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- トウカ
- 日時: 2010/01/30 13:05
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
□登場人物□
柏木トウカ───カシワギ_
17歳 幼い頃から嫉妬深く、過去の事件から特に大人を嫌う。 暴力的で疎まれがち。 かなりの美人。
桐谷リク───キリタニ_
17歳 目がいつもタヒんでいる。 何を考えているのかよく分からない。 トウカの家で居候している。
葦羅木ユマ───アシラギ_
17歳 超ド天然で何がしたいのか理解不能な言動をする転校生。 前にいた学校で問題があった。
柏木恵美───カシワギメグミ
30歳 トウカの叔母でリクの遠い親戚。 実家が会社を持っている為、暮らしには不自由していない。
峰岡ウタ───ミネオカ_
17歳 リクとは幼い頃友達だったが、ある事件で行方をくらます。
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- Re: トウカ ( No.39 )
- 日時: 2010/01/26 18:16
- 名前: ラビ ◆H0b/5O683E (ID: jB.9aKyA)
こんばんわ(゜×゜*)
トウカちゃんの「愛」ってやつ、すごいですー
- Re: トウカ ( No.40 )
- 日時: 2010/01/27 16:33
- 名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: SLKx/CAW)
あのもしかしてラビさん、Dグレ見てます?
愛は愛でも狂った愛ですね。ゆがんでいる愛。狂愛。
トウカはもう精神が参っちゃってるんじゃないですか?
- Re: トウカ ( No.41 )
- 日時: 2010/01/27 17:05
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
トウカの愛=リクに直球
ですから
>ラビs
昔色々ありまして・・・。 精神はズレてます。
>空
- Re: トウカ ( No.42 )
- 日時: 2010/01/27 17:07
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
♪
お父さんはお母さんをなぐります。
お母さんはいつも、私に助けてっていいます。
でも、でも無理です。
お母さんはちょっと変です。
私にだいすきって言うのに、お父さんに私を殴れっていいます。
お父さんはお母さんと、私を殴ります。
お母さんは、泣いて私にすがります。
どぉしましょう、どぉしましょう。
- Re: トウカ ( No.43 )
- 日時: 2010/01/27 17:21
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
「どぉしましょう、どぉしましょう・・・・」
トウカが呪文のように口癖を唱える。
少し身構えて、隣で菓子パンを齧るトウカを見た。
ガラス玉のような目で、どこかを見ている。
視線の先は一応グラウンドなんだけど、絶対にそんな所見ていない。
「トウカ?」
菓子パンの砂糖を口の横につけて、トウカがこちらを向いた。 不思議そうな顔をしているので、
「どうかした?」
「んー、なんじゃい?」
「いや、質問してるのはコッチなんだけど」
「べっつに〜。 リクの事なんて考えてなーい」
グラウンドのピロティに腰掛けて、トウカが足をブラブラ揺らす。
「嘘だよー♪ 私はいっつもリクの事しか考えてないのですっ。 ヤキモチ妬きましたかぁ? ヤなリーくんですねぇ♪」
「かなり妬いちゃったー」
一応話をあわせてみる。 余計喜んだ。
「とあーっ!」
僕の胸に、何も考えずに飛び込んでくる。 思わずクリームパンをギュッと掴んだから、中身がこぼれた。
「危ねっ!」
「リクはさー、なんかリクーって感じでちゅきー」
「ん、僕も好きだよ。 トウカの事」
「まじですか!? 惚れますか!? 私もリクちゅきなのですよ〜♪」
昼休みにベタベタしている僕らを、かなりの生徒がジト目で見てくる。
まぁ、中学から不登校のトウカがもの珍しいだけかもだけど。
「・・・・・・・・・・・・」
葦羅木がいた。 数人の女子と戯れている。
でも、明らかに彼女だけこちらを見ていた。
「アイツ、絶対に近寄らない方がいいよ」
トウカが声を出す。
淡々とした口調に、皮膚があわ立つ。
「どうして、そう思うの?」
「私らの幸せを邪魔しようとしてるもん。 分かるよ。 私からリクを奪って、メチャクチャにしようとしてる。 ・・・・性悪な泥棒猫だよ」
トウカが僕の頬を両手で固定した。
「こっち見なさいっ! リクは私専用なんでしょっ」
「あー、あい。 分かったから」
「浮気性のリク。 今度アイツらと喋ったら、殺.すから」
それはダメだ。 葦羅木はともかく、僕まで殺.される理由が分からない。
「もうすぐで昼休み終わるね」
「えー、あんな所にまだいるの? 帰ろうよー」
「勘弁して、トウカ」
トウカがムスッと拗ねた顔で菓子パンを齧る。
っていうか、トウカさん。 僕のクリームパンの中身がぼたぼた落ちてるんですが。
「まぁ、リクの我がままだから聞いてあげてもいいけど・・・・・」
「ん、ありがと。 トウカはいい子だね」
「いい、子・・・・・・?」
少しだけ、トウカのネジがズレた。
しばらく硬直し、首を傾げる。 目を細める。
どこか遠くを見るような目つきで、
「いい・・・・・・子・・・・・ん? んんー?」
自分で自分を捜す。
「あーあーあー・・・・いい子・・・・あー?」
あやす様に背中を撫でる。 トウカはしばらくじっとしていたけど、
「ん、んー。 私はいい子なのかーそっかー」
納得したのか、うんうんと頷いていつものトウカに戻った。
「教室、戻る?」
「戻りましょー♪」
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