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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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*120*
陸人
「ああ~、なんかの弾みで10年前にタイムスリップとかしねぇかなぁ?」
陸人
「あんたの時代でヒーローやった方が気楽そうでいいよ」
海斗
「俺の時期でもまぁ、面倒事ばかりなんだけどな」
海斗
「お前のそれは贅沢な悩みなんだよ」
陸人
「そうかなー」
海斗
「てか、いいじゃんサインくらい」
陸人
「あんなもんただの落書きだ落書き、印鑑なら押してやるけどな」
海斗
「印鑑ならいいんだ‥‥‥宅配便か何か?」
陸人
「あんたは何か悩みとかないのかよ?」
海斗
「もちろんあるよ」
海斗はベッドに横になり、日記帳と写真を開く
10年経っても色褪せない海斗の大事な記憶
海斗
「与倉さん、福井さん、加賀美さん、華南‥‥‥他にも、もっと沢山」
海斗
「10年前のあの事件で、いっぱい人が死んだ、ヒーローがめっちゃいなくなった」
海斗
「市民はヒーローを使った賭け事を行っていたから、名前すら覚えられていないのが幸いだけどさ‥‥‥まぁそれが決定打で雪さんがキレたんだけど」
海斗
「あの事件の関係者、黄葉を覗けば生き残ったのは俺‥‥‥‥いや、生き返ってしまったのは俺だけか」
海斗
「なんか、みんなの事を思うと‥‥‥‥俺だけ生きていいのかって、ずっと思うんだ、皆、みんないい人だったからさ」
陸人
「そうか」
海斗
「雪さんも似たようなことを考えたりするかな?」
陸人
「さあな」
海斗
「ごめんね、もう寝よっか」
陸人
「おう」
陸人
「‥‥‥‥‥ちっ、またか」
海斗
「ん?」
陸人
「いや、なんでもない、寝ろ」
海斗
「おーう」
海斗と陸人はベッドに入り眠りにつく
陸人が何故か動きまくっていたが、眠かったので海斗は放置した‥‥‥
‥‥‥‥
翌朝、人混みを避けるため早朝から動くことにした2人は早急にカリギュラへと目指す
海斗
「そういえばさ、陸人」
陸人
「何?」
海斗
「君ってさ、一応俺に憧れてカリギュラに入ったんだよね?なんか、扱いがぞんざいっていうか、あんまりっていうか」
陸人
「理想と現実は違うってことがよーく分かったよ」
海斗
「え、どういうこと?」
陸人
「自分の胸に手を当ててよーく考えてみな!!」
海斗
「???????????」