ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ネックウォーマン
日時: 2012/02/17 19:51
名前: 茶渋、 ◆TdTxabAvIk (ID: S1XpBh/Z)

茶渋、です。最新遅いです。
※この物語では作者の不十分な実力により訳の分からない描写・言い訳などが出てくるかもしれませんがそこはこのクズが、と思って見逃してあげて下さい。

登場人物

田中(仮)主人公。自分の名前は伏せて話している。ある日、ネックウォーマーを無くしてしまう。

ネックウォーマン 田中(仮)のネックウォーマーを奪い去った張本人。ある予言の動画を送りつける。

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Re: ネックウォーマン ( No.47 )
日時: 2012/04/04 15:09
名前: ryuka ◆wtjNtxaTX2 (ID: L3izesA2)

題名に惹かれて一気読みしてしまったなう(´・ω・`) な者です。
常にハラハラ展開なのに、毎度のどこかギャグじみた○○……じゃなくて土枕君の脳内が面白かったです。

応援しております、執筆頑張って下さいー!

Re: ネックウォーマン ( No.48 )
日時: 2012/04/04 17:44
名前: 茶渋、 ◆xr/5N93ZIY (ID: S1XpBh/Z)

>>47おぉ…コメントが来るとはwwww久しぶりで泣きそう…
ありがとうございます^^
今回は現実っぽさを強めに書いたんで、第二章はちょっと心霊系で行きたいと思います。

Re: ネックウォーマン ( No.49 )
日時: 2012/04/04 18:17
名前: 茶渋、 ◆xr/5N93ZIY (ID: S1XpBh/Z)

ネックウォーマンの紹介

土枕 起(つちまくら おきる)今学期のネックウォーマンのボス的存在。眠の兄。年は不明。身長は眠と同じほど。性格はものぐさ。髪は黒色。趣味は山登り。結構熟練者。
好きな食べ物はかぼちゃ。嫌いな食べ物はスモークサーモン。生まれつき心臓が悪く、眠を悲しませないために悪役を演じようとした。しかし、最後に「——お前は、仲間がいる。だから……この先大丈夫だ」と言ってしまったので結果としては本末転倒である。

外野 羽毛(そとの うもう)ネックウォーマンの中でも一番影が薄かった。年は眠と同じ。身長は空虚より少し高い程度。性格は明るい。髪がものすごいくせ毛。趣味はテニス。一応テニス部。
好きな食べ物はきゅうり。嫌いな食べ物はナマコ。食べた事あるのだろうか。
結局第一章で出たのはほんの数回。眠との絡みも0。しかも最後はメーカーに殴られて気絶。悲しすぎである。

林本 丈夫(りんもと たふ)外野とほとんど行動を共にしている。年は上に同じ。身長は高い。メガネをかけていてイケメン。性格は若干毒がある。趣味はゲーム。最近はやっていないらしい。
好きな食べ物は味噌汁。嫌いな食べ物がコーンポタージュ。
人の家に押しかけようとして失敗したり、根気強くのぞき穴から見たりと色々と残念。最後に零に割られたメガネはもう買いなおしたらしい。

田長 精二(たなが せいじ)コードネームがロンガーの通り、顔が長い。身長はネックウォーマンの中でも一番高い。陸上部で足の速さはとんでもない。性格は明るい、と思いきや頭がかなり良かったりする。趣味はランニング。部活大好き人間。
好きな食べ物はソーセージ。嫌いなものはトントロ。
こいつもあまり出てきていない。鈴村と絡みは何回かあった。

水口 明快(みずぐち めいかい)ネックウォーマンの中で一番眠に危害を与えてはいない。むしろ何度も助けられたので最終的には裏切って外野を気絶させた。身長は空虚と同じくらい。性格は明るい……と思いきや遊園地で眠が去った後「……あきらめない」とつぶやいたり、なんだかんだ言って怖い。女って怖い。
好きな食べ物はメロンパン。嫌いな食べ物が焼きそばパン。
ネックウォーマンに切り捨てられた。が、何事もなかったかのように再び入っていた。が、最後は結局裏切る。

咲世 有(さくよ あり)休日とは知らずに学校に行っていた眠を笑う。身長は眠より若干高い。性格は不明。結局は分からなかった。趣味は遊園地へ行くこと。嫌いなことは勉強。
好きな食べ物がオムライス。嫌いな食べ物は卵。
眠はメーカーだけを注意していたが、こいつも結局ネックウォーマンだった。眠いわく「あの遊園地は鶴井以外全員ネックウォーマンだったとかマジで寒気がする」だとの事。

鈴村 友矢(すずむら ともや)最初は死んでいた、と思われていたが後に面西・兄だった事が発覚する。身長は眠と同じ。性格は活発。ロリコンとの噂もあるが、定かではない。趣味はお菓子作り。よくメールを送ってくる。
好きな食べ物は焼き肉。嫌いな食べ物は炭酸飲料。
かなり中二じみた奴で、日常生活では普通だが、ネックウォーマンとして行動するときは、ガラリと変わって無表情になる。自称「ただのにんぎょう」。

真澄 未練(ますみ みれん)表向きはネックウォーマンのボス。命令は全て起から来たものを言っている。身長はかなり高い。性格はとてもきつい。人の家に無理やり上り込んだり、その上勝手にお見舞いの果物をむいたりとやりたいほうだい。その分約束事はきちっと守る。
好きな食べ物はリンゴ。嫌いな食べ物はシチュー。
真澄が段ボールを被っているのは、実は面西と小学校が同じだったから。実は本人は段ボールが恥ずかしいらしい。

