ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ネックウォーマン
日時: 2012/02/17 19:51
名前: 茶渋、 ◆TdTxabAvIk (ID: S1XpBh/Z)

茶渋、です。最新遅いです。
※この物語では作者の不十分な実力により訳の分からない描写・言い訳などが出てくるかもしれませんがそこはこのクズが、と思って見逃してあげて下さい。

登場人物

田中(仮)主人公。自分の名前は伏せて話している。ある日、ネックウォーマーを無くしてしまう。

ネックウォーマン 田中(仮)のネックウォーマーを奪い去った張本人。ある予言の動画を送りつける。

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Re: ネックウォーマン ( No.27 )
日時: 2012/03/27 10:47
名前: 茶渋、 ◆xr/5N93ZIY (ID: S1XpBh/Z)

「……」
今日は色々と憂鬱な日だ。メーカーとは喧嘩したし、太刀魚守・兄の「秘策」の重さ、そして彼だけにその責任を負わせるというのは……。あまりにも無責任すぎないか、と自分に問う。実際、その「秘策」が成功したとして……。雫さんには暗い未来、それをあざ笑うかのように知らん顔して生きていく。そんな事は……できないだろう。やはり。
「……でも、それでこれからの「ネックウォーマン」が消えるなら」
僕一人でやる。あの学校に代々受け継がれる狂気を止める。
「おっと」
そんな事を思っていたら風でタオルが吹っ飛ばされそうになる。危ない。そろそろ春一番か、と思いつつ僕は空を見上げる。
空はいつでも僕に澄んだ青を見せてくれた。



ぴたり、とクラスにあふれていた声が消える。原因は簡単。僕が来たからだ。しばらくするとあちこちでひそひそと声がする。まぁ聞こえるんだけどね。必殺、臆病イヤー!
(ネックウォーマン、そろそろあいつを殺してくれないかな)
(だよね。なんであいつ学校に来てるんだろ)
(っつーか、ほかの『厄災者』の二人来てないぜ。殺されたんじゃね)
(ざまぁ。次はあいつだな)
……二人? そういえば後影は来ていない。
その時、久しぶりに「あいつ」いや、「あいつら」からメールが来た。
(ヴーヴーヴーヴ)
とにかく、人目に付くのはまずい。僕はトイレに行った。まだ休み時間だし。僕はメールを開く。タイトルは「ヨゲンノドウガ」
「来たか」
【やぁ、もうそろそろ覚えてくれるかな? 私の名前はそう、ネックウォーマン!! 焼き鳥大好きのネックウォーマーさ!】
興味ないし。
【昨日ひと悶着あったようでね。次は……】
【水口明快が死ぬ。死因は出血死!】
「なっ!」
【ただし、これを止めたければ、君が身代わりになってもいい。水口を抱きしめれば、君をターゲットとする】
「おまっ……」
そこで動画は終わった。……。僕はこっそり汗をかいていた。だらだらと額に流れる。いや、だって、ほらさ、その……
「——無理だろぉお!」
水口が死ねば……まぁ、結果としてネックウォーマンが一人消える。だが、そこで無視するっていうのも後味が悪い。面西には悪いが今回は……助けようかな。でも問題が一つある。
「抱き着くとかマジで無理でしょ……」
そんな事をすれば恥ずかしすぎて言葉が発せなくなりそうだ。いや、そもそも昨日喧嘩しているのにいきなり抱き着くとか他から見れば頭おかしいだろう! ネックウォーマンめ……なんて性格が悪い。
その時、クラスから悲鳴が上がった。
「はぁ……」
僕は今までで一番憂鬱なため息をつき、走り出した。

Re: ネックウォーマン ( No.28 )
日時: 2012/03/27 11:14
名前: ゆい (ID: PNMWYXxS)

