二次創作小説(新・総合)

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きらびやかな日常 第二章
日時: 2022/01/22 09:46
名前: 桜木霊歌 (ID: HOq0SbwR)

きらびやかな日常の2つ目のスレです!
主人公である優を中心とした新たな幻想譚を楽しみに待っていてください!
優「さあ、行きましょう!数多もの幻想的な物語の世界へ!」

オリキャラ
>>1>>2>>3>>4>>9>>55-56>>77

世界観
>>5

短編
優の学園生活 私立御伽学園中等部編 >>6-9
監督生座談会(琴葉姫さんとのコラボ) >>10-12
静寂と破壊を司る精霊の怒り >>34-35
時ノ小路家の子供たち >>73-77

長編

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂 御伽市』
身代わりジンジャークッキー >>59-62
ミラーキャンディ >>65-70

『在りし日の記憶』
Welcome to the Villains' worldは前スレ参照
深紅の暴君 前編>>15-18 後編>>21-30

『優の特務司書生活』
『失くし物探し駅』と『歯車仕掛けのヴィーゲンリート』は前スレ参照
奇襲作戦!『親友への手記』ヲ浄化セヨ!>>48-52

『オリキャラたちでTHE鬼タイジ』
参加者たちとルール説明 >>83

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クロスオーバー/キャラ崩壊/スマブラ/ソニック/SB69/グリムノーツ/ツイステ/文アル/オリキャラ/オリジナル設定あり

在りし日の記憶 深紅の暴君 後編 ( No.21 )
日時: 2021/08/06 15:18
名前: 桜木霊歌 (ID: xIyfMsXL)

学園生活がこれから始まる中、NRCの治安の悪さを痛感する中で、先輩であるトレイの提案でマロンタルトを作ることになる。
精一杯マロンタルトを完成させるが・・・
中原中也のサーカスより引用あり
ローズハート家の捏造あり

??????「お前が俺のクラスに入る新入りだな?」
優「はい。改めまして、時ノ小路優です。僕の世界の僕の暮らしている国ではファミリーネームを先に名乗るので、時ノ小路が名字で優が名前です。」
グリム「俺様はグリム様なんだゾ!」
??????「ほぅ?」
優たちが自己紹介を終えると、黒と白の髪に黒と白の毛皮のコートを身にまとっている男性教師はまるで2人(1人と一匹)を値踏みするかのように2人を眺める。
??????→クルーウェル「中々悪くない毛並みだ。わるく無い・・・日頃から手入れを忘れないように。俺はデイヴィス・クルーウェル。気軽に、クルーウェル様、と呼んでもいいぞ」
優「ではクルーウェル先生で。クルーウェル先生はなんの授業を担当されているんですか?」
クルーウェル「俺は理系科目を担当しているな。仔犬にもわかりやすく言えば、錬金術や魔法薬学の授業だな」
なるほど・・・と優が理解を示すと、今度は黒猫を連れた赤いローブを纏った中年男性がゴホンと咳払いをし、次は自分の番だと言わんばかりの表情をした。
????→トレイン「私は魔法史や動物言語学を始めとする文系科目を担当するモーゼス・トレインだ。こちらは使い魔のルチウス」
ルチウス「オ"アァ〜」
文系科目と聞いて、優は目をキラキラと輝かせた。
文系科目が大好きな優にとって、文系科目の担当教師は尊敬以外の言葉は何一つ出てこない。
・・・ちなみに優が元の世界で得意としていた科目は現代文、古文、歴史(日本史世界史両方)、音楽、美術・・・見事に文系オンリーである。
苦手な科目は科学・・・といっても、優本人が苦手に思ってるだけで、普通の人物からみればできる方・・・むしろトップクラスである。
優「文系科目・・・!僕文学大好きなので今からでも授業が楽しみです!」
トレイン「そうか。それはとても楽しみだ。」
優「はい!ルチウス君もよろしくね」
優にナデナデされたルチウスはご満悦と言わんばかりに目を細める。
????「じゃあ最後は俺だな!」
大きな声の方を見ると、赤いジャージを着た筋肉質の男性がいる事がわかる。
????→バルガス「俺はバルガス。お前みたいなモヤシ共の体力育成や飛行術などの体育系科目を担当しているぞ。」
優「なるほど・・・体育も一応はできます。頑張りますね!」
バルガス「おお、中々細いが骨のあるモヤシだな!」
優「褒め言葉として受け取るべきでしょうか?ありがとうございます。」
クルーウェル「では、これからお前達のクラスに行くぞ」
クルーウェルに案内されてついた教室は、『1-A』と書かれた札が下がっている。
どうやらここが優たちの通う事になるクラスのようだ。
クルーウェルは「少し待っていろ」と優とグリムに指示し、教室に入る。
しばらくしてから「入れ」という声が響くと優は扉を開いた。
クルーウェル「知っている者もいるかもしれないが、この仔犬はお前らの新しい仲間となる。仔犬ども、自己紹介をしろ」
優「はい。」
チョークを手に取った優は黒板に『Yu Tokinokouzi』と『Grim』と書いて前を向き直る。
優「初めまして、時ノ小路優です。僕の世界の僕の暮らしている国ではファミリーネームを先に名乗るので、時ノ小路が名字で優が名前です。オンボロ寮で監督生を務めることになりました。これからよろしくお願いしますね。」
グリム「俺様はグリム様なんだゾ!偉大な魔法士になる存在なんだゾ!」
優「グリムったら・・・あ」
お辞儀をして前を見ると、見慣れた顔があることに気がつく。
エースとデュースだ。
まさか同じクラスだったとは予想もしていなかった。
向こうも予想していなかったようたが、すぐに手を振る。
クルーウェル「クルーウェル様は寛大だからな。この時間は時ノ小路への質問タイムにするぞ。」
サバナ寮生「よっしゃ授業潰れたぞ!」
ハーツ寮生「何質問すりゃ良いんだ?」
スカラ寮生「こういうのってめちゃくちゃワクワクするなぁ・・・」
真っ先に手を上げたのはエースだった。
優「エース君、どうしたの?」
エース「優の好きなもんとか嫌いなもん、好きな食べ物とか嫌いな食べ物、趣味とか特技は何だ?」
優「僕の好きな物は、純文学に詩歌に大衆小説に短歌に俳句に童話・・・っていうか文学全般と友達!嫌いな物は、話を聞かずに一方的に非難する事。好きな物は梅干しとキャラメル。嫌いな食べ物は苦い物。趣味はTRPGや演劇のシナリオ作成、小説や詩の執筆。特技は詩、短歌、俳句、小説の暗唱だよ。」
どう質問すればいいのか分かったのか、次々と手を上げていく生徒が増えていく。
質問はかなり花開いたが、かなり長々としたので一部抜粋する事になった。

