コメディ・ライト小説(新)
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- 君からの手紙『コメント募集中です(*´Д`)』
- 日時: 2017/11/12 11:17
- 名前: ましゅ ◆um86M6N5/c (ID: QYM4d7FG)
- 参照: 第1章は修学旅行編です。
※10/22、タイトル変更しました。
こんにちはこんばんはましゅです。初めましての方は初めまして。
「君との出会いは本屋さん」の方がメインのため更新遅めだと思いますがご了承ください。
私の普段の小説よりかはシリアス展開は少なめ…だと思います。またタイトルは仮なので急に変わります。
なお作者は誤字脱字が多いです。発見したら教えていただけるとありがたいです…<(_ _*)>
色々踏まえてokな方は読んでみてください!
**Episode**
*character…>>2
*prologue…>>4
『第1章』
>>5-6>>9>>11>>14-16>>19>>22-27>>30-32
**お客様**
・四季さん
・てるてる522さん
・モズさん
- Re: 初恋は夕陽色。 ( No.5 )
- 日時: 2017/10/08 19:34
- 名前: ましゅ ◆um86M6N5/c (ID: QYM4d7FG)
『第1章』
第1話:初めて受けた告白。
「…かな」
「なにー?」
私は複雑な表情でそれをスカートのポケットに入れる。
「先帰っててくれない?ちょっと用事思い出して」
「えー……まぁいっかー。じゃあまた明日!」
物わかりの良い有人で良かった。私はかなに手を振り見送る。そして姿が見えなくなると、ポケットに入れたお花柄の封筒をもう一度開けた。
「皆川翔って……まじか……」
私が所属するのは2-2。そして彼、皆川翔も2組だ。
これって尚更気まずいパターンでは。
「とりあえず行くかな……」
○*
校舎裏は夕陽のオレンジ色でいっぱいだった。こんなところでこんな綺麗な景色が見られるなんて知らなかった。
そしてあの手紙の通り、皆川が待っていた。夕陽で彼が居ることぐらいしか分からないが、何となく表情は真剣だろうと直感で思った。
「てか何でこんなとこに呼び出したわけ?」
彼にゆっくり歩み寄ってそう言い放つ。私は割とクラスの中でも真ん中に経っているような存在で、色々な人と話すが――彼とはあまり話した覚えがない。共通点を上げるとすればバスケ部、ということぐらいだ。それで少しは顔を合わせたが――
「好きですっ!!」
色々な考え事を全部吹き飛ばすような言葉を彼は放った。
「……は?」
彼は真剣に言ってるつもりだろうが思わず私は間抜けな声を出す。もともと……私は性格もあまり女の子、といえる感じではない。どちらかというと男勝りだし、皆川は確かに「好きです」と言ったし……。私の思考はショート寸前だった。
「その……なんかたまに見せる笑顔に……一目惚れしましたっ!付き合ってください!」
もうそこまで言うと、彼の顔は真っ赤だった。
……なにこいつ、可愛い。皆川は私より背の小さい男子だ。
だから尚更可愛く見えてしまう。
「……なんか恥ずかしいから顔上げろ!」
「は、はい」
私が一喝すると、彼は即座に顔を上げる。真剣な表情だがまだ顔は赤い。つられてなのか、私も顔が熱くなってしまう。
そういえば、生まれて初めて受けた告白だ。私に好意を寄せる人なんて居るんだ。変わり者なんだなぁと思わず笑みがこぼれる。
こんな性格も声も男っぽくて、目つきも鋭い私に。
「――…いいよ」
私は皆川と目線を合わせて、ぽつりとそう呟いた――。
- Re: 初恋は夕陽色。 ( No.6 )
- 日時: 2017/10/08 23:37
- 名前: ましゅ ◆um86M6N5/c (ID: QYM4d7FG)
第2話:話題のないふたり。
――それから、半時間後。今日は偶然部活がなかった私と皆川は一緒に帰ることになった。
私が「いいよ」と言ったということは……もう私たちは付き合っているという認識にあるわけだ。改めてそれを思うと、何だか恥ずかしい。
「「………」」
無言。とにかく無言。居心地すら悪く感じられる。
とりあえず話題を出そうと思うが、あまり話したことがないためどういう話題が好きなのか……好きなものの共通点とかが分からない。
「吉沢さんって……好きなものとかある?」
突然話題を振られる。話題がなかった分ラッキーなのだが、今となっては大げさに驚いてしまった。
「え!?……んー……好きなものではないけど、趣味はバイオリンを弾くことかな」
「バイオリン弾けるの!?すげぇ……」
……それで会話が途切れる。付き合いたてってこんなものなのかな。あまり話さない男子だったら尚更。
「……俺は音楽センスなくて……」
「翔ー!!」
皆川が呟いた言葉をかき消すくらいの大声が遠くから聞こえた。
「てめぇ何用事があるーとか言って女と帰ってるんだよ、あぁ?」
「啓太……まぁ一方的に断ったのは悪いって思ってるよ…」
「ってかお前って吉沢?そんなに仲良かったっけお前ら」
曉啓太。一言で言うと毒舌男子。別に苦手ではないが、若干つるみにくいところもある。
「俺たち付き合ってんの!」
すると突然皆川が曉に向かって言い放つ。
「はぁぁ!?マジで…お前が?」
「な、何だよ悪いの…?信じられないんだったら吉沢さんに聞いてみなよ」
「吉沢マジで?」
「そんなに俺のこと信じられないの!?」
この2人はよい友達だ。掛け合いも面白いし、見ていて楽しい。去年は2人とも違うクラスだったが、何回か廊下で見たこと、そして会話を聞いたことがある。
「いや……翔が吉沢を好きなのは知ってたけど。吉沢は翔のこと……」
話してないのに何で知ってるの、と呟く皆川を無視して曉は私に言う。
……別に好きとかじゃない。好意を寄せられるのが珍しくて、何となく了承しただけだった。
「まぁ悪く思ってないのは事実なんだし。別に良いかなって思って」
「好きじゃないこと認めたな今」
「それはこれから次第だよ」
皆川の方をチラリと流し見る。彼は顔を手で覆いながらも、耳まで真っ赤になっていて少し面白かった。
- Re: 初恋は夕陽色。 ( No.7 )
- 日時: 2017/10/09 06:19
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
絶対私の好みのやつな予感しかしないです(* ॑꒳ ॑* )
翔くんすごいかわいい笑←
琉香ちゃんみたいなサバサバしてる女子、かっこいいし大好きです!
