二次創作小説(新・総合)

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きらびやかな日常 第二章
日時: 2022/01/22 09:46
名前: 桜木霊歌 (ID: HOq0SbwR)

きらびやかな日常の2つ目のスレです!
主人公である優を中心とした新たな幻想譚を楽しみに待っていてください!
優「さあ、行きましょう!数多もの幻想的な物語の世界へ!」

オリキャラ
>>1>>2>>3>>4>>9>>55-56>>77

世界観
>>5

短編
優の学園生活 私立御伽学園中等部編 >>6-9
監督生座談会(琴葉姫さんとのコラボ) >>10-12
静寂と破壊を司る精霊の怒り >>34-35
時ノ小路家の子供たち >>73-77

長編

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂 御伽市』
身代わりジンジャークッキー >>59-62
ミラーキャンディ >>65-70

『在りし日の記憶』
Welcome to the Villains' worldは前スレ参照
深紅の暴君 前編>>15-18 後編>>21-30

『優の特務司書生活』
『失くし物探し駅』と『歯車仕掛けのヴィーゲンリート』は前スレ参照
奇襲作戦!『親友への手記』ヲ浄化セヨ!>>48-52

『オリキャラたちでTHE鬼タイジ』
参加者たちとルール説明 >>83

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クロスオーバー/キャラ崩壊/スマブラ/ソニック/SB69/グリムノーツ/ツイステ/文アル/オリキャラ/オリジナル設定あり

在りし日の記憶 深紅の暴君 後編 ( No.26 )
日時: 2021/08/07 06:38
名前: 桜木霊歌 (ID: xIyfMsXL)

結果、優も決闘に立ち会いに行ったのだが、周りは「嘘だろ!?」、「マジかよ!?」、「冗談だろ!?」といったものが多い。
クロウリー「では、この手鏡が割れると同時に決闘は始まります。ではレディ・・・ファイト!」
学園長が手鏡を落とし、それと同時に事前に首輪を外されていたエースとデュースはマジカルペンを構えるが、それより先にリドルが寮長の杖を構え、ユニーク魔法の詠唱が早かった
リドル「首をはねろ!(オフ・ウィズ・ユアヘッド)!」
二人にあっという間に再び首輪をかけられた。
優「だから言ったのに・・・」
優のエースとデュースを見る目は、呆れというか、憐れみというか・・・何とも言えない感情が込められていたが、リドルの手腕はなかなかのものだ。
たった一瞬であの杖を構え、ユニーク魔法を発動させる。
為せる技なのか・・・いや、よくよく考えれば霊歌やシェヘラザード、レイナのような両手杖ロッド射撃職シューターである創造主ストーリーテラーはあれよりも早く杖を構えられる。
赤ずきんやゲルダのような両手杖ロッド射撃職シューターの主役はリドルと同じくらいのスピードで杖を構えられるだろう。
だが、優にとっては聞き捨てならない言葉が容赦なく響いた。
リドル「全く・・・君たちといい監督生といい・・・大した魔法も使えない親から生まれてロクな教育も受けられなかったんだろう。不憫だね。」
優「・・・は?」
優の耳にはそんな言葉が聞こえた。
何が?誰が?どんなだと?誰が不憫だと?
優の心にはフツフツと怒りの感情が湧いてくる。
大人しく滅多な事では怒ることの無い優は怒りで体を震わせている。
足が動き始めたその瞬間だった。

パァン!

