戦いは終わらない-D.Gray-man― 作者/黒露 ◆KandaS7iF.

All which are cut.
[切れていく、何もかも。]

◆4◆[I am sharp.]



    「・・・・・ッ・・・」


     とても、相手は強い。

   ソロウの本能はそう悟っていた。

  ソロウは歯を食い縛った。


   「・・・・・余所見してんじゃねぇぞ」


  神田はそう一言言うと、六幻を振り上げた。

   シュッ―――

   「界蟲一幻!」

   また、界蟲一幻は肩に当たった。

   血は滲んでいる。

   また、神田は六幻を振り上げようとした。
 

   「六幻―――・・・」


     ―――来る。

  ソロウは血が滲んでいる右腕を重々しく差し伸べた。

  そして叫んだ。


 「I shut in it to a ball[球に閉じ込める]」


  ソロウの手の平には黒い球が在った。

     「!!」

  神田は身構えた。

   いきなり、ソロウの球が弾けた。

   弾けた球は、神田に向かって飛んで行く。


   神田はそれを避けようとした。

    だが――――・・


   「・・・・・・・・・ッ!!くそ・・ッ!!」

   神田の腕は足には、沢山の黒い球がまとわり付いている。

    それはいきなりグルグルと回ると、一つの球になった。

      「―――ッ!?」

   いきなり球が神田を包み込んだ。

         *

    「―――・・・」

    神田は球に閉じ込められていた。


    中は真っ黒で何も見えない。

    攻撃らしき物も無い。

    「何だ・・・・?」

    ぐらり・・・
    
    いきなり球が揺れた。

    「あ・・!」

   神田は扱けた。

    ぼよん・・・ぼよん・・・


     何故か球が跳ねている。

   気持ち悪い―・・・


   神田はそう思って吐きそうになった。


        *



    「・・・・・ぶはっ!!」

    神田は起きた。

   目の前には真っ白いベッドが在った。

   自分は寝ていたのだろう。

   それにしてもあの球は何だったんだ


    頭がガンガンしている。

    「・・・・ぁあ・・」

    頭が余りにも痛いので倒れる。

    隣では人の寝息が聞こえる。

    そっと隣のカーテンを開けてみると、ソロウが寝ている。

   沢山の管がつながれている。

   

    「・・・・・・」

    神田は何故かソロウのベットの端に座った。

   黙って顔を見ていた。


      ばんッ!!


    いきなり扉が開いた。


    「やっぽ―v新人のエクソシストちゃんは何処さぁ――――v」

  「・・・ラビ下心見え見えなのは僕だけでしょうか?」


   Are friend, it the people who should be necessary?
[仲間、それは要るべき人なのか?]