イナイレ*最強姉弟参上?!*

作者/ 伊莉寿



第25話 晴れ!VSカタール代表!!



~瑠璃花side

1回戦の夜。

ベッドの中では、なかなか眠れずごそごそ動いていた。嬉しい。勝てた!アジアの壁、まずは一つ打ち砕いたんだ!!

掛け布団を握り締めて、微笑んだ。次は何処だろ?世界に行けるかな…鬼道さん、足…すぐ治るでしょうか…?

「コンコン」

あれ、魁渡じゃない…

瑠「…どーぞ…」

声小さすぎたかな…でも、相手にちゃんと届いていたようで、ドアがガチャ、と開いた。

瑠「!鬼道さん…」

まだジャージでマントも付けている鬼道さんは、私を見下ろしていました。

鬼「…昨日は、すまなかった…」

瑠「!き…のう?」

あ…『すまないが、部屋を出てくれないか。』

ベッドから体を起して鬼道さんを見る。本当に悪かった、という心が表情に表れていました。

瑠「全然気にしてません。鬼道さんはチームの事を考えていたんです。悪くなんてありません。」

まっすぐに、彼の目を見て私は言った。鬼道さんは分かったみたいです。本当に、私がそう思っている事。

鬼「今日は、曇ってるな。」

最後に一言、鬼道さんはそう言って部屋を出て行った。


翌朝―

第2回戦の相手はデザートライオンに決まりました。しかし、虎丸君の早退が気になるらしいので…

秋さんと音無さんが追跡!って事で行きました。アレ?私の手が引っ張られている様な…

音「瑠璃花ちゃんも行きましょー!!」

瑠「えっ…???!!!」

その様子を、鬼道さん達がじっと見て…いえっあの、これ行かなきゃいけないパターンですか??!


~in虎ノ屋

「いらっしゃいませ!!」

夕方。私達は虎ノ屋で虎丸君のお手伝いをする事に。青いエプロンを着て、お客さん達の接客。

魁「瑠璃姉頑張ってるね!」

瑠「はい、ありがと…って魁渡??!!!」

魁渡が笑って右手を振る。なんだろう、複雑な心境…

手伝いは夜まで続き、私達は笑って帰路につく。監督さんは、何も言わなかった。


翌日―

晴天に恵まれてしまいました。

本日、アジア予選2試合目、イナズマジャパンVSデザートライオン。晴天=相手に有利。

スタミナのあるカタール代表の方が、暑い環境でサッカーする事に慣れています。これは…

無傷では、終われなそうです。

虎丸君の近所のお姉さんが差し入れで弁当を作ってきてくれました!

なごむ風景です☆


そんなこんなで始まった試合。風丸さんのコーナーキックで先制点はイナズマジャパン。

魁「バナナシュートって…美味しそうな名前。」

瑠「美味しそうに行くの^^;」

イナズマジャパンはすっかり相手のペース…見た所、ですが。

相手の防御が薄い。攻められるからどんどん攻め込む。体力は失われて行く。

基「流星ブレード!!」

入った??!嘘!デザートライオン、すごい余裕があるのかな…だって2点も失って、後半3点…

瑠「延長戦…狙い?」

相手はラフなプレーが多いし、延長戦まで持ち込まれたら、体力がある相手に有利…

にしても、すごい作戦…あ、これ私の推測でした。

魁「さて、これはどうなるのかな?」