ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- トウカ
- 日時: 2010/01/30 13:05
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
□登場人物□
柏木トウカ───カシワギ_
17歳 幼い頃から嫉妬深く、過去の事件から特に大人を嫌う。 暴力的で疎まれがち。 かなりの美人。
桐谷リク───キリタニ_
17歳 目がいつもタヒんでいる。 何を考えているのかよく分からない。 トウカの家で居候している。
葦羅木ユマ───アシラギ_
17歳 超ド天然で何がしたいのか理解不能な言動をする転校生。 前にいた学校で問題があった。
柏木恵美───カシワギメグミ
30歳 トウカの叔母でリクの遠い親戚。 実家が会社を持っている為、暮らしには不自由していない。
峰岡ウタ───ミネオカ_
17歳 リクとは幼い頃友達だったが、ある事件で行方をくらます。
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- Re: トウカ ( No.74 )
- 日時: 2010/02/01 16:56
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
♪
じゃきじゃき。 ぎちぎち。
別に、目的はないのだけれど、細かく砕いていく。
あ、おいしそう。
歪んでる、そう言われても答えは はぁ?だ。
別に自分は正常だし、精神異常者でもない。
ただ、人の中身に興味があるだけ。
それだけなんだけどなー。
- Re: トウカ ( No.75 )
- 日時: 2010/02/01 17:10
- 名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: HK6OImIM)
むっちゃ気になる続きぃー!
- Re: トウカ ( No.76 )
- 日時: 2010/02/01 17:16
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
第六章
キミがキミであるために
最初に言っておくけど、私はカニバリズムだ。
別に、精神がメチャメチャに壊れているとか、鬱だとか、そういうのじゃない。
れっきとした女子高校生、それ以外の何者でもない。
私の犯した犯行が巷のニュースに流れる事が多くなって、そのたんびに、犯人は猟奇的だーとか、精神が壊れてるーとか言われているけど、心外だ。
私は別に、主食は人なだけで、その他は普通なんだから。
私からしてみれば、共食い、と聞いてしかめ面をする奴らの方が不思議だ。
まぁ、学校にはさすがに弁当だけど。
私がカニバリズムだと分かったのは、少し前に我慢できなくて、初めて人を殺.したとき。
試しに齧ってみたら、生臭かった。 家に持って帰って、焼いてみたら、これが案外イケた。
両親と離れて一人暮らしだから、良かった。
それがクセになって、近頃では私の楽しみの一つとなっている。
そんな私が犯行を重ねているとは知らず、今日も教室ではどんちゃん騒ぎ。
同じクラスの柏木トウカが、葦羅木ユマを突き飛ばした。
こっちはしょぼい弁当を食べていて機嫌が悪いっつーのに。 意味わかんねー。
「タヒんじゃえ」
え、マジ? なら殺.してあげよっか?
食べてあげるけど。
「馬鹿じゃないの?」
テストの点数そこそこのお前が言うなよなー。
葦羅木ユマが涙目になりつつも笑っている。
「馬鹿じゃないの?」
どういうつもりで柏木トウカに喧嘩を売ってんだか。
あ、いや。
その前に桐谷リクに何か話してたけど・・・・、まぁ興味ないか。
「タヒんじゃえ」
柏木トウカがそう吐き捨てて、葦羅木ユマの席を蹴り飛ばし、桐谷リクを連れて教室から出て行った。
おーい、鞄。
残された葦羅木ユマに、女子が集まる。
大丈夫ーとか、酷いよねーとか。
いやー、喧嘩売ったのそっちだろー、みたいな。
柏木トウカとは、小学校の頃は珍しく一度も同じクラスになった事はなかった。
2クラスしかないのに運命的だったなー。
まぁ、常々噂は耳にしていた。
顔も可愛いし、性格は少しキツいけどそこがまたいい。
・・・・・・桐谷リクが来るまでは。
あの人が来てから、柏木トウカは徐々に壊れていき、終いには手首を切る事件まで起こした。
血、もったいない。
桐谷リクのどこがそんなにいいんだろう。
あーでも分かる気がする。
タヒんだような目とか、顔もキレイだからなー。
中身も除いてみたいと、本心が疼く。
桐谷リクねぇ。 顔はキレイで女子からモテるらしいけど、トウカもいるし、「彼女を自.殺に追いやった」 とか何とかであまり人が寄り付かない。
私的には、ジャストフィットだと思うんだけど。
顔的にも、性格的にも。 ね?
