コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 偽家族コンプレックス
- 日時: 2013/09/26 08:06
- 名前: 葉月 ◆S/72wRvvfc (ID: cm34dabg)
†登場人物†
御崎 佳音 MISAKI KANON
朝香 陸 ASAKA RIKU
椎名 星夜 SIINA SEIYA
朝香 空 ASAKA SORA
藤宮 堅都 HUZIMIYA KENTO
柏倉 瑠璃 KASIKURA RURI
†プロローグ†
紅一点の少女は幼なじみが一番大切で
双子の片割れは少女の笑顔が大好きで
冷たくても優しい少年は自分を知らなくて
双子の片割れはずっとこの関係が続いて欲しくて
ポジティブ少年は死んだ少女を忘れられなくて
天使になった女の子の面影はいつまでも残っていて
偽の家族の少年少女は何を想って育つのだろう————
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- Re: 偽家族コンプレックス ( No.62 )
- 日時: 2014/12/08 22:30
- 名前: 葉月 ◆S/72wRvvfc (ID: tnHh0wAL)
■036■
「あーあーこんな雪の降る日は懐かしき温もりに包まれていたいのー幸せ噛み締めてー」
素晴らしいアルトだ、といつも思うけど、自分には到底出せないキーだ。
場所は移って麦晴中学前駅から三駅ほどいったところにあるショッピングモール。その一角のカラオケにいる彩菜であった。
(ミサキ遅い〜)
流行りのラブソングを聴き惚れるような低音で歌いきったのは陸。空は高音を好むが、陸は低い曲を歌いたがるのだ。今回は空はいないのだが、お馴染みとなった星夜と堅都、陸というメンバーである。
何か用事があるらしく、後から行くと言ってかれこれ一時間も待つ始末。男子三人女子一人で個室に入ると、周りの目が気になるのは当たり前だ。彩菜は特に親友の兄弟たちを変な目でみることはないのだか、気になるものは気になるのであった。
「私飲み物とってくる」
「いってらっしゃーい」
ドアを閉めるときにすき間から、にこやかに手を振る堅都が見えた。
部屋を出て右に曲がるとすぐにドリンクバーという素晴らしい位置に当たった。カラオケは好きだが、やはり佳音がいないとつまらない。彩菜らしい考えだ。
「あーやーちゃーーん」
「えっ?」
驚いて振り向くとギンガムチェックのワンピース姿の少女が半泣きですがりついてきた。
「なんか追加で入りたいって言ったら代表者名を言わないとダメって言われた〜 四人とも電話出ないし!」
「あーごめんごめん! カラオケで電話はむずいって」
と、嬉しそうに笑っている。
入り口で困惑気味の定員に代表者名(朝香陸さんであった)を伝えると、やっと入れた、と呟きながら佳音は部屋に入っていった。
「え、どうしたの」
「え、なにが」
入った途端に陸に聞かれて頭上にクエスチョンマークを浮かべる。
「いや、なんでもない」
「へんなの」
何かと少女を気にかける少年は、ほんの少し、少女のまつ毛が濡れて輝いていた気がしたのだった。
「ねーねー私も歌うー」
「はいはい、どうぞ」
苦笑しながらも彩菜は、座る位置をずらすようにと声をかけてあげている。もうなくてはならないお姉さんだった。
一通り歌って手持ち無沙汰に飲み物とお菓子をいじっている時、唐突に彩菜が切り出す。
「あ、そういえば詩園ってサンタさん来るの?」
「来るーってことになってる」
ポッキーを折るようにポキポキ音を立てて食べていた佳音は答える。なんともまあ雑な答えだが。しかし、それに反論する少年がいた。
「ことになってるってなんだよ! サンタさんは来るんだよっ!」
「え、堅都クンサンタさん信じてたの?」
