ「といっても、30分までの命だけどね…」



命に例えないでくださーい。ルフレの作戦を無駄にしない為にも、ソニアは早速開けた道へと足を進めます。
そして、ルフレもハンターに見つからないように辺りを見回します。…そういえば締め切り後に捕まった逃走者はカウントから外れるんでしたよね確か。



ヴィル『あぁ。その人物が最多票だった場合は次に多かった逃走者が強制失格となるぞ』



…ルフレが捕まってしまえば面目丸つぶれ。作戦が失敗に終わってしまいますからね。ルフレの覚悟も台無しになってしまいます。
ソニアはそのまま国境付近で待機。いつルフレに言われた『彼』の姿を写真に収めても良いように、スマホを隠しながら持ちます。






そして。






【30:00】


























ルフレ「ソニア王女、頼んだよ―――!」



予測通り、隠れていたルフレの身体が唐突に光り出し一瞬で消え去ります。
風雅と一緒。恐らく強制失格者が…。それでも、ルフレはソニアさんに思いを託しました。さぁ逃走者よ、裏切り者を追い詰める時です!









ピリリ ピリリ









ソニア「『55分を経過した為、一番票数が多かった逃走者が強制失格となった。 ルフレ 強制失格 残り8名』 ルフレさん、貴方の思いは絶対に無駄にさせません…!必ず裏切り者をこの手でとっちめてやります!」

天海「『なお、ルフレは裏切り者ではない。』ルフレさんとソニアさんが動き始めたみたいですね…。こっちもメールが送られてくることを想定して動きましょう」

ルカ「そろそろバラバラに動いた方がいいのでは?ソニアさんが裏切り者を確認しに行ったのであれば、固まっていれば裏切り者の格好の的です。…ソニアさんからのメールは天海さんに来るはずですよね?」

クリス「そうだな。おれ達も離れて動こう。天海殿、裏切り者の正体が分かったらおれ達にチャットで教えてくれ」

天海「了解しました。…裏切り者を追い詰める為には俺達の協力が必要不可欠です。必ず、掴まえましょう!」

ルカ「おうよ!やったらーーーい!!!」

ソニア「裏切り者…来てください…!」




ルフレの強制失格の通知を受け、冬の国でルフレとソニアの作戦を聞いた3人もバラバラに動き始めます。
ソニアさんは無事に裏切り者の姿を捉えることが出来るか…?!どうなる逃走中?!

Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.90 )
日時: 2020/06/25 12:54
名前: YUMA (ID: 06in9.NX)

ユマでーす。

逃走者投票2回目はルフレが...ただ裏切り者に対する報復も出来そうなフラグ。ソニアちゃんの行動がどう響くのか。

そして以前のコンティニュー土管の件は知ってます。つかデカパン博士よう開発出来ましたね、黎斗神なアレを。最近の仮面ライダーでエグゼイド知っているなら常識なアレを...いいなー、ユマもスポーンと飛んでみてぇなあー。

ではこの辺で失礼します。


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