イナイレ*最強姉弟参上?!*

作者/ 伊莉寿



第10話 お日様園の仲間



瑠璃花目線

瑠「…でも、お母さんはオースト…」

はっとした。あれは、もしかして…お母さんの出身地?

桜『私達はオーストラリア出身。お友達もいっぱいいるのよ。』

嬉しそうにお母さんは言った。きっと…そう言う事だ。

コトアールって…カカオ豆の生産量が世界一の国だっけ…

財「君達は是非、日本代表として出場してほしい。だから、帰化してほしいんだ。」

魁「帰化?」

瑠「日本国籍にしてほしいという事。」

…あの島の国籍を無くす…それは、悲しい気がする。でも、日本代表で世界大会に出るにはそうするしかない。

キャプテン達と試合に出る。世界の舞台で、強い相手とサッカーが出来る。それは、とても楽しい事なんだろう…

瑠(!じゃあ…)

そうすればフュイ達に会える?!あの島に戻っていたらきっとFFIに出るだろうし…蜜柑ちゃんもサッカーに関わっていたら会えるかもしれない!!

瑠・魁「やります!!!!」

魁渡は純粋に強い相手と出来るのが楽しみなんだろうな…世界レベルってどれくらいだろう?


円堂が体育館に集まった選手達と会話している姿を、瑠璃花と魁渡は遠くから見ていた。

総理は仕事が忙しいらしい。更に帰化の事も総理自ら片付けてくれるらしく、なんだか申し訳ない気分になっていた。

瑠「皆さんが日本代表になれる訳じゃないんですよね…」

魁「しょうが無いだろ。」

瑠璃花は、なんだか帰りたくなった。自分は日本代表が決定していて、彼等はなれなくて悔しい思いをする選手もいるはず。

瑠「私、先に…」

リ「あれ、瑠璃花!?」

瑠(何で見つかるのー??!)

泣きたい。でも、リュウジの存在には驚いた。ヒロトもいる。明るい表情の彼等に、瑠璃花はどこかほっとしていた。

円「もしかして、お前も呼ばれたのか?!」

魁「俺もな~!」

不動が顔をしかめる。佐久間達も首をかしげていた。何処かで見た事はあっても、思い出せないらしい。

瑠璃花は苦笑しつつ、校長に呼ばれたので、と言った。

円「校長??!」

豪「…何も無かったのか?」

瑠・魁「話すと長くなる」

そんな中でも、吹雪や綱海、立向井の雰囲気に安らぎを覚えた。

大変でもあり、世界の広さ(井の中の蛙)を実感し、チームを知った、あの日々の事を思い出していた。


瑠「では、審判を務めさせていただきます流星瑠璃花です!」

紅白戦。瑠璃花は帰りたかったが、緑川に捕まり審判をする事になってしまった。

魁渡はベンチで見学。不動や飛鷹の事を独自の情報網入PCで調べていた。

瑠「では…始めです!!」



※アニメと違う所があるかもしれません。ご了承ください!