イナイレ*最強姉弟参上?!*

作者/ 伊莉寿



第53話 再会‐コトアールエリア



~瑠璃花side

賑やかな通り。ライオコット島の明るい空気に慣れ始めた頃、私と魁渡はとにかく情報をかき集めていた。

数週間前、図書館らしき建物に入って、この島の伝説の存在を知った。

記述は少なかったけど、その存在を知れただけ良かったと考える事にしていた。後は人に聞くのみ。

しかし、流石伝説。尾ひれが付いて形が様々になっていてどれが本当なのか分からない。

ライオコット島のマップを広げる。と、コトアールエリアが近い事に気付いた。

瑠「行ってみる?」

魁「当然!」

伝説について、知っている人いるでしょうか…?

それにしても、お世話になった国が、アフリカ代表。何となく、私は嬉しかった…。


イナズマジャパンを出て、かなり時間が経っていた。チームは順調に勝ち進んでいる。

コトアール代表リトルギガントも。

瑠「本土の景色を再現したんだね、やっぱり似てない…。」

少し寂しいな…と思っていたら、茶髪の同い年くらいの女子を見つけた。え、ちょっと待ってあの後ろ姿…

瑠「夏未…さん?」

彼女が振り返り、驚いたように目を見開く。

間違い無く、雷門夏未さんでした…。


夏「伝説について?」

建物の中に入れてもらい、飲み物まで頂いてしまった。

魁「ああ、人に聞いたりしてるんだけど、矛盾点とか色々あって…」

夏「そうなの。じゃあ、私が…」

と、いきなり扉が開く。入って来たのは色黒で青い髪の少年。リトルギガントの選手でしょうか?

?「ナツミ!…って、あれ、お客さん?」

夏「ロココ、ノック位しなさい。」

瑠「初めまして、私…?」

ロココ、と呼ばれた少年は、ユニフォームを着ている。もしかしてGK?

ロココさんがあまりに私と魁渡を見るから、何かと思ってその場に固まる。そして彼が笑って駆け寄って…

ロ「久しぶりルリカ!!懐かしいな~!!」

3「え?!」

肩をぶんぶんと降られて、私はさらに混乱する。何で私の名前知ってるんですか??!!!

ロ「メテオも!ナツミの知り合いだったんだ!!」

瑠「あの、失礼ですが何処で会いましたっけ…。」

ロ「…覚えて無いの?」

がっかりしたような顔のロココさん。記憶をたどって、本土に行った時の事を思い出そうとする…けど昔すぎて思い出せない。

ロ「本土で2人が迷子になった時、サッカーやったじゃん!」

瑠「迷子…?」

夏(迷子になってサッカーやってたって…サッカーバカなのね。)

呆れてる夏未さん。私も聞いて一瞬心の中で突っ込んでましたが…って迷子になった時?

―まよったの?

瑠「あ…。」

初めてコトアールに行った時…

お父さん達が電話している間に、はしゃいで周りを走っていたら場所が分からなくなって…

あの時助けてくれた子は、サッカーを習っていた…。

ロ「吃驚したなぁ、メテオのキック力には本当に^^;」

瑠「ふふっ、そうでしたね!」

懐かしい…。

ただサッカーをしただけなのに、ロココさん達はみんな強くて、何時もなら疲れないようにする私は、終わった後の疲労に吃驚した。

夏「ロココ、2人はイナズマジャパンの選手なの。」

ロ「!本当!?」

ロココさんが目を輝かせる。キャプテンを思い出すな…。

夏「それじゃあ、そろそろ伝説の話をしても良いかしら。」

あ、本題忘れてた。