エースがリドルを殴ったのだ。
周りにいる寮生たちや学園長、そして殴られた本人は驚いている。
クロウリー「ちょ、ちょっと何やってるんですかトラッポラ君!この決闘は魔法のみ。魔法以外は禁止されています!その為失格ですよ!」
エース「構わねぇよ!友達や俺の家族を侮辱されておいて、黙ってられないだろうが!」
優だって同じことを思っていた。
優「・・・そうですよ・・・僕の事はまだしも、僕の家族までも侮辱するなんて・・・許せないです・・・!あなたがどれだけ優秀でも、そんなにルールばかり優先して、失墜しようが僕には関係無いんですけどねぇ!」
リドル「何を訳のわからない事を言ってるんだい!?お母様の言う通りにルールを守っていればいいんだ!お母様は正しいんだ!」
優「何言ってるんですか?あなたにはあなたなりの信念や誇りがあったと思っていましたが、何もなかったどころか、お母さんに言われたから!?意味が分かりませんよ!何もわかってない子供はあなたじゃないですか!」
ただでさえ家族を、尊敬している曾祖父を侮辱されたのだ。
怒りは収まる事はないし、相手も全く引く気はない。
・・・それが原因だったのだろうか?
あるいは・・・意図せず怒りに任せてしまった言葉がとんでもない地雷をリドルの足元に落としてしまった。
優「本当に巫山戯ないでください!あなたに僕の家族の何が分かるんですか!?尊敬するひいお祖父様や大叔母様の事を分かるんですか!?僕だってあなたのお家族の事を何一つ知りませんが・・・あなたの『お母様に言われたからルールを守っている』というくだらない理由で何のメリットもないくだらない法律を守るだなんて・・・馬鹿みたいじゃないですか!」
リドル「馬鹿、だと・・・!?ウギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」
顔を真っ赤に染めて癇癪を起こすリドルの様子を見て、優は再び容赦なく、そして意図せず爆弾を落とした
優「何とみっともない・・・それで寮長がよく務まったものですね!」
優の言葉に反応したのか、リドルに何が当たる。
それは生卵だ。
リドル「・・・は?」
優「え!?」
ハーツ寮生「監督生の言う通りだ!もう耐えられないしウンザリだ!」
そんな寮生の言葉に賛同するかのように、次々とブーイングが次々と響き渡る。
優は落ち着くように指示するが、興奮した人間というものは止まることはできない。
リドル「誰だ!?誰がこんな真似をした!?今すぐ名乗り出ろ!」
どの寮生も名乗り出ない。
リドルに怒ってはいるが、ここまで大事になることは望んでいない。
リドル「もういい。ウンザリなのはこっちだ!どれだけどれだけ首をはねてもまたルール違反を繰り返す・・・!名乗り出ないなら、全員連帯責任だ!首をはねろ!(オフ・ウィズ・ユアヘッド)!」
その場にいたトレイとケイト、学園長と優を除いた寮生に首輪がつけられる。
優は咄嗟にグリムを庇った為、グリムは首輪を間一髪でつけられずにすんだ。
ケイト「トレイ、これやばいよ!あんなに魔法を連発したら・・・」
トレイ「くっ、リドル止めろ!」
そんなトレイの言葉は聞こえていない。
リドルは優を標的としている。
リドル「薔薇の木よ、奴をバラバラにしろ!」
エース・デュース「優!」
優「・・・!」
エースとデュースが優を救う為にこちらに走るが間に合いそうもないし、優自身も躱せるようなものではない。
優は思わずグリムをギュッと抱きしめる。
少しでもグリムが怪我をしないように、守るように自らの背中を盾にし、目を閉じる・・・!
トレイ「!薔薇を塗ろう(ドゥードゥル・スート)!」
トレイのその詠唱と薔薇の木が優に襲いかかるのはほぼ同時だった。
そして、優が感じるであろう痛みは、ほぼ感じなかった。
その代わりにぺちペチペチと、紙・・・いや、カードのような物が当たる感覚がした。
思わず目を開けると、そこに落ちていたのはトランプだ。
優「え・・・今のは・・・?」
リドル「!?トレイ、なぜ邪魔を・・・!?」
先程の詠唱、そしてリドルの言葉でこの状況はトレイのユニーク魔法で生み出された現象だと理解する。
優「トレイさん今のは・・・」
トレイ「俺のユニーク魔法、薔薇を塗ろう(ドゥードゥル・スート)だ。この魔法は落書き(ドゥードゥル)のように短時間だけだけだが、物や魔法の要素を上書きできるんだ」
グリム「どういうことなんだゾ?」
優「ようは食べ物の味を変えたり、有害の魔法を無害な魔法に短時間の間変えられるって事ですね?」
トレイ「分かりやすく例えてくれてありがとう。」
だが、その行動はリドルに対しては明らかな痛手だった。
リドル「トレイ、何でなんだ!?だったら僕は今までなんの為に頑張ってきたんだ!!!」
リドルの言葉に優は耳を貸す。
彼は親のせいであるべき道を歪められて育てられた被害者だ。
それと同時に、曾祖父や大叔母のあり得たかもしれない姿。
そう思っている優がリドルに向ける瞳は、同情と悲しみが入り混じっていた。
しかし、学園長はどこか焦っている。
クロウリー「いけませんローズハート君!それ以上魔法を使い続ければ、魔法石が『ブロット』に染まりきってしまう!」
学園長の言うブロットが何かは分からないが、止めなければならないのは確実だ。
しかし、激昂しているリドルにその言葉は届かない。
リドル「僕が!僕こそが!絶対!絶対!正しいんだあああああああああああああ!!!!!」
トレイ「リドルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!」
ハーツラビュルらしい赤色の魔法石がインクを垂らしたような黒が染め上げていく。
その光景は、優にあの悪夢を思い出させるのは容易だ。
そして夢と同じように魔法石が完全に黒く染まると、衝撃波が発せられると同時にリドルの姿は様変わりしていた。
元々白かった肌は病的なまでに白くなり、グレーの瞳は血のような赤に代わり、右目は赤い炎を灯している。
黒と赤のドレス・・・ハートの女王のドレスをボロボロにしたような、それでいてインクの滴ったような印象を与える服に変わり、海外の葬式でつけられるような網掛けのようなメイクが施されていた。
そして、後ろには継ぎ接ぎだらけかつ頭がインク壺のハートの女王のような怪物・・・ドワーフ鉱山で見たような怪物が後ろに鎮座していた。
正しく優が夢で見た彼と同じ姿に変化してしまった。
優「な、何!?」
クロウリー「ああ、なんて事だ・・・私がついていながら、生徒をオーバーブロットさせてしまうなんて・・・」
グリム「オーバーブロットって何なんだゾ!?」
クロウリー「オーバーブロットとは、魔法士が一番避けねばならぬ状況です。彼は今負のエネルギーに囚われて感情と魔力のコントロールを失っている!」
優「ようは闇落ちバーサーカーって事ですね。把握しました!」
クロウリー「優君の理解が早い!まあその解釈は正しいです。このままではローズハート君の命も危ない!」
グリム「命いいいいいいいいいい!!?」
なら短時間かつ的確に攻撃を当てて正気に叩き戻せばいい。
優はすでに足を一歩踏み出し、導きの栞と空白の書をその手に携えて戦闘準備を始める。
クロウリー「ちょ、何をしているんですか!?いくら君が強力な魔法が使えるとはいえ、オーバーブロットは学生、それも1年生が対応できるものでは・・・」
優「それでも僕は助けたい!家族の事を侮辱された時は怒りましたけど、死んでほしいとは思ってません!それに、彼を救えるのは僕だけだから!」
優は導きの栞と空白の書を強く握りしめ、リドルを強く迷いの無い意思の込められた瞳を向けていた。