「ははは、殴られちゃったよー」
ウザい笑い方をしながら葦羅木ユマが戻ってきた。
あー、なんだ。 生きてたの。
笑ってるけど目は笑ってないわよー。
「柏木さんて、すぐ暴力振るんだもんねー」
「あら、あなたが喧嘩を売ったのかと思った」
「えー? 違うよー、静菜ちゃん」
名前を呼ぶな、鬱陶しい。
「私、柏木さんになんか売ってないし」
ふーん。
柏木さんに、ねぇ。
「桐谷リクが気になるのなら、告白すればいいのに」
「あっははー、ヤだなぁ。 誰があんなの好きになるっつーの?」
「あらら? 私は結構好きだけど」
何故そんな驚いた顔をするのやら。
「・・・・・・静菜ちゃんって、名前も変わってるけど、好きな異性のタイプも変わってるよね」
嫌味を言われた。
「そう? 葦羅木ユマもね」
「なんか・・・・・・同級生をフルネームで呼ぶのとか」
「クセ」
「ふーん」
納得していないのだろうけど、赤々しく腫れた頬を髪で隠しながら葦羅木ユマが黙りこくる。
調子狂うわー。
「神宮寺静菜(じんぐうじしずな)・・・・・・名前からして凄いねぇ」
「そう? 将来大物になるかもねぇ、私」
まったく、本当に。
- Re: トウカ ( No.77 )
- 日時: 2010/02/01 17:16
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
続きかいたよ
- Re: トウカ ( No.78 )
- 日時: 2010/02/01 17:25
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
その日の翌日、私は適度に関節を鳴らしながら教室に入り、適当に挨拶をして着席した。
まー、なんて退屈な平凡な日常茶飯事な光景。
「神宮寺さん」
桐谷リクが、ノートを私に手渡してきた。
・・・・・・ラブレターならぬラブノート!!?
「さっき担任い頼まれたんだ。 キミに委員会のノートを渡してくれって」
「ああ、そうなの? どうもね、桐谷リク」
「いえいえ」
今日は柏木トウカはいないのかっしらん。
居たらこの子が話しかけてくるはずないものねぇ。
「桐谷リク、柏木トウカとは上手くやっていけてる?」
「毎日順調です」
あらら、男女の営みは励んでいるのかしら。 セクハラだ。
「ならいいけど」
「神宮寺さんこそ、最近励んでます?」
「なにを?」
ん?
「自分で分かるでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「じゃあ、トウカを保健室に置いて来ているので、取りに行って来ます」
にこやかに柏木トウカを物扱いして、桐谷リクが教室から出て行く。
「・・・・・・・・・・・・・え?」
ええええええ、えぇぇ? ええええええええええええええぇぇぇぇ えぇぇぇえええええええええええええええええええええぇぇ ! ええええええぇぇぇぇえええっ???? えええええええぇぇぇええぇぇっ えぇぇぇぇぇえええええええぇぇぇぇええぇぇ!!?
まさかねぇ・・・。 そんなハズないもんねぇ。
あーやっばいわー動揺してるー私ったらー。
あららららら・・・・・・震えてきちゃった。
他に生徒がいるっていうのに。
あららららららららら? らーらーらーらーらー・
何が起こったのかわからないけど、とりあえずはころしましょ♪
さーさーさーさー、殺.しましょうぞぉぉぉぉっ!!
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