「中学生にもなって……、うん、純粋でいいんじゃないかな」
陸と佳音からタブルパンチをくらい、叱られた犬かのように項垂れる堅都。
「もーいいよ!」
「あ、でも部活の顧問が中三でサンタはいないって言った友達殴ったって言ってた」
嘘でしょーと笑う親友に真顔で首を振る。
「本当だから」
恐るべし女子テニス部。の、顧問の先生。
適当に一時間ほどマイクを回すとお開きとなった。個室から外に出ると、ほてった体に冬の風が涼しい。
「なんかモールに用事ある人いるか?」
「あ、私おもちゃ屋さん行きたい」
ほとんど帰る雰囲気でいたのと、返事が可笑しかったので、聞いた陸はぽかんとして「は?」とつい呟く。とたんにむくーっと膨れる佳音。
「和香菜たちにクリスマスプレゼント買うの! 私がおもちゃ屋さん見たいわけじゃないから! もうっ」
「あははは。詩園って中一組以外は何人いるんだっけ?」
「三人だよ」
意外と少ないんだ、と囁くようにして言うと、星夜が「俺らがイレギュラー過ぎるんだよ」とさりげなく答えた。
和香菜と遼ちゃんは会ったことあるよね、と詩園ファミリーの解説をし始める佳音。確かに、お見舞いに行った時に会った。
「あと遼ちゃんのお兄ちゃんの翔ちゃんがいるんだ。麦小の今は二年生だよ! ただいま猛烈に反抗期なうでお姉さん困ってるのよ〜」
本当に困っているかのように手を頬にあてて演劇をする佳音に、この時ばかりは陸や星夜も思わず笑った。
- Re: 偽家族コンプレックス ( No.63 )
- 日時: 2015/01/12 11:34
- 名前: 葉月 ◆S/72wRvvfc (ID: tnHh0wAL)
■037■
十二月、二十五日。
なるほど師走と言ったものだ、と思う。ついこの前期末テストが終わったばかりなのにもう終業式である。先生も大忙しだな。陸は自分の手に渡った成績表を見ながら、げっそりとした雰囲気の担任を心の中で労った。
クラスを見渡すと、クリスマスという浮かれ気分で成績表を投げ捨てているような奴もいれば、眼鏡を持ち上げて満足げに微笑んでいるような人もいる。
星夜は安定のポーカーフェイス、空もにこにこと友達と話していて、どちらも表情からは結果が読み取れなかった。
「陸君どうだったー?」
対して仲が良いわけでもないのに下の名前で呼びたがる女子。いくら成績優秀でもその謎は永遠に解けない気がする。
(まぁ……佳音は小さい時から読んでるから癖だろうけど)
「ぼちぼちかな。えっと」
実際は国語、技術家庭、音楽が四の他は五というなかなかすごい成績だったのだが、表には出さずに笑ってごまかす作戦。
更に相手のも聞き返しておくか、と思った瞬間にやらかしたことに気付く。クラスメイトのこの女の子、苗字をど忘れしてしまった。小学校は違ったし、そんなに交流もないので忘れやすい。
「どう……だった?」
「え?」
「君はどうだった……? その、成績……」
必死の作り笑いを貫くが限界が近い。
「あ、うんとね、技術家庭以外はダメダメ! 数学とかニついちゃってるし、最悪だよ〜」
「裁縫とか、得意なんだ」
「一応家政部だしねー」
何とか話が続いた。家政部といえば、調理や裁縫などを行う部活で、佳音が所属している。
「あ、じゃあ佳音って知ってる? 御崎佳音」
「うん! でも最近来てないなぁ。幼なじみなんだよね」
幼なじみとは知っていても一緒に暮らしていることを知らない人は結構いるから慣れているが、(佳音はともかく)同じクラスの星夜と瑠璃のことも知らないのだろえか。単に「仲が良いんだよね」と言っているようにしか聞こえなかった。
「最近行ってないのか……」
そんな話、聞いていなかった。
「それよりさ、今日のクリパ行く?」
「えっ。何の?」
「一Dのに決まってるじゃん!」
当たり前、と隣の友達と笑いながらもう一度尋ねられた。
「会館でやるんだってよ。くるー?」
