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シノビ~空姫忍法帖~(完結)
作者: ロストメイドウィン&彩都  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編 
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陸人達が里の忍びを洞窟の中へと押し込み、全員が入ったのを確認して扉を閉める

リクヤ
「実は………Dとキルバスが里を燃やそうとしている」


「なんだって!?すぐに鎮火しないと………」


「炎くらいなら忍者の力で払うことが出来る」

主水
「………しかし、里が」


「移り変わること等何回もやってきた事だろう、それよりも………後の事を考えるべきだ」

主水
「………」


「私亡き後には、お前が里を守っていくのだ」

主水
「…………はい」

空姫
「大爺様、考え直してくれませんか!?」


「そ、そうですよ!!何も命を賭けることなんて!!」


「私にはもうこれしかない、皆を守るにはこの方法しかないのだ」


「ですが……!!」

柚葉
「止めるな、たくっちスノー」


柚葉
「その忍は覚悟を持っている、全身全霊を掛けて償いを行おうとしている」


柚葉
「………その覚悟に水をかける行為は、よせ」


「………うう、で、でも………!!」

陸人
「………待て、静かにしてくれお前ら」

陸人は扉に耳を当てながら皆を止める

海斗
「どうした?」




陸人
「…………なぁ、オタクの忍者って、火を払う位は出来る、とか言ってたよな?」

主水
「あ、ああ………」


陸人
「なんか………さっきから消えないんだよ、炎の音がさ………」


陸人
「いや、もはや消えないとかそういう話じゃない………どんどん音が強くなっている」

陸人
「炎がどんどん強くなっているんだ!!」

主水
「何!?」

と、その時扉の下から液体が漏れる


「………!!陸人くん離れて!!」

陸人
「うおっ!?」

液体は燃え上がり扉を焼き尽くす、勢いは山火事すらも超え跡形もなくなっていく



「な、なんだよこの炎………汚物は消毒するやつもまだここまで燃えなかったぞ」

陸人
「ネット炎上よりずっと速い………」

海斗
「外は!?外はどうなっているんだ!?」

リクヤ
「くっ………!!炎が強すぎる!雪さん!水属性の武器を!!」



「水剣ガノトトス!!」

雪が武器を差し込むと炎は鎮火し煙まみれとなる………


海斗
「うっ、ぐふっ、げふっ………早く出ないと!!ここにいたら逆に危険だ!」

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