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偽家族コンプレックス
日時: 2013/09/26 08:06
名前: 葉月 ◆S/72wRvvfc (ID: cm34dabg)

†登場人物†



御崎 佳音 MISAKI KANON

朝香 陸 ASAKA RIKU

椎名 星夜 SIINA SEIYA

朝香 空 ASAKA SORA

藤宮 堅都 HUZIMIYA KENTO

柏倉 瑠璃 KASIKURA RURI



†プロローグ†



紅一点の少女は幼なじみが一番大切で

双子の片割れは少女の笑顔が大好きで

冷たくても優しい少年は自分を知らなくて

双子の片割れはずっとこの関係が続いて欲しくて

ポジティブ少年は死んだ少女を忘れられなくて

天使になった女の子の面影はいつまでも残っていて


偽の家族の少年少女は何を想って育つのだろう————



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Re: 偽家族コンプレックス ( No.42 )
日時: 2014/03/06 19:33
名前: あんず ◆zaJDvpDzf6 (ID: U2xUI64X)

こんにちは!

文字通り飛んできました←

佳音…。
無理してそうで心配です(・・;)

陸と佳音にはくっついて欲しいですw
だけど個人的に星夜も好きです…。

そろそろ新学期で色々ヤバイですが、
更新されたらまた飛んできます!

頑張ってください(^^)
でわでわ。

Re: 偽家族コンプレックス ( No.43 )
日時: 2014/03/09 19:43
名前: 葉月 ◆S/72wRvvfc (ID: VI3Pf7.x)


あんず様

お久しぶりです!

ね、ネタバレは個人的にNGなんだけど……言いたいッ。
なんて、あんず様のコメントに盛り上がっちゃってます←
佳音と陸と星夜については色々と考えてます。
山場のイメージとか……。
それまでは佳音にも無理してもらう予定です(笑)

Re: 偽家族コンプレックス ( No.44 )
日時: 2014/03/13 18:32
名前: 葉月 ◆S/72wRvvfc (ID: VI3Pf7.x)

■031■


 子供達の眠った、大人の時間。
 詩園の園長と副園長とは、月の光だけを頼りに遠くを見据えた口調で話をしていた。

「まだ、言わないのか」
「……迷っているのよ」

 うっすらと見える様子によると、そっとまぶたを閉じたようだ。何を迷っているのか。園長——玲子はその物腰の柔らかな姿からは想像できないぐらいの強い意思を持つ人間だ。副園長——慎太郎は親戚の噂を聞く限りではだが、その強すぎる意思は毛嫌いされがちと知っている。

「何を。これ以上話さずにいたらあの子らがどんな行動に出るか分からない。瑠璃が……瑠璃がいたら、まだ大丈夫だったんだ。バランスが保てていたから。だが、いい子だったのに悲しいが今はもういない。近くて遠いあの子らの距離はあまりにも」
「危険、と言いたいんでしょう? 分かってますよ」
「だったら……!」

 慎太郎の説明臭い話に玲子は口をはさんだ。しかし、さらに慎太郎は続けようとする。

「私にも百パーセント確証があるわけでは無いのだから、安直には言えないんです」

 強く言い切った祖母の月光に照らされて見えたピンと伸びた眉は、厳格ではないものの気の強めな昔からの性格をしっかりと表していた。

 それから時は流れ、しばらく経ったある日のこと。
 御崎佳音は一人で図書館を訪れていた。テスト勉強の際に書庫の『指輪物語』を借りっぱなしになっていたために、返しに来たのだ。休日なのに関わらず人数は少なめで落ち着ける雰囲気だ。また、ここに来た理由はもう一つ。『指輪物語』について空に教えてもらったことがあるからだ。『ホビットの冒険』という外伝チックな物語の存在を教えてくれたのだ。だから、それをまた書庫で見てみようと思っていたのである。
 と、受付前を歩いていると、知った顔が目に入った。


「あっ」

 杵島奏音、という名札をかけて立っている女性。相変わらずの不器用そうな顔でだけどどこか頼りがいのありそうな不思議な人で印象に残る人なのに、佳音はすっかりこの人の存在をここ最近忘れていた。
 口を阿呆みたいにぽっかりと開けたままの自分の顔を想像してはっとした佳音は口をさっと閉じた。それから若干上目遣いに感情の読み取れない相手の方を見る。

「最近あなた、図書館に来てなかったわね」
「は、い。ちょっと忙しくて」
「……」

 やっと会話出来たと思えば、また口を貝のようにつぐんでしまう。

「あの、また本の場所教えてもらっても良いですか?」

 結構な勇気を出して言ったものだ。何て答えてくれるのかが分からなくて、ドクンドクンと緊張している自分の心臓の音が聞こえてくる気がする。

「なんの本です?」
「あ……! えっと、ホビットの冒険っていうのです!」
「が、外国の本だから、やっぱり書庫ね。今から行けるなら行きましょ」

 探してくれそうな雰囲気に嬉しくなり瞳を煌めかせた佳音に、奏音は少し圧倒されていたが、すぐに書庫へと案内してくれた。


「あのぅ、杵島さんのおすすめの物語とかありますか?」

 『ホビットの冒険』を手に入れてから、おずおずと訊ねてみた。
 すると彼女は何か深く考えをめぐらしているように、どこか一点を見つめてから囁いた。

「趣味にもよるから、どんな話が好きなの?」

(ジャンルかぁ。私は……ファンタスティックで、ドラマチック? それとも恋愛とか青春? あれ、可笑しい)

 意外と読書家の佳音が色々と真剣に悩んだり怪しく微笑んだりと考えてから、ようやく出した答えが、

「愛情」

 一言で表されるけれどとても大きなもの、だった。
 佳音だけでないが詩園の人々は、ずっとそれを何処かで追い求めている。幼い頃から一緒に暮らす家族とのつながりは正真正銘、強く揺るぎないものだと誰だって思っている。でも、同じ血の通った、自分を誰より大切にしてくれる『親』の愛情は手の届かない幻想のよう。だから、物語という非現実かつリアルな存在に愛を求めるのだった。

Re: 偽家族コンプレックス ( No.45 )
日時: 2014/03/13 19:29
名前: あんず ◆zaJDvpDzf6 (ID: dP/RlTyN)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=36385

お久しぶりです。

園長と副園長…
な、なんの話だろう。

指輪物語、私大好きです!
なんか夢中で読んでましたw

山場、気になりますねw
ネタバレしてほs((殴

佳音には頑張ってほしいですw

あと、短編集始めました。
初めてのURLという代物…!
せ、宣伝すみませぬ!

更新頑張ってください(^^)
でわでわ。

Re: 偽家族コンプレックス ( No.46 )
日時: 2014/03/14 18:28
名前: 葉月 ◆S/72wRvvfc (ID: VI3Pf7.x)


あんず様

そのうち本人たちからお話g((

ネタバレねぇ……。
即興!ちょいネタバレコーナー!!←
これからは杵島さんメインです。
杵島さんは————名前(名字)に秘密がっ。

何のネタバレでもないですが、これでも精一杯なんですよー。
あ、指輪物語、いいですよねb

URL、飛ばせていただきます。


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