感想まだです

在りし日の記憶 深紅の暴君 後編 ( No.27 )
日時: 2021/08/06 15:00
名前: 桜木霊歌 (ID: xIyfMsXL)

優「桜木霊歌!接続コネクト!」
空白の書に導きの栞を挟むと同時に光が放たれ、優の体に纏わりつく。
身長は少し伸び、体格は丸みを帯びた柔らかい女性のものに変化し、髪色は変化していないものの、髪は腰までの長さに伸ばされる。
着ていた制服は白いブラウスに白い花の刺繍の施されたフワフワの赤いフレアスカートに変化し、履いていた靴と靴下は茶色いロングブーツと白いニーハイソックスを変化している。
そしてピンクのフリルで縁取られたピンクのガーベラの形をした留め金のついた赤いケープを羽織り、桜や日々草、白詰草で作られた花冠が頭に乗っかる。
驚くほど優の大差無いくらい変化はない彼岸花を思わせる赤い瞳に幼気の残る顔立ちの少女の姿に変化する。
空白の書は少女の身長とほぼ同じ長さと大差無い木造りかつピンクトルマリンやルビーが所々に埋め込まれ、先端には桜の花を模した赤い宝石と三日月のチャームのついた両手杖ロッド・・・『星屑桜の杖』に変化する。
そう、優の先祖であり優の曾祖父『空渡彼岸』の姉である『幼き童話作家』の異名を持つ創造主ストーリーテラーこと、桜木霊歌だ。
霊歌(優)「さあ、夢の世界へ一緒に行こう!」
クロウリー・トレイ・ケイト「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!?」
グリム「ふな!?優が女の子になったんだゾ!?」
デュース「ゆ、優が女の子に!?」
エース「接続コネクトって自分と性別が違っててもできるのかよ!?」
接続コネクトを知らないし見てすらいない学園長やトレイ、ケイトは純粋に驚いており、グリムとエースとデュースはまさか優が接続コネクトした登場人物キャラクターズが女の子だった事とそして使用者本人と性別が逆でも接続コネクトできる事に驚いていた。
霊歌(優)「あはは!びっくりするのは分かるけど、今は喧しいから少し黙っててね!」
そう言って優は真っ直ぐにリドルの方へ走り、その手に持つ星屑桜の杖をリドルに向けて振ると、先端についていた桜の花の宝石が光り、そこから光弾が放たれ、リドルに直撃する。
それと同時にリドルはかなり後ろの方へと飛ばされる。
優はそのチャンスを逃すまいとして確実かつ的確に杖を振るい、ダメージを与えていった。
だが、優の方は少しずつ思考や考えが霊歌寄りになっていってる。
接続コネクトは登場人物キャラクターズの魂と繋がる反面、長く接続コネクトしていたり深く登場人物キャラクターズに共感すると、少しずつだが人格は接続コネクトした登場人物キャラクターズに似てくる。
今優が抱く感情や考えはほとんど霊歌のものだった。
リドル「何故だ!?何故僕を否定する!?僕は正しい!間違ってなどいない!」
霊歌(優)「・・・悲しいよ、リドル。あなたは私の生き写し。・・・そして、私や弟、優の辿っていたかもしれないIF(もしも)の姿。だから、こそだよ。私はあなたを止めて見せる!さあ、悪夢の時間はもうお終い!『桜並木の夢物語』!」
数多の光弾が空に放たれたかと思うと、それは光の雨になってリドルに降り注ぐ。
そして、着弾した場所から蔦が生え、リドルを伽藍じめにする。
それは幾重にも折り重なり、リドルの姿も見えなくなる。
そして蔦は桜の大樹に姿を変えて、美しさを醸し出す。・・・だが、花弁どころか気に咲いている花、そして木自体も枯れてゆき、最後には何も残らなくなる。
唯一残ったのは、オーバーブロットする前のリドルの姿のみだった。
リドル「僕が・・・間違っていた・・・?そんな訳、ないよね・・・?お母・・・様・・・」
霊歌(優)「おっととととと・・・」
優はリドルの体を咄嗟に抱える。
身長や体格はほぼほぼ一緒だと言えど、今の優は桜木霊歌・・・外見年齢16歳の女の子である。
少しふらついたものの、今の自分とほとんど同じで少し小さくて脆い体を優しく抱きしめる。
霊歌(優)「リドル、あなたの人生はこれからなんだよ・・・いろんな『可能性』、いろんな『もしも』、もっといっぱい見ようよ・・・」
そう言った優は体から光が剥がれていくような感覚を覚えながら目を閉じた。

