二次創作小説(新・総合)
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- きらびやかな日常 第二章
- 日時: 2022/01/22 09:46
- 名前: 桜木霊歌 (ID: HOq0SbwR)
きらびやかな日常の2つ目のスレです!
主人公である優を中心とした新たな幻想譚を楽しみに待っていてください!
優「さあ、行きましょう!数多もの幻想的な物語の世界へ!」
オリキャラ
>>1、>>2、>>3、>>4、>>9、>>55-56、>>77
世界観
>>5
短編
優の学園生活 私立御伽学園中等部編 >>6-9
監督生座談会(琴葉姫さんとのコラボ) >>10-12
静寂と破壊を司る精霊の怒り >>34-35
時ノ小路家の子供たち >>73-77
長編
『ふしぎ駄菓子屋銭天堂 御伽市』
身代わりジンジャークッキー >>59-62
ミラーキャンディ >>65-70
『在りし日の記憶』
Welcome to the Villains' worldは前スレ参照
深紅の暴君 前編>>15-18 後編>>21-30
『優の特務司書生活』
『失くし物探し駅』と『歯車仕掛けのヴィーゲンリート』は前スレ参照
奇襲作戦!『親友への手記』ヲ浄化セヨ!>>48-52
『オリキャラたちでTHE鬼タイジ』
参加者たちとルール説明 >>83
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クロスオーバー/キャラ崩壊/スマブラ/ソニック/SB69/グリムノーツ/ツイステ/文アル/オリキャラ/オリジナル設定あり
- 身代わりジンジャークッキー ( No.61 )
- 日時: 2021/11/07 20:49
- 名前: 桜木霊歌 (ID: EBIrcfyl)
家についた優は早速自室へ向かい、身代わりジンジャークッキーの封を開けて2枚のジンジャークッキーとチョコペン、そして入っていた説明書を取り出し、説明書を読んでいた。
紅子に言われたように、説明書を読んでいた。
説明書『食べる前に必ずお読みください!
最初に付属のチョコペンで自分の名前と厄を引き受けたい、あるいは厄を押し付けたい相手の名前をそれぞれジンジャークッキーに書いてください。
自分の厄を誰かに押し付けたい場合は自分の名前を書いたジンジャークッキーを食べてから相手の名前を書いたジンジャークッキーを食べてください。
逆に自分と仲の良い人間の厄を自分が引き受ける場合は、相手の名前を書いたジンジャークッキーを食べてから自分の名前を書いたジンジャークッキーを食べてください。
そうすれば最初に食べたジンジャークッキーに書かれた名前の方の厄は晴れて、どんな怪我や病気でも治るでしょう。
しかし、後日あとに食べたジンジャークッキーに書かれた名前の方は最初に食べたジンジャークッキーに書かれた名前の方と同じ痛みや苦しみを味わう事になるのでご注意ください。
もしも食べる順番を間違えた場合、あなたや相手に余計な災厄が降り注ぐので、くれぐれも食べる順番を間違えないようにご注意を』
優「陽斗と同じ痛みと苦しみを味わう覚悟はできてるよ!陽斗が試合に出られるんならそのくらいなんて軽い怪我だよ!」
そうしてジンジャークッキーの内片方に自分の名前、もう片方には陽斗の名前を書いた。
説明書をよく読んで間違えないようにし、最初に陽斗の名前を書いたジンジャークッキーを食べ、その次に自分の名前を書いたジンジャークッキーを食べた。
・2日後
陽斗の怪我は優が身代わりジンジャークッキーを食べたその日のうちに治り、楽しそうにサッカーをしていた。
図書室からサッカー部の練習を見ている優はサッカーを心から楽しんでいる陽斗親友の姿を見てとても嬉しく思う。
優「あ、そういえば返却されてる本だいぶ溜まったし、そろそろ本棚に戻さないとな・・・」
そうして沢山の本を抱え、広い図書室の本棚に一冊ずつ本を戻していく。
最後の一冊を本棚に戻そうとするが、優の身長では届かない場所だ。
まあ、高いところにある本はいつも通りに椅子に乗って戻せばよいだけ。
