コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔女の空飛ぶフライパン −闇と甦る魔物ー
- 日時: 2014/01/11 12:27
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
- 参照: 闇を救う魔女
初めまして、環奈です。。☆
魔法モノ あんまり得意じゃないのですが…
こ、今回ばかりは頑張りますよっ!
常識のマナーも守れない人 Uターンお願いします
自分の小説 見てほしい というのがあれば言ってください ヒマがあれば行きます!
ではどうぞ♪
————————
登場人物・唄星ホシクズ小学校 七不思議一覧 目次>>2
(目次に書かれていないが 更新されている場合があります)
フラ魔女さん日記Ⅰ >>82
フラ魔女さん日記Ⅱ >>91
フラ魔女さん日記Ⅲ >>95
—————————
この世界には 「剣:聖:瑠:朱:藍:碧:志」
ソウル(剣)を持つ者は この世で一番強く 聖なる魔法を持った 正義の魔師
レビユ(聖)を持つ者は この世で古き歴史を築く一族
ルピア(瑠)を持つ者は そしてこの世で輝き瞳閉ざされし者
リンリ(朱)を持つ者は この世の火を灯し 一番の翼を持つ者
ランラ(藍)を持つ者は この世を藍し、潤し 綺麗事を並べ持つ
ルウガ(志)そして最後に この力を持つ者は強し微笑み 勝利の女神
そしてその全てが集まった時
闇を救う魔女を迎える
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- Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【ページよ増えろ↑↑笑】 ( No.71 )
- 日時: 2013/12/01 15:34
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
第十三話 【瞳】
toムリンカ
(…コレットの記憶は もう…回復していた?)
コレットの口ぶりからして レンという者をコレットは知っているに違いない。
そして 「レン」という者も あたしと関連してるんじゃない・・のかな。って思う。
いくら考えても 本当のコトがわからない限り 記憶の域を出ない
(あたしの記憶は…ううん、あたしの記憶だけ 回復してない)
「ムリンカ、おまえ あいつと知り合いなのか?」
フライパンにまたがって あたしたちは、小学校を出た。
最近、何かと物騒でよくわからないけど…。下校しろ。とレンだったけど言われた上、なんだかんだ 学校に居ても仕方ない
「ううん、全然知らない」
セイヤにそう言われ あたしはほんとの気持ちを告げる。。
4つのフライパンは 曇り空に架け橋を駆けるように あたしたちはふらふらとフラパンを操縦する
「ふ〜ん。なんか、気になるね。」
ラナが、のんびりというと、ケイトが言った
「ムリンカに親しかったのかな?」
今は、分からない
何も、分からない
あたしがうつむくとそれを知ってか知らずか、セイヤが話題を変えてきた
「んで、さっき聞いた話なんだけど」
そういえば、セイヤは靴箱のところで、だれか男の子と話していた
「ああ、そうそう。そいつ。靴箱で話してた。レイトから聞いたんだ」
とセイヤがニッと笑う
「レイトくんから?へえ。」
ラナも笑う
「で、そいつのクラスの人が、放っておかれた。って超カンカンにおこったらしく、クラス全員で 校長室に乗り込んだらしいんだ」
珍しくセイヤが真剣な顔でいい、俺も聞いたんだ。と、ケイトも続ける
「校長室は、おれらA組のヨータ先生と、校長先生が 倒れてたらしいんだ。」
「ええっ!」
あたしとラナの声が重なる
「で、そのクラスのやつらが抱き起して 気絶してるんで、叩き起こしたんだ。そうして、どうしたんですか?って聞いたら、やられた って言われたんで、詳しく話を聞いたんだって」
セイヤの言葉にケイトも頷き ケイトが引き繋ぐ
「男子で、しかもヒカリソウルを使う、5,6年ぐらいの身長だったらしい。でも、うちの学校には、ヒカリソウルを使う 5,6年の男子なんて居ないだろ?」
「そうだよね」
あたしは 気が進まなかったけど頷いた
「で、俺がそのあと レンの話もしたんだ。それで レイトのヤツ、深く考えて 言ったんだ 「レンとかいうヤツが、校長先生とヨータ先生を、やっつけたんだ!そうに違いない。ヒカリソウルを持つくらいなんだし、結構すごいヤツなんだ」って自信満々なんだよ」
と セイヤがあきれ顔で言う
「でも、先生たちも それだけ記憶が鮮明だったんだからさ、レンってヤツもどうってことないんじゃないの?」
あたしが言うと