感想まだです

在りし日の記憶 深紅の暴君 後編 ( No.28 )
日時: 2021/08/06 15:05
名前: 桜木霊歌 (ID: xIyfMsXL)

そして、優が再び目を開けると、そこは誰かの家だという事が分かるが、モノクロの謎の空間だった。
目の前には自分が先程、接続コネクトして戦ってくれた霊歌の姿もある。
優「霊歌さん、何で・・・!?」
霊歌「それはこっちの台詞!一体ここはどこなの?」
そんな疑問を挟んでいる中で、
???「8歳のお誕生日おめでとうリドル」
優・霊歌「!」
ふと声の聞こえた方向を見ると、そこにはモノクロだからか肌や髪の色は分からないが、リドルを幼くしたような外見の少年とリドルに面影のあり、彼と似たようなアホ毛のある女性の姿がある。
確かこの女性は『8歳のお誕生日おめでとうリドル』と言っていた。
という事は、ここはリドルの記憶の世界だろう。
リドル母「今年の誕生日ケーキは頭が良くなるレンチンたっぷりの大豆粉とナッツの低糖質ケーキよ」
優「えぇ・・・?」
霊歌「これ作って美味しいっていう人には申し訳ないけど、私には美味しくなさそうに聞こえるよ・・・」
リドル「ありがとう。ママ・・・でも、あのね、僕・・・1度でいいから真っ赤な苺がたくさん乗ったタルトが食べてみたいな・・・」
苺が大好きな霊歌は同士がいた事に少し嬉しそうになり、ニコニコとした様子でリドルに聞こえていないにも関わらず、触れられないにも関わらず、リドルの肩に手を置き(そしてすけて触れない)、一言言う。
霊歌「うんうん!苺美味しいよね!想区に迷い込んでからだけど、いちごタルト美味しいよね!」
優「霊歌さーん。リドルさんには聞こえてないですよー・・・にしても、リドルさんのお母さん、彼に似て美人ですね、」
そんな優の言葉を聞いて、霊歌はある一言を口にする
霊歌「確かにきれいな人だね。・・・でも、あの人達・・・私の本当のお父さんとお母さんのように、中身に一切期待できないけど」
接続コネクトしている時に使用者と登場人物キャラクターズは互いの記憶を垣間見る。
霊歌には自分と似たような境遇にあったリドルの事を知り、リドルの母に良い印象を持てなかった。
霊歌にとっては、かつて『医者になれ』と自身を縛り付け、喘息を患っていた優斗・・・彼岸に対するネグレクトを行っていた両親に重なったのだ。
・・・実際に現実のものとなる。
リドル母「まあ、何てことを言うの!あんな砂糖の塊みたいなお菓子、毒みたいなものよ!一切れで一日分の糖質の理想摂取量をオーバーするわ!」
霊歌「は?」
優「何 言 っ て や が る ん で す か こ の お ば さ ん は ! 使う食材によっては糖質を抑えられるんですよ!」
こんなにもパティシエやパティシエール、お菓子作りを趣味とする人物に対する侮辱や冒涜に等しい事を言うような人間がいるだろうか?
霊歌は元々甘いものが大好きだからこそ怒ったのだが、優に至ってはマロンタルトを作っている時に言及したが、優の叔父の一人である『とき小路優白こうじゆうはく』は誰もがその名前を知る有名パティシエかつ、彼のケーキ屋はいつも行列の立ち並ぶほど人気で、優自身も彼にお菓子作りを教わった事がある。
その為優たちを怒らせるには十分すぎた。
霊歌「マジで何言うとるんやこのおばさん。やっぱり中身あの人らと一緒やわ。そりゃリドルもこんな人らの所で育ってしもたらあぁなるわな。」
・・・優は霊歌が本気で怒った所を久々に見た。
その証拠と言わんばかりに、霊歌の口調が大阪弁に変わっている(キャラ紹介見れば分かるが、私こと桜木霊歌は本気で怒ると大阪弁になる)
リドル母「さあ、今日はドコサヘキサエン酸とイコサペンタエン酸がたっぷりのヘルシーなマグロのソテーよ。」
優「そんなに長々と語られてもマグロのソテーという事しかわからないのですが?」
霊歌「てかそんなに言われてもさぁ、こっちが逆に困る・・・それ以前にタルトであんな事言ってたんだよ?絶対味薄くて美味しくないよ・・・」
リドルの母親の健康には良さそうだが、絶対に味は薄い・・・というか不味そうな料理に苦言を呈していると、リドルの母親は信じられない事を言い出した。
リドル母「ああ、でも8歳児の理想のカロリー摂取量は・・・1食600kcalだから・・・100g以上食べ過ぎないで。いいわね?」
優「ホントにこの人何言ってるんですか!?それだけ食べすぎないでほしいなら、それだけ作ればいい話なのに!」
霊歌「食べるものくらい自由にさせてあげなさいよ・・・」
明らかにリドルの母親はおかしい。
こんな事を言われ続けているのだから、きっと満足にケーキをお腹いっぱいに食べたこともないだろう。
そしてトレイからも教えてもらったが、分刻みの勉強スケジュールも厳しすぎるものだった。
リドル母「本日の古典魔法の勉強はここまで。明日までに今日の勉強に登場した魔法倫理学の言語哲学の教本を50ページ予習しておく事」
まだ8歳であろうリドルには分不相応の勉強量と勉強範囲。
逃げ出したくなるような課題の量に、優と霊歌は思わず頭を抑えてしまった。
だが、ある日の自習時間の時にリドルに転機が訪れた。
それはトレイとチェーニャとの出会いだ。
この2人はリドルと幼馴染だ。あんな状況でどうやってリドルが2人と幼馴染になれたのか?
そんな疑問があったが、あっさりと解決した。
自習時間の合間に2人と出会ったからだ。
そして3人は自習時間の合間にこっそりと抜け出し、遊ぶようになっていった。
そんな彼らに優と霊歌は微笑ましい気持ちになってゆき、リドルの念願のいちごタルトを食べさせてもらった時の表情は嬉しそうなものだった。
リドルはたくさん味わって食べた。

