ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ジャージさん。
- 日時: 2011/01/05 16:59
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
.
一時のテンションで書いています。
……うーむ。
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- Re: ジャージさん。 ( No.130 )
- 日時: 2011/02/22 15:13
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
ナンリエキゾチカ
思えば、私の人生、怪我ばっかである。
うーん、文法ちょっと日本離れしてるっぽい。 なんか、外国人の片言みたいな感じ。
目の前に置かれた、甘い匂いのする黒い液体(コーヒーとも言う)を睨みつけながら、私ははぁっと溜息をついてみたり。
「どうしたん?」
ついでに言うと、一人じゃない。 コーヒーを挟んで、男がいる。
随分お世話になった男。 ええ、色々とお世話になって、挙句の果てには私を殺そうとまでした男だ。
『べっつに。 ちょっと日本語について考えてただけ』
携帯のメール画面を見せ、そう返事する。
「そういや、あの子元気? 南里ちゃんの子ども」
話変わったー。 しかも超皮肉気味。
『一穂に面倒見せてるかも(;O;) 母親として失格??』
「いんやー、俺は別にええと思うんよ。 まあ、子どもはどう思ってんんか知らへんけどな」
あの子は…………………、どう思ってるのかな。
「てか、南里ちゃんいつまでここおるん? 帰らな夜音、ヤバイんちゃん」
『だから帰りたくないんだよー』
いくら私でも、痛い想いはもうしたくないし。
でもかなり怒ってるだろうなあ。
「子どもも心配やろ。 はよ帰りぃ」
『……トーマが真夜と二人きりになりたいだけでしょ』
精一杯の皮肉をこめて、携帯を突きだす。
「せやな。 俺、ヤキモチ焼きやけん」
- Re: ジャージさん。 ( No.131 )
- 日時: 2011/02/22 17:55
- 名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)
トーマが帰ってきたよ!((
南里の出番、増えましたね(^^)
ブログ、やめちゃいましたか! 残念です;;
ぬふふふふ、トーマと南里、何気にお似合いだと思うのです(^^)
- Re: ジャージさん。 ( No.132 )
- 日時: 2011/02/23 12:41
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
これから、「日常+@」のキャラが出てきます。
うーぬ、続編ではないのだけど。 続編っぽい。
- Re: ジャージさん。 ( No.133 )
- 日時: 2011/02/23 17:15
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
。
赤ジャージを脱いで、何の飾りもない白いワンピースを着た成瀬は、やっぱり美人だった。
腰まで伸びた黒い髪は艶やかで、俺はいつもそれを撫でて楽しんでる。
あまり外に出ないせいか、日焼け一つしていない肌も、華奢で細い体躯も、俺は好きだ。
「ジャージより、そっちの方が似あってる」
「──鏡に成瀬が映ったけど、いちほの言った通り、成瀬は大きくなっていた」
ボソボソと言う成瀬の頭を、俺は無意識に撫でていた。 成瀬は何も言わず、俯いたままそれを受け入れている。
保留
- Re: ジャージさん。 ( No.134 )
- 日時: 2011/02/24 17:30
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
すると、玄関の方から音がした。
誰かが帰ってきたのか、靴を脱ぐ音もする。 まあ、誰かは大体分かるけど。
それと同時に、ものを壁にぶつけたような、鈍い音もした。
嫌な予感しかしない。
「成瀬、ちょっと待ってて」
不安げな彼女をソファに座らせ、玄関に向かう。
「…………やりすぎ」
予想通りの光景だ。 夜音さんが南里さんを殴ったらしく、こめかみを押さえて南里さんが痛みに顔をしかめていた。
俺が来たのに、夜音さんはこちらを振り返らない。 その右手が、もう一度南里さんを殴るために、振り上げられた。
「やりすぎですって」
その手を、反射的に掴む。
夜音さんの目が俺を捕らえる。 久しぶりに見た、夜音さんの顔。 さすが真夜さんの義弟というか、男にも女にも見れそうな顔だ。
「やりすぎ、です。 南里さん、女なんだし」
この人、本当に三十代後半なんだろうか。 やけに若く見える。
「──テメー、調子のりすぎ」 「へ? うぇえっ、」
おえっっ、ええっ!
腹部に蹴り喰らって……うえええぇぇっっ、いってええええ!
「南里、なんでガキ二人ここに住まわせてんの。 俺がガキ嫌いって分かってんでしょ」
殴られた拍子に落としたのか、携帯を拾い、打つ。
『私が好きなの』
「僕しか見ないって、言ったろ」
低く小さく言っている。 怒りという割には、静かすぎる口調。 夜音さんは怒鳴るというより、手が出るから。
「夜音さん、南里さんも色々あるんだから、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
振り返る。
絶対に、夜音さんと会わせてはいけない人が、そこに居た。
「おとー、さん?」
成瀬が、震える口で呟く。
「おとー、さん? おと、さん。 おとー……さあ?」
思考回路がメチャクチャになって、戸惑いと混乱と焦りが同時にきて。
だけど、その感情よりも────、
恐怖の方が先にきた。
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