ポム寮生「何で梅干しとキャラメルが好きなんだい?」
優「梅干しはひいお祖父様が大好きだったからで、キャラメルは僕の世界の文豪の小林多喜二さんって人の小説にキャラメルが登場するからですね」

サバナ寮生「さっきの質問に出てたお前の曾祖父さんってどんな奴だ?」
優「そりゃあ尊敬してもしたりないくらいにすごく立派な人で、数多もの苦境を乗り越えて『第二の国民詩人』と呼ばれたすごい詩人だったんです!・・・もう亡くなっちゃったし、生きてた頃の記憶はほとんど無いけど、僕にとっては誇り高き素敵な人でした。」

スカラ寮生「ご家族はどんな人?」
優「お父様とお母様、お祖母様と叔父様が2人です。お祖父様は亡くなりましたが、彼はとても優しくひいお祖父様に似たのか文学の道を歩んだそうですよ。お父様は三人兄弟の末っ子かつ審神者という歴史を守る大切なお仕事をしていて、お母様はピアノの調律師なんです。」

オクタ寮生「名前の由来はどんな感じなんだい?」
優「お父様とお祖父様がひいお祖父様である空渡彼岸さんの本名である『優斗』から一文字とって名付けてくれたんです。ちなみにお父様は『優朔ゆうさく』さん、叔父様方は『優白ゆうはく』さんと『優星ゆうせい』さん、お祖父様は『優之介ゆうのすけ』さんといったように、ひいお祖父様と関係のあった文豪から名前を少し頂いて名付けられたそうなんです。あと、ただ単にお父様や叔父様方、お祖父様の優しい子に育ってほしいという願いも籠もってるんですよね」

ハーツ寮生「お前の父さん達の名前の由来になった文豪ってどんな奴なんだ?」
優「お祖父様の名前の由来になったのはひいお祖父様の養父であった芥川龍之介先生、叔父様やお父様の名前の由来になったのは、ひいお祖父様の所属していた北原一門の師匠や兄弟子である北原白秋先生、萩原朔太郎先生、室生犀星先生ですよ」

イグニ寮生「優氏が本が好きになったきっかけは・・・?」
優「小さい頃から本を読んでいたからですね」

ディア寮生「将来の夢はあるのか?」
優「作家になりたいって夢はあるんですけど・・・ご先祖様がすごい文豪だから、謙遜しちゃうんです。司書や本屋起業、出版社に就職するか迷ってるんです・・・」