・・・時間を忘れてしまうほどに・・・

結果、自習時間を1時間もオーバーしてしまった・・・否、彼の勉強量から考えれば、このくらいの時間は大したことがないだろう。
だが、リドルの母親はそうは思わなかった。
リドルがルールを破ったからこそ、徹底的に彼を監視するようになった。
それ故に、リドルは遊ぶ事も大好きないちごタルトを食べる事も叶わなくなってしまった。
優「リドルさん・・・」
霊歌「リドル・・・」
その時、優と霊歌の耳にはリドルの声が響いた。

『ルールを破れば、楽しい時間まで取り上げられてしまう・・・』

『だから、お母様の決めたルールは絶対守らなきゃ・・・』

『この町で一番優秀なお母様は、いつでも正しいはずだから。』

『でも・・・ねえ、ママ・・・何でだろう?何故だかとっても胸が苦しいんだ・・・』

『お誕生日だけでいいから、いっぱいタルトが食べたい。』

『お外でいっぱい遊びたい。』

『もっといっぱい、お友達がほしいよ』

『教えて、ママ・・・どんなルールに従えば、この苦しさは消えるの・・・?』

紛れもない、そして優が聞きたかったリドルの我儘ねがい
リドルの心からの叫びに、優にはどう答えてあげればいいのかは分からない。
だが、彼の心からの問いかけに答えることが人物がたった一人ここにいる。
その人物・・・霊歌は優が止めるのも聞かずにリドルの元へ走っていった。
そして、優の視界は真っ白に染め上げられた。



エース「・・・う・・・お・・・ゆ・・・おい優!」
優「あ・・・」
再び目を開けると、そこは元々いたハーツラビュル寮の庭園だった。エースやデュースをはじめ、グリムと1-Aのハーツラビュル寮生とトレイ、ケイトが優とリドルを心配そうに見ていた。
デュース「良かった・・・いきなり無反応になったからびっくりしたんだ・・・」
グリム「ホントに何も言わなくなるから、どうしたのか不安になったんだゾ」
優「そっか・・・心配かけてごめんね?」
トレイ「とりあえず、リドルを運ぼう。俺が「大丈夫。僕が運びます」え?でもな・・・」
優「心配しないでください。このくらいならまだ運べますよ。医務室まで案内してくれませんか?」
トレイ「・・・ああ」
トレイの案内のもと、優はリドルをおんぶして医務室へと運ぼうとする。
・・・だが、視界の隅にあるものが見えた。
それは、あの小人ツヴェルクのような化け物の落したあの黒い石だった。
優は1度トレイにリドルを預けると、石を回収して学園長に投げ渡した。
多分、学園長の事だから石の事は放置しているだろうが、何かあったときのリスク減少の為に渡すのだ。

