ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ロンリー・ジャッジーロ 4−2
- 日時: 2011/07/31 16:02
- 名前: こたつとみかん (ID: DNzgYQrN)
- 参照: ココに来て一年経った、かな?
起きている間はずっと寝ていたい。だけど書き続ける。それがなによりも好きだから。
こんにちは。新年明けましておめでとうございます。
最近ポケモンの白を購入しました。ミジュマル超可愛い^^
ではでは、この小説が貴方の享楽となりますように。
こたつとみかんでした。
序章 前>>3 後>>4
第一章 ①>>8 ②>>10 ③>>12 ④>>16 >>17
第二章 ①>>21 >>22 ②>>25 ③>>26 ④>>33 >>34 ⑤>>40 >>41 ⑥>>44 >>45 ⑦>>46 >>47 ⑧>>51 >>52 ⑨>>62 >>63 >>64
第三章 ①>>73 >>74 ②>>77 >>78 ③>>82 >>83 ④>>84 >>85 ⑤>>86 >>87 ⑥>>90 >>91 ⑦>>94 >>95 ⑧>>96 >>97 ⑨>>100 >>101 >>102 ⑩>>103 >>104 ⑪>>105 ⑫>>106 ⑬>>107
第四章 ①>>112 ②>>113
キャラ名鑑 その一>>18 その二>>68 その三>>72
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- Re: ロンリー・ジャッジーロ 第二章-6・7 ( No.49 )
- 日時: 2010/05/08 23:00
- 名前: 紫 ◆2hCQ1EL5cc (ID: HQL6T6.Y)
な、なんだと……滑り込みセーフッ!
−募集用紙−
○名前:リーイン・チャン(女)
年齢:33歳 身長:165cm
容姿:元々は黒髪だったが、流れる金髪に憧れて染めている。化粧が厚く、落とすとまるで別人と化す。目は灰色で、少し焼けた肌が魅力的(本人談)。胸が小さいことは気にしない。頬にあるそばかすは一族の伝統。
服装:(若い男を引っ掛けるために)露出度の高い服を好んで着る。たまに異国風のドレス(チャイナドレス)も着ているが、黒髪のほうが映えるだろうと残念がられている。靴は基本的にサンダル。
性格:気風のいい姉御肌。笑い方も豪快でさばさばした性格に見えるが、結婚の事となると人が変わったようにネチネチと考える。三十路を越えてしまったことに焦りを感じている、今日のこの頃。
魔力:土(16%)雷(84%)
−募集用紙−
○名前:イーウェイ・チャオ
年齢:不詳(80はとっくの昔に超えている 身長:125cm
容姿:地面に着くかと思うほどの長い白ひげに、常に閉じられた瞼。顔はしわだらけでいつも微笑んでいるように見える。腰はかなり曲がっていて、髪の毛があるのかないのかは帽子で見えない。
服装:だぼだぼの古着を着ている。何でも何十年も昔にもらったものだとか。ひげの先には赤いリボンが付いていて、孫からの贈り物だという。
性格:おおらかでいつも街角に立って歴史を語っている。つばを掛けられようが何をされようが笑って過ごすが、孫からもらったリボンが傷つけられたりけなされたりすると、恐ろしいほどの形相で睨み、相手が何人であろうが一瞬にして吹き飛ばす。
魔力:風(87%)雷(13%)
- Re: ロンリー・ジャッジーロ 第二章-6・7 ( No.50 )
- 日時: 2010/05/09 19:23
- 名前: こたつとみかん (ID: VmxYa/ch)
- 参照: よく見たら、参照二百越え!?
>>48 ユエ様。
お久しぶりですっ。
呪文詠唱は毎回考えるのが大変で……^^; 格好いいと思っていただけて嬉しいです。
二百越え……。この調子で三百いきますw
コメント有難う御座います。
こたつとみかんでしたっ!
>>49 紫様
キャラ投稿有難う御座います。
数あるオリキャラの中でも、あえて「歳をとっている」キャラクターを出すとは……。(ス○ーク「いいセンスだ……!」)
本来、オリキャラの投下があるとプロットをいじらないといけないので登場は遅くなりがちですが、リーインは割りと早いかも?
こたつとみかんでしたっ!
- Re: ロンリー・ジャッジーロ 第二章-6・7 ( No.51 )
- 日時: 2010/05/15 13:51
- 名前: こたつとみかん (ID: jBbC/kU.)
