二次創作小説(新・総合)
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- 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化
- 日時: 2018/11/11 12:09
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: aFJ0KTw3)
皆様はじめまして、ハルトマン社新人秘書のピコパです。今回は東方とカービィの小説を書かせていただきます。理由はどっちも好きであることと意外に共通点が多いことですね。
あらすじはこちら
ハルトマン社のマザーコンピューター『星の夢』の時空間転移プログラムをリニューアルし幻想郷のデータを獲得。魔法や神といった科学とはかけ離れた常識や豊富な資源を手にいれる為にハルトマン社は幻想郷キカイ化プロジェクトに乗り出した。科学と魔法、相反する2つの戦いが今始まろうとしていた。
この小説を読むにあたって
・この小説には作者による独自解釈や設定が含まれています。基礎情報は確認済みですがご了承下さい。
・とにかく話が広がり中々先に進まない場合があります。
・この小説オリジナルの技やキャラクターが出てくる場合があります。
・作者はあまり文才がありません、完全に行き当たりばったりで書いています。なので不備が生じることがありますのでその時は指摘をお願いします。
・この小説への荒らしや誹謗中傷のコメントはご遠慮下さい。
現在の物語
・デデデ編2
フェイズ0・幻想郷の存在
>>01 >>04 >>05
フェイズ1・幻想大侵攻
>>06 >>07 >>08 >>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22
フェイズ2・幻想を越えた出会い
>>23 >>24 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30 >>32 >>33 >>34 >>35 >>36 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>53 >>56 >>58 >>59 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78
おまけ
>>31 >>37 >>49 >>50 >>60 >>61 >>62 >>71 >>72
レミリアの夏休み
>>38 >>39 >>40 >>41 >>42
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.1 )
- 日時: 2017/03/26 14:08
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)
フェイズ0 幻想郷の存在
1・ハルトマンの野望
スージー「『幻想郷のキカイ化』、ですか……?」
宇宙全土に支社を持つ巨大会社『ハルトマンワークスカンパニー』。その母社であるアクシスアークスの社長室では社長であるプレジデント・ハルトマンとその秘書であるスージーが話をしていた。
ハルトマン「そうである。わが社の誇るマザーコンピューター『星の夢』の時空間転移プログラムをリニューアルし、他の時空間への介入をすることができるようになったのである。」
ハルトマンは格納してあるマザーコンピューター『星の夢』を見ながらそう言った。星の夢の指示はとても効率的でありハルトマン社はその指示に従って大きくなったのだ。
ハルトマン「その中に『幻想郷』なる世界があることがわかったのである。そこには魔法や神などコチラにはないものが山ほどあるという調査結果が出たのである。」
スージー「魔法……神……信じられませんわね。」
ハルトマン「しかしそれを科学と組み合わせればわが社は更に大きくなるはずである!」
スージー「なるほど、それは確かにいい考えですわね。しかし住人に抵抗されるのでは?」
ハルトマン「わがインベードアーマー部隊はそう簡単にやられはせん。質も量も一級品である。それに……ほれ。」
ハルトマンはスージーに1冊のリストを手渡した。それには幻想郷の調査結果や住人のデータが事細かに書かれていた。
スージー「これは……住人のリストですか?」
ハルトマン「そうである。何もいきなり真っ向から侵略するわけではない、裏から念入りに準備をしてからが最適である。それに住人の力をこっちに持ってこれればなおさらである。」
