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君がくれたもの
日時: 2011/01/05 14:57
名前: 男姫 (ID: y0qltvGJ)
参照: http://otome0910

とても、平凡で暇だった生活

でも、君と出会って私の生活は少し変わった

生活だけじゃない、私自身も....




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Re: 君がくれたもの ( No.14 )
日時: 2011/01/05 19:54
名前: 男姫 (ID: y0qltvGJ)


「今日ね、とっても大変だったんだー、転入生の日之って言う奴が来てね。すごい生意気なの..人の話も聞かないんだよ。」

「キャン!」

「でもね、なんかおかしかったの..あいつの言葉に涙が出たの。とっても悔しくて...吹っ切れちゃったんだ」

すると、みつにも百合乃の気持ちがわかるのか
急に悲しげな顔をした

「でね、泣いちゃったんだ...そしたらね、日之が抱きしめてきてね、恥ずかしかったけど...暖かかったんだ」

なぜか、あの時の温かみを思い出し
百合乃の眼には涙が浮かぶ。

「クゥン?」

Re: 君がくれたもの ( No.15 )
日時: 2011/01/05 20:15
名前: 男姫 (ID: y0qltvGJ)


「あ、ごめん...こんな話いやだね...」

みつを床へとゆっくり置き

リビングへ向かう。

「よし、お腹減ったよね」

百合乃は、ドックフードに手を伸ばそうとした時

ブー...ブー

小型のテーブルにおいていたケータイが鳴った。

着信は———

<日之>

「げっ...」

ピッっとボタンを押した

<もしもしー>

「.......」

<おーい、もしもsブッ

ぷー...ぷー..

なんだか、あんなことされて声を聞いたら急にイラっときた。

「さて、ご飯ご飯」

ブーブーブー....

うるさい..

「キャンキャンッ!キャンッ!」

「あー、ごめんね。みつ...うざいよね」

みつのため..

ピッ

「なんですか」

<なんですか、じゃねーよ>

「今、ご飯作ろうとしてるんですけど」

<えっ!?今頃!?もう11時だぜ!?>

Re: 君がくれたもの ( No.16 )
日時: 2011/01/05 20:22
名前: 男姫 (ID: y0qltvGJ)


「いいじゃないですか、べつに..人の勝手です」

<お前ん家どうにかしてんだろ、親とか帰ってねーのかよ>

....なんで、この人は私の事がわかるの?

「...帰ってきません」

<は?>

「一生、帰ってきません」

<...わりぃ...>

「いいですよ、なれてますし」

<...いま一人なのか?>

「そうですが?」

すると、数分沈黙が続いた。

<今から、おまえんち行くわ>

....は?

「はあぁああぁぁあああぁぁ!?」

<....うるせっ..>

バカなんだ、この人は人の事を読めるバカなんだ!

「馬鹿でしょ!あなた!馬鹿ですよ!バカバカ!」

<バカバカ言うな...切れるぞ>

「来ないでくださいよ!」

<やだ、家どこ?教えて>

誰が教えるもんか

「嫌です、絶対!」

<じゃあ、この辺適当に探す>

「勝手にしてください!知りませんから!」

Re: 君がくれたもの ( No.17 )
日時: 2011/01/05 20:37
名前: 男姫 (ID: y0qltvGJ)


ブチッ!

そして、ソファーに携帯を叩きつける

「っ!あー!むしゃくしゃする!」

「くぅん?」

あ...だめだ、みつの前でこんな馬鹿見ないなことしちゃ

「もー、やだ...」

嫌な気持ちを抱きつつ、窓の外を眺めた。

「どうか、本当にきませんように」

そして、みつを抱き上げ部屋をうろちょろし始めた。

—————
————
———
——


もう1時だって言うのに、日之は来ない。

ウズウズウズウズ....

なぜか、心配になってソファーに叩きつけたケータイを取る

そして、日之に電話をかける

プルルルル...プルルル..プ

<はい>

「日之!」

<な、何?>

「今何処!?」

<えっと...桜坂町3丁目>

日之のいたところは自分の家に近かった。

「はぁ...よかった」

<何が、よかっただ、俺1丁目の端から端まで見たっつーの>

「...今からベランダに出て、手をあげるから」

<え..お..おう>

Re: 君がくれたもの ( No.18 )
日時: 2011/01/05 20:49
名前: 男姫 (ID: y0qltvGJ)


日之からの返事を聞き

百合乃はベランダに出る

「.....なにしてんだ、あたし」

そして、言ったとおり手を挙げた

そしたら、家のすぐ近くの角から日之が自転車にのってきた

「...日之!」っと呼びかけると。

日之は声がしたほうに首を上げる

あ、私なに呼びかけてるんだろう...

すると、日之は笑顔で

「百合乃」っと名前を呼んだ。

ドキッ...

また、胸が苦しくなった。

ドキン...
あの時より、重症みたい..

病気かな...

「入っていい?」

「か、勝手にしてください」

恥ずかしかった、百合乃っと呼ばれた事

初めて友達ができたこと、初めて友達が遊びに来たこと。

初めて、友達と電話したこと。

「....何この感情」

自分がおかしいように感じた。

ガチャッ....


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