神の力を受け継ぎし者 作者／粟生空

第１１章 最初の笑顔　【少年＝仲間】



『つか、どーやったらそんな所から落ちれんだよ？』

『ぇ・・・・イヤ・・・あの・・・その・・・』

少年は、今の問い掛けに戸惑っているいるようだ

（・・・・可愛い奴だけど、変な格好だな・・・）

落下したこの少年の容姿の、まず第一印象は

（白髪（しらが）・・・・・って）

そんな非道ところに目をつけるんですね、碧ヰさん。

『・・・し・・・白髪・・・？』

『・・・え？はい？』

（今この男の人・・・白髪って言った？（ショック）

少年は純粋な、心を微かに傷つけられたご様子。

碧ヰさん、気付いてあげましょうよ・・・。（汗）

そして、気付く前に謝ってあげましょうよ・・・。

（・・・ん――っどっかで見たことある気が・・・）

碧ヰさんは、気付くよりも何かで苦悩中のようです。

『・・・・・・っンあ―――――！思い出したっ！』

『【Ｄ．Ｇ】の【ア○ン・○ォーカー】だろっ！』

『はい？（吃驚＆滝汗）』

（この男の人・・・近くで見たら綺麗だなぁ・・・）

なななっ何を心の内に秘めようとしてるんですか！

『・・・？どした？顔に何か付いてるのか？』

（わわわっ！）（顔、超赤面）

『っいえ！でも、僕はそのような名じゃないですよ

　僕の名前は『ケイン・ローダー』ですけど・・・』

（あれ・・・【Ｄ．Ｇ】の世界の中じゃないのか）

『そか、俺の勘違いかぁ・・・すまん』

『いいですよ、それより貴方の名前は・・・』

あっそだった、名乗るのがこの世の常識だったな

（・・・ちょっと位、偽名使って良し。（ニヤリ★）

『俺の名前は『海原』・・・『涼』・・・だっ』

マ――ジに、思いっきり『偽名』使いましたよ。

でも、何で偽名にする必要があるんでしょうか？

（だって『碧ヰ』って名前、女みてぇで嫌なんだよ）

いやいやいや、貴女は正真正銘の女の子ですから。

『で、さっきの質問まだ答えてもらってねぇけど』

（ギっク――ン）『も、もういいじゃないですか』

『嫌だ、気になるじゃんかよ』

退き際というモノを知らないでしょうね、この人は。

『・・・貴方の戦いを、覗いて見てたんです』

（あっはは――ん・・・こんな子が覗き見・・・）

『同じ【エクソシスト】として

　どんな戦い方をしているんだろうって・・・』

『・・・見て学ぼう、か・・・

　ふーん・・・ま、別にそンだけなら良いさっ』

『あ、ありがとうございますっ』

（でも、こんな純心な子が覗き見を・・・っ（怖）

あまりの（正直言った）怖さに震え考えてると

『あの・・・名前・・・何て呼べばいいですか？』

少年は首を、ほんの少し傾げて問いかけてきた

『ん？ああ・・・・・そだな、普通に涼でいいよ』

『じゃ、じゃあ僕のことも・・・』

『うん【ケイン】でいいだろ？』

『はい！』

少年は思いっきりの、笑顔をこちらに見せてくれた

―――１番最初　本当に１番最初の【仲間】―――