神の力を受け継ぎし者 作者/粟生空

第10章 戦闘開始と出会い 落下から
『さ――って【パレード】を始めようじゃねぇか!』
【戦い】を【パレード】として表現するとは
『恐ろしい少女』としか言いようが出来ない。
非っ常に、ならべく関わりたくない人物である。
『――ドドドドドドドッ!!』
さっきよりも大量に銃弾を打ち込んできた
(・・・ってつっても俺【イノセンス】
発動すんの、初めてだからな・・・どーすっかな
【D.G】みてぇに普通に、発動させていいよな)
『ドドドドッ!!』
相手は構わず、どんどん銃弾を打ち込み続けてくる
『こンの・・・っあのなぁっ!
っ考えモンしてっときに打ってくんなっつの!』
言語が分からない相手に言ってど――するんですか。
『ま・・・一か八かだ・・・やってみっかっ!』
『スッ』手の平を開き、前に翳す(かざす)
『・・・・っイノセンス 発動!!』
途端に眩い光が放たれたかと思うと
直ぐに、その光は治まってしまった
『・・・っ?』眼を開ける・・・自分の左腕を見ると
【イノセンス】は、まるで生き物のように
光を帯び、ピリピリと音を出しながらくねっていた
そして上腕部から肘にかけて
黒い鉄の部品を装着したような感じになっていた
その部品から、数本の棒状らしき物が出ており
指と指の間を通り、手首に巻きついていた
『ぅおっわ、思ってたよりもカッコエエじゃんっ』
格好いい【イノセンス】で碧ヰさんは満足のご様子。
それより、破壊したほうが良いんじゃございません?
『は?っあ、忘れるトコだった』
・・・・誰かこの子の側にいるの交代してくれない?
めっさ怖いよ!この子っホンマに大丈夫なんか!?
お願――いっ誰か――っウチを助けてくださ――いっ
『へぇ・・・まっテキトーに殺っちまえばいっか★』
ォィぉぃオイぉぃ!【テキトー】じゃ駄目っスから!
ねぇお願い、誰か代わってくんない?怖いよ。(涙)
『カチッ・・・・・・ドドドドッ!』
『スォッ・・・』 ≪ 刺黒金鉄! ≫
『ザシュッ!』『ピキィィイィィ・・・ブブブッ』
【イノセンス】が形を変化させ、棒状の部分は
手首から素早く離れ、遠くの場にいる【アクマ】の
距離までもの凄いスピードでとどき、一瞬で貫いた
後に刺した音と共に、機械が壊れたときの音が響いた
『似たような言葉だけど【どうか安らかに】・・・』
【・・・ッあり・・・アリガ・・・とっウ・・・】
『ふぃ――っ・・・なんとか一仕事終わりっとな』
(・・・ん・・・っ)
『シュゥゥウゥ・・・ブゥンッ』
『っへ――!【イノセンス】収納すっときって
こんな感じすんだな――っ、何か意外だな』
あら碧ヰさん、【収納】って言っちゃいましたよ
碧ヰさんが、関心だか何だか抱いていると。
『どてンっ・・・ドササササッ!痛っ!』
『っ!?』
突然後ろから、落下音と誰かの声が聞こえた
『・・・・・あ・・・あははは・・・っ』
『な゛っ!?おっオイ、大丈夫なんかよ!?
つか、どーやったらそんな所から落ちれんだよ?』
どーやら、壁から落下したのは【1人の少年】だった
―――少女は醒め 【少年 友】と出会った―――

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