イナイレ*最強姉弟参上?!*
作者/ 伊莉寿

第40話 瑠璃花の過去―3
~蜜柑side
愛「…パーティーの後、吉良は5人の男の子を自分の部屋に呼んだ…」
※ここから()以外はすべて蜜柑の言葉です。
お父様…そう呼ばれていた吉良。お日さま園の子供たちにとって、とても優しく父親の様な存在だった。
でも、この時既に、流星さん達にエイリア石の力を人間の体内に取り込ませる研究をさせていた。
あの日、桜花さんが呼ばれたのは研究の成果を報告させる為、そして瑠璃花ちゃんを連れて来させる為だった。
吉良が来た事、そして彼の誕生日だった事から、大広間では大きなケーキが5つ登場する程のパーティーが催された。
すごい勢いでケーキは小さくなっていったけど^^;
殆ど食べ物が無くなったころ、吉良が会場に現れた。その日はお日さま園の子供達しか来ていなかったから、まずは子供達と軽くお喋りをして、それから5人の男の子を呼び出した。
風介君、晴矢、リュウジ、治、ヒロトの5人。
瑠「!それぞれのチームのキャプテン…?」
そう。桜花さんからの報告でエイリア石の力を取り込める見込みが付いたその日。
吉良は5つのサッカーチームを作るべく、キャプテンを選んで話をする事にした……
吉『全員来ましたね。』
吉良の部屋に集められた5人。勝手に来た私。
男の子5人は真面目な顔で吉良の顔を見ていた。何の話をするか、彼等は分かっていた。
ヒ「随分前からサッカーチームをいくつか作る、という話は園内で噂になっていた。」
…セリフ奪うな><
南「覚えてるぜ。まずはチームのメンバーを発表して、それぞれ練習をして、順番に力を与える、とか言ってたな。」
瑠「力って…エイリア石?」
そうだよ。チームの完成度を見て早い順にエイリア石の力を与える事にしたの。
今日から大部屋をそれぞれ与えるから、チームごとに仲良くして寝なさい、って吉良は言った。
吉『それと、瑠璃花については皆、どう思ってるかな?』
5『瑠璃花?』
最後に出した話題は瑠璃花ちゃんについて。結局、吉良は昼間の内に決め切れなかったの。
皆、この質問の答えを深く考えすぎてたみたい。力を与える順番に関係あると思ったのね。
早く答えたのは、意外にも風介だった。
ふ『私は瑠璃花のサッカーが好きです。』
涼「!!」
吉『そうですか。ならば…』
吉良はその時、決めたらしい。
瑠璃花のサッカーをもう一度見て、戦力なるか見ると。
吉『試験をしなくてはいけませんね。』
ふ『るりかが合格したら…』
吉『風介、貴方のチームのメンバーにしましょう。』
風介は、あの時の自分を責めてるんだよね?
瑠「?」
試験って何?って顔だね^^;でも、本当の事だから。
こうして夜は明けて行った。何で寝る前にあんな事言ったか、気になる?
風介は人をまとめるの上手だもん、直ぐにチームは完成してエイリア石の力を取り入れられちゃうって想ったの。
喋りすぎて疲れちゃったな~…ヒロト、続き説明して?

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