たった一瞬。たった一瞬だったが、優とグリムはすぐにクラスに馴染んだ。
早速と言わんばかりに、優は文学の布教を始めている。
ちなみに今優が布教しているのは『中原中也』の『山羊の歌』だ。
特技を詩、短歌、俳句、小説の暗唱と言ってる為、早速収録されている詩の一つ『サーカス』を暗唱してみせた。
優「『幾時代かがありまして
茶色い戦争ありました
幾時代かがありまして
冬は疾風吹きました
幾時代かがありまして
今夜此処ここでのひと殷盛さかり
今夜此処での一と殷盛り
サーカス小屋は高いはり
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ
頭倒さかさに手を垂れて
汚れ木綿の屋套やねのもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
それの近くの白い灯が
安値やすいリボンと息を吐き
観客様はみな鰯
咽喉のんどが鳴ります牡蠣殻かきがら
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
屋外やぐわいは真ッ闇くら 闇くらの闇くら
夜は劫々こふこふと更けまする
落下傘奴らくかがさめのノスタルヂアと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん』・・・どうかな?」
グリム「何かカッコいい詩なんだゾ!」
デュース「特に最後のゆあんゆよんゆやゆよんっていうのが印象に残るな!」
優「僕も同じこと思ったよ!」

感想まだです。

在りし日の記憶 深紅の暴君 後編 ( No.22 )
日時: 2021/08/06 14:32
名前: 桜木霊歌 (ID: xIyfMsXL)

優たち4人は食堂に集まり、昼食を食べている。
ちなみに優が選んだのはオムレツであり、理由は言うまでもなく文豪である萩原朔太郎の好物である為だ。
優「オムレツ・・・うん、美味しい!」
グリム「ふなふなふなふな・・・」
エース「グリム食い方汚ねぇぞ」
・・・こんな光景、治安の悪いNRCではスカラビアの生徒でもない限り見ることは叶わない。
それなのに周りに花が浮かんでいるように見えるが、気のせいだろうか?
優「そういえば君たち2人の寮は今朝行ったけど、他の寮はどんな感じなの?」
そこにケイトとアイビーグリーンの短髪で優しそうな造形の生徒がやってくる。
ケイト「学園のメインストリートにグレート・セブンの石像が立ってるじゃん?あの7人に倣ってこの学園には7つの寮があるんだよ。」
エース「げぇ!?あんたは・・・」
優「ケイトさんですね。あともう一人は・・・初めまして。時ノ小路優です。僕の世界で僕の暮らしている国ではファミリーネームを先に名乗るので、時ノ小路が名字で優が名前です。」
???→トレイ「お、中々礼儀正しいやつだな。俺はトレイ。トレイ・クローバーだ。ケイトと同じハーツラビュルの3年生だ。」
エースとグリムは今朝追い出された事に苛立っていたが、どうやら寮の決まりだったらしい。
そして彼ら曰く『寮の外なら従わなくても良い』らしい。
グリム「そういえばここの寮ってどんなのがあるんだゾ?」
トレイ「じゃあ説明するぞ。」
優が頭の中で纏めると、こんな感じだった。

・ハートの女王の厳格の精神に基づく『ハーツラビュル寮』
・百獣の王の不屈の精神に基づく『サバナクロー寮』
・海の魔女の慈悲の精神に基づく『オクタヴィネル寮』
・砂漠の大賢者の熟慮の精神に基づく『スカラビア寮』
・美しき女王の奮励の精神に基づく『ポムフィオーレ寮』
・死者の国の王の勤勉の精神に基づく『イグニハイド寮』
・茨の魔女の高尚の精神に基づく『ディアソムニア寮』