- 参照: わかっちゃいるけど^^;
第二章『大仕事』⑧
ヴィルバーによってアイリスたちの追跡を遮られたアイビーは憎々しげにヴィルバーを睨み、ぎりり、と歯軋りをした。その苛つきによって、アイビーの左の顔から流れる血液の量がさらに増える。それから使い物にならなくなった電動鋸の一本を投げ捨て、もう一本を構え、電源を入れる。
「私の邪魔をして、五体満足で家に帰れると思わない方がいいですわ……」
対するヴィルバーはその言葉に威圧されたようだったが、負けじと挑発するように笑い、刀身の露出したスパナをアイビーの顔に向け、啖呵を切る。
「そっちこそ、俺をただの武器製造師だと思わないほうがいいっスよ……」
二人が対峙する場所の遠くで、何かの雄たけびのようなものが聞こえた。
——その音が、始まりの合図となった。
アイビーが後ろ足で地面を強く踏み、先手を取って走り出した。
正面から走ってくるアイビーにヴィルバーは即座に反応し、ヴィルバーから見て左から振られた電動鋸に大型スパナで立ち向かう。電動鋸が大型スパナを削り、火花が散ってゆく。だがヴィルバーの持っているスパナがいくら大型だといえど、その数倍の大きさを持った電動鋸を受け止められるわけがなかった。それを即座に理解したヴィルバーは、ぱっとスパナから手を離し、アイビーが電動鋸を振りぬく前に身をかがめて避けた。
電動鋸を空振りし、派手に回転してしまったアイビーはあえてその回転を利用し、かがんだヴィルバーの左頬目掛けて後ろ回し下段蹴りという変則的な蹴りを放つ。それはヴィルバーにクリーンヒット——はしなかったものの、それなりにダメージは与えられたようだ。アイビーは倒れそうになる自身の身体を支えようと、地面に手を付いたヴィルバーに「今だ」と言わんばかりに追い討ちとして電動鋸を振り下ろす。
ヴィルバーは左手で腰の工具入れから一本のドライバーを出した。しかし、それはドライバーと呼んでいいのか、ネジを廻す金属部分が螺旋の形をしていて、持ち手に青色の文字が書かれていた。ヴィルバーはそれをアイビーの残りの右目を狙って投げた。
アイビーはヴィルバーの投てき精度の良さを理解していたし、「顔を傷つけられたくない」という強い意思もあってか、紙一重でドライバーをその身を反らせて回避し、地面を蹴って後ろに跳び一旦距離をとった。故に電動鋸もヴィルバーの身体を引き裂くことなく、もう一度両者は適度な距離を挟んでお互いを睨み、牽制しあう。
肉弾戦だけでは面倒だと判断したアイビーは魔導を使おうとするが、すでに精霊の始動条件は果たしているのであとは発現のために詠唱を唱えるだけだった。アイビーの右手のひらが銀色に光る。
「鈴音が聞こえ、世界が世界を祝福するとき、天は地に戯言を告げる。人よ。鐘を鳴らし、鈴を鳴らし、生ける世界に祝福を……!」
ヴィルバーの頭上に直径一メートルぐらいの空間が歪み、おびただしい数の氷の針が降り注ぐ。『凍氷雨』だ。ヴィルバーは視覚外からの攻撃に一瞬戸惑いながらも、バックステップで回避する。——その隙を、アイビーは見逃さない。
アイビーは凍氷雨が消えるのを視界の端で確認する。今の彼女の右目には、ヴィルバーの姿しか映っていない。アイビーは前方向、ヴィルバーのいる方向に向かって跳び、両手で電動鋸を振り上げる。標的はまだ空中にいるので、外すことはない。
ヴィルバーは万事休すの状態であるのにもかかわらず、まだその両目に絶望の色はなかった。ヴィルバーは右腕を掲げて一言、
「来るんだ。ケット・シー……!」
そう言うと、その右腕に三つ矛のような形の魔力回路が現れ、灰色の魔力が流れる。この魔力の色は、アイビーは一度しか見たことがなかった。——サジタリウス。彼の魔力の色でもあった。
ヴィルバーの契約精霊、ケット・シーは古代の国のひとつ、アイルランドの伝説に登場する妖精猫のことで、ケットは「猫」を意味し、シーは「妖精」を意味する。「長靴を履いた猫」という物語の主人公だといえば、理解できる人も多いだろう。犬の妖精クー・シーが妖精の家畜として外見以外は通常の犬に近い性質を持つのに対して、ケット・シーは人語をしゃべり二本足で歩く上、どうやら王制を布いて生活しているらしいことが判る。また二ヶ国の言葉を操る者もいて、高等な教育水準だということが伺える。普通、犬くらいの大きさがある黒猫で胸に大きな白い模様があると描写されるが、絵本などの挿絵では虎猫や白猫、ぶち猫など様々な姿で描かれる。
アイビーはヴィルバーが魔導を使用できるということに驚いたが、関係ない。今更始動しても、詠唱が間に合う訳がないのだから。
「終わりですわ……!」
アイビーが会心の笑みを浮かべる。そしてヴィルバーが着地した瞬間にもう一度地面を蹴り、身体ごと一回転させながら電動鋸を振り下ろした。
分割しまーす!
