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呪い猫の呟き 『トランプ』開店
日時: 2010/01/02 23:18
名前: 邪狼 ◆XRTr.Bg.qw (ID: nXlmokR.)

クリックありがとうございます!

はじめまして、二次でも小説を書いている邪狼といいます。

文章ド下手ですが見てくれると嬉しいです!
荒らしさんは歓迎しませんので戻るにクリックを!
グロ、普通に入ってますね……

では、よろしくお願いします!

$   プロローグ   $


やぁ、こんにちは.........


僕の名前は通称、呪い猫。

名前は、黒、たま、レイ、ちび、まめ、他多数……


僕の名前が何で呪い猫って呼ばれているかというと、

僕を拾うと必ず不幸なことが起こるから……

別に僕はどうってことはないけどね。

だって、僕が不幸になるわけでもないし、

それに、僕は人間が不幸になっていく姿が大好きだからね。

さあ、今日は誰が拾ってくれるのかな?

その、拾ってくれた人間が不幸に落ちていく姿が


      楽シミダナ……

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Re: 呪い猫の呟き ( No.1 )
日時: 2009/12/30 14:31
名前: 邪狼 ◆XRTr.Bg.qw (ID: nXlmokR.)

第一話   拾い主


(誰か、拾ってくれないかなぁ)

僕は自分で用意した段ボール箱の中で考えていた。

(今度拾ってくれる人はどんな不幸に会うんだろう……
楽しみだなぁ)

そんなことを考えていると向こうのほうから話し声が聞こえた。

「でね、お母さん!」

どうやら、幼い子供と母親らしい。
その親子が段ボール箱の前に来たとき、

「あっ!お母さん、猫だよ!」

と子供が僕を指差しながら言ってくる。

「あら、かわいい猫ね。」

母親もニコニコしながらこちらを見てくる。

(よし!少しこびってやるか……)

僕は拾ってもらえるように

「ニャオン!」

と思いっきりかわいい声で鳴いた。
すると、予想通りに

「お母さん、この猫飼いたい!」

子供が僕を抱きながら言った。
母親は少し考えながら、

「そうねぇ、前、たまが死んだばかりだから……
 飼っちゃいましょうか。」

それを聞いた子供はきらきらの笑顔を出しながら

「ありがとう!お母さん!」

と言った。
僕は子供に抱かれながら小さい声で

「さあ、あなたたちにはどんな不幸が降りかかるでしょうか……」

そう、呟いた……

Re: 呪い猫の呟き ( No.2 )
日時: 2009/12/30 14:32
名前: 邪狼 ◆XRTr.Bg.qw (ID: nXlmokR.)

第二話   拾い先


僕が連れてかれたのは、普通のどこにでもあるアパートだった。

その101号室に入っていく。

意外と中はきれいだった。
他に猫がいたのか猫のおもちゃなどが散乱している。

「そうだ!名前決めなきゃ!」

と子供が僕を高く持ち上げながら言った。

「うーーん……
 そうだ!くぅってのはどう?」

と首をかしげながら僕に聞いてくる。

(一応返事しとくか……)

「ニャオ!」

と元気に鳴いてみた。

「うわ!返事した!」

すこし驚いているようだ。

(なに、驚いてるんだよ。動物だって人間の言葉くらいわかるさ。
しかも、僕は特別なんだ!)

心の中で呟いた。

「くぅ、よろしくね!」

その後、ご飯を食べて、たまって言う猫が寝てたベットで僕は眠りについた。

けど、僕にはわかってたんだ。

今日、この親子に不幸が降りかかることを……

Re: 呪い猫の呟き ( No.3 )
日時: 2009/12/30 14:33
名前: 邪狼 ◆XRTr.Bg.qw (ID: nXlmokR.)

第三話   不幸


夜中の十二時ごろ、男がアパートの周りをうろうろしていた。
寝静まった室内のなかをじろじろと見ている。

「さて、今日はどこを狙おうか……」

男はそう呟いた……
男の声には興奮がにじみ出ていた。

「ここにするか……」

男は一つの部屋の窓を開けた。
無用心にもその窓には鍵がかかっていなかった。

   リン……

鈴の音が聞こえた。
前を見ると首に鈴をかけた黒い猫がこちらを見ている。

(なんだ、猫か……
 猫を殺っても楽しくないからほっとくか)

男はそう思いながら、隣の寝室へと向かった。
そこには親子がいた。
幸せそうに眠っている。

男はポケットに入っていたナイフを取り出し、
二人に向かって振りおろした。

   グサッ!

という音と共に真っ白だったシーツが紅く染まっていく……

男はそれを見ながら何回も何回も刺していた。
息を荒くしながら何回も……

その様子をくぅは見ていた。
そして、静かにその場を離れた。

    リン……

首についている鈴が小さく音を鳴らした。

「あーあ、今度は早かったなぁ……、
 でも、面白かった!殺人鬼に殺される不幸だったとは!
 だから、不幸を呼ぶのは楽しいんだよ……」

月明かりが呪い猫を照らしている……

「さあ、今度は誰かな……?」

というと呪い猫は暗闇の中へ消えていった……


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