洗脳やサイボーグ化、クローン化などのことを言っているようだ。確かにハルトマン社にはその手の技術がどこよりも進んでいる。リストには危険度を示すマークがあり、それが赤いほど危険を示すことを表していた。要は危険度の高い人を無理矢理引き込もうという魂胆である。
ハルトマン「それに今回は助っ人達を呼び出したのである。これによりますます作業が捗るはずである。」
ハルトマンが手を叩くとドアから3つの影が現れた。スージーはリストを3人の助っ人に渡す。
???「侵略が終わったらその世界は好きにしていいんだって?イタズラやり放題、これはおもしろいのサ!」
???「今まで多くの世界を旅してきたけど、ここもまたすごく面白そうだネェ。しかもボクとそっくりの力を使える人もいるそうだし……」
???「強い奴と戦えると聞いて参加したまでだ。侵略などどうでもよい。」
ハルトマン「彼らは助っ人の中でも特に役に立つ人材である。それとこれも用意したのである。」
ハルトマンは奥にある銀の鏡を指差した。その鏡は見るとどことなく吸い込まれそうな魅力を放っていた。
ハルトマン「鏡の国にあるという悪の心を映し出すディメンションミラーのレプリカである。これの前に立たせればその影がたちまち現れる。行動させるのにはうってつけである。スージーにはこれらの技術や人材を上手く使ってポップスター、幻想郷のキカイ化を成し遂げてほしいのである、わが悲願『カンパニーの発展』の為に!」
スージー「………お任せを。」
紅魔館
湖のほとりにある真っ赤な館の一室、そこの全ての鏡をすりかえる小型ドローンがあった。音を何一つ立てることなく、そしてそこの主を起こすことなく全ての鏡をすりかえた。その間わずか30分、その部屋の主はとてつもなく多忙だったのだ。そして主が起きる頃、ドローンは異空間を通り姿を消した。
咲夜「もう朝か………支度をしないと。」
時を操る紅魔館のメイド長、十六夜咲夜。彼女は誰よりも早く起き仕事に取りかかる。鏡を見ながら身支度を整え、他のメイド達を起こしに行った。
そしてその影を残すことなくもう1人のメイドができあがった。
咲夜?「……うふふ。」
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.2 )
- 日時: 2017/03/26 14:55
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 0RpeXsSX)
初めましてピコパ様。ダモクレイトスと申します。
まず星の夢が幻想郷をどうやって認知したのかが気になるところです(笑
しかしハルトマンと聞くとなぜか、こいしちゃんが浮かびます……彼女のBGMのせいでしょうか(苦笑
カービィ、ロボボプラネットはしゅー〇さんの実況見ただけなんだよなぁ。
さて、紅魔館の鏡を全てすり替えてどうするのか、気になるところです。ワープ装置的な何かとして使うとか?
パチェ辺りが気づきそうな気もしますが……
更新がんばってください。
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.3 )
- 日時: 2017/03/26 17:23
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: EM5V5iBd)
ダモクレイトス様
はじめまして、コメントありがとうございます。
なぜ星の夢が幻想郷を認知できたのか。それは後にわかります……としか今のところ考えてないですねwやっぱりここだとカービィの認知度は低いのでしょうかね?しかし書いた以上はやり遂げなければなりませぬ。
あの鏡は見たものすべての邪悪な心を映し出します。戦力になるかは人によりますが少し暗く見えること以外は本人と変わらないので怪しまれずに行動ができますね。
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.4 )
- 日時: 2017/03/28 07:35
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)
2・咲夜の影と悪魔の妹
出来上がったのは全く瓜二つの咲夜の影だった。咲夜の影は本人と同様に仕事をこなす。しかし本人と違うのは影であることと明らかな悪意があることだ。闇に溶け込むことができる彼女は本人の行動を常に監視していた。そしてその隙を見つけることができたのはついさっきのことだった。