感想まだです

在りし日の記憶 深紅の暴君 後編 ( No.29 )
日時: 2021/08/06 15:10
名前: 桜木霊歌 (ID: xIyfMsXL)

僕は今日も自分の家でお母様に監視されて勉強している。
頑張らなくては、もっと期待に答えなくては・・・
寮長になったからと慢心はできない。
お母様の期待に答えないと・・・!
僕の後ろにお母様が立っている。問題を間違う事も躊躇う事もお母様は許してくれない。
僕には当たり前で、『普通』の毎日だ。
今は魔法薬学の復習予習を続けている。
これが終われば動物言語学の復習予習、その次は魔法史の、毎日毎日この繰り返しだ。
トレイもチェーニャも会いに来られない。もうあの窓は使えなくなってしまったから・・・
でも今日はどこか違った。お母様以外を感じたから・・・
でも、母方のお祖父様の気配でもお父様の気配でもない。
とても優しげで安心できる気配だ。
その気配をすぐそばで感じる。そして、その声を聞いたのはその瞬間だった。
??「ねぇ、それって面白いの?」
リドル「え・・・!?」
僕とお母様しかいない部屋の中にいたのは、癖の無い黒檀のような黒髪のロングヘアーに宝石のような赤い瞳を持ち、フリルのついた赤いケープと白いブラウスにフワフワの赤いフレアスカートを身に纏って白いニーハイソックスと茶色いロングブーツを履いて、極東の国にあるサクラという花と日々草、白詰草で作られた花冠を被った女の子だった。
その女の子は彼女の身長とほぼ同じ長さと大差無い木造りかつピンクトルマリンやルビーが所々に埋め込まれ、先端には桜の花を模した赤い宝石と三日月のチャームのついた両手杖ロッドを持っていた。
リドル母「ちょっと!どこから入ってきたのよ!リドルの教育に悪いから今すぐ出ていってちょうだい!」
女の子はお母様の言葉に怯まない。
むしろ、彼女はお母様に絶対的な嫌悪感を抱いている事が見て取れる。
??「黙っとけやおばさん。あたしはリドルに用事があるんや。あんたみたいなルール野郎には用はあらへん!」
とても育ちの良さを感じさせられたその容姿とは似合わない言葉遣いに思わず驚いたが、僕に用事というのが気になった。
するとその子は僕の手を握りしめる。
??「じゃあリドル、一緒に行こう!」
リドル「行くって、どこに・・・?」
??「広いとこ!」
そう言って女の子は僕を軽々と持ち上げて窓を壊して開ける。
そして窓から跳び下りると、そこは僕の知らない場所だった。
??「着いたー!」
リドル「こ、ここは・・・?」
??「帝国図書館。ここは私の国最大の図書館で、色んな本が置いてあるの!だからここで本を読もう!」
帝国図書館?聞いたことがないな・・・
それ以前に、本を読む・・・?僕にそんな事はできるだろうか?
お母様から童話すらも読ませてもらった事がないのに・・・
普通の生徒が知ってるかのような本を僕は知らない。自分で調べて初めて読むから・・・
だから、だから・・・
リドル「君のオススメの本があるところまで連れて行ってほしい、な・・・」
そういうと彼女はいたずらっぽく笑って「こっちだよ!」と言って僕を誘う。
知らなくて見たことのない文字なのに、何故か言葉が分かる。
彼女が連れてきてくれたのは、『文学コーナー』だった
彼女は「何か困った事とか見たい本のコーナーとかがあったら教えてね!」と言って早速本棚に向かった。
にしても、僕の知らない作家ばかりだ。
『芥川龍之介』、『泉鏡花』、『織田作之助』、『菊池寛』、『久米正雄』、『小林多喜二』、『坂口安吾』、『志賀直哉』、『太宰治』・・・やっぱり聞いたことがない。
後で調べようか?
そう思いながら本棚を眺めていたら、ある本に目が釘付けになった。
高い場所だったからはしごを使って本を取る。
表紙は何もない寂しげな駅で駅員と利用客らしき人物が描かれている。
題名は『失くし物探し駅』。作家の名前は『桜木霊歌』・・・やはり聞いたことがない。
本を手にした僕は、本のページを開き始めた。



