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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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*119*
Baronを出た海斗と陸人は夜道を歩く
こんな光と闇の世界のような景色が10年前に見れただろうか。
これが‥‥‥あのミライシティだったのか
いや、むしろ‥‥‥自分が見てきたあの街が、あそこまで落ちぶれた事がおかしかったのか?海斗はそう考えながら歩いた
陸人
「どうした?せっかくのミライシティだってのに浮かれない顔だな」
海斗
「ああ、なんか現実離れしすぎて素直に喜べないっていうかね‥‥‥これが、あの街なんだな」
陸人
「何言ってんだ、10年もすりゃ色々変わるだろ」
海斗
「それもそうか、この街で変わってないのは俺だけか」
陸人
「変わってないってのはちょっと違うような」
海斗
「そりゃそうか、俺死んでたしな」
陸人
「‥‥‥‥‥‥‥」
海斗
「あっ悪い、なんか思考が追いつかなくて」
陸人
「あ、違う違う、ちょっとな‥‥‥そろそろだ」
海斗
「そろそろ?」
陸人
「あー、説明しにくいんだけど、そのなー」
「フォウ!!陸人やんけ!!」
陸人、海斗の居るところとは別の場所から声が響き、それと共に近づいてくる群衆、群衆、群衆。
無双ゲーのスタートである
海斗
「えっなにこれ!?」
陸人
「ちっ、まためんどくせぇのが来た!!」
海斗
「あれ何!?」
陸人
「なんかカリギュラヒーローのファンだってよ!畜生!俺はサインとか面倒なことはやらないっていつも言ってるだろ!!」
海斗
「嘘!?仮面ライダーは正体が知られないように個人情報をシャットアウトしてたんじゃないの!?」
陸人
「それも昔の話っすよ!逃げろ!!」
海斗
「逃げるってどこにい!!!」
陸人
「とりあえずカリギュラの方角まで!!」
海斗と陸人は再度飛び上がり空からカリギュラに向かう‥‥‥‥
ヒーローはまともに道を歩けない、ある意味嫌な世の中だなぁと海斗は呟き、陸人は同意した
‥‥‥
しばらく飛び続け、カリギュラに到着する前に日が暮れると感じた海斗は陸人を引っ張ってホテルに急行し、休息を取る事にした
海斗
「やれやれ、これじゃ生活しにくい」
陸人
「こういう時だけはヒーローやめてぇなぁ、って思うんだよ」
海斗
「なんでやめないの?」
陸人
「やめたところでいなくなるわけじゃないから、だってさ」
海斗
「詰んだな‥‥‥‥」