ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ジャージさん。
日時: 2011/01/05 16:59
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

.


一時のテンションで書いています。
……うーむ。

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Re: ジャージさん。 ( No.150 )
日時: 2011/03/03 20:46
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

ヤンデレ好きすぎて生きるのがつらい今日この頃。
もうすぐで高校入試だから更新率悪いかも…。
ぬわああああ
>雪上真白さん


夜音はわたしも好きです。
一番気合入ってます!
>氷兎さん

Re: ジャージさん。 ( No.151 )
日時: 2011/03/03 21:08
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)




俺は、夜音さんを見据える。
見据えて、こうきりだした。


「南里さんにも、暴力ふるってるじゃないですか」


声が震えているのが分かる。 正直俺は、この人が怖い。
ドロドロの心の中に、未だに幼さを残していて。 不透明な感情を思い切り吐き出しているところが、たまらなく恐ろしい。

「南里さんの声を奪ったのも、片足を切断したのも、夜音さんでしょう? それがイコール愛情で結びつくのなら、成瀬にやってきた事だって、同じ愛情なんじゃないですか?」
「それは違うよ」

夜音さんがキッパリと否定する。

「僕は南里が大好きだ。 死んでも好きだ。 彼女のすべてを知り、理解して、知りつくしたいと思ってる。 彼女の 『恐怖』 も 『痛み』 も 『屈辱』 も、すべて僕のものにしたい」

は?

「彼女の 『死』 も 『生』 も支配したいと思ってる。 だけど、南里は僕の奴隷なわけじゃない。 僕の愛する恋人だ」
「───じゃあ、成瀬に対しての行為はなんなんですか」
「そんなもの、決まってる」

夜音さんの手が、俺の方へ伸びて。 軽く頬に触れるのが分かった。 それだけでどうしようもなく嫌悪感が広がる。
そっと、彼が微笑むのが分かった。
初めて見た、笑顔。 いつも表情が固まっているから、凄く驚いた。



「復讐だよ」



一瞬、言っている意味が分からなかった。
復讐? 誰に対しての?

「キミは知らないんだ。 千影 成瀬が誰なのか。 南里が僕にした最悪最低の裏切り。 全部、キミの知らない事だよ」
「………、なんの、こと?」

知らない? 俺が? 何を知らないって言うんだよ。
そりゃ全部は知らないだろうけれど、部外者ってわけじゃない。 




「どうして、千影成瀬が存在すると思う?」




囁きかけられる。 
妙に口調が挑発的だ。 
反吐が出る。

後ろから、扉の開く音がした。
振り返る。
そこにいた少女を見て、一瞬困惑した。

『どちら』の、彼女か。

赤ジャージは、『きていなかった』。

手に持っていたのは、包丁だった。


「…………な、るせ」


ジャージさんではなく、精神を病んだ成瀬がそこにいた。 
完全に崩壊し、再生され、巻き戻しされ、繰り返される。 夜音さんに精神的にも肉体的にも歯が苛めにされ、殺され、喰われた成瀬が、そこにいた。

「手、ふるえてるよ」

声をかけたのは、夜音さんだった。
成瀬は包丁を構えてはいるけれど、痙攣のように肩が震えている。 

「そんなんじゃ、人、殺せないよ」
「───いい、の」

自然と涙がジワリと溜まる。 成瀬は、続けた。

「そう簡単に死んでもらおうとは、思わないから」


Re: ジャージさん。 ( No.152 )
日時: 2011/03/03 21:24
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)




「ぜんぶ思い出した! ぜんぶぜんぶぜーんぶ! なるせにとっての 『普通』 は、全然フツーじゃなくて、なるせは変な子なのって嘘じゃん! 嘘ばっかり! おとーさんって、呼んでたのも、ぜーんぶなるせが変な子だったんだよ! なるせなるせなるせって、なるせはアタシ? あっれれー、わかんなくなったなあ、もうっ!」


つじつまの合わない妙な喋り方。 興奮しているのか、鼻水と汗が垂れている。
包丁を持った手をブンブン振り回して、混乱気味に頭を抱えた。

「でもでもでもね、なるせはずーっと耐えてきた。 だってえ、痛かったけどでもおかーさんに比べたらマシ? みたいなー! 嘘、嘘、嘘。 みーんな嘘っぱち! なるせ元気だし! なるせの味方多いし! あっははー、怖いもんなんかないもんねーっ! あ、でもでもでも雷と暗い所はいやかなーあっはははは! ちっさーい、そうなるせ、ちっさーいの」

笑っているのか泣いているのか、嘆いているのか歓喜しているのか。
いつ包丁で自分を刺さないかとハラハラしている。 

「うっさいな……」 

ゴキリ、と首を鳴らして。 
夜音さんが笑い泣きしている成瀬に近寄った。

「止めろって」 「………南里が、起きる」 「ダメだって!」

殺す気だと思った。 推定じゃなく、本能がそう告げている。
昔、俺はこの人に殺されかけたのだから。

「………もう一度キミを壊したら、アレも壊れるっぽい?」
「だーかーらー! そういう思考すんなって!」

若くして死にたくねえよ。 つか成瀬もうっせー! 
夜音さんの手首を掴み、壁に押し付けて俺と壁で夜音さんを固定する。 特に抵抗はしてこなかった。

「成瀬、だいじょう、、、っ"(!)')(')!!""("?>M!」

ばかか、俺は。
夜音さんより、もっと。 止めるべき人がいただろうに。


これだけ騒げば、隣の部屋に会話も全て聞かれていた事だろう。
そして、隣の、夜音さんの部屋に誰が居るのか、俺はちゃんと分かっていたはずなのに。



「おかーさ、」



片足の、南里さんが成瀬の後ろにたっていた。
成瀬のきている白いワンピースが、紅く染みを作っていく。 貫通、しているのだろうか。


なんだかんだ、この人が一番残酷で、異常で、奇怪で、崩壊している。



『バイバイ、なるせ』



御子柴 南里の、唇がそう動いた。







               

Re: ジャージさん。 ( No.153 )
日時: 2011/03/04 20:24
名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)

南里……??
あれ、刺しちゃ……え、

成瀬、んん?? どーしちゃったの。

夜音クンが笑ってるの、キュンとしますうううう!(^q^)
あ、ごめんね成瀬! 成瀬が苛められてるのが楽しいわけじゃないんだよ多分!((

Re: ジャージさん。 ( No.154 )
日時: 2011/03/04 20:37
名前: yuri ◆F3yWwB7rk6 (ID: DOGZrvXb)
参照: 皆久しぶり!!

ごん゛に゛ぢわ゛ー
何これ何これ何これ!!!
お久しぶりって言いたかったのに! その筈なのに!!

オレの嫁が死んだだと‥‥‥っ!
ヤバイ泣きたいマジ泣きたい。 病みたい。
いいですよね? 嫁が死んだんだから病んでもイイよね!!?


うんなるよ!?
有無を言わさず!!!!



‥‥‥とまあこのへんで
でも残念だぁ゛〜〜〜〜
南里と久しぶり、そしてさようなら、になってしまうとは。

試験終わったんで更新しました。
どうぞウチの駄作でも見てやってください。


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