物語を読んで泣いたのは久しぶりだった。
付喪神というものたちは分からないが、物に宿る妖精のような物なのだろうか?
だが、僕は今まで物について考えてきたことがなかった。
いつもいつも、お母様が使えないと判断したら勝手に捨てるからだ。
お母様に勝手に捨てられた失くし物たちはどう思っただろう?僕を恨んだ?お母様を恨んだ?
分からない・・・こんなにも何かについて強く考える事は、とても久しぶりだった。
??「大丈夫?」
リドル「あ、あぁ・・・大丈夫だよ」
そういう僕に怪訝そうな顔をした少女は僕の手にした本を見て、ぱぁっと太陽のような満面の笑みを浮かべて一言言った。
??「あ、私の本!こんなにたくさんある本の中から私の本を選んでくれたんだ!」
リドル「え・・・?」
今この子は何て言った?『私の本』と言った。
だけど、この子の私物が図書館に間違って置かれるか?・・・まさか・・・だが、考えられる可能性は1つだけだ。
リドル「まさか、君はこの本の作者の桜木霊歌さんなのかい・・・?」
??→霊歌「そうだよ!改めまして、桜木霊歌です!気軽に霊歌って呼んでね!」
ま、まずい・・・作者本人の前で作者の作品を見つけてしまった・・・読んだけど、どう伝えればいいんだ?
霊歌さんの喜びそうな感想を言えばいいのか?それとも・・・
僕の肩に手を置かれる。まるで、落ち着けと言われているかのように。
霊歌「落ち着いて。リドルの思う感想を伝えてほしいな」
リドル「すごく良い話でした。今まで物を大事にすることに付いて考えてなくて・・・だからこの本を読んでいいきっかけになれたなと・・・」
霊歌「そっかぁ・・・」
ふと僕の目を涙が伝う。
こんなにも儚くて美しく、それでいて緻密で優しげな文章。
それを思わせないような自由な霊歌さんは僕の憧れになった。
それで思わず、彼女に聞いてしまった・・・
リドル「どんなルールに従えば、この胸の苦しさは消えるんですか・・・?」
霊歌さんは悩んだあと、はっきりと一言言い放った。
霊歌「苦しさが消えるルールは無いと思うよ?」
リドル「無いって・・・何で・・・?」
霊歌「そりゃそうでしょ?誰かにとって正しいルールは誰かにとっては苦しい枷なんだから。」
リドル「じゃあ、どうしたらいいのさ?」
その質問には、霊歌さんはサクッと答えた。
霊歌「逃げ出すか助けを求める!」
リドル「助けって・・・」
霊歌「君にはいるんでしょ?暗い部屋から連れ出してくれた友達がさ」

___________________リドル!!!

感想まだです

在りし日の記憶 深紅の暴君 後編 ( No.30 )
日時: 2021/08/07 11:39
名前: 桜木霊歌 (ID: xIyfMsXL)

ハーツラビュルの医務室。そこでリドルは目を覚ました。
エース「あ、目ぇ開けた!」
ケイト「良かった・・・これで起きなかったらどうしようかとマジ焦った!」
リドル「僕は・・・一体・・・」
優「オーバーブロットという現象を起こして暴走していたんです。何とかなって、良かったですね」
そう言ってホッとした様子で微笑む優に、リドルは霊歌の面影を感じた。
そして、ポツリポツリと話し始める。
リドル「僕、本当はマロンタルトが食べたかった・・・」
トレイ「リドル?」
リドル「紅茶に入れるのは角砂糖じゃなくて蜂蜜が好きだし、本当はミルクティーが好きだし、薔薇だって白でいいし、ハリネズミをカップに容れる意味も分からなかった・・・」
どんどんと泣き声になっていくにつれ、彼の瞳から涙が溢れて、ぽたりぽたりとシーツを濡らす
「皆と一緒に食後のお喋りだってしたいし、本当は、トレイたちと一緒に、遊びたかった・・・うう、うわーーーーーーーん!!!」
寮生たちは毒気を抜かれたような表情だ。
そうだろう。あんなにも厳格なリドルのギャン泣きなんて見た事はない。
優はリドルが自分から本心を・・・リドルの我儘ねがいを聞くことができて、良かったと思った。
トレイ「リドル、ゴメンな。お前が苦しんでるの知ってて見ない振りしてて・・・だからこそ、ちゃんと言うよ。お前のやり方は間違っていた。だから皆にちゃんと謝るんだ。」
リドル「うん・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・!」
エース「だーもう!泣いて謝ったって許されると思うなよ!」
優「エース、君は空気読もうね?」
エース「さっき2回もとんでもない地雷落したお前に言われたくねー!」