咲夜「………食材がもうないわ、買い出しに行かなくちゃ。時間も少し余裕があるしゆっくり行っても問題は無いわね。」
本人が紅魔館を出たのを咲夜の影は見逃さなかった。彼女の目的は紅魔館に幽閉されている悪魔の妹を手にいれること。ハルトマンの調査によればその妹は破壊の力を持っているらしく敵に回してしまっては絶対にマズいのだという。その恐るべき悪魔の妹を探していると紫色の服を着た魔法使いにであった。大自然の根源を掌握し操ることができるのは彼女の知識の成せる技である。
パチュリー「あら咲夜、どうしたの?顔が暗いわよ。」
咲夜?「そうですか?少し働きすぎたのかもしれませんね。」
パチュリー「……そう、たまにはゆっくり休みなさい。全くレミィも働かせすぎだわ。」
パチュリーは特に怪しむことなく去っていった。咲夜の影はその後も捜索を続け、頑丈な扉を見つけた。そこにいたのは赤い服に身を包み、輝く奇妙な羽を持った1人の少女、フランドール・スカーレットだった。純真無垢なその風貌とは一転、持っている能力は絶対の破壊。さっきまで寝ていたのか寝ぼけ眼でこちらを見ていた。
フラン「あ、咲夜………おはよう。もう朝ごはん?」
咲夜?「おはようございます妹様、本日は新鮮な果物をお持ちいたしました。どうぞお召し上がり下さい。」
フラン「果物?わーい!いただきまーす!」
そういうと咲夜の影はフルーツの盛り合わせを差し出した。フランはよほど果物が好きなのかどんどん手をのばしていった。たくさんあった果物が一瞬のうちに消えていき、底にある奇妙な果物に目をつけた。
フラン「咲夜、これなぁに?」
咲夜?「お店で安く売っていたので買ってきました。どうやら皮ごと食べるもののようです。結構おいしかったですよ?」
フラン「へぇ………」
咲夜の影に促されるままにフランは奇妙な果物を食べた。しかし果物というにはあまりにも微妙な味がした。人工的な甘さが口いっぱいに広がっていく。
フラン「む………?うぅ………ん………咲夜………なんだか眠………」
途端に強い眠気としびれがフランを包む。咲夜の影は眠りに包まれたフランを抱き抱えるとそのまま闇の中へ姿を消した。
フラン「あれ………ここどこ………?」
フランが目を覚ましたのは研究所の手術台だった。手足はガッチリ固定され身動きが取れない。状況を把握できたのはスージーが現れた後だった。
スージー「どうでしたか?わが社特製『お薬マシマシフルーツ』のお味は。」
フラン「あなた………誰?」
スージー「私美人秘書のスージーと申します。今回はあなたの力を頂きたくてここに参上致しましたわ。」
フラン「私の力を……どうして?」
スージー「あなたはなんでも破壊する能力を持っている。これはわが社にとっては邪魔な存在です。なのでそれを使われないようにわが社で引き取り改造して唯一無二の最強兵器にしよう、とのお考えですわ。」
フラン「カイゾウ?何言ってるのかわからないけどとりあえずこれ取ってよ!お姉様に怒られちゃうよ!」
フランがいくら暴れても枷が外れることはなかった。そしてフランの一番の驚きは能力を使うことができないということだった。
フラン「あれ?あれ?どうして……?」
スージー「お薬マシマシフルーツには色々な薬が入っていますのよ。思考麻痺薬もたっぷりですわ。さて……時間も無いので始めますか。」
スージーは手を叩いた。すると奥から手術着を着たロボットが数機現れた。見たことのない工具はフランに恐怖を与えるのには充分だった。
スージー「さて………まずは邪魔なメモリーの削除からやりますわよ。」
フラン「お、思い出を消しちゃうってこと……?嫌だよ、そんなの!私皆のこと忘れたくない!」
スージー「機械に思い出なんて必要ありません、効率こそすべてですわ。」
スージーはもがくフランの首筋にプラグを刺した。頭に直に電撃が走る。
フラン「う、うわぁぁ!」
スージー「ほら、抵抗すると余計な負荷がかかって脳が破裂しますわよ?」
フラン「う、うぅ………お、姉……様………」
抵抗するもむなしくフランのメモリーがどんどん削除されていく。仲の良かった友人や家族の顔も、声も、思い出すことができなくなってしまった。流れた涙は電撃による痛みなのか思い出を失った悲しみなのかもはやフランにもわからない、気づいたときにはすでに頭の中は真っ白になっていた。
フラン「……………………」
スージー「削除完了ですわ、では作業を開始して下さいまし。」