「家での予定聞いてないから分かんないや」
そっかー、と会話はそこで途切れた。
「これはやばいなー」
藤宮君は思わず口から飛び出した言葉を慌てて手で押さえるように、口元を塞ぐ。
D組の高いテンションとは打って変わって静かに読書しながらの成績表渡しだったのだが、それを開いた時だけは周りの空気を忘れてしまったのだ。国語と社会が二で全体的にはほぼ三で体育だけ四。初めて二がついてしまった。反射的に佳音の方を見ると丁度受け取って椅子に座るところで、開いた瞬間に閉じたと思ったら、机に突っ伏して止まってしまった。
(あれは俺並みにヤバイ感じだわ〜)
一時限目の終業式では校長が通知表の話をし始めると三年生が若干騒ついていた程度だったが、いざ渡された後は(特に帰りの学活)B組でもうるさかった。
気を付け、礼。彩菜の合図に合わせて今年最後の挨拶が終わると各々がスクバを持って廊下に流れ出した。
「あーやちゃーん! 冬休みだよ。もう学校に来なくていいんだよ。嬉しいっ!」
「あたし明後日から冬期講習……」
「大変だな」
「ホントホント……って椎名! 何でここに?」
二人が帰ろうと喋りながら前の扉から出ようとした時、星夜が現れた。百七十センチはまだないもののもう少しでたどり着くだろうその高き身長は、目の前に立たれると鬱陶しい。なにしろ佳音は百六十などまだまだ届かない小柄な少女だ。背の高い方の彩菜も若干眉根を寄せている。
よく見ると片手には青いファイルの通知表。
「社会が四に下がってたから何でか聞きに来た。まじうざいわ、お前らの担任」
普段は無口なのに口を開くと毒しか吐かない、星夜の悪い癖が出た。と、佳音は思う。
すると途端にお姉さんぶり出す佳音。腰に手を当てて口を尖らせて反り返る。家族相手だとすぐに調子にのる、佳音の悪い癖が出た。と、友人彩菜は思う。
「椎名さん、そういう口のきき方はよくないと思うわ。例え四でも現実を認めなくちゃ……」
「ん、どうしたんだ。なんか用か?」
名簿を肩に当てるようにして右手に持ったおじさん。おじさんという年ではないが、妻子がいてもおかしくない見た目である。何故かいつもハイテンションなその人、佳音の担任が三人の輪に入ってきた。
「あ、先生。成績のことでお聞きしたいことがあるのですが」
「お、先生を帰らせないつもりだな。はは。ここで良いのか?」
「はい。あ、ちょっと佳音、今日ってパーティだろ? 早くしないとあの馬鹿双子クラスに引っ張られてくと思うけど」
さらっと言うと、先生に改善するにはどうすれば良いかという話をしだす。彩菜は変わり身というかなんというか、生きるのが上手い人だ、と思った。
(何でこの成績かっていきなり文句言うんじゃないのが椎名らしいな。やっぱ頭いいや)
「えーっ!? ちっちゃい子たち楽しみにしてるのに〜。お、に、い、ちゃ、ん、からのプレゼントっ!」
横目でちらっと星夜を伺って、面倒くさそうに肩をすくめたのを見ると廊下をかけながら彩菜に向かって言う。
「ごめーん、すぐ行くから靴箱で待ってて!」
「はいはーい」
「……上杉もあいつと仲良いの疲れるだろ。良い子だけどいちいちテンション高い」
佳音の姿が見えなくなると星夜が呟くようにして彩菜に言った。
「あれだけ明るくなって良かったよ。一時期はホントに誰かと思う感じだったじゃない」
ああそうかもしれない、と呟くと星夜は教師との会話に戻った。
- Re: 偽家族コンプレックス ( No.64 )
- 日時: 2015/01/25 00:12
- 名前: 葉月 ◆S/72wRvvfc (ID: Ar0Lat0c)
■038■
まだ外履きがあるか確認しに佳音は先ず靴箱へ向かった。低めの位置に結んだブラウンのツインテールが胸元のスカーフと一緒にふわふわと上下する。
(星夜の言う通り。あの馬鹿双子はどこほっつき歩いてるの!?)