これはアメリカのゲームです。1度やってみてください。

これは、たった3分でできるゲームです。試してみてください。
驚く結果をご覧いただけます。


このゲームを考えた本人は、メールを読んでからたった10分で願い事がかなったそうです。このゲームは、おもしろく、かつ、あっと驚く結果を貴方にもたらすでしょう。


約束してください。絶対に先を読まず、1行ずつ進む事。
たった3分ですから、ためす価値ありです。


まず、ペンと、紙をご用意下さい。


先を読むと、願い事が叶わなくなります。


①まず、1番から、11番まで、縦に数字を書いてください。


②1番と2番の横に好きな3〜7の数字をそれぞれお書き下さい。


③3番と7番の横に知っている人の名前をお書き下さい。(必ず、興味のある性別名前を書く事。男なら女の人、女なら男の人、ゲイなら同姓の名前をかく)


必ず、1行ずつ進んでください。先を読むと、なにもかもなくなります。


④4,5,6番の横それぞれに、自分の知っている人の名前をお書き下さい。これは、家族の人でも知り合いや、友人、誰でも結構です。


まだ、先を見てはいけませんよ!!


⑤8、9、10、11番の横に、歌のタイトルをお書き下さい。


⑥最後にお願い事をして下さい。


さて、ゲームの解説です。


1)このゲームの事を、2番に書いた数字の人に伝えて下さい。

2)3番に書いた人は貴方の愛する人です。

3)7番に書いた人は、好きだけれど叶わぬ恋の相手です。

4)4番に書いた人は、貴方がとても大切に思う人です。

5)5番に書いた人は、貴方の事をとても良く理解してくれる相手です。

6)6番に書いた人は、貴方に幸運をもたらしてくれる人です。

7)8番に書いた歌は、3番に書いた人を表す歌。

8)9番に書いた歌は、7番に書いた人を表す歌。

9)10番に書いた歌は、貴方の心の中を表す歌。

10)そして、11番に書いた歌は、貴方の人生を表す歌です。


この書き込みを読んでから、1時間以内に10個の掲示板にこの書き込みをコピーして貼って下さい。


そうすれば、あなたの願い事は叶うでしょう。もし、貼らなければ、願い事を逆のことが起こるでしょう。とても奇妙ですが当たってませんか?

Re: ネックウォーマン ( No.29 )
日時: 2012/03/27 12:00
名前: 茶渋、 ◆xr/5N93ZIY (ID: S1XpBh/Z)

そして、後影は目覚めた。
ゆっくり立ち上がる。いつの間にか解かれていた。
「起きた?」
「——太刀魚守さん」
良かった、と言いかけて後影は気づいた。自分を見る太刀魚守の目が妙に冷めていることに。そう、まさに自分を見下すように。まさか、と一つの考えを払いつつ、太刀魚守を見つめる。
「……行け」
「え?」
何が、と言おうとした瞬間、太刀魚守は後影に蹴りを入れる。うっと声を上げ、後影はかがむ。
「私はネックウォーマン。もう登校の時間だよ」
「——え……」
嘘だ、と思った瞬間、太刀魚守は泣いた翁のお面をかぶる。
「ほら、早く行けよ」
後影は、溢れる悲しみの渦の中、「分かった」と言うと、太刀魚守に背を向ける。そして、ゆっくり歩き出す。その姿はまるで本当に空っぽのようだった。そんな後影を後ろから見て、太刀魚守はつぶやいた。
「……ごめんね」



