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トウカ
日時: 2010/01/30 13:05
名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)

□登場人物□

柏木トウカ───カシワギ_
17歳 幼い頃から嫉妬深く、過去の事件から特に大人を嫌う。 暴力的で疎まれがち。 かなりの美人。

桐谷リク───キリタニ_
17歳 目がいつもタヒんでいる。 何を考えているのかよく分からない。 トウカの家で居候している。

葦羅木ユマ───アシラギ_
17歳 超ド天然で何がしたいのか理解不能な言動をする転校生。 前にいた学校で問題があった。

柏木恵美───カシワギメグミ
30歳 トウカの叔母でリクの遠い親戚。 実家が会社を持っている為、暮らしには不自由していない。

峰岡ウタ───ミネオカ_
17歳 リクとは幼い頃友達だったが、ある事件で行方をくらます。 

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Re: トウカ ( No.19 )
日時: 2010/01/20 18:57
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

トウカ……。
なんか物凄い過去がありそうだねぇー。
なんだろう・・・。

あとそれと、前のコメント、ハートを記号で書こうとしたんだけど、失敗しちゃった、ごめんね。

Re: トウカ ( No.20 )
日時: 2010/01/21 17:06
名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)

ハートってできないよね・・・・・
打ちたいのに。

Re: トウカ ( No.21 )
日時: 2010/01/21 17:38
名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)

トウカがまた眠り、嘔吐物で汚れたシーツをかえたところで、

「まーた起こっちゃったんだ」

恵美さんがいた。 部屋の襖からこちらをのぞいている。

「・・・・・・いつも、こうなんですか?」
「数日に一回ぐらいね。 放っておいてるとかなり暴れて、この前なんか襖を蹴り飛ばしたのよ。 あとは爪でガリガリ首元掻いたり、壁を掻き毟ったり。 酷い時なんて、自分の爪を剥がそうとしてる」
「・・・・・・・・止めたんですか?」

恵美さんがジロリと僕を睨む。 口元は笑っていた。

「当たり前デショ。 私、そこまで意地悪くないもの。 でも、力ではかなりあの子の方が上でね。 参ったわ。 ぜーんぜん大人しくならない」
「・・・・・・・・これって、医者に行きましたか?」
「この子、病院嫌いなの。 分かるでしょう?」

まあ、確かにね。 恵美さんが眠っているトウカの額を撫でる。

「あまり、ムチャさせないでね。 タダでさえ心を消耗してるのに。 壊れるくらい。 あー、もう壊れてるのか。 それぐらい苦しんだんだから、ね」

僕じゃなく、トウカにそう言っているみたいだった。
顔をこちらに向ける。 無表情だった。

「私ね、この子の抱え込んでる闇がどれくらいか、わからない。 どれほど大きくて暗くて深いのか。 でも、この子の幸せの要素は最低限、知ってるつもり」
「僕、ですよね」
「うぬぼれんなー」

恵美さんが笑った。 不謹慎ではないかねぇ。

「でもまあ、そう。 正解。 トウカの成分はみーんなキミでできてる。 キミが消えればトウカは崩壊して、キミが存在すればトウカはバランスを崩しながらも立っていられる。 ・・・・・・もう一度置かれた立場、よくわきまえなさい〜」

責任重大だなー、ポジション。
恵美さんがボサボサの髪を掻き上げながら、

「じゃあ、寝るから。 おやすみー」
「おやすみなさい」

Re: トウカ ( No.22 )
日時: 2010/01/21 19:06
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: 7MCr7M6.)

めぐみさん、なんかいい。
私、こういう系の性格とか、区長とか、好き……かも。

Re: トウカ ( No.23 )
日時: 2010/01/22 17:05
名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)

恵美さん=だらしないけどやるときゃやる人です


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