コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ▽ 碧い空に手を伸ばして / 短編集
- 日時: 2012/12/17 19:45
- 名前: 祐希・花瑚・瑠那 (ID: FOqQFS6Q)
- 参照: ぶるーすかい → 碧い空に手を伸ばして に改名
こんにちは。クリックありがとうございます。
このスレッドは、とある同級生3人が集まり「お題小説を書かないか」ということで始めた、安直すぎる短編集もどきです。
β about this sled
この小説は、お題をもとに、私たちが別々の短編を書くという設定です。
お題からなる短編集です。苦手な方はお控えください。たまにお題関係なしに短編書きだすことも。
恋愛|友情|ファンタジー など、様々なジャンルに挑戦中です。お題はいつでも募集しています。りくえすととかどうぞ!←
「このお題で小説書きたい!」という方は、ご自由にお書き下さい。一度コメントをして書いて下さると嬉しいです。
▽現在は短編置き場のようになっております。
お題小説ほとんど書けてませんが、もちろんお題は募集しておりますので気が向いた方はぜひぜひよろしくお願いします……!
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▽お題募集しています! よろしければどうぞ!
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- ■お調子者の末路 ( No.101 )
- 日時: 2012/02/04 15:31
- 名前: ひろ ◆iSQNAQKEEo (ID: xJuDA4mk)
- 参照: わーい100レス感謝!
自分で100レス踏んでしまってたひろです。泣きたい。しかし100レス企画なんて今さら需要ないと思うので普通に小説載せていきます。
ちなみに私立入試が終わったのでテンションはちょっと高いよ!学年末テストが迫ってるなんて知らないよ!←
———————————————————————————————————————————————————
※>>098の続きっぽい
※きゃらは>>098と同じです
「あああ、さっむい! 北路、ちょっと暖房点けろって」
「暖房のリモコンどこにあんの? ——あ、月島、お前の尻の下敷きになってんよ」
「嘘! あ、まじだ。すいっち、おん!」
「余計な台詞とかいいから早く点けてってば」
俺の部屋で勉強会をしよう。そう提案したのは月島だったが、いざ机に参考書や教科書を並べてみると気が進まない。そんな月島を自前の缶ココアで殴る北路は、既に宿題を終わらせていた。
いてえ、と小声で呟く月島に、北路が嘲るように笑った。
「はっ、だから月島は阿呆なんだよ。集中力すぐ切れるし」
「何だと! 俺だってやりゃ出来んだよ!」
「じゃあやってみろよ、出来るんだろ?」
「ふん、やってやるよ。俺の集中力にびびってんじゃねえぞ?」
「誰がびびるんだよ」
そういった途端、月島は机に向かい始めた。確かに集中力自体はあるらしく、かり、とシャープペンシルをノートに滑らせる。何故か頭にはいつ着けたのか分からないカチューシャ。どうやら前髪をあげているらしい。
温くなった缶コーヒーを煽る様は、常日頃の月島には到底似合わなかったが、今現在の月島には似合いすぎていた。
同じく温くなってしまった缶ココアを煽った北路は、時折肩が動く月島の背中を眺めながら、参考書を開いた。
◆◆
——数十分後、北路は参考書をぱた、と閉じて立ち上がる。
先刻からぴくりとも動かない月島に疑問を感じつつ、その背中に近付いて声をかけた。
「おーい、月島ぁ?」
返事はない。はあ、と溜息を吐いた北路は、先程閉じた参考書を手に取り、月島のそのぴくりとも動かない背中に思い切り振り落とす。
ぱあん、と派手な音が部屋中に響いた。
「ぎゃんっ!」
「寝てんじゃねえよ月島っ! 何のために机で勉強してんだよ! あんたが寝ないようにでしょうが!」
「すまん! つい寝ちゃってた!」
「つい、じゃねえよ! そんなんで定期テスト全教科70点以上なんて取れるわけないでしょ」
北路がそういった瞬間、月島は自分が設定していた目標を思い出した。全教科で70点以上を取る、と自らの担任に堂々と宣言していたのだ。
さあっ、と顔を青くする月島。そしてまた、机に向かって教科書を開き始めた。
その背中は、もう先刻の威勢のいい月島ではなく、どこか疲れの見えるサラリーマンの背中のように北路の目には映った。——なんて寂しそうな背中なんだ。北路は微かにそう思うも、今助けてしまったら月島のためにならない、と自分に言い聞かせ、参考書を開き直した。
「あうう……北路助けてえ」
「助けない」
「うわあああああん」
◆◆
——そして死に物狂いで頑張った月島の今回の定期テストは、全教科65点以上70点以下という何とも惜しい結果に終わった。
「わあああ! 先生ごめんって! ちょっと調子のっちゃったんだって!」
「許さん」
「ごめんなさーい!」
「俺に謝るより、お前の勉強を見てくれた北路に全力で謝ってこい!」
「北路ごめーん!」
下の階から響く月島と担任の声に、北路は教室内で静かに苦笑したのだった。
- Re: ▽ 碧い空に手を伸ばして / 短編集 ( No.102 )
- 日時: 2012/02/04 17:26
- 名前: ひろ ◆iSQNAQKEEo (ID: xJuDA4mk)
あ、あれ……?