「殺す まで行くのは 行き過ぎだと思ったんじゃない?」
とラナが言う
「どの道、あいつは俺がブッ飛ばす」
と拳を挙げて
「じゃ、俺らこっちだからさ じゃあな!」
とケイトが 真っ赤になるセイヤを引き連れて、右へと曲がっていった
「二人ともにぎやかで元気になるね」
とラナが笑うので
「でも 結構性格かぶってるよね?」
とあたしも言う
「確かに!それは、環奈さんのせいなんじゃない?」
「そうだよね しかたないんだ。」
- Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【ページよ増えろ↑↑笑】 ( No.72 )
- 日時: 2013/12/06 14:52
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
toムリンカ
「じゃあねえー!またあとで!」
あたしは ラナと別れて ひとり、平静な住宅街をフライパンで走った。
ふわりふわりと 頬を撫でる風が いつになく 黒く闇に燃え…激しく感じられる
果たしてそれは 気のせいなのか?…それとも
それとも、これは 事の始まり?
だんだん突風っぽくなってきた。魔風台の接近?
フライパンの制限速度だけは守って あたしは、早く家へ着くように、スピードをかけて…
すぐ近くの飛降所から降りて・・しばらく歩き…
あたしは 家のドアを 閉めた
火の温もりが あたし全体を包んだ
——
toコレット
放課後の学校…とは言っても先生は居るが 私とあいつ 二人きり
「おまえ…」
口をついた言葉が つい 男っぽくなってしまう
「…ムリンカには 秘密のほうが良いか?」
「……もちろん」
「冥界にパラドックスする時 おまえは来るのか?」
「…当たり前。」
なぜか わたしだけは 名前では呼んでくれない 私も こいつをお兄ちゃんとか って呼ばない あいつか こいつ だ 名前で呼ぶなんてもってのほか。
「ムリンカと一緒に おまえは送り込めばいいのか?」
「勝手にして」
「……おまえの記憶はいつから戻ったんだ」
「あんたの記憶だって!!いつから戻ったのよ」
「そうだな ボクが 三人の中で 一番記憶が抜け落ちてたね。——でも今は違う、ムリンカだけが 記憶がない」
「……不幸ぶってんじゃないわよ!」
「本当に ボクが不幸だから しかたないと思うよ」
「それじゃあな」
———
toムリンカ
日は 開け、あたしはお城へ行けと 命令だ という手紙を開けた。
お母さんもお父さんも 行方不明になってしまっている
手紙はラナとセイヤと行くようになっていて、ラナとセイヤと共に城へ向かった
城の人数は少なく、立っていた門番にきけば 城のレノンさまと、魔界城の主である、ミホ様と娘さんのルカ様
と、数人の使いだけだという
何にせよ ココの魔界城は、各地にある チビ魔界城で 本当の魔界城はもっと西の方にある。
ミホさまは 「本当の」魔王様のいとこで 血のつながりが結構あるとか。
本当の魔界城の魔王様も、事件に巻き込まれていなければいいが。
「俺らに直々の願いってなんだろな!」
と、セイヤは乗り気だが、ラナはあまり乗り気ではなかった
「ムリンとセイヤくんなら 魔学級も高いし、ともかく…私は6級なんだけど 本当にお留守番じゃなくていいのかな?コレットちゃんとか、コトノちゃんのが成績優秀だよっ!」
ラナがたじろぐのを あたしが言う
「大丈夫だって 成績の問題じゃないよ」
とかばい、セイヤも尻馬に乗ってくれる
「そうだって 行方不明事件でなぜか生き残ってる 俺らみたいなヤツの中で、テキトーな籤引きで決めたメンバーが 俺ら3人だった とかそんなもんだし」
「・・・・・・・」
さらに雰囲気の悪くなる爆弾発言をかますセイヤ
「それによ、ケイトのヤツも、行方不明になっちまったし、みんなして魔界の城でパーティーでも開いてんじゃねーの?順番に、御呼ばれする。とかさあ。」
「・・・・・・・」
この重い雰囲気にやっと気づいたセイヤが頭をかいて
「じゃ、こういう時は警察さんも居ないんで ぶっとばすぞー!!」
と フライパンを飛ばす
「だ、だめよ セイヤくん!ここは もともと通学路なんだから 制限速度は 40まで。そして 10キロオーバーまではして良いことになってるから 50までだよ!!」
ラナが 泣きそうになって言うが あたしはセイヤについていく
「ラナ 大丈夫。本当に誰もいないし。。こういうの気持ちいよ!!セイヤ〜待ってえ!」
「早く来いよ〜」
はるか彼方遠くから セイヤの声が 空に響き渡る
チビ魔界城(正式名 唄星魔界城 6号)に一番近い フライパン飛降所はもうすぐだ。
「ムリン待ってぇー!!わたし ホウキのスピードだけは 超スーパーギガ級に遅いのよ〜」
(え、超スーパーギガ級…って?)
