イナイレ*最強姉弟参上?!*

作者/ 伊莉寿



第17話



魁「えええ~~~~!!?」

星の使徒研究所、スタジアム。ここで、雷門とジェネシスの試合が始まる。

雷門側ベンチで、がっくりしたような声が響く。

瞳「とにかく、前半はベンチで見ていてもらいます。」

魁「そんなっ!」

瑠「分かりました。」

魁渡が瑠璃花を見て、しぶしぶ了解した。

瑠「私達は雷門の力はデータでしか知らない。それにジェネシスのも見て、目に焼き付けておかないと。」

魁「ベンチで見てろってことなんだろ。」

魁渡がベンチに座った。瑠璃花も、その様子を見て、胸を撫で下ろしベンチに座る。

グラウンドでは、もう両者がフォーメーションについている。

グ「信じるもののために戦おう。」

円「…!」

グランという名の少年が、円堂に言った。

角「雷門サポーターの皆さん、お待たせしました!!」

瑠・魁「!!!!?」

瑠(どっ、どこから…??!)

瑠璃花と魁渡が驚いている様子を見て、マネージャー達が苦笑いした。

そんな中、試合開始のホイッスルが鳴り響く。

~試合は簡素化します~

まずは、グランの流星ブレードでジェネシスが先制点。

グ「これで分かっただろう?どちらが最強なのか。」

魁「…ざけんな、俺が入ったらお前なんか…!!」

瑠「か、魁渡!落ち着いて。」

拳をわなわなと震わせ、今にも殴りにかかろうという魁渡を瑠璃花が押さえる。

魁渡は瞳子監督を見る。少し悔しそうな顔をしていたが、一瞬で元の冷静な顔に戻った。

そして雷門は同点に追いつく。ジェネシスは驚いた。

魁(そりゃそうだろ、ついこの前まで楽勝だった相手に点を許しちゃったんだから。)

魁渡はしみじみと試合を見ている。

出られなくても、こんなに静かに試合を見ている魁渡を、瑠璃花は初めて見た。

グ「スーパーノヴァ!!」

立「ムゲンッ、ザ・ハンド!!」

ムゲン・ザ・ハンドを見て、マネージャー達は少し安堵したが。

魁「だめだろ。」

瑠「うん、あれじゃ守れない。」

立「うわああ~!!」

〈ズサアッ〉

ボールがネットに突き刺さる。

―逆転された。

グランの、上から目線の笑みに魁渡が暴れそうになり、瑠璃花が慌てて抑えた。

そして、吉良が再び現れる。雷門の仲間について、『弱い』と言うために。

円「あいつらは弱くないっ!!!俺が証明してみせるっ!」

瑠(雷門の仲間…風丸って人とかかな?)

怪我したんだっけ、と瑠璃花が、ずいぶん前に調べた事を思い出す。

再び試合が始まる。円堂は猪突猛進、グランにもてあそばれてしまった。

瑠璃花と魁渡は胸が締め付けられるようだった。マネージャーも、角馬もだ。

角「ここで前半終了です!!!」

第17話終わり!次回、魁渡の出番は…?!