椅子を本棚の前に持ってきて上履きを脱いで少し椅子の上で背伸びをして本棚に戻そうとする。
優「え!?何!?うわぁ!!?」
・・・その瞬間だった。急に地面が揺れ、優は椅子から落ちる。そして次の瞬間、固定の緩くなっていた本棚が倒れ、優めがけて沢山の本と大きく重い本棚が倒れてくる。
優は動くこともできずにそのまま本と本棚の下敷きとなった。
・同刻 運動場
サッカー部の高等部3年生の引退試合に向けた練習が行われている中で、引退した後は警官学校に進学を希望するサッカー部の部長である高嶺正義は後輩の柳沢陽斗の姿を訝しげに見ていた。
あの後輩は轢き逃げに遭い、少なくとも全治10日はかかりそうな怪我だったのに、たったの3日で怪我が完治し、特に後遺症もなさそうだ。
本人も完治した理由は分からなさそうだが、正義には少しばかり心当たりがあった。
陽斗「?正義先輩、何かあったんスか?」
正義「いや、気になることがあってな」
陽斗「気になることって?」
正義「陽斗、お前入院している3日間で何か駄菓子食ったか?」
陽斗「?食ってませんよ?何でそんな事を?」
正義「じゃあ陽斗が頑丈だっただけか・・・?」
陽斗「?なんのこと話してるんスかー!?」
陽斗の反応を見て謝罪しようとした正義だが、急に地面が揺れる。
どうやら、かなり大きな地震のようだ。
二人は咄嗟にたまたま近くにあったスポーツバックで頭を庇う。
特に何かが落ちてきたとかはなく、少なくともすぐに余震はこなさそうだ。
正義「今の・・・でかかったな・・・」
陽斗「はい・・・あ!?」
正義「どうした?」
陽斗「優が・・・!あいつ今図書室で委員の仕事してるから・・・!!」
その言葉を聞いた正義は陽斗と共に図書室へと走る。
図書室についた二人は優の姿を探すが、『図書室の主』という渾名のついている彼はここにいない。
あたりを見渡すと、やけに固定の緩かった本棚が倒れており、揺れで落ちた本が山のようになっている。
そして、山になっている本の山から手が見えた。
陽斗「優!」
陽斗と正義が本をどかすと、気を失っている優の姿を見つける。
打ち身が酷く、頭から一筋の血がたらりと垂れる。
陽斗は思わずパニックになり、優の名前を呼びながら揺すっている。
正義「陽斗、落ち着け。お前は救急車を呼べ。俺が優の応急処置をする」
陽斗「は、はい!」
正義の言葉で冷静になり、陽斗は救急車を呼ぶ。
正義の方は冷静に優の脈や息を確認し、スポーツタオルで止血する。
通報から15分しない内に救急車は到着し、優は病院へと搬送されていった。
感想まだです
- 身代わりジンジャークッキー ( No.62 )
- 日時: 2021/11/08 06:21
- 名前: 桜木霊歌 (ID: EBIrcfyl)
陽斗「優〜!無事で良かったぞ!」
病院に搬送された後、目覚めた優は陽斗に抱きつかれている。
まあ、自分の怪我のせいでもある為、今回は引き剥がさない方向性だが、優的には陽斗が怪我していないことの方が重要だからだ。
優「僕からすれば、陽斗が怪我してないことの方が重要だよ。せっかく駄菓子屋さんのお菓子で陽斗の怪我を治したのに、また怪我をしたら大変だもん」
陽斗「?それってどういう事だ?」
正義「優、その駄菓子屋ってもしかして、銭天堂って店か?」
優「え!?」
予想もしていなかった人物が銭天堂の名前を出した事に優は思わず驚いてしまう。
優「正義先輩、銭天堂を知ってるんですか?」
正義「ああ、知ってるさ」
・
ガキの頃から悪い奴をとっちめたり、困ってる奴を助けてやれる警察官になりたくて、3年前に銭天堂にひょっこりたどり着いたんだ。
正義『俺、悪い奴をとっちめたり、困ってる奴を助けられるようなヒーローみたいな警察官になりたいんです!』
紅子『では、正義の味方・ヒーロー刑事プリンをどうぞ。食べればどんな悪事や困っている人を見逃さず、ヒーローのように活躍できるでござんす。』
正義『!買います!いくらですか!?』
紅子『一つ、5円にございます。』
正義『5円ですね?』
紅子『はい、本日のお宝・・・平成19年の五円玉でござんす。お買い上げ、ありがとうござんした。』
あのプリンを食べてから、俺はどんな悪事も困ってる奴も見逃したことはない!