後ろから聞こえる声に 苦笑を浮かべながら あたしたちは フライパンをブッ飛ばした
- Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【ページよ増えろ↑↑笑】 ( No.73 )
- 日時: 2013/12/06 14:46
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
toムリンカ
はちゃめちゃだけど 何とか お城についたあたしたちだった。
ねえ…?ねえ…? あたしたち 今から何を命令されると思う?
でも あたしたちはまだ 初段にも満たない 小学生魔師
やっぱりセイヤが言ったみたいな、テキトーな命令事なのかな。
あたしたちが 三人そろってレットカーペットを歩く
一礼して 魔王様の前に膝まずく
「…こんにちは。皆の者 顔を上げて良いわよ」
にっこり笑顔のミホ様は見るのは久しぶり
(むーりーんっ!!怖いよ〜ミホ様の笑顔が怖い〜)
という ラナのアホらしいテレパシーを無視する
「今回は あなたたちに直々のお願いごめんなさいね。 急な話だから、いきなりで 困るかもしれないんだけど。」
と 遠慮がちで言った
ミホさまがこんなに 戸惑っているのを見るのは初めてだ。
「冥界へ行ってほしいの」
『ええええ—————————っ!!」
城中に あたしたち3人の どよめく声が聞こえただろうなあ。
そう思うと超恥ずかしいんですけど。
「行方不明になっている人たちは、悪魔によって 冥界に置かれている、魔術封牢屋に入れられているに違いないの」
「どうして牢屋なんかに…」
思わずあたしが言うと
「悪魔が冥界に目を付けたみたいなの。魔法でも開かない。そんな冥界の牢屋があるらしいわ。本当か はわからないけれど このままでは近いうちに、魔界の住民が消えてしまう」
ミホ様は うつむいた
「魔法でも開かない牢屋…ですか。」
ラナが言うと ミホ様がうなずいた
「ええ、でも、この合鍵と あなたたちの正義や優しさ、優等な力さえあれば、きっと開くわ」
(…正義とか優しさとかでどうにかなる問題じゃないと思うんですが)
と、バカ正直に言えるわけもなく・・
「でも世界には驚くべきことが たくさんあるわね。人間界で言うと、他にも フライパンもないのに飛べる 大きな物体や、フライパンを調理道具としてあしらう国 魔法もないのに 電気で動くという洗濯機。いろいろみたいなの。 で 本題は、その魔術封牢屋に入れられている魔師たち。 脱出させないといけないわね。」
『はい!』
3人は 自信満々にうなずいた
「レノン 来てちょうだい。ルカも。レノン わたくしの代わりに この者たちに話をしてちょうだい。疲れてしまったので」
と ミホは ルカと共に 部屋へ戻ってしまった
(なんだよ。こういうキリの悪いところで)
と、またまたバカ正直に言えるわけもなく…
そこへレノンが歩いてきて
「こっちへ来い」
と 言われ、ある魔界城の一部屋に入れられる。
映画館みたいに 大きなモニターが付いていて沢山の椅子がある
あたしたちの様子にレノンがちょっとはにかみ笑いを浮かべて
「ここは、城の兵たちの相談場所としても使われるんだ」
と言い、