そして今自分の所属しているオンボロ寮である。
トレイ「どの寮に所属するかは闇の鏡が魂の形を見て決めるんだが、大体はキャラが決まってるからな」
デュース「キャラ、ですか?」
ケイト「例えば・・・あの子!」
ケイトが示した生徒を見ると、白髪褐色の狼の獣人で、黒いブレザーはもとより黄色のベストと黒と黄色の腕章をつけていることがわかる。
トレイ「彼はサバナクローの寮生だな。あそこは獣人の割合が多くて格闘技やスポーツの達人が多いんだ。」
グリム「ふーん?じゃああの白と薄紫の腕章のやつは?」
グリムが指さした先には眼鏡をかけた生徒がいる。
ケイト「あれはオクタヴィネルだよ。それで、その手前にいる臙脂色と黄色の腕章はスカラビアの寮生。筆記試験はそこ2寮がデッドヒートしてるね」
ふーんと優が見ると、そこには紫と赤の腕章をつけたやたらキラキラしい生徒が2人いる。
確かあの色はポムフィオーレだったな、と思い出す。
奥を見るとディアソムニアの生徒もいることがわかる。
しかし、イグニハイドの寮生はほとんど座っておないことが分かる。
優(イグニハイドの人達、言い方悪い気もするけど根暗が多いのかな・・・?)
エース「あれ?子供が混じってる?」
優「え?」
優がエースの言葉につられて見てみると、その相手はリリアだった。
確かに外見は完全に子供だが、優はどこかリリアと初めて合った時から明らかな爺臭さを感じた。
ふと近くを見ると、マレウスがいる事にも気がつく。
トレイ「うちの学園は飛び級入学ありだからな。でも彼は子供じゃないぞ?俺達と同じ3年生の・・・」
するとリリアが蝙蝠のように逆さまになってこちらに現れる。
リリア「リリアじゃ。リリア・ヴァンルージュ」
優「あ、リリアさんこんにちわ!昨日ぶりですね!」
リリア「おぉ、優か。昨日は大変じゃったようじゃな?」
思わずびっくりしたが、あまり驚かなかった優はそのままリリアと談笑を行う。
その様子に思わず周りは目が点となる。
するとそこにマレウスもやってくる。
優「あ、マレウスさんもこんにちわ!」
マレウス「優か。お前は中々楽しんでいるようだな。」
優「そうでしょうか?・・・そう言えば、僕がオススメした僕の世界の文学、どうでしたか!?」
マレウス「あぁ、なかなか面白かったぞ。人間の葛藤や贖罪の物語、こちらでは中々ないからな」
エース「いやいやいやちょっと待て!」
優「どうしたの、エース?」
マレウスとそのまま文学談議に行くところだったが、何とかエースがツッコミを入れる。
優からしたら理解不能だ。
エース「おっまえ!何で、どうしてあのマレウス・ドラコニアと仲良くなってんの!?」
優「2日くらい前にオンボロ寮で会ったんだ。その時に僕の世界の小説、『恩讐の彼方に』を布教すすめたんだ。」
デュース「そ、それでそのまま仲良くなったのか・・・」
リリア「しかし、ワシのこの登場に驚かないとはなぁ・・・」
優「僕の世界の文豪の志賀直哉先生は晩年の時に蝙蝠の真似して鴨居にぶら下がったという逸話がありますし・・・それに比べたらマシかな〜って」
エース「ちょっと待て」
優「どうしたの?」
まるで信じられない事を聞いたと言わんばかりの表情をしており、説明をしてくれと言わんばかりの様子だ。
トレイ「そ、その志賀さんって人は享年何歳なんだ・・・?」
優「確か・・・享年88歳です」
マレウス「中々元気な人間だな」
ケイト「いやいや元気すぎでしょ!?ってかその文豪さん80すぎで何やってんの!?」
優「いや、これはかなりマシだと思いますよ?志賀先生たしか山手線・・・電車に撥ねられて頭蓋骨見える大怪我負ったのに12日で完治して退院、後に兵庫という場所に療養しに行ったけど、大阪というところで途中下車して三日三晩遊び回ったという逸話が(マジです)・・・」
エース「待て!まじで待て!」
その場にいた全員が「は?」とか「何て?」と言わんばかりの表情をしている。
自分も文豪図鑑等を読んだ時に思わず「この人もしかして化け物・・・?」なんて失礼なことを考えてしまったが、それは本当にそう思っても仕方がない。
その後、リリアとマレウスは元々座っていた場所へと戻る。
優は楽しそうに手を降って見送っていた。
ケイト「で、でもあのヤバヤバのヤバのマレウス君と仲良くなる1年ってすごいね〜まあ、それを言うならうちの寮長も激ヤバなんだけど」
エース「ほんっとうにな!タルト一切れ食ったくらいでこんな首輪つけやがって!心の狭さが激ヤバだよ!」
???「ふーん?僕って激ヤバなの?」
優「あ・・・」
エースの後ろにはワインレッドの短髪にグレーの瞳をした生徒がいる。
二本のアホ毛がハートのような形になってるのが面白い。
だが、その表情はとても不機嫌に見える。
恐らくだが彼が寮長だろう。
優とデュースが止めるのも聞かずに言葉を吐き続ける。
エース「そーだよ!厳格を通り越してこんなんただの横暴だよ!」
デュース「エース、後ろ!」
エース「ん?でぇ!?寮長!?」
エースに好き勝手言われていた人物は不機嫌だと言うことを包み隠さずの様子である。
エースの様子からタルトを食べた事を反省していないのは丸分かりだ。
???→リドル「君、僕はリドル・ローズハートだ。昨日は僕の寮生がすまなかったね」
優「いえいえ。僕が助けたかっただけですし・・・」
エース「ていうか寮長!これ外してくださいよー!」
リドル「反省していないのに外すわけがないだろう!全く・・・」
優「エース!」
エースの反省のない態度からリドルは落胆した様子で去っていく。
トレイ「じゃあ、これから何でもない日のパーティー用のタルトを作るか?それならまだリドルも許してくれると思うぞ?」
エース「でも俺作ったことないし・・・」
ケイト「それなら、トレイ君とけーくんが放課後一緒に作ってあげるよ。」
優「いいんですか?」
トレイ「構わないぞ。時期だから、マロンタルトでも作るか。材料はこっちで用意するから放課後食堂の厨房に来てくれるか?」
優・デュース「はい!」
グリム「分かったんだゾ!」
エース「・・・へーい・・・」
明らかにサボる気しかなさそうなエースは優が膝カックンしておいた。

感想まだです

Re: きらびやかな日常 第二章 ( No.23 )
日時: 2021/08/06 14:38
名前: 桜木霊歌 (ID: xIyfMsXL)