日に日に自分よりもっと早く成長していく気がする兄弟に無性に腹が立った。何となく意図的に会わない、避ける、まるで、瑠璃がいた頃の仲の良さから逃げるかのように。そんな不安に駆り立てられていることに、本人は気づいていないのだが__。
「おい」
「あ、やったー! 陸発見!!」
「わ、馬鹿、押すなよ……っ」
厚手のコートにマフラーと、いかにもこれから下校という様子の陸に声をかけられた。靴箱に手を入れ運動靴を取り出しているタイミングだったのか、佳音が勢いよく腕を弾くとばらばらと運動靴が落ちる。
周りにいた同じく帰宅途中の生徒が何事かと見つめるが、二人が恥ずかしそうに肩を縮めていると、視線も無くなっていった。
「ご、ごめん……」
「はー別に良いけど、おれ探されてたわけ? 何?」
普段なら怒るところが、クラスの女子とよりずっと安心する声に免じて自然と許してしまう。なんとなく頬も緩む陸だった。
陸達がクラスのクリスマスパーティに行くのでは、と星夜に言われたことを説明する。
「あぁ、おれは慎太郎かおまえに聞いてからと思ってたんだけど」
「陸っ」
「んなにくっつくなよ、うぜー」
目を輝かせて両手を広げる自分をしっしっと手で追いやるも、内心はそんなに鬱陶しく思っていないこと分かるから、つい更ににこにこ顔になる佳音。
「よし、りっくん今日はいい子だ!」
「いつもいい子だけどな」
「それより、空知らない? 靴はまだあるよね」
「さぁ? あいつ最近付き合い悪いからな。学活終わったら速攻でどっか消えるから一緒に帰れないし、兄弟のくせにひどいやつだぜ」
陸が使っている靴箱の一つ上を見ると、まだ外履きが入っている。D組にもう一人朝香さんがいるという話は聞いたことがないから空の靴箱で合っているはずなのだが、陸は「知らない」と言う。
最近付き合いが悪いというのも気になる。そういえばカラオケに行った時も用事があるとかなんとか言って付いてこなかったし、校内で会っても急かされるように小走りであるなど、何か忙しい感じがした。
「分かった。探してみるよ、ありがと」
「おう」
厚く黒い雲の隙間を通る陽が、暖房をつけているため締め切られている窓から心細く射している。
くるりと回って校舎の奥に戻っていく佳音の後ろ姿はあまりにも小さかった。
結局二十分ほど学校中を走り回った甲斐無く、空は見つからなかった。息を切らしてもう一度玄関に行くと、そこには既にからになった空の下駄箱が在った。
二十分の間にあったことといえば、走っているのを松本先生に軽く怒られたり、二年の不良グループと噂される女子数人にぶつかって逃げたり、トイレに行きたくなったらものすごく混んでいたり、話が終わった星夜に目を細めて見られたり……。とりあえず特に良いことは一つもなかったのだった。
『もしもしー佳音さんですかー』
空はもういないらしいので帰宅することにした。待っていてくれた彩菜と帰ろうとしていた時に堅都から電話がかかってきて、慌てて取ると呑気ないつもの明るさが漂ってきた。
「なんですかー堅都さんー」
『LINEみた? 空からの』
「えっ?! うそ……あ、ごめん電話切るね」
『はいっ?! え、ちょっとまっ__』
隣で見ていた彩菜は、唐突に電話を切られてしまった堅都を少しだけ哀れに思った。
「本当だ……」
「どうしたの?」
「これ……」
沈み気味な睫毛の下向き具合がかつてポジティブ第一だった佳音には似合わない。
見せられた携帯の画面には「ごめん、今年はクリスマスパーティ出れない。プレゼントは部屋にあるから翔太達に渡しといて」という淡々とした言葉。文章的には家にも帰っていないということだろうか、と二人は目を合わせて不思議に思い、佳音は小首をかしげた。
「まぁ彼には彼なりの考えがあるんじゃないかな!」
「そうだよね! うん! もうみんな子供じゃないんだし……私が変だったのかも。待たせちゃってごめんね、彩ちゃん。帰ろ帰ろ!」