いま読んでみたら思ったよりコメディになってたんですけど、あの、どうしよう、大丈夫かな。
何か北路さんと月島くんがいつまで経っても恋人にならないので僕がうずうずしてきました(それこそ何の需要もない)。
ちなみに北路さんと月島くんの長編はまだまだ書き途中なので、これはパロディシリーズになるのかな。と、瑠那にいっておく。
とりあえず、これ自体は短編集らしく短編で楽しめますよ! とかいう苦し紛れな言い訳だけしておきます。
ではではまた明日。暇人とか言わない。
- Re: ▽ 碧い空に手を伸ばして / 短編集 ( No.103 )
- 日時: 2012/02/18 22:02
- 名前: 花瑚 (ID: ldN9usvX)
こんばんは(^_-)-☆
久しぶりです!
知らない間に呼び捨て定着と言う事で。
私も便乗!
北路と月島。
何だいつくっつくのこいつら((読みにくっ!
友達以上恋人未満…
いいね。
こっちがもう楽しくなっちゃうww
久しぶりにPCいじってるのに、父が隣で(野球の)カーブの話をしてくるんですけど。
ちょっと集中したいのでやめてもらっていいですか。
小学校の頃カーブの研究してたとかどうでもいいですから。
私も小説書きたいよ。
時間が許す限りチャレンジしてみる!
- Re: ▽ 碧い空に手を伸ばして / 短編集 ( No.104 )
- 日時: 2012/02/19 20:56
- 名前: 花瑚 (ID: HOE8nich)
【碧い空に手を伸ばして】
「みんなに幸せになってほしいんだよね」
彼女は、呆れるほど真っ青な空を窓から見つめながら、ぽつりとそう呟いた。ざわめく教室の中で、うっかりしていたら聞き逃してしまいそうな小さな、だけど意志の強くこもった声。
「みのり、最近あんたと話してると楽しそうだし。あたしも、あんたならみのりのこと安心して任せられる」
そして、はあっと息をつき真っ直ぐに俺を見た。
「だからさ、頼むよ。みのりのこと。……あたしはしばらく恋愛無理っぽいしさ」
あまりにも友達思いな彼女は、そう言って自嘲気味に笑った。
●
中学に入ったら急に周りが色めき立つ、なんてことは分かっていたつもりだった。だがこんなにもやれ彼氏だ、彼女だなんて聞かされるこっちの身にもなってみてほしい。
『シアワセそうで何よりだね』
誰か棒読みの俺の声に気付け。これだから幸せボケしてる奴らは。
こっそりした舌打ちの音は誰にも聞こえていないだろうか。
こんなこと知られたら
『また本命に2回も玉砕してる皆田(かいだ)がひがんでるぞ〜』
なんて言われかねないからな。
…ひがんでなんかいねえよ!
