イナイレ*最強姉弟参上?!*

作者/ 伊莉寿



第5話 新たな家は…!?



ティアラが帰って行ってしまって、自主練の時間も終わってしまった。

テ『帰りたくない~><』

マ『だめだって!監督が呼んでるんだ!!』

マークに言われて、ティアラは折れてしまった。また来るね、と最後には笑って瑠璃花に伝えた。

魁「じゃあ、帰るか!寄り道しようぜ瑠璃姉!!」

鬼「迷うぞ?」

瑠(う…^^;)

思い出すのは富士の樹海での出来事。ぐるぐる周って結局、円堂達に出会えた。

魁「大丈夫だって!!」

瑠「…皆さんまた明日!!」

ついていくしかない、と瑠璃花は分かっていた。駄々をこねられたら皆に迷惑をかける人だ、魁渡は。

円「チャレンジ精神があるな~、魁渡も瑠璃花も!」

妙に感心している円堂だった・・・。


瑠璃花目線

寄り道…犬に追いかけられて奇跡が起きた。

昨日教えてもらったばかりの道で、家に帰れるか不安だったのですが…

瑠「ハア、ハ…家に…着いた。」

魁「ラッキーだったな、瑠璃姉!!」

魁渡が犬の尻尾を踏んだおかげです!!!逃げてたら、偶然家に着きました!!!(有り得ないって!BY伊莉寿)

瑠「…何度見ても大きいですね…」

私達を里子として引き取ってくれた家の人は、とてもお金持ちでした。総理と家の人は知り合いで、とても優しい人、と総理はおっしゃっていました。

扉が開く。すご…く慣れない…

瑠「こんな家で、良く生活できますね…私は慣れなそうです…」

魁「^^;」

鬼道さん、少し尊敬します…


鬼道目線

鬼「??!」

俺、鬼道有人はとても驚いている。

夕食だと呼ばれて下に降りて行ったら…

魁「やっぱりスゲーなー!!」

瑠「…」

すごくはしゃぐ小学生と、すごく肩身が狭そうな中学生…って!

鬼「魁渡に瑠璃花?!」

瑠「!…えと…」

そんなに困った顔はしないでほしいのだが。俺が困らせてるみたいじゃないか…^^;

にしても、何故瑠璃花達が…

鬼父「私が里子として引き取ったのだ。」

鬼「!里子…?」

瑠璃花が椅子に座り説明してくれた。

親が霧作りを依頼され、その霧のせいで島が壊滅してしまった事。

島民が狂う様子に耐えられず、親が自殺してしまった事。友達が、消えてしまった事。

友達が帰って来た時、家も破壊されてしまった事。

だから、事件が終わった後、施設に行った事…

瑠「ある日、鬼道さんが来て下さって…」

鬼「なるほど。」

…いつも「鬼道さん」と呼ばれているから…

鬼「家の中では、名前で呼んでくれないか。」

瑠「え…」

魁「確かに、区別がつかないもんな。」

メイドが夕食を運んできた。今日はいつもにも増して豪華だ。瑠璃花達が来たからだろう。

瑠「…昨日、部屋まで挨拶に行ったのですが…」

魁「もしかして、寝てた?」

鬼「気、気付かなかった…」

父さん、笑いをこらえていますね。いっその事、笑って下さい恥ずかしい!!

瑠璃花と魁渡は案外マナーを守れていた。魁渡の方は意外だったな…

賑やかな生活が始まる。

これから、2人に対する印象が、どう変わるのか楽しみだった。