・
正義「優、お前は何を買ったんだ?」
優「身代わりジンジャークッキーです」
正義「身代わりジンジャークッキー・・・確かそんな菓子もあったな。陽斗の怪我が治ったのはそのおかげか・・・」
陽斗「マジかよ・・・!?ごめんな優ー!」
その事でショックを受けた陽斗は、泣きながら優に抱きつく。
自分のせいだと思っているようだ
優「大丈夫だよ。本当に申し訳なく思ってるんなら、正義先輩の引退試合、活躍してよね?それが陽斗にできる罪滅ぼしなんだから。」
陽斗「分“がっ“だ」
・銭天堂
紅子は小瓶を見ていた。
小瓶の中には優が払った百円玉が入っており、その百円玉は金色の光を帯び始めた。
紅子「おや?」
そして百円玉は金色の招き猫に変化し、小瓶の中を忙しなく動き始めた。
紅子「ふふ、元気の良い子でござんすねぇ」
そして地下の部屋には、金色の招き猫達が駄菓子を作っている。
紅子が小瓶の蓋を開けて小さな金色の招き猫を出すと、その招き猫は他の招き猫と同じ大きさになり、駄菓子を作り始めた
時ノ小路優
15歳。銭天堂で身代わりジンジャークッキーを購入した令和元年の百円玉の男の子。
高嶺正義
17歳。3年前に銭天堂で正義の味方・ヒーロー刑事プリンを購入した平成19年の五円玉の男の子。
おまけ オリキャラ紹介
高嶺正義
サッカー部の元部長で警察官目指して勉強している御伽学園高等部3年生。
元々正義感が強かったが、3年前に銭天堂にたどり着き、正義の味方・ヒーロー刑事プリンを買ってからその正義感がもっと強くなった。
正義感溢れる頼れる先輩で、陽斗を始め彼を尊敬する部員や生徒が多い。
体育委員の委員長を務めている。
感想OKです!
- Re: きらびやかな日常 第二章 ( No.63 )
- 日時: 2021/11/07 16:33
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)
どうも。おろさんです。
・・・あら、今回は銭天堂がそちらでも登場したのですか。それで今回出てきた菓子は『身代わりジンジャークッキー』・・・これもまぁ中々の・・・って待って無茶しすぎですぞ優さん。無事だったようなので結果的によかったですが
《???》
剣士ダークマター「『何と麗しき自己犠牲の精神。これが光の心を持つ者のなせる業というやつか?』
・・・今の似てたか?」
ウルフ「知らねぇよ。つか何でシ○バールを今このタイミングでやった;」
剣士ダークマター「いや、今回のこの話でなんとなく思い浮かんでな。」
ウルフ「そうかよ・・・」
赤紫ダイヤの王冠を被った幽霊「ていうかそもそも俺たち、この作品へのコメントで出てよかったのか?さらに言えば俺まだ名前明かされてねぇし(ry」
不思議な駄菓子が出そろっている銭天堂も、また出番があったりするのでしょうかねぇ。ひとまず次回も楽しみにしています。
それでは。
- Re: きらびやかな日常 第二章 ( No.64 )
- 日時: 2021/11/21 20:57
- 名前: 桜木霊歌 (ID: 1CPnMR4A)
おろさん
コメントありがとうございます!
