イナイレ*最強姉弟参上?!*
作者/ 伊莉寿

第49話 打ち上げ!
瑠「・・・ここは。」
冬「ティアラさんが、此処が良いと言っていたので。」
タクシーに乗って来た瑠璃花、涼野、南雲、蜜柑、冬花の5人。目の前にあるのは高そうなレストラン。
瑠「ここ、ファミレスとケタが違うんだけど…^^;」
涼「ティアラ、何気すごい所を選んだな。」
南「この際何処でも良いから飯を食いたい。」
ヒ「…忘れてない?」
え~と、3列目訂正。瑠璃花、涼野、南雲、蜜柑、冬花、ヒロトの6人。
冬「皆さん、待ってますよ。」
愛「うん、そ~だねっ、入ろ♪」
瑠璃花達は思った。
このレストランに一番似合う服装をしているのは、来る途中で着替えたゴスロリのドレスを着ている、蜜柑だな、と…。
円「!瑠璃…!!?」
テ「わ、いっぱい居るね~」
会場に入った瑠璃花達を迎えたのは、無駄に広いと感じる部屋、そしてはしゃいでいる円堂、その他ぎこちない会話をするイナズマジャパンメンバー。
テーブルがいくつかあり、何人かで分かれて座っていた。
豪炎寺は慣れたらしく鬼道と話をしている。ティアラも混じって。さすが金持ち組(笑)
円堂が瑠璃花に気付き声をかけようとして、後から入って来た涼野達に驚く。
南「うっわ~、すげーな。」
愛「広い…」
円「バーン、ガゼル、蜜柑??!」
硬直していた全員の視線が一点に集まる。瑠璃花が冷や汗をかいて、涼野と蜜柑の後ろに隠れた。
愛「瑠璃花ちゃんが、大勢の方が楽しいからって言ってくれたから、ついて来ました☆」
鬼「で、結局何の話をしてたんだ?」
蜜柑が驚いて鬼道を見る。そこ、普通聞きますか、とでも言いたげな目で。
魁「ど~せ昔話だろ?それより、早く食べよーぜ!!」
吹「そうだね、お腹すいちゃったよ。」
テ「じゃあ食事注文しちゃお~!!」
ティアラがはしゃいでメニューを配る。瑠璃花も手伝いに行く。
豪炎寺が突然来た客人達の席を案内した。涼野がティアラを見てから、思い出したように話す。
涼「よくネット破って騒ぎ起こしてた奴か。」
南「すぐ直るのは良いけど、慌ただしいんだよな^^;」
愛「へ~っ…私、麻婆豆腐にしようかな。」
まずは1品選んで注文。選択肢は麻婆豆腐の他にナポリタン、醤油ラーメンと何処かおかしい。
瑠「私は~…迷うなぁ…」
響「醤油ラーメンは雷雷軒特製だ。」
響木監督が、瑠璃花のすぐ後ろで自慢げに言う。瑠璃花は眼を見開いてから、麻婆豆腐は?と聞く。
響「知り合いの孫娘が作るが…ナポリタンは此処のシェフだ。」
涼「私はナポリタンだ、それ以外有り得ない。」
南雲が苦笑する。近くの席の円堂が身を乗り出す。
円「何でだ?」
涼「麻婆豆腐もラーメンも熱いからだ。」
全「^^;」
円堂と豪炎寺は
秋「みんな~、決まったら言いに来てね~!」
秋が一番前の席で声を張り上げる。殆どの席が空く中、瑠璃花はまだ迷っていた。
瑠「ティアラは何にしたの?」
テ「何でも良かったからあみだくじで麻婆豆腐にしたよ!」
瑠「じゃあ同じのにしよ!」
料理は直ぐに運ばれてきた。
その後はバイキング形式。豪華な打ち上げだ。
賑やかな室内。壁山の目の前には大量の皿。蜜柑の前には可愛らしい小さなケーキが沢山ある。
円堂と瑠璃花、鬼道、風丸は同じエリアで料理を取っていた。
バイキングは、和食、洋食、中華、スイーツ、飲み物と5つのエリアに分かれている。中華だけやけにエリアが小さいが。
円「中華、美味しいな!」
鬼「円堂にしてみれば全部美味しいんじゃないか?」
瑠璃花達が心の中で同意する。円堂はそんな感じがする。でも円堂は少し真面目そうな顔で、
円「懐かしいっていうか、落ち着くんだよな、この味付け。」
と言う。風丸が驚いて円堂を見た。
風「…もしかして、気付かなかったのか?」
円「へ?何に??」
風丸が何か言いかけたところで、調理室から誰かが出てきた。手には炒飯の入った銀の大皿。
シェフのかぶる帽子の下で、藍色の長髪が揺れた。
背丈は中学生。瑠璃花の中で、さっきの響木監督の言葉が再生される。
―知り合いの孫娘が作るが…
瑠「もしかして、貴女が響木監督の知り合いの孫…」
円「ふっ、風花??!」
炒飯を置いた少女が顔をあげて、にこ、と微笑む。
?「久しぶり!円堂君とイチロータ君♪それと、皆さん初めまして!私が本日中華料理を作る…」
少女が深呼吸する。室内に居るほぼ全員が注目した。
「雷風堂の、姫雷風花です!!」

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