「そこに座っていい。席は何処でもいいぞ あそこじゃ 気が落ち着かないだろう。魔王様もソレはお考えだ」
それはたしかなことだ。緊張してしまう ミホ様も考えていてくれたんだと考えると嬉しくなる
レノンは気を聞かせて オレンジジュースを出してくれた
冷たい飲み物を飲むと なんだか気がラクになった気がする
「それでは 本当に本題へ入ろう。 今魔界中で行方不明と問われた者たちは莫大な人数となっている しかも 悪魔たちによって意識不明にされている
そして君たちは、悪魔たちが冥界において作った牢屋のなかの5つの牢屋の鍵を解除してほしい」
「その5つ とは、国立唄星ホシクズ小学校、県立雪夢スズカケ小学校、私立聖七ルルモリ小学校、市立藍之アイダン小学校学区の者の行方不明者が閉じ込められてしまった牢屋だ。
つまり この、唄星魔界城6号あたりの牢屋だ」
そう 魔界は 国立、県立、私立、市立が集まって やっと 市ができる。あたしたちは 魔界の唄星市に住んでいるんだ。
「ちなみに、城の方で 合鍵はできている。その鍵で 冥界にある牢屋を、魔法陣や 正義感、優しさ、悠久の力で開け、君たちの友達、家族、そしてほかの人の運命まで救ってくれ。」
(だから 正義感とか そういうのでどうにかなる問題じゃないんだっつーの)
「皆の者も、いくら意識不明 とはいえ、窮屈な牢屋で 何日も居候させるわけには行かない上、このままでは命が危ない こちらのミスで 悪魔の作戦に 気づかなかったのが現状なんだ」
(そっか。家族も友達も救わなきゃ)
「そして 国立小学校からは 3名、その命令に従うことになり、県立と私立と市立は、5,6年生の中で籤引きをし、ひとりずつ この命令に従う者が来るそうだ」
「あの…」
セイヤがためらいがちに手を挙げる
「どうしたの?」
レノンが言う
「どうして 中高生や 大人じゃなく 俺らに…?」
「ああ、それは みんな疑問に抱くことだと思うんだけどねえ。それが、もう大人や、中高生の隊員は出ているんだ。だけど その通知結果は、届いていないんだ。 たぶん 牢屋に捕まってしまったのだろう。このまま 大人と中高生を流出し続けたら 魔界がどうなると思う?それは困るんで 小学生に1回頼ることにしたんだ」
「あまりに できすぎた内容じゃありませんか?それに、牢屋の鍵を開けたところで、意識のないたくさんの魔師たちを あたしたちは全員は連れていけません。如何するんですか?」
あたし、真剣な顔で言う
「さすがは頭のまわる——……。確かにできすぎてる内容だと思うかもしれないが。本当の話なんですよ。あと 牢屋の鍵を開けたら、この付属用の「鍵っぽいけど鍵じゃない!驚くほど大きなものを入れても縮む!重量1000キロまでの重さを耐えきります!袋!」っていう魔界製の鍵っぽい小さな 袋に入れた後
「重さ全然感じません!」っていう鞄の中に入れて持ち歩くんだ。」
「は、はあ…。で、一緒に行くメンバーの名前を教えて頂きたいです」
ラナが、言った
「じゃあ言うぞ」
魔界国立唄星ホシクズ小学校部
・ムリンカ 小学五年生 4級
・セイヤ 小学五年生 4級
・ラナ 小学五年生 5級
魔界県立夢雪スズカケ小学校部
・キーチ 小学六年生 1級
魔界私立聖七ルルモリ小学校部
