イナイレ*最強姉弟参上?!*

作者/ 伊莉寿



第29話 VSネオジャパン!‐前半戦



久「流星、お前達は…」

魁「あーはいはい、ベンチですね。」

その通り、と監督が言うと魁渡が溜め息をつく。瑠璃花はいつも通りの表情でベンチに座る。

両チームの選手がポジションにつく。魁渡は全く分からないが、円堂達が驚いているのを見て、警戒すべき相手だと思った。

瑠璃花は砂木沼と遊んだ事があるが、サッカーについて本格的に話した事は無い。何せとても幼かったから。

相変わらず2人はベンチスタート。出番は無いかと思われた。

1点をあっという間に奪われるまでは。


帝国のGK源田がドリルスマッシャーを、砂木沼がダッシュストーム等を覚えていた時点でこのチームの特徴があっという間につかめる。

他の選手が覚えている技を教え合い、自身のレベルアップに繋げていた。そして鉄壁のDF。

瑠(う~ん…凄い事なのかな…?)

瑠璃花は左を見る。ふわふわした蜜柑が目に入った。あまり嬉しくなさそうな顔をしている。

瑠(勝ってるのに…何でだろ?)


~蜜柑side

こんなに強くなってたんだ…

ファイナル・ザ・カオスを結成した時と同じ感覚…勝てそうにない試合に挑もうとしてる。

チャレンジ精神が大事って、円堂君見たらわかるけど。彼は生まれつきなのかな?私は同じように行かないのかも。

瑠璃花ちゃん+円堂君=超・効果的練習(?!by作者)

えへっ、冗談だけど方程式出来ちゃった☆

でも今回はそう簡単に勝たせないもん!お姉ちゃんとデザ…治君達のやる気練習と私の合宿計画は凄い力になったはず!!

お姉ちゃんと一緒にすむ事が決まった日、私は久しぶりにお日さま園の皆がサッカーしている所を見に行った。

きらきらした顔でボールを追いかけてる皆は、私を見つけてもっと顔を輝かせた。

皆、歓迎してくれたんだよ。

私、皆の事を裏切るような事ばっかりしてたのに…なのに、笑って受け入れてくれた。

だから、頑張るって決めた。皆のために頑張るんだって!

お姉ちゃんがネオジャパンを結成するって聞いて、私迷わずに言った。

愛『私、マネージャーやります!!!』


~瑠璃花side

試合は前半終了時点で1-1の同点。

メモ帳には技が出たりした所をメモ。こうゆうのを思い出にしておきたいな、って思ったんです。

相手は背番号9の方のグングニルが正義の鉄拳G3を破り得点。

こちらは風丸さんの風神の舞が完成、そこから豪炎寺さんの爆熱ストームがドリルスマッシャーV2を破り得点。

一進一退、良い勝負です!!

瑠「おさ君、すごいな~…」

愛「当然だよッ!だってすご~~く頑張ったんだもん!」

瑠「へ~っ…って蜜柑ちゃん??!!」

気が付くと、私の右隣に蜜柑ちゃんが。い、何時の間に…?イナズマジャパンの皆さんも、魁渡も驚いた顔をしている。

秋「だって、ドレスがすごく可愛かったから…」

冬「どんな風になってるのかなってお話したくて…」

魁「でも相手のマネだぞ?!」

ふふふっ、と蜜柑ちゃんが微笑む。ファッションの話か…

愛「でも、まさか同点になるとは思って無かったなぁ…。」

蜜柑ちゃんが空を見上げて言う。その言葉に、皆さんが驚いた様に彼女を見た。

愛「毎日、必殺技の練習してクタクタになっても、お姉ちゃんの『もう一回』が響くの。凄く辛そうだったけど、明らかに強くなっていくのが分かるから、必死になってこなしてた。神社の階段を何往復もしたり…」

壁「嫌ッス、聞いてるだけで疲れて来るッス!」

壁山君がそう言うと、蜜柑ちゃんは壁山君を見て…

愛「90往復位するんだよ。」

全「ええええっ??!!!」※一部除く、しかし除かれた人も吃驚

あまりにもリアクションが大き過ぎたのか、エイリアネーム「ゾーハン」さんが蜜柑ちゃんを引っ張って連れて行った。

必殺技とかの話をしちゃったら大変ですから^^;

そんなこんなで、再び大波乱となる後半が、始まろうとしています。