イナイレ*最強姉弟参上?!*

作者/ 伊莉寿



第31話 瑠璃花×鬼道!?



~瑠璃花side

アジア予選決勝の日が近付き、皆さんの練習にも気合が入っています!

しかしキャプテンが監督さんに何か言われ、悩みの中に居る様です。

魁「瑠璃姉、お弁当もらった?」

瑠「まだ…」

秋さんと春奈ちゃんが買い出しに行ってしまっていて、私と冬花さんがマネージャーの仕事をして…あれ?

瑠「冬花さん?」

キャプテンにお弁当を渡しに行っていますが…全然気付いて無い^^;

リ「あれや!!!」

リカさん…何を騒いでるんでしょう?

鬼「瑠璃花、あれは気にするな。」

瑠「え、あ、はい…」

立「午後は練習なしですね。」

風「商店街とか行って息抜きするか。」

商店街…。楽しそう!そういえば、私まだ稲妻町の事よく知らない…

土「これ美味しいな!!」

瑠「え!魁渡、取ってくれる?!」

魁「おう!」


~鬼道side

部屋で着替えていると、ドアがノックされた。

瑠「鬼道さん、私です。」

ああ、と返事をした。ドアが慎重に開けられ瑠璃花が入って来た。丁度良い。午後の事で話そうと思っていた。

鬼「瑠璃花、稲妻町の中を案内しようか。」

瑠「!!!えっ、良いんですか??!!」

相当驚いてる。稲妻町の事、よく知らないだろうから色々行かせてやろうと思って…

勿論だ、と付け足すと顔が輝く。窓際まで行くと、身を乗り出してある所を指さした。

瑠「私、あそこに行ってみたいんです!!」

ある所―

観覧車を指さして、瑠璃花が微笑んだ。


何故か魁渡もくっ付いてきた。

別に良いが、それにしても微笑ましい光景だな。本当にこの2人は姉弟なんだ、と実感した。

…髪以外似ている所を見つけられないが。

瑠「遊園地?」

魁「瑠璃姉、知らないとか言うなよ。」

瑠「行った事、あったっけ?」

知らない…?驚いた、では表現できない程、驚いた。

魁「でも入場…」

鬼「安心しろ、鬼道財閥の肩書を使っておけば良い。」

魁渡が驚き+呆れの表情、瑠璃花が?を浮かべている。

鬼「とりあえず…アトラクション行くか?」

魁「オオッ!!」


疲れた…

昼寝してから来るべきだったと後悔する。魁渡はすっかりはしゃいでしまって、それを抑える瑠璃花がくたびれていた。

鬼「とりあえず休…」

?「魁渡か?」

休もう、と言おうとした俺の言葉を遮る女子の声。見てみると、薄紫の髪をツインテールにした小学生。

魁「鈴音?!お前に遊園地とか似合わねー…」

鈴「俺だけじゃない、清掃に参加したサッカークラブの部員は皆来てる。」

その声の通り、後ろには大勢の小学生。すると、女子が1人やって来て魁渡の手を引っ張って…

慌てた顔で連れさった。

瑠「え?!」

?「魁渡、カモン。」

鈴「?!里愛、おまっ…」

?2「鈴音、分からないのか。ちょっと来い。」

鈴「玲央何す…」

里「ちょっと魁渡借りるわ!」

鬼「…?」

何が何だか分からないが…とりあえず…

魁渡が連れ去られた。

…ん?今、円堂の叫び声が聞こえたような…


~ノーマル

リカと塔子がジェットコースターに乗る円堂達をしみじみと見ていた。塔子はお菓子にしか興味が無いらしいが。

リ「ええ雰囲気やん!」

塔「そうか?…あれ、あそこに居るのって…」

リ「ん、何や。…魁渡?やったっけ。」

建物の影になる所に、魁渡が何人かの小学生に囲まれている。2人が目を見合わせ、近付く。会話を聞くためだ。

リカは、ジェットコースターはまだ始まったばかりで、目を離しても大丈夫、と判断した様だ。

里「…あれは良い雰囲気だよ!絶対!!」

ピク、とリカが反応する。恋愛キター!と心の中で叫んでいるのが塔子にも分かる。

魁「…そうか?」

玲「いいか、あーゆうのは2人きりにしてやる物だ!!」

龍「分かってるね、玲央!」

風「でも魁渡のお姉さんの隣に居た人、変わってたね。」

迷「…FFで優勝した、雷門中の天才ゲームメイカー…」

魁渡がつまらなそうな顔をすると、男子が呆れた顔をした。

リ「玲央ってやつわかっとるなぁ、それより誰と誰なん?!」※小声です

塔「魁渡は瑠璃花と出かけてたよな。」※小声です

リ「瑠璃花ぁ?あいつ恋愛と無関係そうにしか見えへ…もしかして鬼道?!」※小声で(以下略

リカが辺りを見渡す。すると、運の悪い事に…

リ(!?居たぁぁ!!!!)

塔(嘘っ!!!)

会話中の瑠璃花と鬼道を発見してしまった。2人は私服だ。

リ「まぁ手加減して…瑠璃花は冬花みたいにはいかんやろし。」

塔「素通りしてあげようよ(--;)」

歌「何してるんですか。」

リ・塔「!!?」

黒いオーラの歌音。

歌「見た所先輩ですが…盗み聞きはいけないと思うので…罰、喰らってくれます?」

数秒後、ハリセンの気持ちいい音が遊園地に響き渡った。




数分後、頭にタンコブを作ったリカが冬花と円堂を追いかけて出て行く姿が目撃された。

塔子は、何故か無傷。

ちなみに瑠璃花と鬼道は、魁渡が2人きりで(玲央&里愛の仕業)観覧車に乗せられ、鬼道が赤くなっていたらしい。

魁「…よく分かんないな~…それに1人で観覧車って…悲しくね?」