・ナナキ 小学五年生 9級
魔界私立藍之アイダン小学校部
・揺川咲乃 小学五年生 初段
「キーチじゃん!」
あたしが思わず叫ぶ
「キーチ?誰だあ?」
セイヤは首をかしげるが、ラナはとっても嬉しそうに飛び上がる
「しかも アイダンの子は 確かあたしが拾った 生徒手帳の子…」
それはみんなには通じない が、人間界名なコトは確かで
「あ、咲乃さんは、魔界名を今日に新しく作られるそうなので」
とレノンが言う
「あのー!手違いです!わたし、6級です!」
ラナが叫ぶが
「だが、学校から通知が来ている ラナは1級上げろ。と、なので これから儀式をさせて頂く」
とレノンが涼しい顔で笑う
「やったー!!」
これで ステッキとボウシと生徒手帳のカバーなんかを新しくしてもらえるのだ。
- Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【ページよ増えろ↑↑笑】 ( No.74 )
- 日時: 2013/12/06 14:53
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
第十四話 【任】
toムリンカ
最初は笑っていたけど これはあくまで「任務」冥界へ行く任務を「任されて」いるんだから。
気を引き締める。
ラナの級上がり儀式が終わった後、明日から学校は休みだけど 君たち3人は 一緒に行くメンバーとの ふれあいの時間、として 唄星魔界城の前に集合だということをレノンに伝えられた
あたしたちは ホウキにまたがって家路を行く
「……ドキドキする」
あたしが、ちょっとはにかみ笑いを浮かべた
「でも、俺はウキウキしてるぜ おまえらと行けるなら別にいいし」
と吐き捨てるように言い、セイヤはフライパンの速度を落とした
行きの時みたいな、制限速度を守らないあたしたちとは 変わり、帰りはしんみりとしている
「…ちょっとだけ楽しみ。でも、家に居る ルナとミライが心配かな」
とラナが言う
「ルナ?ミライ?」
「あ、ごめんね ムリンとセイヤくんには話してなかった。ルナは、小学3年の妹で、ミライは、小学1年の弟。お母さんとお父さんが居なくなっちゃったから いまは3人きりなの」
「ふ〜ん、俺の家は セアラっていう姉ちゃんがどんくさいから 行方不明になっちゃって母さんと父さんは居るんだよ」
とセイヤが どうってことないように笑い飛ばす
「あたしの家は お母さんとお父さんが居ないだけ、かなあ」
そのあと、キーチについて、セイヤに言った後
「それじゃ、俺、こっちの道だから じゃあな。」
と言いセイヤと別れ、あたしたちは キーチについての話と咲乃についての話をまた始めた
「ティアレと進級の儀式をやってもらうために、城へ来る途中 きゅうにぶつかってきた子が生徒手帳を落として…で、それをあたしは 好奇心で開いちゃったわけ。忘れたいんだけど 生徒手帳の子の魔学級とか、名前とか 記憶してたの」
「ふうん、なんだかんだ うまくいくといいね」
「そうだね」
夕陽の陰に ふたりの笑顔がかすんだ。
——
翌日だった。朝4時半くらいから飛び起きて 身支度をしたあと、城に6時に間に合うように 時間を組んでふたりと約束し、あたしの家の前集合!