- Re: ロンリー・ジャッジーロ 第二章-6・7 ( No.52 )
- 日時: 2010/05/22 15:28
- 名前: こたつとみかん (ID: q1JDM65v)
- 参照: わかっちゃいるけど^^;
——ふと、アイビーは電動鋸の機動音が消え、手元が軽くなったことに気がついた。これに妙なデジャヴを感じる。刹那、自身の身体に軽い衝撃が走る。地面に落ちた割には衝撃が少ないし、何より地面に足のつま先は付いているのに身体の前方向に衝撃があるというのはおかしい。
アイビーがいつの間にか閉じていた眼を開けると、そこにはヴィルバーの姿はなかった。いや、いなかったわけではない。あまりにもアイビーに接近していたため見えなかっただけだ。
ヴィルバーはいた。空中にいたアイビーを抱き留めているという、戦闘中とは思えない状況でいた。それに気がついたアイビーは少し赤面しながらヴィルバーの腕の中でばたばたと手足を動かし、なんとか腕を振りほどいて突き飛ばそうとしたが、その必要も無くヴィルバーはアイビーを地上にゆっくりと下ろした。
地面に下ろされたアイビーは後ろに下がりながら急になくなったもう一本の電動鋸を探す。見つけた電動鋸は地面に転がっていた。その刃に何か刺さっていて、電源は止まっていた。その刺さっている何かを見て、アイビーは驚愕した。
刺さっているのは、先程ヴィルバーが投げたドライバーと呼んでいいのか判らないドライバーだった。ついさっきまでのヴィルバーを見て、新しく投げられた物ではなかった。——だが、何が起きたのか。武器を無くしたアイビーは魔導で応戦しようと手のひらを開いて構えるが、その腕をヴィルバーが握ったので上手く精神集中出来なかった。
「何を、したんですの……?」
驚愕、絶望、虚無感などが入り混じり、混乱していたアイビーが心から搾り出した言葉がそれだった。
ヴィルバーがアイビーの腕から手を放し、アイビーが力なく腕を下げるのを見て戦闘の意思がなくなったのを確認すると、ヴィルバーは頭を掻きながら話し始めた。
「魔導っスよ。詠唱はしてないっスけど」
ヴィルバーが続ける。
「俺、詠唱を覚えられるほど頭よくないんスよ。でも魔導との相性が抜群によくて、宝の持ち腐れ状態だったっス。魔力も五種類持っていたし。覚えらんないんだったら、いっそ簡単な魔導の精神集中を身体で覚えて、無詠唱で出せばって教えてくれた人がいたんス」
「こんな風にっス」とヴィルバーは電動鋸から刺さってあるドライバーもどきを引き抜き、それを手に持って誰もいないところに下手で軽く投げる。同時にその下に黒い物体——磁石を撒く。そして空中のドライバーもどきに向かって何か念じた。ヴィルバーの魔力回路が灰色に光る。すると、空中にあったドライバーもどきが青く光り、先端から真下の磁石目掛けて勢いよく落ちてきた。——飛んできた、のほうが表現として適しているかもしれない。これは物体を媒体とし、磁力を寄せ付ける物に引き寄せられて飛んでいく『電磁鳥』だ。元々これは移動用の魔導だったが、応用で今回は攻撃手段として使われた。
「さて」
驚愕で言葉を失ったアイビーのことなど気にも留めず、ヴィルバーは刺さったドライバーもどきを引き抜き、順手に持って構える。そして先刻の電磁鳥のように何か念じた。魔力を通したドライバーもどきはその先端から三十センチほどの長さの濁った、お世辞にも綺麗とは言えない青色の雷を発し、それが次第に細く形を整えていった。まるでレイピアだ。アイビーはそう思った。
「けじめは、ちゃんとつけさせてもらうっス」
攻撃的な言葉とは裏腹に、ヴィルバーは今にも泣きそうな表情だった。——やりたくないけど、やるしかない。そんな思いは、言葉にしなくてもアイビーは感じ取れた。
そう感じた瞬間、アイビーの胸に雷のレイピアが突き刺さる。それを受けたアイビーは一瞬にして意識を失い、その場に糸の切れた人形のようにがくんと倒れた。
足元に転がったアイビーの身体を直視しないように空を見上げ、ヴィルバーが声を震わせて言った。
「これで、いいんスよね。……カイさん……」
○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ●
おーいえ!
もう五月なのに私の住んでいる地域は寒いです! コールドです!
……駄文はさておき。
言ったとおり、オリキャラ投稿キャンペーンは本日を持って終了です。今まで投稿してくださったright様、羽鳥様、きりお様、あるフィーね様、紫様、どうも有難う御座いました。
どうかあなた方に神のご加護がありますように。なんて、私キリスト教徒じゃありませんけど^^
こたつとみかんでした。
- Re: ロンリー・ジャッジーロ 第二章-8 ( No.53 )
- 日時: 2010/05/15 13:42
- 名前: right ◆TVSoYACRC2 (ID: zuIQnuvt)
お久しぶりです、rightです。
かなり進んでますね〜
最後までちょいと読み疲れました。
ですが、やはりこの物語素晴らしいです^^
何て言いますのでしょうか……。
この物語の中に入りやすいです。ていうか、つい入っちゃうんですよw
そんな素敵な文たちで構成されています。
戦闘描写が半端ないです。アイビーやウィルバーがどのような状況、またはどのように戦闘を繰り広げているかが想像しやすいです。
まるで本物のライトノベル作家さんのような小説ですねこれは…!
そしてカイキタ———(°∀°)———!! ←名前が出てきただけで大喜びしている馬鹿一号ww
ヤバイ、続きがかなり気になります…!
頑張ってください!
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