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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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第十伍巻
【覚悟のその先へ】
リクヤ
「‥‥‥‥はぁ、大口叩いたはいいが俺はどうすればいいか」
カイドウ・リクヤは悩んでいた
あの面々で時空規模の交友関係が少ないのは間違いなく彼だ、かといってメイドウィンブラストもあれから成長の兆しが見えず‥‥‥
その上、他のメイドウィンが出会う機会は限られる上に数週間も世界を留守にしてしまったせいか世界がある程度乱れ始めている‥‥‥出るに出られない状態なのである
リクヤ
「そういやあの人、ソラミをマガイモノキラーにしたいとか言ってたなぁ‥‥‥でも死ぬ危険があるからやめときたいが‥‥‥」
ソラミ
「リクヤ様」
リクヤ
「あ、ソラミ」
ソラミ
「また悩んでいたのですか?」
リクヤ
「まあ、ね‥‥‥‥ほら俺ってさ、元々はただの人間だったからさ」
リクヤ
「俺にも出来ることがあるんだろうか?あの穴を開ける能力も、このままじゃまたDに攻略されちまう」
リクヤ
「‥‥‥‥どうするかな」
ソラミ
「‥‥‥‥この景色も久しぶりでありますね」
リクヤ
「そうだなぁ‥‥‥メイドウィンになる前は、砂漠以外の景色を見るなんて思いもしなかった、今となっては‥‥‥この暑さも恋しいものになってたな」
リクヤ
「‥‥‥‥‥しばらく、俺はここから離れられない、君は向こうに行ってた方がいい」
ソラミ
「リクヤ様‥‥‥‥」
ソラミはリクヤを残し、扉を閉める
カイドウ・リクヤが人間だったように、フネイ・ソラミも人間だ。
‥‥‥‥お互いに思っていた
『何か、なんでもいい、出来ることはあるのだろうか?』と
だが時間はない、こうやって悩んでいる間にも時間は刻一刻と迫ってくる
30日‥‥‥長いようで、短いようで‥‥‥‥リクヤにとっては酷く長く感じた
そして、ある日
リクヤ
「‥‥‥‥‥」
ソラミ
「リクヤ様?」
リクヤ
「参った、メイドウィンの仕事って放置するとこんなに面倒なんだな‥‥‥‥」
リクヤ
「でも、あと何日だったか‥‥‥‥それまでに、Dの対策を考えておかないと」
ソラミ
「リクヤ様、本当はもう分かっているんでしょう?」
ソラミ
「‥‥‥‥いいえ、もう皆が分かりきっていることでもあります」
ソラミ
「心配しているのでしょう?私を、国を‥‥‥民を。」