ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 呪い猫の呟き 『トランプ』開店
- 日時: 2010/01/02 23:18
- 名前: 邪狼 ◆XRTr.Bg.qw (ID: nXlmokR.)
クリックありがとうございます!
はじめまして、二次でも小説を書いている邪狼といいます。
文章ド下手ですが見てくれると嬉しいです!
荒らしさんは歓迎しませんので戻るにクリックを!
グロ、普通に入ってますね……
では、よろしくお願いします!
$ プロローグ $
やぁ、こんにちは.........
僕の名前は通称、呪い猫。
名前は、黒、たま、レイ、ちび、まめ、他多数……
僕の名前が何で呪い猫って呼ばれているかというと、
僕を拾うと必ず不幸なことが起こるから……
別に僕はどうってことはないけどね。
だって、僕が不幸になるわけでもないし、
それに、僕は人間が不幸になっていく姿が大好きだからね。
さあ、今日は誰が拾ってくれるのかな?
その、拾ってくれた人間が不幸に落ちていく姿が
楽シミダナ……
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
- Re: 呪い猫の呟き ( No.4 )
- 日時: 2009/12/30 14:34
- 名前: 邪狼 ◆XRTr.Bg.qw (ID: nXlmokR.)
第四話
僕はあの事件があった町から離れていた。
今はその隣の町に移り住んでいた。
そこで、また誰かが拾ってくれるのを待っていた……
ここに来る途中でテレビのニュースというものを見た。
そこには、前の飼い主だった親子が殺されたと言うニュースが流れていた。
「まあ、僕には関係ないけどね……」
と呟いたときだ、
「へぇー、君、人間の言葉しゃべれるんだ!」
いきなり、動物語で話しかけられた。
反射的に振り向くと、そこには一匹の白い猫がこっちを見てしっぽを振っていた。
「はじめまして、私の名前はネル。よろしくね!
あなたの名前は?」
とネルは笑顔で聞いてきた。
「……僕の名前は通称、呪い猫。
前の名前は、くぅ……」
はっきり言うと僕は動物が嫌いだ……
だって何もできないし、ただ鳴いているだけじゃん?
だから、これまで一回も話したことがなかった。
「呪い猫?変な名前だね。くぅでいい?」
「……別に……」
ネルは僕のことをくぅと呼ぶようにしたようだ。
「……で?なにかよう……?」
僕は少し警戒しながら言った。
「そんなに警戒しなくてもいいよ。ただ、しゃべってみただけ。じゃあね!」
ネルはそういい走り去って行った。
「あの子にも不幸が降りかかる……」
と僕はネルが去った後に小さく呟いた。
- Re: 呪い猫の呟き ( No.5 )
- 日時: 2009/12/30 14:35
- 名前: 邪狼 ◆XRTr.Bg.qw (ID: nXlmokR.)
第五話
(ふぅ……怖かった……)
ネルはくぅと分かれた後、道の端をゆっくりと歩いていた。
(あんな、かわいい顔していても中は黒いなぁ)
といいながら歩いてたときだ、
キキィィィィィィッ
「えっ?」
バンッ!
いきなり、走ってきたトラックにはねられ、ネルは空高く舞い上がった。
そして、地面に強くたたきつけられた。
グシャッ!
ネルの白くてきれいな毛は自分の血によって紅く染まっていった。
薄れていく意識の中、ネルは呪い猫の姿を見た。
「た…す…け…て……」
ネルはそう呪い猫に悲願した。
だが、呪い猫は、
「あー、面白かった!
こんなプレゼントをくれるなんて君っていい子だね。」
と呪い猫は笑いながら言った。
「じゃあね、ネル。」
といい呪い猫は路地裏の暗闇へと消えていった……
- Re: 呪い猫の呟き ( No.6 )
- 日時: 2009/12/30 14:36
- 名前: 邪狼 ◆XRTr.Bg.qw (ID: nXlmokR.)
第六話
「あー、面白かった。」
路地裏を歩きながら、そう呟く。
「動物も呪われるんだぁ。」
初めて知ったことに喜びを感じる。
「でも、やっぱ人間が呪われたところが一番面白いなぁ。」
そう、思いながら、さっき見た光景を思い出す。
ネル、ものすごく苦しんでいたなぁ。
「ネル、僕を恨まないでねぇ。
僕に近づいた君が悪いんだからさぁ。」
黒く染まりかけている空に向かって僕は叫んだ。
……リン
首にかけている鈴が鳴る。
「さあ、お次は誰でしょう……?
人間か、はたまた動物か……」
そう呟くと呪い猫はどこかへ消えていった。
- Re: 呪い猫の呟き ( No.7 )
- 日時: 2009/12/30 14:37
- 名前: 邪狼 ◆XRTr.Bg.qw (ID: nXlmokR.)
第七話
そのあと、僕はネルとあった場所に戻った。
そして、誰かが通り過ぎるのを待っていた。
そのとき、向こうのほうから足音が聞こえてきた。
よく見るとそれは前の飼い主だった親子を殺した男だった。
その男が通り過ぎる前に僕は
「ニャオン!」
と呼び止めるように鳴いた。
「……ん?」
聞こえたらしく男はダンボールの中をのぞいてきた。
「なんだ、猫か……」
幸い男は僕のことを忘れてくれていた。
「……捨て猫なのか?」
男は僕を見ながらそう聞いてきた。
「俺の家に来るか……?」
と男が言ったので、
「ニャオン!(もちろん!)」
と僕は返事をした。
- Re: 呪い猫の呟き ( No.8 )
- 日時: 2009/12/30 14:38
- 名前: 邪狼 ◆XRTr.Bg.qw (ID: nXlmokR.)
第八話
男が連れて行ったのは、なんとあの親子のアパートの近くの家だった。
中は意外ときれいで整頓してあった。
男はそばにあった毛布を一つとると箱にしいてベットを作ってくれた。
「まだ、名前をつけてなかったな……
ダクでどうだ……?ダークのーをとってダク……」
男が名前を決めてくれた。
「ニャン!」
一応返事をしておいた。
その後、えさをもらって眠りについた。
夜中頃に男が家を出て行った。
僕は気づかれずに男についていった。
男はこれから不幸が起こるというのに前と同じように他の家の窓をのぞいている。
そう、これから不幸が起こるというのに……
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
この掲示板は過去ログ化されています。