ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ジャージさん。
日時: 2011/01/05 16:59
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

.


一時のテンションで書いています。
……うーむ。

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Re: ジャージさん。 ( No.165 )
日時: 2011/03/08 16:17
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

ああ、いや。 夜音クンに、バレてます笑
もろバレです。
成瀬、愛して下さい。

Re: ジャージさん。 ( No.166 )
日時: 2011/03/08 17:10
名前: 雪上真白 ◆YtLsChMNT. (ID: sQ9d2S49)
参照: http://名前変えてみました。涼原夏目です(笑

南里……あれ、何か南里が好きになっちゃ(ry

成瀬は真夜が父親、なんですか?(混乱中
夜音それ知ってて良く真夜様殴ろうとしませんでしたね←

と言うか何だかんだで南里と成瀬って何か似てますよね。
こう……容姿とか境遇とか(何が言いたい

Re: ジャージさん。 ( No.167 )
日時: 2011/03/08 21:45
名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)

何だかんだ、兄弟愛ですね←

Re: ジャージさん。 ( No.168 )
日時: 2011/03/09 12:22
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: 入試終わってボロボロです←

南里イズフォーリンラブなのです(^<^)
成瀬の父親は真夜です。 
……夜音がそれ知ってて殴るだけで終わるはずないじゃないですかー笑
成瀬は南里似です
>雪上真白さん


兄弟愛イズフォーリンラブ←
>氷兎さん

Re: ジャージさん。 ( No.169 )
日時: 2011/03/09 13:10
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: 入試終わってボロボロです←




              8章
            『 恋愛対象 』




吐しゃ物をまき散らして、肩で息を吸う。 うまく呼吸が出来なくて、かなりしんどい。
汚いとか言ってられずに、口元を手でぬぐった。
またせり上がってきた不快感を、飲み込む。 

「な……、んで………」
『だから、言ってる。 私は自分を愛してくれた人を愛すって』
「成瀬はッ、あのおっさんが好きなんだよッ!」

怒鳴ると、軽く目眩がした。
頭を床に打ちつけて、息を整えることすら、できない。

「成瀬にとって、あのおっさんは恋愛対象なんだよッ。 そいつが実の父親だって? ふざけんなっ! 俺は成瀬が好きだから、成瀬が笑っていてくれさえいればよかったからっ!」

いつも、からっぽだった。
『泣く』 という当たり前のことすら忘れ、体中に痣をつくっている、彼女のことが好きだった。
時々、人間味を取り戻して笑う彼女が、好きだった。

「それなのに、なんだよ! 依楼音とかいう奴が出てきてッ! 成瀬が成瀬じゃなくなって、違う人格が出てきて! アンタらが成瀬を壊したんだろ! 糞がッ、糞ったれ、死んじまえ!」

キチガイだ。
キチガイに叫ぶ。

「最後には成瀬を刺して、おじゃんってわけか? アアッ?」
『この子、私のことは好きじゃないもん』

愕然とした。
なんだ、それ。

「当たり前だろーがッ! アンタ、成瀬に何したか分かってんのか?」
『え? ───ううん』
「何もしなかったんだよ!」

虐待を 『普通』 の日常だと思っていた成瀬。
自分に暴力をふるう男を、『おとーさん』 と呼んでいた成瀬。

「アンタは成瀬に何もしなかったッ! 助けてすらやらかった! そんな奴のことを、成瀬が好きになるかよ! 思いあがるな、糞がッ」

殺してやろう。
成瀬の背に刺さっている包丁を抜いて、一撃で。 この女も、この男も。
その後は、どうしようか。
成瀬の体を抱いて、血を浴びて、そのまま眠りについてしまおうか。




「はい、そこまで」




包丁の柄を掴もうとした俺の手を、後ろから別の手が掴んだ。

「よく見ろ。 まだ浅いが息はしてある。 無理に包丁を抜くと出血がひどくなる」
「……………ぁ、」

煙草の匂いがした。 
成瀬が好きな、彼の匂い。
真夜さんだった。

「間に合ってよかった。 どこに居るんかちゃんと言えや、ボケ」
「すいません」

こんな状況にも関わらずにいつも通りの口調の真夜さん。 思わず俺も普段通りになってしまう。

「最初に言っておくけれど、南里。 ──お前は勘違いしてっぞ」

長い髪をかきわけ、真夜さんがだるそうに口を開く。
南里さんは少し首を傾げ、

『なにをー? 私は何を勘違いしてるのー? 教えてよー』

殴りつけたくなるようなぶりっこ口調で聞いてきた。

「お前が俺に言ったんだ。 子どもが欲しいって」
『うん、そうだよ。 私は子どもが欲しいのー。 赤ちゃんだよ。 その子は絶対におかーさんを好きになるんだよ』

だけど、と真夜さんは前置きをして。




「俺は、お前が好きじゃない」









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