エースがリドルを許す条件として提示したのは、何でもない日のパーティーのやり直しだった。
リドルと慣れないなりに頑張ってケーキを作ったり、トレイも手伝ったり、塗り残しの薔薇を皆で塗ったりと、前までに比べると全員は圧倒的に楽しげだった。
優「うん。美味しいですよ。」
グリム「ふなふなふなふな・・・」
エース「お前食いすぎだろ・・・」
チェーニャ「ふんふふーん♪やっぱりトレイの作るタルトは絶品だにゃあ」
エース・デュース「うわぁ!?」
リドル・トレイ「チェーニャ!?」
リドルとトレイの様子を見て、優はそういえば二人が幼馴染だと言う事を思い出す。
そういえばリドルの記憶の中にはトレイのみならずチェーニャもいた。
それならばチェーニャもリドルとトレイの幼馴染だろう。
だが、優はふと思った疑問を口にした。
優「そういえばチェーニャさん、どの寮に所属されているんですか?」
トレイ「そもそもチェーニャはうちの学校の生徒じゃない。ナイトレイブンカレッジの長年のライバル校『ロイヤルソードアカデミー』の生徒だ」
デュース「え!?違う学校の生徒!?」
エース「しかもロイヤルソードアカデミー!?」
優は他にも「魔法学校はあるんだ」と思ったが、よくよく考えればここは魔法が当たり前にある世界。
元の世界のように魔法が隠されている世界ではない。
ここ以外にも魔法学校があるのは当たり前だろう。
だが、トレイやエースの言葉を拾ったのか、一部の・・・いや、1年生以外のほぼ全ての生徒がいきり立った。
ハーツ寮生A「今、ロイヤルソードアカデミーって言ったか!?」
ハーツ寮生B「何だと!?どこだ!?すぐに追い出してやる!」
チェーニャ「おっと、じゃあタルトも食べたことだし、俺は帰るとするかにぁ〜。ふんふふふ〜ん♪」
そう言って透明化して去っていくチェーニャを寮生たちは追いかけていった。
グリム「・・・なんか皆殺気だったんだゾ・・・」
リドル「ナイトレイブンカレッジの生徒は高確率でロイヤルソードアカデミーを敵視しているからね」
トレイ「百年も負け続ければ、そうもなるというか・・・」
優「百年も負けてるのにライバルなんですか?」
ケイト「優君相変わらず言葉選び容赦ないね!?まあ、でもせっかくのパーティーなんだし、楽しもー!」
エース「やっりぃ!」
デュース「前に比べると、すごく楽しくなったな!」
優「僕はここの事よく知らないけど、そうだね!」
ここには和やかで、それでいて賑やかな雰囲気が周りに立ち込めていた。
前までの恐怖や気をはるような感情は何一つ立ち込めていなかった。



ここはサバナクローの寮長レオナの部屋。
そこに召使いのようにレオナを甲斐甲斐しく世話しているハイエナの獣人ラギーがいた。
ラギー「あーあ、いいなぁ。ハーツラビュルの奴ら、今日はご馳走食いまくりのパーティーらしいッスよ。サバナクローにもそういう腹が膨れる伝統ないッスかねぇ?」
そんなラギーの言葉にライオンの獣人であり、寮長のレオナはこう返す。
レオナ「ふん・・・晴れた日の昼間にケーキやらクッキーやら食いながら楽しいパーティーだ?虫唾が走るな。」
その二人には再び不穏な空気が纏う。
いや、虫の知らせというべきだろうか?
レオナ「それよりラギー、例の件だが・・・」
ラギー「任せてください。ちゃーんと準備進んでるッスよ。シシシ!」
レオナ「アイツラが呑気に茶を飲んでられるのは今のうちだ。気取ったマレウスの奴もな。ふふ、ハハハハハ!」
レオナの部屋には、彼の高笑いが響き渡っていた・・・



おまけ 優の裏設定
・優の父親であるとき小路優朔こうじゆうさくは審神者(初期刀:山姥切 近侍:宗近)で、優の母親であるとき小路杏こうじあんずはピアノ専門の調律師。2人揃って忙しい為ほとんど家に帰ってこない
・優の叔父は2人おり、三つ子の長男であるとき小路優白こうじゆうはくは本編で触れた通り著名なパティシエで、彼の受け持つ店はいつも行列が絶えず、予約待ち3ヶ月なんて当然と言える。
・優のもう一人の叔父で三つ子の真ん中であるとき小路優星こうじゆうせいは図書館司書と特務司書(初期文豪:重治 助手:鴎外)を兼任している
・上記の4人の仕事故にかなりお金持ちだが、優はカリムに比べると圧倒的に金銭感覚は普通で、かなり慎重になる。
・後にセベクとは読書仲間となる
・優の祖父であるとき小路優之介こうじゆうのすけ、優朔、優白、優星は彼岸が自分と親しかった文豪の名前から名付けた(言うまでもなく龍之介と朔太郎、白秋と犀星である)
・優も探索者であり、技能は目星、聞き耳、図書館、説得、芸術(文学)、精神分析、応急手当、心理学、投擲とかなりバランスが良い(私主観)

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