ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ジャージさん。
- 日時: 2011/01/05 16:59
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
.
一時のテンションで書いています。
……うーむ。
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- Re: ジャージさん。 ( No.170 )
- 日時: 2011/03/09 13:37
- 名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)
真夜クン、救世主ー!
そーだそーだ、真夜クンはアタシの事がスキなんだよ!((
「何もしなかったんだよ!」という言葉が、心に残りました(;_;)
- Re: ジャージさん。 ( No.171 )
- 日時: 2011/03/09 16:05
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
- 参照: 入試終わってボロボロです←
救世主☆真夜くん←
私って、自分で思うんだけどシリアスムードに
慣れない(@_@;)
- Re: ジャージさん。 ( No.172 )
- 日時: 2011/03/09 16:12
- 名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)
アタシ的にアキラさんてシリアスの方が上手いと思うのですが……
慣れてください!!笑
今はシリアスですよ!!(^^;)
- Re: ジャージさん。 ( No.173 )
- 日時: 2011/03/09 16:23
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
- 参照: 入試終わってボロボロです←
一瞬だった。
本当に、一瞬。
「………………うわ、」
一瞬で、千影 南里という人間は崩壊した。
ペタンと座り込み、どこか虚ろな表情で床を、倒れている成瀬を見ている。
「どうしちゃったんですか?」
「んー? 彼女はね、『好きな人に嫌われる事』 が、たまらなく嫌なんだわ」
「───みんな、同じじゃないですか」
知ったかぶりをしてみる。
俺は成瀬しか好きじゃないから、どうだっていいけど。 あー、でも成瀬から面と向かって 『嫌い』 って言われたら、死ぬかな。 うん。
「言ったろう。 南里は自分を愛してくれた人しか好きになれない。 言いかえれば、好きな人に嫌われるのは裏切りなんだ」
「……さっき真夜さんは南里さんを好きじゃないって言いましたよね」
ああ、と短く答えてくれた。
俺は会話が聞こえているのかすらわからない南里さんを見て、
「どうして……、えーっと……」
「どうして南里と関係を持ったのかって?」
「───まあ、そうです」
持参の包帯で成瀬に刺さっている包丁を固定する。 さすが医者。 慣れた手つきだ。
「それもさっき言っただろう。 南里が子どもを欲しがったからだ。 別に、相手は夜音でもいいのにって思ったんだけど……。 夜音、小さいときに俺に変態まがいな事されて、トラウマできてっから」
「───自覚はあったんですね」
その光景が見えてきそうで、鳥肌がたつ。
「それ、夜音さんにバレたでしょう」
「あの時は、さすがに死ぬって思った」
笑いながら、答える。
笑い話になるのなら、マシじゃないか。
あの人は一回頭のネジがゆるむと、そのまま加速して暴走するから。
───俺のときみたいに。
「おかげで、南里は右眼球抉りだされたよ」
ひくっと喉の奥から変な声が出る。
それは笑い話じゃねえだろ。
「気づかんかったか? まあ、髪長ぇし、義眼つけてっから、あんま分からんだろうな。 俺も、夜音に右腕斬りつけられて、まじ焦ったわ」
「───成瀬に優しくしたのは、自分の子どもだからですか」
「いいや」
煙草を取り出し、真夜さんが笑う。
どこまでも、憎たらしい男だ。
外で、救急車のサイレンが聞こえる。
「答えは簡単だ。 ──ただのエゴなんだよ」
◇
少女が目を覚ましたのは、三日後だった。
真っ白い天井が真っ先に目に入り、瞬きを繰り返す。
視界のピントがあって、ぼやけていた世界が鮮明さを取り戻した。
「……………?」
まだ状況が理解できていないのか、不安そうに上半身を起こす。
匂いと、今自分がいる場所から、ここは病院だという事がわかった。
「…………いちほ?」
少女は、そっと彼の名前を呼ぶ。
この世界で、一番大切な少年の名を。
「ここにいるよ」
隣のベッドから声がした。 急いでカーテンを開けると、そこには『彼』が寝転んでいた。
「おはよう。 ───キミの名前はなに?」
少女の人格は、完全に真っ二つに分離していた。
一人は、『彼』を愛しており、
一人は、『彼』じゃない他の男を愛していた。
そして、『彼』が好きなのは、主人格の少女だった。
「いろね」
少女は、自分の名前を告げる。
『彼』は、ほんの少し寂しそうな顔をした。
しかし、すぐに笑顔になって、
「ジャージさん、卵かけご飯いる?」
「アタシ、今はあんまりおなかすいてないっぽいよ」
また、『彼』が愛した方の彼女を待つ。
今度こそ、彼女の笑顔を見るために。
完
- Re: ジャージさん。 ( No.174 )
- 日時: 2011/03/09 16:26
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
- 参照: 入試終わってボロボロです←
これで、「ジャージさん。」が終わりました。
いや、長かったです。
実は、「ジャージさん。」は全然「日常+@」と繋げる気、なかったんです。
だけど、「日常+@」の南里&夜音が好きすぎたので、繋げました。
ノープランです←
本編はこれで終了しましたが、これからはスピンオフとして、過去編とか少し違う「ジャージさん。」を書いていきます。
ここまでこれたのも皆さんのおかげです。
本当に、
ありがとうううううううううううううううううううううっっ
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