ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ジャージさん。
- 日時: 2011/01/05 16:59
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
.
一時のテンションで書いています。
……うーむ。
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- Re: ジャージさん。 ( No.125 )
- 日時: 2011/02/21 15:54
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
ばかじゃない! ばかじゃないです、あなたは!
わざと分からないようにしているだけなので、私が!
あくまで、『ヒロイン』は変わります。
- Re: ジャージさん。 ( No.126 )
- 日時: 2011/02/21 16:24
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
6章
『潰れたイチゴ』
小一時間ほど、俺は彼女を慰める事に労力を費やした。
俺の腕の中で小刻みに震え、泣き続ける彼女の頭を撫で続ける。 綺麗な黒い髪が指に絡んで、少し気持ちいい。
「………大丈夫?」
痙攣がおさまったのを見て、声をかける。
彼女は顔を上げ、俺を見た。 美人な顔が、汗と涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっている。
「なんで、いちほ、大人になってるの? 意味わかんない、ここどこ? なんで、どうなってんの。 わかんない、わかんないよ」
混乱しているのか、瞳が左右に激しく動いている。
優しく前から抱きしめようとしても、腕を払って拒絶されてしまう。
できれば、もう少し後に目を覚まして欲しかった。
俺が、キミの住みやすい世界に変えるまで。 もう少しだけ、眠っていて欲しかったのに。
「なるせ」
名前を呼ぶ。
返事はなく、かわりに、拒絶していた抱擁を、自ら求めてきた。
汗をかいているのに、妙に冷たい体温が、
不気味だ。
- Re: ジャージさん。 ( No.127 )
- 日時: 2011/02/21 18:31
- 名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)
およ?? およよよよ??←
あれ、“なるせ”て、“ジャージさん”……あれれ??
あ、えと、ブログて、どうなってますか??
ブログ、アメーバに変えました??
- Re: ジャージさん。 ( No.128 )
- 日時: 2011/02/22 14:20
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
混乱するの、分かります笑
でも必ず後で全部わかりますから!
ブログ、やめました←
今はプロフをしてるんですけど、リア友にしか教えてないんです。
プリクラとかあっぷしてるんで(~_~;)
- Re: ジャージさん。 ( No.129 )
- 日時: 2011/02/22 14:54
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
◇
千影 成瀬と初めて会ったのは、小学校高学年の夏休みだった気がする。
千影家は複雑な家庭環境で、真夜、夜音、水色の三兄妹は父親が全員違うと聞かされた時、俺はひどく驚いた覚えがある。
水色さんと俺が、父親が同じな異父兄弟ということも、その時聞いた。
糞親父が一回り若い女と絡み合って俺が生まれたことも、聞いた。
ぜーんぶ、大人たちが勝手にやらかした不始末な欠陥品だと、皮肉を言ったことも覚えている。
だから、俺は南里さんから、成瀬の遊び相手になってと言われたとき、本当はあまり遊びたくなかった。
俺なんかと遊んで、その子は変にならないのか。 だって、あれじゃん。
俺なんか、大人の遊びで生まれた奴じゃん。
とかなんとか思いながら、いざ会ってみて。
俺は、成瀬に一目ぼれしたことを認めた。
◇
「どうして、いちほ、大人になってるの?」
「成瀬がずっとずっと眠っていて、時間だけ経っちゃったんだ」
「いま、成瀬は、なんさい?」
「今年で18歳だよ」
一つ一つの質問に答えると、成瀬は信じたくないと言った。
「お母さんは、どこ?」
「もうすぐ帰ってくると思う。 何か食べる? 卵かけご飯とか」
首を横にふり、成瀬は不安げに辺りを見渡す。 殺風景な部屋を見て、
「ここ……成瀬の部屋だ」
「そうだよ。 ここは成瀬の部屋」
「成瀬の部屋…………」
実感がわかないのか、手を伸ばして宙を掴もうとする。 それはむなしく失敗に終わって、成瀬の表情が陰る。
「成瀬、何で寝ちゃったんだろ」
呟いて。
泣きそうな目で、俺を見る。
あまりにも痛々しい、俺より欠陥品の心を持つ彼女。
「それ、脱ぐ?」
ジャージを指差す。
「いらないし」
もう忘れよう。 俺の目の前に居るのは確かに成瀬だ。
ほんの少し前までの少女を思っても、俺の心は何一つ動かない。
ジャージさんは、俺の心に何も残さないまま、消えてしまった。
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