ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- トウカ
- 日時: 2010/01/30 13:05
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
□登場人物□
柏木トウカ───カシワギ_
17歳 幼い頃から嫉妬深く、過去の事件から特に大人を嫌う。 暴力的で疎まれがち。 かなりの美人。
桐谷リク───キリタニ_
17歳 目がいつもタヒんでいる。 何を考えているのかよく分からない。 トウカの家で居候している。
葦羅木ユマ───アシラギ_
17歳 超ド天然で何がしたいのか理解不能な言動をする転校生。 前にいた学校で問題があった。
柏木恵美───カシワギメグミ
30歳 トウカの叔母でリクの遠い親戚。 実家が会社を持っている為、暮らしには不自由していない。
峰岡ウタ───ミネオカ_
17歳 リクとは幼い頃友達だったが、ある事件で行方をくらます。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17
- Re: トウカ ( No.69 )
- 日時: 2010/01/31 09:30
- 名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: HK6OImIM)
ラビさん、Dグレ知ってます?
ウタ、どうしたんだろう・・・。
- Re: トウカ ( No.70 )
- 日時: 2010/01/31 13:47
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
すんません、邪狼s。 コメしていただいたのに気づきませんでした((汗
>邪狼
- Re: トウカ ( No.71 )
- 日時: 2010/01/31 14:06
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
ウタの事はこれから色々書きます
- Re: トウカ ( No.72 )
- 日時: 2010/01/31 14:19
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
その次の日に、トウカを起こして特に何のヘンテツもなく学校に到着。
別に話す事もないので一気に時間を昼休みにチェンジ。
トウカはずーっと眠っているため、その隣で僕はムハムハとパンを食べている。
「柏木さんは熟睡中だにー」
変な喋り方を開発しつつ、葦羅木ユマが近づいてきた。
片手には売店で売られている焼きそばパンが握られている。
「桐谷くんも大変だねぇ」
「そうでもないよ。 学校で話しかけないでくれる?」
「ひっどいなー桐谷くん。 友達いなさそうだから、私が親切で話しかけてやってるんだけどー」
何様だコイツ。 殴りたいけど我慢した。
でも、ゴメン。 僕はあまり我慢強い方じゃない。
「桐谷くんってさ、昔からあんま変わってないよね」
「・・・・・・それだと、僕たちが昔から知り合っていたっぽく聞こえるんで、止めてください」
「え? そーじゃん」
洒落も通じないのか、こいつは。
「ここで柏木さん起きたら大変だね」 お前がな。
「でもさ、桐谷くんも大変だよねー。 ワガママお嬢様の世話ばーっかしてるんだもん」 はぁ?
「コレだから、人を自.殺に追い込んだ人ってのはやる事がメチャクチャすぎて、」
トウカが、葦羅木の胸倉を掴んで、
「え?」
葦羅木が状況を整理する前に、彼女を思い切り突き飛ばした。
背中が机に激しくぶつかる音と、葦羅木が倒れる音。
女性生徒の悲鳴。 あーうっさい。
「トウカ、」 「リクは後。 まずはコイツ」
順番を告げて、トウカが起き上がろうとしている葦羅木の腹部を蹴り上げる。
葦羅木が呻きながら、必死で耐えている。
「トウカ、馬鹿! 止めろっ」
「意味わかんない。 コイツ、リクを馬鹿にしたし、リクを出し抜いた。 私からリクを盗ろうとした」
足を上下に行進させながら、トウカが怒りを露にする。
「タヒんじゃえ」
「トウカっ!」
耳元で怒鳴ると、トウカが驚いたように動きを止める。
「・・・・なんで、庇うの?」
不思議そうに僕を見た。
「なんで? ねぇ、なんで! なんでなんでなんでなんでなんで?? コイツはっ、コイツは」
「人を傷つけちゃいけません」
語尾を強くしつつも、幼い子に言い聞かせるように注意した。
トウカの表情に、少しだけ罪悪感が生まれる。 それもすぐに消えて、不安そうな表情になる。
「リクは・・・・・・コイツの事が好きなの?」
「そうじゃないけど、こういうのはダメ」
「むー・・・・」
葦羅木がゆっくりと起き上がり、咳き込みながらトウカを睨み付ける。
「・・・・・・・馬鹿じゃないの?」
低く静かに葦羅木ユマが笑った。
耳にこびり付く。
「馬鹿じゃないの?」
もう一度、葦羅木が笑う。
トウカが振り返って、どんな表情で言ったのかわからないけど、
「タヒんじゃえ」
そう言った。
- Re: トウカ ( No.73 )
- 日時: 2010/02/01 16:53
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
トウカの怒りはなかなか収まらなかった。
あれから、葦羅木さんをもう一度睨みつけ、彼女の席を蹴っ飛ばし(覚えてたんだ)、僕の腕を掴んでまだ授業があるのにも関わらず、無断で校外へ。
あ、鞄忘れた。
「意味分かんない」
キミの行動範囲に限度はあるのかと聞きたい。
「何アイツ、リクは私のなのに気味悪い。 アイツが人殺.ししてんじゃないのかな?」
あれ、知ってたんだ。 ニュース。
「でも、暴力はよくないよ」
「味方するの?」
そういうわけじゃ、ないですが。
「この前の電話の相手もアイツだよね。 ストーカーじゃないの何でリクに付きまとうの気色悪い」
「トウカが羨ましいんじゃない?
僕の言葉に、トウカが固まる。
呼吸をするのも忘れて、ポカンと。
「・・・・・・・・そうかなぁ?」
「え?」
トウカが笑顔になる。
「そうかなっ、本当にそうかなぁ? なんだートウカちゃんが羨ましいのかー。 プププ、モテない女は困りますなー」
あらら、変な方向にスイッチオンしちゃったよ、この子。
「リクが自分に振り向いてくれないから、私とかに意地悪するっきゃないのですなー。 かわいそー♪」
「・・・・・・・嬉しそう、だね」
「ん、まーねーっ」
トウカが僕にぎゅっと抱きついてきた。
「リクー、アイツにはもう喋っちゃダメだよ? 分かったー? ほらほら、返事ーっ」
「わ、分かりました・・・・・・」
「よしっ、ならよしっ」
うゅーん。
「で、教室戻るの?」 「なワケないじゃんっ」
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17
この掲示板は過去ログ化されています。