イナイレ*最強姉弟参上?!*
作者/ 伊莉寿

第28話 お日様園での友達
~瑠璃花side
…また、リュウジ君だ…
夜、窓を開けて風に当たっているとまた彼が来た。あれ、今日はヒロト君も?
こうして見ていると、お日様園の事思い出して…先輩とか分からなかったから、全員君付けだったな。
そして、2人の勝負が始まったけどリュウジ君がすぐ息切れしてヒロト君が余裕の表情。
思わず下に降りていた。
こんな夜に汗かいたら風邪ひくかもしれない!
瑠「あれっ、キャプテン…」
円「!瑠璃花、お前もあいつ等の事見に来たのか?」
瑠「あ、はい…。」
キャプテンと並んで2人を見ていた。
ヒ「緑川なら大丈夫さ!」
リュウジ君の表情が明るくなる。すっきりしたのかな。きっと、焦ってたんだろうな…
ヒ「よし!じゃあ…」
?「私の話、聞いてくれる?」
4「!!?」
くす、と微笑むシルエット。
全員の視線が、グラウンドの近くの木に向けられた。キャプテンがグラウンドに降りる。私も後をついていく。
緑「…お前…」
?「おっひさ☆元気にしてた?予選がんばってるね!」
木からぴょん、と効果音がしそうな格好で少女が落ちてきた。
―ふんわりとしたドレスを身にまとって―
「蜜柑!??」
瑠「…蜜柑…ちゃん?」
黒いドレスは闇に解溶け入りそうで、彼女は全身黒の為か良く見えない。でも笑った時は分かる。
愛「瑠璃花ちゃん元気そう☆良かったぁ!あ、円堂君も久しぶり♪」
円「お前、何しに…」
蜜柑ちゃんは指先をあごに当てて考え込む。気のせいかキャプテンの顔が少し険しい。
ファイナル・ザ・カオスの事があったから…?
愛「う~んと…ヒロト君達、元気かなぁって…」
緑「何も夜に来なくたって…」
愛「あ!思い出した!!!!」
今の嘘だったのかよ、とリュウジ君が呟く。蜜柑ちゃんは小さな声だったのに聞き取ったらしく、軽く謝る。
愛「えっと、何て切り出したらいいのかな…」
急にしどろもどろし始めた蜜柑ちゃんを見守る私達。やがて言う言葉が決まったのか顔をあげる。
愛「明後日、私のチームと試合をしてほしい…なぁって…」
4「!」
ヒ「蜜柑の…チームと?」
愛「風介君達じゃないよ、全然違うけど…」
円「風介?」
あ、本名知らなかったもんね、キャプテン。ガゼルさんの事、と小声で教える。
蜜柑ちゃんは、明後日の練習開始時間に此処に来るから、監督さんに許可を取ってほしい、という。
勿論チームは強いから練習相手にもなる、と。
愛「それが、練習じゃなくなるかもしれないけどね。」
瑠「?どういう事?」
愛「明日の試合…」
その言葉は、あまりにも衝撃的過ぎて…
愛「私のチームが勝ったら、日本代表の称号は頂く…から☆」
2日後―
全「えええっ??!!!」
朝食の時間は、この一言から始まった―
久遠監督は試合を承諾し、蜜柑ちゃんのチームと試合をする事になった。
どんな相手なのかドキドキするけど…やっぱり怖い…
負けたら…私、世界の舞台で戦えなくなっちゃうんだ。あ。蜜柑ちゃんが代表に選んでくれたら私は戦える…
でも…
『…私、やっぱりこのチーム好きだなぁ…。』
あの言葉は本当。
このチームで世界一を目指したい。
その舞台でフュイ達と楽しいサッカーが出来たら―
そう想うんだ。
栗「来ないでやんス。」
練習開始時間。まったく他の人達は見当たらない。
風「本当に来るのか…?」
瑠「来るはずです。」
久「全員集合!」
散らばっていた私達を、久遠監督が集める。今日のフォーメーションとか言うのかな、と思っていたら、ボールが落ちる音。
瑠・魁「!」
魁「危ないっ!」
バシン、と勢いよく飛んできたボールを魁渡がキャッチする。シュートボールで威力がかなりある。
瑠「という事は…」
円「!」
?「ほお…なかなかやるようだな。」
ボールが飛んできた方向に、1人の男子。おさ君!
リ「誰やったっけ?…デザート!!」
冬「可愛い名前ですね…」
音・秋「違う違う!」
ベンチ付近でマネージャーの方々が騒いでますが…これはまさか…
円「久しぶりだな!デザーム!」
リ「あ、デザームやったか^^;」
治「デザーム?今はその名では無い…私は砂木沼治。ネオジャパンのキャプテンだ。」
瑠「ネオジャパン…じゃあ、おさ君のチームが蜜柑ちゃんの…!!!」
ふっとおさ君が笑うと、彼の両脇に選手が次々と現れる。見た事ない人ばかり…^^;
鬼道さんのチームメイトや風丸さんの知り合い、その他さまざま…
?「久しぶりね、円堂君。」
ヒ・円・瑠「!」
瞳子監督が後ろから現れ、お嬢様風の蜜柑ちゃんも続いて現れる。
愛「ごめん、正確には…瞳子姉さんのチームなの☆」
…ウソ!!????
瞳子さんが…日本代表の座を??!

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