イナイレ*最強姉弟参上?!*
作者/ 伊莉寿

第60話 闇と稲妻、それと日差し
~瑠璃花side
瑠「あはっ、久しぶりだな~!」
皆さんこんにちは、流星瑠璃花です!
久しぶりに日本代表宿舎に戻って来て(ほんの数時間しかいなかったけど^^;)…でも、帰る場所が一つあるだけで心は落ち着く。
ベッドにダイブした。もう夜だし、歩き疲れちゃったし…。
この皆でいられる時間は、後どれ位なのかな…
真っ白のカバーに入っている布団を、握りしめる。涙が込み上げそうになって来て、少しびっくりした。
でも、本当に後どれ位?次で負けたら終わり、勝っても後1試合しか残されてない…。
それでも、私達はその後また会えると思うんだ!キャプテンの事だから、絶対に。
前向きに考えないとね!魁渡に前、そう言われてたし…
ポジティブシンキングになった私だけど、その後整理も中途半端なまま…爆睡していました!!
こうして試合当日…。
蜜柑ちゃんの情報とか全く無いまま、響木監督が不在なまま試合は始まろうとしていました。
キャプテンが、ザ・キングダムは自由にサッカーが出来る!って言ってましたが…ガルシルドさんバッチリ来てますよ??!
月「やはり、揉み消されてしまったようですね…。」
テ「ガルシルド…!!!!!」
何時からベンチに居たのですかお二人さん…ティアラ?すごく怒って無い?
テ「私のお父さんとお母さんは、ガルシルドに…!!」
月「奇遇ですね、私も似たような者です。」
瑠「え??!」
にしても・・・
本当にガルシルドって酷いです。
勝てなかったら親は仕事を失う、勝てば問題は無い。
彼等は迷って迷って、どちらを取るのでしょうか。…私は、何となくわかる気がします。
キャプテンとその仲間と戦えば、そんな質問は愚問です!!!
魁「監督!頼みますッ!!」
久「…。」
魁渡君は、この試合に出たがっています。余程ガルシルドが気に食わないのでしょう^^;
魁「GKでも何処でも良いですから!!」
久「分かった、GKで出ろ。円堂、お前はDFだ。」
キャプテンも、ベンチに居た選手の皆さんも、驚いて監督を見た。まさかGKでメテオを使ってくるなんて…。
フォーメーションはこう。
FW…豪炎寺、基山、佐久間 MF…鬼道、吹雪、土方
DF…飛鷹、壁山、円堂、風丸 GK…メテオ
こうして始まった試合。ロニージョさんが無差別に攻める。
月「…サッカーって…。」
瑠・テ「?」
月宮さんが悲しそうに呟く。
月「ただ、楽しい…じゃ、やっていけないんですね。」
―その言葉の奥に、彼女が何を想っているのかなんて、分からないけれど。
月「ティアラさん、力貸してくれます?」
テ「…喜んで!」
2人はベンチを立った。
フィールドでは、アマゾンリバーウェーブが炸裂。洪水状態でGKが無害って、改めて凄いと思ってしまう…。
…波なら、綱海さん攻略できそうだな~って、考えてしまったり。
秋「大丈夫かしら?」
瑠「どっちも大丈夫です!」
ベンチに座る蜜柑ちゃん。
貴女は、大丈夫ですか…?
~蜜柑side
ガルシルドに見つかったのは、ネオジャパンを結成した時。
あいつは、サッカーの知識を持っていて、伝説を利用しようとしていた流星大翔に自然に触れられる人物を探していた。
ガルシルドは強き魂の収集方法を知っている大翔さんを利用し、チームを強くしようと考えていたから。
私は嫌な雰囲気がしたから、断ろうとした。あいつの事は知っていた。知らなくても、気味の悪い笑顔を見れば怪しいって分かる。
お断りします。そう言ったら、ガルシルドは意外な人物を人質にしてきた。
ガ『お前の兄…銃で撃ち抜いてやろうか?』
お兄ちゃん…
あんな事をしたお兄ちゃん。裁判を待っていて、恐らく更生できれば出所できる状態。
そう、あんな事をしたお兄ちゃんだった。でも私にとっては大事な家族。私に仲間をたくさん作ってくれたお兄ちゃん。
失くしたくない。帰りを待っていたかった。
ガ『素直に私に着いてくれば、直ぐに出所できるが…どうする?』
気味の悪い笑顔だった。それでも、お兄ちゃんを失くすくらいなら…。
一番の方法は、ガルシルドを潰す事。
まずは大翔さんを罪が軽いうちに警察送りにして…勿論、収集方法については聞かなかったし、教えてくれなかったと報告した。
そしてガルシルドの事を嗅ぎ回る月宮って女の子は、相当の情報収集家で、情報取られてしまいました☆で済むように情報を渡した。
あの子の家も相当すごいらしいし、ティアラちゃん居るし。
準備はしてきた。なのにガルシルドは戻って来れた…。
しかも今度は本気で脅してる。
それでも、それでも…。
イナズマジャパンは、勝ちに行く。
ロニージョ、貴方は、実験体なんかじゃない!
世界で戦う、1人のサッカープレイヤー。
自分を信じて、自分が信じた事を信じて…。
仲間がいるから。

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