今年のクリスマスは寒かったものの、奏音と話をした日よりは気温は下がらず、雪が降ることはなかった。
「はい、翔ちゃん、遼ちゃん、和香菜ちゃん。サンタさんからのプレゼントだよ。大切にするのよ」
詩園の中で一番広い、リビングの隣に繋がるフローリングのスペース。かなり大きめのツリーの横で玲子が笑顔で言う。側にあるのはサンタクロースからの贈り物とされる兄姉たちからのプレゼント。
佳音曰く反抗期なうの翔太は仏頂面で「サンタの野郎もう子供扱いすんじゃねーよ」というオーラを出しているが、『感謝の心を大切に』を教育の中心に置く慎太郎から容赦なく拳骨が飛んでくることが分かっているので口には出さないでいた(それでもまだサンタ伝説は信じているらしい)。まだまだ純粋な幼児である和香菜は嬉しそうに包装された贈り物を開けている。遼太に至っては星夜の膝の中でぽかんと口を開けて、リボンを引っ張って遊んでいた。
「佳音ちゃん、中学生になったらサンタさんは来ないって言ったけど、おばあちゃんからどうしてもあげたいものがあってね」
と、突然言われたもので、びっくりしながらも、かなり大きめの包みを開けた。すると、周りで覗いていた陸達を含めて皆目を見開いた。
慣れない服装に困惑しながらも満面の笑みで袖を軽く動かす。外野といえば、微笑んでいるのは腰に手を当てたいつものスタイルの慎太郎だけで、早々驚くことのない星夜も唖然としている。
「どーお? け、結構恥ずかしいんだけど……」
言葉の通り頬を若干赤らめながら、腕を曲げて着物の上質な布をすっと揺らした佳音。艶やかな紅色を基調としたそれはまだ塵一つ付いておらず、山吹色やピンク、朱などの明るい色の花が華やかに咲いている。そして、佳音の胸からお腹あたりに締められている帯は控えめな金が主になっていた。
「おい、ヘタレども、仮にも女の子のこんな姿みたら可愛いの一言ぐらい言えなくてどうする」
「あ! お兄ちゃん今仮にもって言ったね!」
「あれ、よく覚えてないや」
「言った言った〜! ひどーい」
そんなに動いたらぐちゃぐちゃになるわよ、と玲子はしっかり着つけた着物が崩れる前に佳音に脱がせることにした。
結局何のコメントも出来なかった男子三人は慎太郎にヘタレと呼ばれて終わってしまったが、内心かなり似合っていると思っていたわけで。本人は気付いていないが、お正月の楽しみが増えた某Rさんも、少しは可愛いと思ってしまったことに対する羞恥心と戦っていたのだった。
「空も……瑠璃もいれば良かったのにな」
詩園に子供達が集まったその日以来、毎年欠けることのなかった六人が今年初めて揃わなかった。瑠璃が亡くなり、空の考えていることは分からず、時の流れだけを感じる日々。
聖なる記念日にそっと、こぼれた自然な気持ちだった。
- Re: 偽家族コンプレックス ( No.65 )
- 日時: 2015/01/26 00:31
- 名前: あんず ◆zaJDvpDzf6 (ID: VNx.OVCe)
葉月さん…!
こんにちは、あんずです!
もう更新された瞬間に読みました。
コメント遅れてすみません。
もう、もう!
佳音可愛すぎますね。
そして男子三人の反応も可愛いです←
これからの展開が本当に楽しみです。
向こうでも、こちらでも、応援しております!
- Re: 偽家族コンプレックス ( No.66 )
- 日時: 2015/01/27 18:25
- 名前: 葉月 ◆S/72wRvvfc (ID: Ar0Lat0c)
あんず様
いえいえ、コメントいただるだけで大感謝です!
本当はNo.0に紹介させてもらいたいんですが、
あまりにも前に設定したのでパスワードが……。
お恥ずかしいかぎりですよ!
しばらく佳音は陸と絡ませておきますんで(
暖かい目で見てください(´・ω・`)
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