ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ネックウォーマン
日時: 2012/02/17 19:51
名前: 茶渋、 ◆TdTxabAvIk (ID: S1XpBh/Z)

茶渋、です。最新遅いです。
※この物語では作者の不十分な実力により訳の分からない描写・言い訳などが出てくるかもしれませんがそこはこのクズが、と思って見逃してあげて下さい。

登場人物

田中(仮)主人公。自分の名前は伏せて話している。ある日、ネックウォーマーを無くしてしまう。

ネックウォーマン 田中(仮)のネックウォーマーを奪い去った張本人。ある予言の動画を送りつける。

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Re: ネックウォーマン ( No.7 )
日時: 2012/02/08 15:58
名前: 茶渋、 ◆TdTxabAvIk (ID: S1XpBh/Z)

次の日、面西と低橋 アクア(ひくはし あくあ)は休んでいた。低橋は同じクラスの女子だ。特に話したことはない。インフルエンザだって。気をつけてね。大谷先生がある人に告白する予定だと女子に話してきゃーきゃー言われている(笑)。この寒いのにご苦労様。っつーかご愁傷様。先に言っておこう、ドンマイ。
(ヴーッヴーッッヴーッ)
「……あ」
内ポケットのケータイが振動している。誰かからメールだ。こんな時間に僕にメールを送ってくる奴と言えば……面西? あいつなら家で寝てるらしいから可能だが……。タイトルは……!? ……「シボウノドウガ」。「ヨゲンノドウガ」ではない。何かありそうだ……ネックウォーマンめ。とにかく、僕は音量を最低にしてカバンを机に置いて見られないようにした。まぁ気づかれないでしょ。……後影が気づいたような気がしないでもないが。
(やぁ、私の名前はネックウォォーマン!! この学校を手にするネックウォーマーさ!)
「いつもよりテンション高いな。この学校……?」
(さて、移動しようか)
ネックウォーマンはいつもの体育館裏と思われる場所から移動して……校舎に入っている!? そして、ゆっくり階段を上り、一階の校舎の隅にあるトイレに入る。あのトイレは昔虐められた男子が自殺した場所という噂があり、誰も近寄らない。冬の部活帰りによくバスケ部の男子が肝試しをしてたりしないこともない。よくやるよ。
(んーっ! んん!)
……低橋。
(今回は趣を変えて現在進行形で殺してみたいとおもいます)
「……!!」
ネックウォーマンはオイルらしきものを縛った低橋にぶっかける。低橋はニオイで何か悟ったらしく、渾身の力で暴れようとするが、芋虫ほどにも前進できない。ネックウォーマンはその頭を踏みつける。
(サン……ニィ……)
「先生! 今すぐ一階の使われてないトイレ行く!」
「えっえぇ?」
「低橋が死ぬ!!」
「……!」
それでどんな状況か悟ったらしく、二人で一階へと走り出す。
(……イチ……ゼロッ)
(んんんんん!!)
ぼうっと言う音がして、悲痛な声にならない叫びがケータイから漏れだしている。そこで動画は終わった。もしかすると……もう……
「此処か!」
煙が出ている! もう火は消えかけている……何故……? 
そこに、低橋は居た。いや、それは……低橋ではなかった。
「きゃあぁあぁあぁ!」
目はトロリとはずれ、皮膚は焼けただれて崩れている。手だけがまだ燃えていない。骨が見える…落ち着け落ち着け。
「……落ち着け。奴は何処だ……?」
さっき来ていた。つまり、まだこの近くにいるはず!
集っている生徒を押しのけ、僕は走り出した。

Re: ネックウォーマン ( No.8 )
日時: 2012/02/09 22:52
名前: 面西 (ID: Z28tGAff)

なかなか面白いです。面西のキャラが好きです。(ダンボールかぶるとこ以外)。続きが楽しみです

Re: ネックウォーマン ( No.9 )
日時: 2012/02/10 19:06
名前: 茶渋、 ◆TdTxabAvIk (ID: S1XpBh/Z)

そこに、彼はいた。誰もいなくなった教室の中、一人ぽつんと座っている。そして、ゆっくり……ゆっくり、「それ」を外した。
ぽとり、とネックウォーマーが落ちる。田中(仮)のものだ。
(さて……私は私の仕事をしないと、な)
彼……いや、「彼女」はふわりと髪をなびかせ、教室を出て行った。



「何処だ!? 何処に居るんだ!?」
これだけ探しても見つからない! 聞き込み調査はすでにした、だが! 一人もネックウォーマーを被った人を見ていない! すでに外していたのか!? 一体何処に行った!? まず、低橋に火を付けて撮影終了し、僕に送る。そこから全力で走っても誰かに見られているはずだ! どうやって……いや。もしかしたら、「すでに」潜んでいるのではないか? さっきのギャラリーのどれかが……ネックウォーマンだとしたら……
ネックウォーマンは……やはり、クラスの誰か、か。
「ちっ……」
僕は苛立ち、廊下を走って奴を探し回る……その時だった。
「え……」
彼はいた。
「……何で……?」
彼は、髪の毛で隠れている深い黒の目をさらけ出す。
「生きていたのか……?」
——鈴村 友矢。
「もう なにも かかわらない ほうが みのため だぜ」
無機質な……とても冷たい声。以前の鈴村とは違う……
「お前は……誰だ?」
「わたしは わたしだ」
「え……ちょっ」
そう言うと、彼はゆっくり廊下を歩き出した。
僕は、縛られたようにその場から動けなかった。



