イナイレ*最強姉弟参上?!*
作者/ 伊莉寿

第7話 初授業!!3時間目までお見せします
音「瑠璃花ちゃん、教室移動一緒に行こう♪」
瑠璃花が、慌てて返事をする。机の中に沢山の教科書やノートが入っている事に慣れていないのだ。
瑠「あっ!」
机の中に手を入れて教科書を探していた彼女が思わず目を閉じる。
バサバサ、と教科書やノートが雪崩落ちた。音無が苦笑いして片付けを手伝う。
音(おっちょこちょいでしたか^^;)
1時間目 理科 第一理科室
先「今日は、顕微鏡を使って様々なものを見て行きたいと思います。まずは単子葉類の気孔を見ましょう。」
新採用の里奈子先生が可愛らしい声で言う。先生がお手本という事で、顕微鏡の使い方を見せる。
先「次に、こうして横からのぞいてプレパラートと…!」
先生と生徒の顔が凍りつく。
パリン、と小さな音がした。プレパラートが割れた音だ。
先「…皆は…割らない…様に…(泣)」
生徒(横から見てて割れるって逆に何で?!)※一部除く
里奈子先生が、泣き泣きプレパラートを捨てた。
先「綺麗に見れるようになったら教えてくだいね。」
瑠璃花は顕微鏡を複雑な思いで見つめる。彼女にとって顕微鏡は身近なものだった。両親と研究をしていた時、どれだけ早くピントを合わせられるかがその後の研究のペースを決めていた。
瑠璃花はピントを合わせる事が得意だったし、両親も良くほめていた。
瑠「出来た!」
音「すごいです瑠璃花ちゃん!!」
だから、こうして喜ばれる事で瑠璃花はあの島を思い出しては、自分が生きる所は此処なんだと言い聞かせていた。
2時間目 音楽 音楽室(ピアノ室)
瑠「…ピアノ。」
音楽室に置かれたグランドピアノを見て、瑠璃花は嬉しそうな顔をした。音無はリコーダーを吹いている。
先生が席に座るよう促すと、瑠璃花ははっとして席に着いた。
彼女は音楽が得意なようで、すぐにリコーダーをマスターした。
授業が終わると音無が瑠璃花にピアノを弾いてほしいとリクエストした。休憩時間は10分。
瑠「…じゃあエリーゼのためにを…」
先「ピアノを弾く時は先生の許可が必要で…」
宮「先生ピアノ弾いても良いですか!?」
宮坂がすぐに答えると、先生は微笑んで…
先「そうそれだけでOKです。でも、次体育じゃなかったっけ?」
音無達がはっとする。体育は着替えなければいけない。
音「教室に戻りましょう!!!」
廊下を走っていく姿を見て、先生が笑っていた。
3時間目 体育 体育館
体育は器械運動だった。合同で、栗松と少林寺と同じクラスと行う事に。
音無達のクラスはマット運動だった。瑠璃花はマットを知らないらしく、一目見て驚いていた。
クラスで体操を習っていた男子がバック転をすると歓声が沸き起こった。
瑠「…怖い…」
音「一歩間違えたら大怪我だから^^;やらない方が…」
バタン、と2人の背後で音がした。振り向くと壁倒立をしていた男子が倒れていた。相当痛そうだ。
瑠「…嫌です…」
瑠璃花は、音無に強制的にマット運動をやらされた^^;
…なんとか壁倒立が出来るようにはなった様だが、泣きそうな顔でやっていたらしい。
そんなこんなで、1日の授業は終了した。

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