「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
……と、ぶつぶつ呟きながら二つの包丁を振りかざしているのは、クラスでは目立たない多胡島 針男(たごしま はりお)。何部かは知らない。中肉中背。僕のように特徴がない男だ。目は狂気……というよりもどちらかというと「恐怖」に染まっていると言ったほうが正しい、か。包丁がぶるぶると震えている。なんだ。ただの根性なしか。
「……まぁ。僕の思想は何色にも染まらないわけで」
危ないのは「包丁」ではなく「それを使う人間」なわけで。包丁があるだけでは何も害はない。ただそれだけの事。そもそも刃物を怖がるなんて偏見だ。むしろ人間の手の方がよっぽど危ない。おっと失礼。これはただの僕の考えです。無視してください。
「死ねぇぇネックウォオォオマン!」
——!! ネックウォーマン!?
狂った二つの刃が水口に襲い掛かる。……そういや、こいつはゲームの「双剣」にあこがれていたな。ゲームと同じように切りかかる!
「全く……臆病者の前でそんなもん振り回すなよ」
とりあえずとび蹴りを食らわせる。多胡島は机に吹っ飛ぶ。がしゃぁんと大きな音がして多胡島はうぅ、と声を上げる。
「——なんで、また」
「気まぐれ?」
動揺するメーカーを無視しつつ、僕は多胡島へ近づく、のだが。
「うぉおぉおぉぉお!」
多胡島は二つの包丁で一回転する! ゲームやりすぎだろう……。僕は半分あきれつつ、多胡島から距離を取る。さすがに包丁二つを相手にするのはキツイな。逃げようかな? 僕はその考えを肯定すると、再び——メーカーの手を取って逃げ出した。
「待てコラァ!」
「うるさいな」
後ろから追いかけてくる。しかし足が遅い。僕たちは一気に走り、すぐに多胡島を引き離した。とりあえず一階に行く。その時、メーカーが転んだ。相変わらずのドジだ。しかし、それは悪い方だった。転んだ時に思いっきり膝をすりむいていた。マジかよ、と思いながら……とりあえずおんぶする。あぁ恥ずかしい、という間もなく僕は走り出す。後ろから狂った男の吠え声が聞こえる。
「待てええぇええ!」
しかし、おんぶではさすがにスピード不足、だったか。追いつかれてしまった。僕は仕方なく腹をくくる。タオルを右腕に巻き、相手を睨みつける。対して意味はなかった。さすがは僕と言ったところか。
「じゃぁまするなあぁああぁあ!」
包丁を……投げてきた!? 想定外。太ももの辺りに刺さる。今まで感じたこともない強烈な鋭い痛みが広がる!!
「うああぁあぁあ!?」
しかし不幸中の幸い。そこまで深く刺さってはいなかった。僕は包丁を抜くと、相手に右手で渾身のパンチを食らわせる! 腹のみぞおちを狙ったのは成功した。相手はうずくまる。さらに追撃しようとした——が。
「おおぉおおおぉお!」
なんて狂気。僕を無視してメーカーの顔面に包丁を突き出す!
「ぐっ!!」
左手で包丁を受け止める。案の定先端が刺さってさっきの倍はあるだろう痛みが左手で暴れる! だらんと左腕がだらしなく垂れる。僕は最後の力を振り絞って渾身のパンチを入れ、さらに思いっきり頭突きを食らわせた。多胡島は鼻血を出して倒れた。ごめん僕石頭です。
「ぐううぅ——ああぁあ!」
今まで我慢していた痛みが本格的に暴れだした。僕は足を引きずりながら、多胡島の手足をきつくフック付きロープで縛った。
「おい、どうしたんだ!」
もっと早く来いよ、と思いながら先生方に救急車を呼んでもらう。事情は後で話します、と言うと僕はその場に倒れた。おぼろげな記憶の中、メーカーが包帯を持ってくるのが見えた……。

Re: ネックウォーマン ( No.30 )
日時: 2012/03/29 19:15
名前: 茶渋、 ◆xr/5N93ZIY (ID: S1XpBh/Z)

誰もいない、夕暮れの森。
一人の少女は岩陰に腰掛ける。その目はとても悲しい目だった。
「……」
少女は無言で小鳥を見つめる。
小鳥は澄んだ高い声を出すと、空へと消えていった。