「だー、かー、らぁっ!」
僕はこれで何十回目になるか分からない説明を繰り返す。
「鈴村が生きていたんだって!」
「え、水死体じゃなかったっけ?」
「僕もそう思ってたけどさ、本当だって」
田長 精二(たなが せいじ)は疑わしそうに僕を見る。まぁそうでしょうね。うっ……吐きそう……。しかし、がらりと雰囲気が変わっていた。一人称は「わたし」になり、顔は機械のように無表情で冷たかった。どこまでも暗い、あの目……。僕の知っている鈴村では無い。僕の知っている鈴村は偶然出くわしてしまった部活帰りに「彼女欲しいわぁ……」とか言ったり「今日女子と一緒に打ったし! いやぁ面白かった〜」とか言う奴だったのに……。
ガララララ……。ドアが開く。
「えっっ……」
クラス全員が一歩後ずさる。
「やぁ、俺だぜぃ!」
僕の知っている鈴村はそこにいた。

Re: ネックウォーマン ( No.10 )
日時: 2012/02/12 21:45
名前: 茶渋、 ◆TdTxabAvIk (ID: S1XpBh/Z)

「いやぁ、何かあったらしいな」
「……で、何で生きてんの?」
人ごとのように笑う鈴村に質問する水口 明快(みずくち めいかい)。かわいい。通称メーカー。何がメーカーだって? トラブルメーカーじゃない? まぁどうでもいいけど。
「俺は三日間ずっと北海道に行ってた。蟹えらい美味かったぜよ!」
「北海道はぜよとかあんまり言わないと思うけどね」
「さーせん」
「で、あれは誰……?」
僕は距離をとって質問する。
「いや、俺も詳しくはしらないんだけどさ、警察がポロっと言ってるのを聞こえたんだ。介佑だって」
「アイツ……か」
面西 介佑(づらにし かいすけ)……。面西の兄だ。引きこもりのスペシャリストだって。去年の秋からずっと家に引きこもっているらしい。たしかに鈴村に似てたから見分けはつきにくい……が!
「警察がそんなんすぐ気づくだろ」
今度は位元 喰(くらいもと ばみ)が質問する。
「何か別の事件があって発表が遅れたんだとよ」
……別の事件?
「とりあえず今日は疲れた……勘弁してくれ」
そう言って、鈴村は帰っていった。勝手な奴め。



そして、警察が来てまた騒がしくなった。ようやく帰ったときには、もう十一時になっていた。
「……と言うわけで、鈴村君は生きていたそうよ」
「勝手に人を殺すな」
「そして、最近この学校で事件が色々と起きています。各自気をつけて、絶対に一人で帰らないこと! 何か知っている人があれば教えて下さい」
沈黙。まぁ誰も知っているわけないか。ネックウォーマン以外は。
「なぁ……ネックウォーマン、って知ってる?」
クラスの目が僕に向けられる。
「お前、それ誰に聞いた?」
「え?」
「誰に聞いたんだ?」
「別にメールが来て」
クラスがひそひそと話し声を上げる。
(アイツが次の人だったなんて)
(○○には近寄らないでおこう)
(殺されるわ)
何だ……あの目は……クラスの皆、先生まで……いや、アイツは……
「ふあぁあぁ〜」
一人だけ関心ゼロの人間が居た。
——後影空虚。

Re: ネックウォーマン ( No.11 )
日時: 2012/02/12 21:14
名前: 茶渋、 ◆TdTxabAvIk (ID: S1XpBh/Z)

もうすぐバレンタインですね。テンション下がる……ふぅ。
此処でクラスの自己紹介など。○は生きている人、×は……。



○田中(仮) 男。癖毛で茶髪が掛かり気味。身長・体重・運動神経・学力と全てが普通の変わり者。B型で趣味は空をボ〜っと見つめて昼寝する事。ネックウォーマーがお気に入り。

×→○鈴村 友矢 男。ちょっとトゲトゲしてそうな髪の毛。運動神経は良い。田中(仮)のような体型。勉強もこなす。何か最近告白するとかしないとか。

○面西 有紀 男。ちょっと長めの顔でメガネをかけている。田中(仮)より少し背が小さい。学力は鈴村と同じくらい? 超変人のゲーマーで11時間ずっとゲームしてたとかしてないとか。

×眉原 圭典 男。面西くらいの背で髪の毛は坊主にしている。帰宅部のエース。運動神経すごい良いらしい。元バスケ部だったけど身体悪くしてやめたとか。趣味はシャボン玉飛ばすこと。

○大谷 恵 女。先生をしている。茶髪のポニーテール。メガネかけてる。彼氏募集中。近々告白すると言っている。よく転ぶ。下ネタをよく使っていると言う噂もある人。

○後影 空虚 男。小柄の茶髪のかわいい男の子。しかし、クラスからは「よく分からない不気味な奴」と言う印象がある。常にぼーっとしていて、何を考えているのか分からない。好きな物はマッチョ。あ、間違えた抹茶。

×低橋 アクア 女。ギター部。すごい痛い人。よく忘れ物して「しょぼぉーんっ!」とか「カオスww」とか「誰得」とか普通に使う。女子からも少し引かれている。特定の友達しかいない。

○水口 明快 女。何部かは不明。通称メーカー。茶髪のポニーテール、なおかつ後影並に小さい。

×面西 介佑 男。引きこもりのスペシャリスト。

○位元 喰 男。超大食い。なのに超イケメン。ほかの男子からうらやましがれている。「細胞よこせ」とか言われている。


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