本日最後の授業は魔法史だった。
トレイン「それでは今日の授業はここまでとする。」
ハーツ寮生「やっと終わったー・・・」
サバナ寮生「かったりぃぜ・・・」
優「エース君、デュース君。お疲れ様・・・グリムも頑張ったね」
グリム「俺様にできないことはないんだゾ!」
エース「まあ余裕〜「でもついてくのぎりぎりっぽかったけど」お前なぁ・・・」
デュース「お前がそういうってことはそうなんだろうな。でも、俺はもっと頑張らないと・・・」
優「・・・デュース君、これからトレイさんとケイトさんのところに行くよ!勉強についていくのはいいけど、無理は良くないよ?」
デュース「!?何で分かって・・・」
一応だが優も探索者の端くれだ。
その為何となくだが心理学で考えている事が分かる。(ちなみに優の技能は図書館、目星、聞き耳、説得、芸術(文学)、精神分析学、応急手当、心理学、投擲である。逆に幼馴染兼親友の陽斗は目星、キック、こぶし、マーシャルアーツ、頭突き、武道、芸術(サッカー)、跳躍、組み付きとかなり脳筋)
優「何か悩みがあるなら聞くよ?」
デュース「・・・強いて言うなら、お前みたいな優等生になりたい。」
優「優等生に?っていうか何で僕みたいな!?」
デュース曰く、どうやら中学時代は荒れていた・・・要するに元ヤンらしく、優等生になろうと思ったきっかけが母親が泣きながら祖母に『自分の育て方が良くないのか』と連絡していたのを見たことらしい。
そして、この学校ナイトレイブンカレッジに入学する事になった時に誰よりも喜んでいたのがデュースの母親だったそうだ。
優「なるほど・・・優等生になりたい理由は分かったけど、何で僕みたいな?」
デュース「物覚え良いし、要領だってかなり良い。僕はかなり要領悪いのに・・・それに、ご両親に名付けてもらった名前みたいに誰にだって優しいし、真面目だし・・・」
優「そうかなぁ・・・でも、変わろうと行動してるのが、僕はすごいと思うけどね。さ、そろそろお二人のところに行こう。」
エース「へーい」
食堂の厨房に向かう途中でも、エースはリドルに対する不満ばかりだ。
何故あれだけ怒られているのにあんなにも不平不満を零す事ができるのだろうか?
もしもこの場にリドルがいれば、この先しばらくは首輪を外してもらえないだろう。
?????「おやぁ?リドルについてしいたいかにゃあ?」
優・エース・デュース・グリム「(うわ/おわ/ふな)ああああああああああああ!!!!?」
その場に首が浮いており、髪型は猫のようにはねた短髪で紫をベースに薄紫のメッシュが入っており、首から下が無い。
こんなの悲鳴をあげるなという方俺はが無理だろう。
現にエースとデュースとグリムは腰を抜かし、優はSANチェックに成功したもののSAN値が2減った。
?????「おっと、体を出すのを忘れたにゃあ」
優「体あったんですね!良かった!っていうかあなたは!?後リドルさんについて何か知ってるんですか!?」
?????→チェーニャ「おみゃあ意外と冷静だにゃあ。俺様は猫のような人のような魔力を持った不思議な奴、アルチェーミ・アルチェーミエヴィチ・ピンカーだにゃあ。まあ、チェーニャって気軽に呼んでほしいにゃあ」
優はともかくとして、エースとデュースとグリムは頭がこんがらがってちんぷんかんぷんだ。
グリム「アル・・・何なんだゾ・・・?」
エース「グリムお前諦めるの早すぎだろ!アルチェーミ・・・何だったっけ?」
デュース「お前も人の事言えないぞ!・・・そういう僕と一言も分からないが・・・」
優「よろしくお願いします。アルチェーミ・アルチェーミエヴィチ・ピンカーさん。あ、チェーニャさん、でいいんでしたっけ?」
チェーニャの難しく長いフルネームを1回も噛んだり躓いたりする事なくスラスラと言うことのできた優に3人から驚きと尊敬の入り混じった瞳を向けられ、チェーニャ本人はまさかこの名前を覚えられるとはという驚きを見て取れた。
チェーニャ「おみゃあ俺のフルネームを間違えずに言えるってすごいにゃあ!」
優「そうでしょうか?人の名前と顔を覚えるのは最低限の礼儀では?」
そう言うと優は改めてリドルの事を聞く。
優「それはそうと、チェーニャさんはリドルさんの事をご存知なんですか?」
エース「ってかまじで知りたい!どうやって育てたらあんな横暴に育つんだよ!」
優「こらエース!」
エースをたしなめる優を気にも止めず、チェーニャは少し話す。
チェーニャ「リドルについて知りたきゃ、まずはあの眼鏡に聞くにゃあ。俺ならまずあいつに聞くにゃあ。」
優「眼鏡・・・トレイさんの事ですか?幼馴染、という事ですね?」
チェーニャ「そうだにゃあ。じゃ、それじゃーな。フンフフーン♪」
透明になり、鼻歌を歌いながらチェーニャを優たちは少し困った様子で見送っていった。
グリム「・・・何だったんだゾ?」
優「さあ?じゃあ行こうか。ついでに、リドルさんについても聞こう?」
エース「だな!」