啓太くんのバレー部っていうのにも、親近感が湧きます( ̄▽ ̄)
ましゅの作品はハズレとか、全くないからすごい!!
何でこんなに安定して、しっかり小説書けるのー?(´;ω;`)
私も見習います←
更新頑張ってね!
また来ます( ̄^ ̄ゞ
byてるてる522
- Re: 初恋は夕陽色。 ( No.8 )
- 日時: 2017/10/09 10:24
- 名前: ましゅ ◆um86M6N5/c (ID: QYM4d7FG)
>>7 てるちゃん
おはよー♪
最近もうシリアスなのばっかりで気が詰まるからちょっとコメディぽいやつを考えてみた(*´∇`*)
翔は見た目も可愛いです(断言)
見た目と性格が可愛い男子が周りにも居たらいいのになぁ…という気分で翔の台詞を考えてる←
琉香みたいな格好良い性格の子はまじで憧れます!!
私がかなりうるさい人だから…(遠い目)
てるちゃんはバレー部だったね!
私帰宅部だから部活系はあまり書けないかもしれない…(・・;)
全然!不安定なやつばっかりだよ∑(; ̄□ ̄A
てるちゃんの小説の方が私の1億倍良いから心配しないで!!
もうそろそろテストだなぁ(2度目の遠い目)
お互い忙しくなる時期だけど頑張ろうね!
コメント有り難うございました♪
- Re: 初恋は夕陽色。 ( No.9 )
- 日時: 2017/10/09 11:32
- 名前: ましゅ ◆um86M6N5/c (ID: QYM4d7FG)
第3話:案の定…。
次の日、私は何気ない顔で学校に行った。するとそこで驚くべき出来事が。
「琉香ちゃんー!翔くんと付き合ってるってほんと!?」
ドアを開くなり飛び込んできたかなの言葉に私はただ驚愕するしかなかった。曉はともかく、かなが知っているのはおかしい。もしかして後でも付けてたのかというほど、具体的な名前も出たし。
「なんで知ってる…」
「啓太くんが言ってた!なんでなんで?」
「曉の野郎……」
すぐ告げ口するんだから。別にこっちは特別恋愛感情を抱いている訳じゃないのに。いや照れ隠しじゃなくてね。
「別に?告られたから付き合っただけ」
「え、好きじゃないの?」
「普通。これから次第」
恋バナとかは苦手だ。一方かなはかなりの浮いた話好き。色々質問攻めされるんじゃないかと思って早いうちに話題を切っておく。
その時、ドアが開いて皆川が入ってきた。
「あ……吉沢さん、おはよ……」
「おはよ」
自分から告ってきたくせに照れてるし。その反応、ますます付き合ってる感じが出るからやめてくれないかな…。
「皆川。ちょっと話が……」
私が呼びかけると、かなの顔が徐々ににやついていくのを横目で発見した。
「にやつくな!」
「しょうがないじゃん~」
かなの反応に若干苛立ちながらも皆川に囁く。
「曉に……あんまばらさないでって言っといてよ」
「…別に良くない?そんなにばらしたくないほど俺のこと好きじゃないん…ですか…?」
「………」
なんか上目遣いされた。
前々から思ってるけど本当この子可愛い。顔も声も。声なんて私より高いんじゃないかってくらいなんだけど…。
「……っ、まぁいいか……」
全く悪気のない笑みを浮かべている皆川に少しばかり腹が立つ一方、何だか気恥ずかしかった。この子、自分の気持ちには一途なくせにこういうところ鈍感なんだろうか。
この様子だとクラス中に知れ渡るというのも過言ではないだろう。
○*
案の定。
「お前と翔って付き合ってんの!?」
「うわ翔リア充~!」
「爆ぜろー!」
皆川と曉が様々な人にばらしていった結果。こうなった。
付き合ってんの、までは良いけど爆ぜろは言い過ぎ。
「そうだよー!ね、吉沢さんっ!」
そしてこの屈託のない笑顔で私に喋りかける皆川。それを聞いた男子たちの冷やかす声……。
「黒板に相合い傘描こうぜー」
調子に乗ってそんなことを言い出す男子の胸ぐらを私は掴んだ。
「調子乗んなよお前。あと黒板は昨日私が昨日綺麗に消したやつだからやめろ。そんなくだらないことに使うな」
この鋭い目つきと高めの身長、低い声で簡単に人を怖がらせられるし、元々口喧嘩や普通の喧嘩にも強い方だ。そういうところが女子っぽくないんだろうけどね。
「…すみません」
「分かればいいよ」
ぱっと手を離す。ここまで威圧すれば多分相合い傘を描くまではしないだろう。
多少冷やかしはするだろうけれど。それくらいなら別に我慢できるし、否定も出来るから。
「……琉香ちゃん。怖いよ…」
「いつものことじゃん、慣れてよもう」
「何に慣れるの!?」
私と違って皆川は沢山の男子から冷やかされるのにも、笑顔で対応していた。
……何だかそれが少し悔しかった。