ロボット「了解。」
ロボット達はフランの体に武装を施し、破壊の力を持つ最強兵器が今ここに完成した。
スージー「あぁ、ゾクゾクしますわ………見るからに凶悪そうな外見、豊富な重火器による圧倒的火力、しかもリモコンにより完全にこちらの意のままに操ることができる……これならどんな敵が来ようと返り討ちにできますわね。」
フラン「……………………」
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.5 )
- 日時: 2017/03/31 12:35
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)
3・素敵な巫女の素敵な影
博麗神社
人気が無く少し殺風景な神社にもドローンは出没きていた。例によって鏡を入れ替え、また音も無く姿を消した。神社の主はそのことに気づくことなく身支度を整え、お茶を飲んだり境内を掃いたりと暇な時間を潰していた。春風が髪を撫で暖かい光が体を包む昼下がり、巫女は今日もこう呟いた。
霊夢「平和ねぇ……異変が起こらなきゃここはホントに静かなのよね……」
これまで数々の異変を解決してきたその力をハルトマンは高く買ったのだろう。裏表の無い性格により性格や力はほぼ変わらず悪意のみを持つ影が鏡から生まれた。影の黒に赤が映えるその影はそのまま闇に溶け込み姿を消した。
霊夢「……今だれか見ていたような……気のせいかしらね。」
???「おーい霊夢ー!遊びに来たぜー!」
空から彗星のごとく箒に乗って飛ぶ魔法使いがやってきた。白黒の衣服がいかにも魔女らしい。その魔法使いはゆっくりと下降しながら着地した。
霊夢「あら魔理沙、いらっしゃい。」
魔理沙「おー……もう桜が咲いてんのか、平和だなー。なんかこうでっかい異変かなんか起きねぇかなー。」
霊夢「やめなさい。解決するのすごく面倒じゃない。」
魔理沙「そんなことないぜ、この魔理沙ちゃんがバビュっと解決させてやる!」
霊夢「そう………」
これからその平和が破られることを2人はまだ知らない。何気ない会話をしていると突然上空に不思議な空間が開き、1人の女性が現れた。圧倒的なオーラは一種の災いを彷彿とさせるが、2人は臆することなく普通に接していた。
霊夢「あら紫、こんな所に何のよう?」
魔理沙「まさかまた異変を起こしたのか?」
紫「そうではないわ。嫌な予感がするのよ……一応あなた達に話しておこうと思ってね。」
霊夢「嫌な予感?」
紫「そう……前にも経験したことがあるような……ぼんやりしてるけど恐ろしい感覚………」
魔理沙「さっぱりわからねぇな……結局何が言いたいんだ!?」
紫「とりあえず用心しておきなさい。あなた達が解決してきた異変とは比べ物にならないくらいのことが起きるかもしれないわ。」
そう言うと紫は不思議な空間『スキマ』に入り姿を消した。2人は呆然と立ち尽くしていた。存在すらあやふやな紫から忠告されてもどうすればよいかわからないからである。
魔理沙「あの野郎……言いたいことだけ言って帰りやがって……」
霊夢「異変よりも恐ろしいこと……戦争でも起きるっていうの?」
魔理沙「へん!ちょうど退屈してたところだ、戦争でもなんでもこいだ!」
霊夢「あ、ちょっと魔理沙!」
ヒートアップした魔理沙は思いっきり全速力で飛び去っていった。1人取り残された霊夢は何が起こるかわからない未来を案じながら一応戦いの備えをすることにした。
霊夢「まぁ、どんなことが起こっても私が解決させるまでよ……博麗の巫女として、ね。」
アクシスアークス
スージー「社長、影の生成に成功したようです。」
研究員「フランドールの武装の最終チェックが完了しました。合図ひとつですぐに飛び立てます。」
???「他の助っ人も到着したのサ。足りねぇ奴が3人いるけど問題は無いだろ。」
幻想郷侵攻の最終準備が整ったハルトマン社、どんな魔法や力を持ってしてもレアメタルの部隊や闇の軍勢を殲滅させるのは難しいだろう。全てはカンパニーの繁栄の為に。ハルトマンは犠牲を厭わず異世界の者と戦うことを決意した。
ハルトマン「これより、幻想郷とポップスターの侵攻を開始する!各員、必ずや成果を上げるのである!!」
「「「おおぉぉぉぉーーー!!!!」」」
星の数ほど存在する鉄の軍団が異空間より投入された。春の平和な昼下がり、幻想郷とポップスターは終焉を告げられた。
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