感想まだです

在りし日の記憶 深紅の暴君 後編 ( No.24 )
日時: 2021/08/06 14:43
名前: 桜木霊歌 (ID: xIyfMsXL)

場所は食堂の厨房に移る。
たくさんの栗に卵、小麦粉や生クリームにアーモンドプードルに砂糖が用意されており、何でもない日のパーティーが如何に豪華か分かるだろう。
トレイ「まずは栗を剥くぞ。グリムとデュースは魔法で、優とエースは手作業でやってくれ。」 優「はい。」
エース「へーい・・・」
正直栗を剥くのは手作業でも魔法でもキツい。
エースがデュースとグリムを見ると、少し手間取っていることが分かる。
トレイとケイトは余裕で次々と剥いていく。
そして優の方を見ると・・・エースは愕然とした。
優は手際よく次々と栗を剥いてゆき、彼の近くにはすでに剥かれた栗で大きな山ができている。
それを見ていた5人(4人と一匹)は優のあまりの手際の良さに思わず手が止まっている。
優「よし、できた!・・・あれ?皆さん何で手が止まってるんですか?」
トレイ「ここまで手際が良いとは思わなかったからな。少しびっくりした・・・」
優「ああ、エースとデュース、グリムは自己紹介タイムの時聞いてると思うけど、僕には叔父が2人いるって言ってたよね?」
グリム「確かに言ってたな・・・それがどうしたんだゾ?」
優「叔父様は2人いるので少し区別がいるので・・・優白叔父様はケーキ屋さんを営んでいるんです。それで、彼から栗の剥き方も教えていただいたんです。彼の仕事がお休みの時、たまにお手伝いしてお菓子作りをするんですよ」
デュース「それで手慣れてるのか・・・じゃあもう一人の叔父さんは何をしているんだ?」
優「優星叔父様は図書館の司書を務めているだよ。」
ケイト「めっちゃお金持ちじゃん!」
優がエースにコツを教えつつ手伝いや片付けも自ら率先して行っている。
とても美味しそうなマロンタルトが出来上がった。
優「やーっと終わったぁ・・・」
エース「めちゃくちゃキツい・・・」
優「そりゃそうだよ。お菓子作りは意外と力仕事だからね。」
エース「じゃあこれから寮長の所に一緒に「行かないよ」何でだよ!?」
優も道連れにしようとしていたエースだが、優はサラリと断る。
優「そりゃオンボロ寮の修繕作業とか、僕の世界の本の翻訳作業とか、この世界の勉強とかもあるし・・・それに朝は仕方なく、だよ。今はトレイさんとケイトさんという第三者がいるし、大丈夫だと思うけどなぁ・・・」
エース「マジかよぉ・・・」
優「じゃあ次の日には首輪外されてるだろうし、じゃあね」
エース「お、じゃあな」
デュース「また明日な」
優はエースとデュースたちと別れたあと、優はトレイにリドルの事を聞き忘れたことを思い出す。
『また別の日に聞けばいい』。そう思いながら、Mr.Sのミステリーショップという購買に訪れる。
そこは様々な物が売られている。
だいぶ派手な格好をした褐色の肌の男が店員だろう。
??→サム「おっと、小鬼ちゃん、何か欲しいものがあるなら・・・このサムにお任せを!」
優「じゃあパスタとツナ缶、ケチャップにひき肉と油、レタスにミニトマト、薄力粉に粉砂糖に無塩バターに卵、マロンペーストにアーモンドプードルをください。」
グリム「ふな?何でそんなに買うんだゾ?」
優「そりゃあのタルトはパーティー用で僕らは食べられないからね。だから、僕ら用のマロンタルトだよ!今日の晩御飯はミートスパゲッティとツナサラダ、デザートにマロンタルトだよ!」
グリム「ふな!?豪華なんだゾー!」
優「じゃあ早く戻ろう?グリムも手伝ってくれるよね?」
グリム「もちろんなんだゾー!」
オンボロ寮に戻ると優はエプロンを身に着け(オンボロ寮にあったボロ布をパッチワーク風にアレンジし、それでエプロンを手作りした)、掃除を始める。雨漏りはしばらくの間はバケツで凌ぐことにして、休日の間に直そうと決めると、優はキッチンに立つ。
ゴーストたちも手伝い、ミートスパゲッティとツナサラダ、ミステリーショップでかったロールパンにマロンタルトといった豪勢な晩御飯になった。
ゴーストA「んー、美味しいねぇ」
ゴーストB「これならもし卒業してもここの食堂で働けるよ〜」
ゴーストC「見栄えもいいし、君良い夫良い主夫になれると思うなぁ〜」
優「ありがとうございます。でもこのくらいできて当然ですよ。親は仕事が忙しくていない事の方が多いですし、優白叔父様や優星叔父様から教わったんですよ。」
グリム「優〜!早くマロンタルト食べるんだゾー!」
優「グリム、口にケチャップ付いてるよ!」
グリムの口についているケチャップを拭き、最後に取っていたマロンタルトを食べる。
栗の芳醇な味わいが口の中に広がり、タルトレットのサクサクとした食感が5人(1人と一匹と3体)の口の中を踊る。
グリム「ふなぁ〜めちゃくちゃ美味しいんだゾ!」
優「うんうん!我ながら上手にできたよ!」