Re: ネックウォーマン ( No.50 )
日時: 2012/04/04 20:10
名前: 茶渋、 ◆xr/5N93ZIY (ID: S1XpBh/Z)

第二章 鮮血の首と呪い編

そして、あっという間に僕を置いて過ぎ去った春休み。暖かくなって来た日差しを受け、僕は朝食をとる。気が向いたのでネットに書いてあったホットケーキミックスで作る蒸しパンに挑戦してみる。ホットケーキミックスに卵・牛乳を加える……のだが、牛乳が嫌いな僕はミルクティーを使った。一応牛乳入っているっぽいし、大丈夫だろう。
 三分後、僕はドキドキしながらティーカップを見る。触れた瞬間、熱さで手をやけどする…のを、「臆病者の未来妄想」で予測したので、手袋をはめて触れる。やはり素手だとやけどするレベルだった。
「よっ」
底を叩いてポンッと取り出す。うす茶色の蒸しパンが現れた。
「熱っ! ん。まぁ…こんなもんか」
砂糖を入れていないのでそこまでおいしくなかった。しかし、結構腹が膨れる。三つでお腹はいっぱいになった。一応昼ごはんのために三つ余分に作る。砂糖とチョコを入れて、ホカホカに蒸しあがった。ラップにくるんで鞄に入れる。
「クラスは誰となるんだろ」
実は、僕は去年の二学期から転校してきたせいで、他のクラスの人間を全くと言ってもいいほど知らないのだ。おまけに以前の『厄災者』のイメージ、そして『厄災者』として三学期はほとんど無視される。クラスにすら友達はかなり少ない方だ。結果としていじめられ男のような感じになっている。マジでテンション下がる。
「まぁ、仕方ないか」
僕は学ランに着替え、外に出た。
春の日差しがまぶしかった。



「ん……と、えと、おっ!!」
土枕 眠は二組。そして、後影 空虚、太刀魚守 零も二組。良かった、ひとまずクラスで思いっきり無視されるような事は免れた。僕は人ごみの中、こっそり安心する。さて、他に知っている奴はいるかな? ……多胡島。無視しよう。……水口。マジか。他の奴はほとんど知らない名前だ。実際周りの人間はほとんど知らない顔だし。
「全く。——ん?」
空虚がいた。僕は声をかける……のだが、何か様子が変だ。
「どうした?」
「眠。ちょっと来て…」
怖がっている少女のように僕の袖を引っ張る空虚。やはり…。その時、初めて僕はクラス表以外で大量の人が集まっているのに気が付いた。大抵の奴は吐いている。これは……前にも……。
「何? まさかまたネックウォーマン?」
しかし、自分で言ったにもかかわらず、僕は笑えなかった。飼育小屋の「ウサギハウス」。その中には……いつもの可愛らしいウサギはいない。そして……代わりに血まみれの首がない動物が横たわっていた。
「…マジかよ」
しかし、面西・兄、低橋で鍛えられた僕の精神力。前はこんなもん見ると三週間はビビッて風呂にすら入れなかったが、今は平気だ。しかし、何だろう。この…あの時のような違和感。まさか——いや、そんな…
「嫌あぁあぁあぁぁあぁ——!!」
その時、三階のクラスから大きな悲鳴が上がった。僕と空虚は……何も言わずに走り出していた。

Re: ネックウォーマン ( No.51 )
日時: 2012/04/04 20:41
名前: 茶渋、 ◆xr/5N93ZIY (ID: S1XpBh/Z)

「これは……」
僕は、あまりにも異様な光景に動けずにいた。ワックスでピカピカの新しいクラス。しかし、それはあまりにもおぞましく……。
「空虚、どう思う?」
「…ネックウォーマンかもね」
部屋の四隅に、ウサギの頭が置かれており、そこから真っ赤な血が乾燥したような色で魔法陣のような紋章が描かれている。回りに、見たこともない文字が大量に描かれている。そして、真ん中には……
「羊……なのか?」
机があり、その上には、羊の首が置いてある。机は真っ赤に染まり、クラス全体が異臭を放っている。僕は匂いで吐きそうになったが何とかこらえようとした。…。無理。
「おええぇえ…」
全速力でトイレに行き、朝の蒸しパンを全て吐き出す。あんなん無理!
「ふぅ」
僕はうがいをして手を洗う。クラスに注目が集まっているせいか、トイレには誰もいなかった。映像はともかく、あんな匂いは無理。
「大丈夫?」
「何で耐えられるの?」
空虚はすでに吐いたと言っている。そういやウサギ小屋があった。
「……見た?」
階段から零が上がってきた。どうやら彼女も見たようだ。
「あれは……」
「多分、ネックウォーマン。二年生か、それとも「三年生」にネックウォーマンの残りがいたか」
——三年生に残りがいる。その可能性もある。しかし、なぜあんな事。
「何であんな事したんだろう。しかも羊の頭。あれはどこから」
「もしかしたら、今までのネックウォーマンとは違う事をしたいのかもしれない」
今までのネックウォーマンとは違う事。どちらにせよ、新クラスにウサギの頭を乗っけるなんて普通ではありえない行動だ。もしかしたら、警告、いや、昔こんな事を聞いたことがあるぞ……
「静かに!!」
浅墓先生が怒鳴り散らしている。無理だろ。
「生徒は速やかに体育館に集合!! クラスを見るな!!」
生徒は突然緊張が解けたのか、悲鳴を上げて二つある階段を下りだす。とりあえず「臆病者の未来妄想」で急ぎすぎて階段で落下、と言う予測を立てたので三人で手洗い場の前で待機する。
「きゃああぁあぁ!」
その時、階段から悲鳴がした。もしかして……。
僕たちが見ると、階段で女子生徒が倒れていた。


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