戦いは終わらない-D.Gray-man― 作者/黒露 ◆KandaS7iF.

The girl came out of a sleep. From a sleep called the dream.
[少女は眠りから覚めた。夢という眠りから。]

◆5◆[眠りから覚めた]



   「・・・・・・・」

   神田は黙ってアレンとラビを見た。

  「お前等・・・何しに来た?」

   ラビが笑った。

  「お前等、何て酷いさ―。ユウが倒れたって聞いたから心配で来たんさ―v」

    アレンはぶすっとして言った。


   「ラビ、つい今さっきまで廊下で『新人のエクソシストって美人なのか気になるさ―v』とか『ユウがやられた奴って誰か気になるさ―v』とか言ってましたよね?しかも僕は神田なんか心配してませんし、神田がボロボロな所を見たかっt《モガッ!!!》

  アレンが言い終わらない内にアレンの口はラビに塞がれていた。
   
  神田は手元の六幻を掴んだ。
 
   「・・・・・・(怒」

   神田の額には青筋をたてている。

   「ユ、ユウ―――・・?」

    ラビは真っ青な顔で後ろに仰け反る。

   「な―に―が―・・」

   神田が六幻を振り上げる。

     「心配だァァァァ!!」

                もふっ・・・


   何か変な音がし、神田・アレン・ラビがその音がする方へ顔を向けた。


     「・・・・おはよう御座います―・・」

    ソロウが眠そうにぼ―っとベッドに立ち上がった。


    ラビの赤毛が逆立った。


     「ストライクさ―――――v」

   
    ラビがギュっとソロウを抱きしめる。

   ソロウは別に反撃もしないし嫌がる様子もない。

  まだ眠いのだろうか目を擦っている。

   「てめぇ何してやがる変.態兎!!」

   「酷いさ―・・じゃぁアレンはモヤシさ―」

   「だから何故僕が出るんですか!?じゃぁ神田はパッツンじゃないですか!!」

   ソロウは今ちゃんと起きた様でアレン達を見た。

   「初めまして・・・です。変態兎さんとモヤシさんとパッツンさん。」

   「いや、変態兎じゃないさ。」
   「いや、モヤシじゃありません。」
   「いや、パッツンじゃねぇし。」

   3人の声が重なった。