ドンドンドン…

優「何だろ?」
グリム「今日と昨日でもう3回もノックされてるんだゾ・・・」
もう何度も扉を叩かれている為慣れてしまったのだが、優はこれでまたエースやデュースだったら蹴り飛ばしてやろうという決意を胸に秘めた。
エース「なあ優、今日もここに泊めて「えいや!」いっでぇ!?」
デュース「ぐふっ!?」
優はその決意を現実のものとし、二人の腹に回し蹴りをくらわせた。
だが、優の頭の中にはある考えを浮かべた。
二人の服は寮服というかなり派手な格好をしており、エースの首輪は外されていないどころか、デュースにも首輪をつけられていた。
優「どうしたの?タルト持っていって謝ったんでしょ?」

感想まだです

在りし日の記憶 深紅の暴君 後編 ( No.25 )
日時: 2021/08/09 14:24
名前: 桜木霊歌 (ID: TKLsfDAG)

エースたちの話を纏めた結果・・・

①ハートの女王の法律『第562条 「なんでもない日」のティーパーティーにマロンタルトを持ち込むべからず』に反していた(トレイも把握していなかった)
②結果せっかく作ったマロンタルトを破棄される
③そのまま『首をはねろ!(オフ・ウィズ・ユアヘッド)』を二人揃ってくらう。
④怒ってそのまま寮を飛び出す。

優「嘘でしょ!?っていうか副寮長さんが把握してない法律まで把握してるって・・・」
グリム「どんな時でも食いたいもんは食いたいんだゾ・・・」
エース「もう横暴通り過ぎてこんなの暴君だろ!」
確かに言いたいことは分かる。
だが、あることを思い出してエースに一言物申す。
優「トレイさん!トレイさんに聞いてみよう!」
デュース「クローバー先輩に?」
優「チェーニャさんが言ってたよね?リドルさんの事はトレイさんに聞けってさ。聞き忘れちゃったし・・・」
エース「だな!たく思い出すと腹が立ってくる!」
そう言ってる間に、エースとデュースの腹の虫がなる。
そういえばまだマロンタルトもミートスパゲッティもツナサラダもロールパンも残ってたなと思い、2人を机の方へ案内した。