●
「皆田〜、なんかみんなが寄ってたかって俺の事苛めてくるよ〜」
「それはお前がドMだから」
「ばっさり切り捨てないで!」
ひどー、と言って隣でむくれている千代田(ちよだ)を尻目に、『お前も仲森(なかもり)にしとけばいいのになあ』なんて余計なことを考える。
仲森は、安西(あんざい)みのりの親友で俺の気持ちを知ってか知らずか色々と協力してくれる奴だ。基本的にさばさばしていて、勘がよく濃やかだ。その割にはお人好しで人の事しか考えてないようなところもあるのだが。
それと反対に、安西はのんびりおっとりマイペースだ。いかにも女子って感じの。この二人がなぜこんなに仲がいいのか、俺にはさっぱり理解できない。
千代田は俺の友達で、あの通りのドM。仲森は千代田のことが好きだったらしいが、それも意外だった。二人は、いかにも“友達”という関係で、器用な仲森は千代田が好きだなんて、おくびにも顔に出さない。
当たり前のように千代田は気付いてなくて、仲森に恋愛相談なんか持ちかけたりするから、仲森は仲森でひっそり傷ついているんだろう。
千代田は、この前同じクラスの女子にフラれたばっかりだ。いまだに未練たらたら。そんな千代田に、仲森は優しかった。千代田も中森に頼りっきりで。
———だけど千代田はなびかなかった。
『僕、もう一回頑張ってみようかな』
俺にそう告げた千代田を見て、どうしようもなく切なくなった。どうしてこんなに、
———届かないんだろう。
そして仲森は、
「告白して、フラれて気まずくなったら、せっかくいい感じのあんたとみのりもやりにくくなるし、もう思い続けんのも疲れた。やめる」
見るからに痛そうに顔を歪めてそう言った。
あの千代田の事だ。仲森に期待させるようなこともたくさんしてきたのだろう。そのたびに裏切られ、一向に振り向く気配のない千代田に、仲森がしびれを切らすのは、当然といえば当然だ。
「結局恋愛よりも友情なんだよね、あたし」
仲森の疲れ果てた声は、今でも耳にこびり付いたままだ。
●
——俺と安西は今いい感じに見えているのか。
そう言われると、嬉しさがこみあげてくる。フラれること二回。自分でもよくやってられると呆れるほどに、安西の事ばかり考えてしまう。安西は小さくて、小動物みたいだ。触れたら壊れそうなのに、思いのほか芯は強かったりする。辛くても、苦しくても見え見えのから元気で立ち直る。人に弱さを見せるのが得意ではないらしい。そういう不器用なところに惹かれたのかもしれない。
「皆田くんは、強くていいと思う」
俺のどこが強く見える?
そう聞いた俺に、安西は
「だって、狼狽えたりしないでしょ」
内心、そういうこと言われたことにすごく狼狽えてるんですけど。
安西との時間は、いつも過ぎるのが早い。もうちょっと続けばいいのに、なんていう甘い考えはすぐに裏切られる。
——安西は、俺の事を一体どう思っているのか。
大分打ち解けてきたとは思う。二回の告白がチャラになるくらい。…ほんとにチャラになればいいのだが。
●
俺の五年間の想いは、いつになったら届くだろうか。
友達思いの彼女も、幸せになれるだろうか。
俺は碧い空に手を伸ばして、そんなことを考えてみたりする。
- Re: ▽ 碧い空に手を伸ばして / 短編集 ( No.105 )
- 日時: 2012/02/18 23:49
- 名前: 花瑚 (ID: ldN9usvX)
やったね!あげられたよ。
久しぶりすぎて疲れた(ToT)/~~~
キーボード叩くのがびっくりするくらい遅くなってたよw
そして誤字脱字の多さよ。
間違ってるとこあったら指摘お願いしまーす<(_ _)>
今回は、友情恋愛という感じで書いてみました。
ほぼ仲森は自分っすね。これにかなりほかにもイタイことが重なり…。
悲しい現実。
未だに完全に吹っ切れてないあたりやばいですけどw
もう、自分はどうでもいいからみんなはシアワセになってほしいっていう思いでいっぱい!
みんな想われてていいな〜っていうのも感じますよ。
一人はさびしいねw
では、次来るときは受験も終わってるかな?来れたら来るけど。
ひろと瑠那に任せまーす。
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