戦いは終わらない-D.Gray-man― 作者/黒露 ◆KandaS7iF.

The creature called the human being does not accept one's death for some reason.
[人間という生き物は何故か自分の死を認めない。]

◆3◆[選択]



     「知ってル?」

「ウン・・・ローゼ様って、自分に合うアクマを探しては、合わなかったら殺めるんでショ?」

      *

   ――どすっ。

   いきなり床に氷が刺さった。

「・・貴方?とても攻撃能力が高く、とても頭脳が良いと噂のアクマは。流石ね。」

「・・・・・・・ローゼ様!!お褒めに預かり光栄でございまス!」

「別に。貴方は私に合うのか知りたいだけだわ。今から言う質問に答えてくれるかしら?」

  「オッシャルトオリニ!」

ローゼはゆっくりと首を傾けた。
  
 「今、一番An important person[大切な人]は?」

 レベル2のアクマは嬉しそうに答えた。

  「勿論、ローゼ様でご――・・・」

   そこまで言った時、アクマの体は宙に浮いた。

   ローゼがアクマの首をギリギリと掴んでいた。

  爪がくいこむ。

   「私が?A fool[莫迦]な事言うんじゃないわ・・・・」

   「ローゼ・・・ローゼ様・・」

   アクマは途切れ途切れに言った―

   「五月蝿いわ。」

     ―――――グシャリ・・・

 嫌な音が部屋に響いた。

   アクマの首がローゼの手から落ちた。

         オイル
   手に残った血をゆっくりとローゼは舐めた。

    「ローゼぇ♪次のアクマァ♪」

   ロードが笑いながら言う。

   扉の前には、一人の少女が立っていた。

   「・・・座りなさい。」

   ローゼは笑いながらそう言った。

   少女は恐怖に怯えた顔つきで、座ろうとしなかった。

   ローゼは他には何も言わず、黙って手元のワインを飲んだ。

  「・・・・貴方の能力は?」

   少女はぽつりと話した。

   「・・・・糸を操るA puppeteer[人形師]でございます・・・」

   「・・・・・見せてもらえる?」

    「・・・・・はい。」


    少女は手元の銀色の糸を引いた。

   すると、いきなりワインの瓶が揺れた。

   「これでいいのですか・・・?」


   「良いわ・・・・じゃぁ次の質問・・」

   ローゼは笑った。

   「貴方のAn important person[大切な人]は?」

   少女は怯えながら言った。

   「・・・・・・居ません。」

   「え―――?」