トレイを搜す為に聞き込みをしており、トレイが図書館にいると教えてもらい、早速4人は図書館へと向かった。
優「トレイさん・・・」
トレイ「ああ、お前達か。どうしたんだ?」
エース「俺達、寮長のやり方に納得いかねーんだけど。」
そのエースの言葉を聞き、トレイは頭に手を当てて「・・・だろうな」と弱々しい声で一言言った。
優「トレイさん、あなたはリドルさんの事をどう思ってるんですか?」
エース「そうやって小さい頃からあいつにペコペコしてきた訳?」
まるで自分とリドルが幼馴染である事を知ってるかのような話し方で、質問してきたことにトレイは驚いたような様子だった。
トレイ「・・・!?何でそれを・・・」
デュース「チェーニャって奴から教えてもらいました」
トレイ「なるほどな・・・あいつ・・・」
グリム「それ以前に、お前の方が歳上なんだろ?ビシって叱ってやれ!」
グリムが最もな意見を述べるが、トレイは「無理なんだよ」と弱々しい声で呟いた。
トレイ「俺にはあいつを叱る資格なんて無いんだ」
優「・・・リドルさん、何か訳ありなんですね?話していただけますか?」
トレイ「・・・ああ。」
トレイから聞いた話によると、リドルの両親は地元でも高名で知らない者はいないと言われるほどの魔法医術士(ツイステッドワンダーランドの医者みたいなもの)であり、特に母親の方はかなり優秀だったそうだ。
その為、リドルの母親はリドルにも優秀であることを求め、学習プログラムは分刻みで刻まれていた。
学習プログラムのみが分刻みで決められていたら、まだマシだったのだろう。
リドルの母親はリドルの事をルールで厳しく縛り付けていた。
食べる物も着る物も、消耗品も友達も・・・眠る時間も何もかもが決められていた。
両親の期待に答えるために、あのユニーク魔法を10歳で完成させ、成績もエレメンタリースクールからずっと学年主席をずっと維持し続けていた。
そんな生活を送っていたリドルが『厳しいルールで縛り付けること』が皆の為になるという思考になるのは時間の問題だった。
リドルがそうなったのは、母親の教育が原因だろう。
エースはトレイに何か言おうと思ったのだが、優の様子を見て思い留まった。
優は優で、とある人物たちを思い出していたからだ。
それは、優の曽祖父である『空渡彼岸』とその姉であり、優に夢の誘いを受けてみろと言った優の先祖である『桜木霊歌』。
2人は幼い頃は両親に『医者になれ』と言われ、道を決めつけられていた。・・・いや、幼い頃に喘息を持病で持っていた彼岸は後継ぎとしては不出来としてネグレクトを受け、霊歌は毎日勉強漬けの日々で友人を作る事すら許されなかった。
だが、霊歌はそんな日々が嫌になり家から東京へと逃げ出した(当時の霊歌:11歳 当時の彼岸:5歳&しかも密告文を新聞社や警察署に匿名で送りつけたというおまけ付き)
だからこそ、優はリドルと2人を重ねてしまった。
もしも霊歌が彼岸を連れて逃げ出すという選択肢を選ばなければ、自分もリドルと同じような人間になっていたろだろうか?と優は考えた。
優「・・・だから、ご自分には叱る事はできない、と?」
トレイ「ああ・・・」
その言葉を聞いた優は涙を瞳に浮かばせ、とても悲しそうな表情をした。
そして一息ついて、とある詩を唱った。
優「『幸福とは茨の道を越えてこそ得られるもの也
幸福とは藪の中を抜けてこそ得られるもの也
幸福とは苦しみを耐え抜いてこそ得られるもの也
幸福とは間違いを正してこそ得られるもの也
幸福とは皆の笑顔を大切にしてこそ得られるもの也
幸福とは他者の痛みを理解してこそ得られるもの也
幸福とは自分の意志を貫いてこそ得られるもの也
それが出来ぬならば、真の幸福を得ることなどできぬのだから』・・・」
トレイ「今のは?」
優「ひいお祖父様の詩集、『一縷の望みは月越えて』の収録されている詩、『茨の幸福』ですよ。この詩はひいお祖父様にとっての幸福の定義を描いているんです。・・・トレイさん、あなたはリドルさんに嫌われるのが怖くて気の弱いイエスマンになってるだけでしょう!?お願いします、トレイさん・・・彼を・・・リドルさんの事を思うなら、彼を突き放すべきです!このままハートの女王の法律やお母さんの決まりに縛られていれば、リドルさんは本当の幸福を得る事はできない!」
トレイ「・・・」
優の言葉、彼岸の詩に宿る強い心に何か思うところがあったのか、どこか苦い表情をしている。
するとそこにどこからか学園長が現れた。
クロウリー「話は聞かせていただきましたよ!」
優「うわびっくりした・・・」
クロウリー「トラッポラ君は首輪を外してくれと謝るのも嫌だけど、穏便に説得できる気もしない、と?」
エース「まあ、そんなとこ」
クロウリー「そんなに寮長とウマが合わないのなら、転寮するという選択肢とありますが。」
優「でも今の寮って闇の鏡が魂の資質を見て決めたんでしょう?勝手に変えてもいいんですか?」
優の質問には、学園長は『優の言うとおりで、仮にそうするとすれば面倒くさい手続きや儀式が必要になる』という旨の返答をするが、エースは「転寮は逃げるような感じがしてヤダ」と答えた。
そんなエースの様子に、学園長はある提案を出す。
クロウリー「ではローズハート君に決闘を申し込んで君が寮長になっちゃえばいいんですかね?」
優・エース・デュース・グリム・トレイ「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええー!!!!?」
クロウリー「声が大きい!」
そういえばリドルは入学してから僅か一週間で寮長になったそうだ。
と言う事は、リドルもかつては決闘で寮長になったのだろう。
しかし、ここでは魔法を使った私闘は禁止されているはず。
その事を優が指摘すると、学園長はこういった。
クロウリー「私闘はね。学園長立ち会いのもとで行われる決闘は話が別です。」
エース「よっしゃやってやろうぜ!」
優「馬鹿エース!相手はたったの一週間で寮長になったんだよ!?そんな相手に勝てると思ってるの!?馬鹿なの!?あ、馬鹿だったよじゃなきゃタルト食べないし!」
優の言い様は見事だが、エースは一言も聞いてない。
だが、ある一言をエースは聞き逃さなかった。
エース「優今俺の事エースって・・・」
優「へ?」
エース「今俺の事、呼び捨てにしたじゃんか」
優「あ・・・!何というか、不可抗力で・・・」
エース「別にいいじゃんか!これから俺の事、エースって呼べよ?」
デュース「じゃあ僕も、デュースって呼んでほしい」
2人の提案を優は少し戸惑ったが、すぐに微笑んで「うん」と口にした。
優「改めて、これからよろしくね。エース、デュース」

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