朝ご飯も自分で作って、気合いが出るお守りをなぜか いつもしゃべらないコレットからもらって。
それはしかも あたしの分だけじゃなく、セイヤとラナの分もあって
「ありがと! 言ってきます!」
と言いながらバタバタと あたしは家を出た
そして 会話しながら 本当に楽しい時間を過ごし 魔界の城へと到着した。
- Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【ページよ増えろ↑↑笑】 ( No.75 )
- 日時: 2013/12/02 21:27
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
- 参照: 壱弐参肆伍陸7捌玖拾 百=佰 千=仟 万=萬
toムリンカ
魔界の城の前には、もうふたり居て、レノンも 城に背を預け、怖い顔でメンバーを待っていた。
どうやら あたしたちは一番最後ではなかったみたい。良かった。
二人のそのうちのひとりは あたしたちの知る顔だった。
「ムリンカ、ラナ!」
落ちこぼれだと落ち込んでいたキーチが 見違えるみたいに明るい笑顔。
「んまあ、オレも いくら籤引きとはいえ、こんな任務に選ばれたんだからさ。自然とにんまりするわけ。調子に乗ってるわけじゃないけど」
とキーチが言う。もう一人は——…
「初めまして アイダンの メイアって言うの 生徒手帳を拾ってくださってありがとう。宜しくお願いします」
(この子は、魔学級 初段の 優等生の子。なんか イメージと見違えるように違うんだけど・・)
あたしの気持ちを読みとったかのように、メイアは 小鳥のささやくような声で言う。
「そうよ。昨日、名前をもらったの。人間界での名前は 忘れちゃった」
そうらしい。人間界の名前は 魔界での名前をもらうと忘れちゃうって聞いたことある。
あたしは、元から魔界の人間だから関係ないけど。
「あたし、ホシクズ小のムリンカ。宜しくお願いします」
あたしは軽く自己紹介する
「同じく、俺は、ホシクズ小のセイヤだ。よろしく。」
と照れた感じで にょきっとラナとあたしの間からセイヤが顔を出す。
「よろしくな!」
キーチも笑顔
「同じく私は、ラナ…」
ラナが言いかけた時に
「遅れてすまなかった」
と 厳しい声がして 一同が振り向く
「これで全員揃ったみたいだな。 ボクは ナナキ」
と怖い顔でナナキが言う
「では、自己紹介はまた詳しく後でやるので ついてきてくれ」
とレノンが門番に一言言い、あたしたちを通す。
この前、オレンジジュースを飲んで、話を聞いた映画館みたいな場所だ。
「では、自己紹介を始めてもらう。用意された席に着いたら 呼ばれた者から自己紹介するのだ。言ってもらうのは 名前 学校名 学年 魔学級名 魔属性 一言だ。魔属性が ソウルの場合や聖の場合は ちゃんとソウルをつけていうこと!」
ソウルは、その魔属性の中でもとてもすごい力を持つ者のコトと、血がその属性で受け継がれている家系 ということ。
レビユは、血が受け継がれていて、伝統的であり、独特の力を持つ少し生き方や戦い方が違う者、他の者より優れている者のコトだ。
(あ、あたしは 光剣って言わなければならない。ってことだよね)
席には、唄星ホシクズ小学校用などという札が付いており、ムリンカ様、ラナ様、セイヤ様…と、ちゃんと用意された席もあり、子どもとしてバカにしないで、ちゃんと見てくれているみたいでうれしい
「ではまずムリンカ」
「はい」
レノンに呼ばれ、あたしは前に出る。
「えっと…。ムリンカです。唄星ホシクズ小学校の五年生 魔学級は4級で、魔属性は……」
(あれ、待った 忘れてたけど あたしって水と羽の力もある だから正式には 光水羽剣)
「光水羽剣です。これからよろしくお願いします」
と 一礼して 席に戻る
「次、ラナ」
「はい。」
可憐な花が咲くように ラナのふわりとした髪が動き、ラナとあたしがすれ違う
「わたしは ラナです。唄星ホシクズ小学校の五年生 魔学級は 5級で、魔属性は、空聖です。役に立てるように頑張ります。」
と礼をして、あたしの横の席に座る
「次、セイヤ」
「はい!」
でかい声で セイヤが ビシッと決める
「俺はセイヤ 唄星ホシクズ小学校の五年で、魔学級4級 魔属性は、風剣。よろしく」
さーっと潔くセイヤが帰った後
「次、キーチ」
「はーい」
キーチが飛び出してくる
「オレはキーチ!夢雪スズカケ小学校の六年で、魔学級は1級 魔属性は風 どんどん便りにしてね!」
と軽い調子で 帰っていった後
「次、ナナキ」
と レノンの声だけが 映画館…じゃなくて 部屋全体に広がる。
「はい!」
颯爽とナナキが出てきて言う
「ナナキだ。聖七ルルモリ小学校の五年で、魔学級は9級 魔属性は、土聖」
一言コメントなしで 帰っていく
「メイア」
「はい」
メイアが可愛げに出てくる
「わたしは メイアです。藍之アイダン小学校の五年生です。魔学級は初段。魔属性は 氷花剣」
「では 全員終わったな。その資料を見ながら話を聞いてほしい」
あたしたちは、机の上にあるボタンを押し、資料を出した。
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