そもそも優自身優しすぎる性格ですので・・・
次回も楽しみに待っていてください!
- ミラーキャンディ ( No.65 )
- 日時: 2021/11/21 21:29
- 名前: 桜木霊歌 (ID: 1CPnMR4A)
WARNING!
今回のお話は個人的にかなり人を選ぶ物だと思います。
それが嫌ならブラウザバックして、面白いと思う人の作品を見てください
周りから避けるように建っている駄菓子屋。
看板には、銭天堂と書かれており、店の前には沢山のガチャマシンが置かれ、猫ぼおろや宝石ドロップ、マスターチョップスティックなど、見たこともない駄菓子が沢山置かれている。
金色の招き猫達は商品を並べてたりと、店の準備をしている。
開店準備が終わると、小銭柄の紫の着物を着たふくよかな体格の女性・・・紅子がガラガラを回す。
ガラガラから出てきた玉は銀色・・・いや、よく見るとその銀色の玉は一円玉の絵のように見えた。
紅子「本日の幸運のお客様は『平成13年の一円玉』でござんすか」
墨丸「にゃー」
・
優は御伽学園の制服を身に纏い、右手には数珠を持っている。
目の前には初等部の制服を着た男子生徒の写真・・・否、遺影が飾られている。
優は今日、と同じ図書委員に所属していた初等部の2年生、『篠森敦也』の葬式に訪れていた。
女性「あぁ、敦也ぁ・・・私のせいで・・・!」
男性「六花、落ち着け・・・」
優が見ている二人は、亡くなった敦也の両親である篠森六花と篠森恭蔵である。
特に母親である六花はそのまま壊れてしまうんじゃないかと不安になるほど泣き腫らしている。
いや、無理もないだろう。
何故なら六花が昼寝をしていた敦也を家に残し、買い物に行こうと出かけた所で敦也が目を覚まし、六花の姿を探してベランダから身を乗り出した時に転落死してしまったからだ。
自分のせいでと悲しんでいる六花の姿を見て、優は自分も胸がチクリと傷んだ。
優(敦也君・・・君、ファンタジーな物語が・・・僕の描く物語が大好きだって言ったじゃないか・・・ご両親、悲しんでるよ・・・)
・少し時間を遡り・・・
彼にとってこの黒いスーツはあまり頻度は高くないけれど、高校の頃から家業を手伝い始めた頃から着慣れた制服。
彼の名前は弔木光。
この弔木葬儀の跡継ぎ息子である21歳の大学生である。
光(・・・家業である葬儀には慣れたつもりでいたけれど、まさか後輩の葬儀を執り行う事になるなんてな・・・)「ごめん父さん、これからトイレに行ってくる。」
光父「そうか。・・・お前もまさか、後輩の葬儀を執り行う事になるなんてそうそう思わないからな・・・行って来い」
光「ありがとう」
光は少しトイレに行って、葬儀を執り行う部屋に戻ろうとしたが、そこで敦也の父親であり喪主である恭蔵の姿を見つけるが・・・
恭蔵「はっはははははは!!!!!」
光(え・・・?敦也君が・・・血が繋がっていないとはいえ、息子さんが死んでいるというのに何で笑ってるんだ!?あの人が喪主のはずなのに・・・)
恭蔵は敦也の本当の父親ではない。
敦也が生まれたばかりの頃、早逝していた。
だが、遺産はそれなりにあった為、六花と敦也は生活に困ることは無かったが、それでも六花は敦也の将来のためにと毎日働いていた。
恭蔵はそんか仕事で忙しい六花の代わりに敦也の世話をしていたベビーシッターだった。
敦也自身が懐いていたのと、六花が恭蔵に惹かれた為、再婚したと聞いた。
だが、その恭蔵は義理とはいえ息子が亡くなっているのに、大笑いしている。
喪主とは思えない行動だ。
感想まだです
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