「うっ!」
左手と左太ももの強烈な痛みで目が覚めた。
ここは……病院だ。緑色のカーテンでしきられている。
「……そうか、僕は気絶して」
救急車で運ばれた、というわけか。左手に巻かれた包帯を気にしつつ、ゆっくり立ち上がる。朝、学校に行ったのが八時で、今は六時。つまり十時間ほど僕はぐっすり寝ていたというわけか。自分の間抜けさに自嘲しつつ、僕はカーテンをさっとどけると、用意されていたスリッパを履いてゆっくり歩き出す。
「のど乾いた」
あくびをすると、自動販売機のドリンクゼリーを買う。僕は飲むタイプのゼリーが大好物だ。マンゴーの味を味わいつつ、僕は病室に戻る。
「おぉ、目が覚めていたか。どうだね、気分は?」
「……眠いです」
「そうか。もう少し寝ていなさい。傷は太ももの辺りは浅いが左手は結構深いぞ。無理に動けば開く可能性が」
「あ、もう帰ります」
「なぜ?」
「いや、お金とかあんまりないし、これ以上お世話になるわけにはいかないので。失礼します」
「……別にお金なんていらないが」
「いえ、失礼します」
お金がない、というと突然医者の口が重くなった。世の中お金だもんねー。僕は医者を心の中で見下しつつ、とりあえずタダという事に感謝して、病院を見た。「柳薔薇病院」……ずいぶん変わった名前だ。
「痛い」
とりあえず痛い。ジンジンと熱い鉄を押し付けられたような痛みが走る。僕は左足を引きずりつつ、家へと向かった。思ったより傷は深かったようだ。医者の言うとおりにすればよかった、と反省しつつ、すこしスピードを上げる。ようやく家までついた。
「なんか久しぶりな気がするな」
家に帰宅する。たったそれだけの事がずいぶん久しぶりに感じる。今日は早く寝よう。僕はリンゴをまるごと食べると、そのまま布団に入り、すぐに寝てしまった……。



目が覚めたのは翌日の朝。先生に一方的に「傷が痛いので休みます」と言うと、僕は電話を切った。「おい、○○。お前は」とか言ってたが……何が言いたかったんだろう。新担任の浅墓 鰈(あさはか かれい)の顔を思い浮かべつつ、とりあえず布団に潜った。だが。
「ん……」
ピーンポーン、とチャイムが鳴った。僕はドアを開ける。
「やっほー」
「……」
ぱたんとドアを閉めて鍵をかける。
「待って、待って待ってぇ! そんないきなり……」
「学校は?」
「休んだ」
空虚だった。こいつが学校を休むとは意外だ。
「何で来たんだよ……まぁ上がって」
「おじゃましまーす」
後影は家へ入る。僕は……まぁ、何も出すわけにもいかないので、ソファに座らせるとカフェオレを出す。空虚の家のものには及ばないが。
「で、なんで来たんだ? ただのお見舞いって訳じゃないだろう」
「さっすが。実は」
体中に傷ができている。もしかして……もう。
「ネックウォーマンにやられた。それで、その……」
「太刀魚守さんがネックウォーマンだったんでしょ」
「あ、知ってたんだ」
後影は珍しく驚いた表情を見せる。
「それなら話は早い。その事で、実はね……」
その時、タイミング悪くチャイムが鳴った。
「……珍しい客も来るもんだ」
真澄だった。

Re: ネックウォーマン ( No.31 )
日時: 2012/03/28 18:24
名前: 茶渋、 ◆xr/5N93ZIY (ID: S1XpBh/Z)

「ん……真澄さん?」
「入っていい?」
そんな唐突に、と言おうとした時にはすでに真澄は入っていた。ぐいぐいお構いなしに来るな。強気な性格は相変わらずだ。後影は……相変わらずぼーっとしている。入ってきても「やぁ」と言ってくつろいでいる。真澄は無視すると、ソファに座る。……何しに来たんだろう?
「これ、お見舞い」
「あ、どうも」
果物盛り合わせを僕に見せると、勝手に台所へ入っていく。人の家をなんだと思っているんだか……。僕は呆れつつ後影に「警戒しろ」という目くばせをした。後影も分かっていたようだ。
「はい」
数分後に、綺麗にむけた果物たちが姿をあらわした。僕は何か入れられていないか警戒しつつ、とりあえず桃を口に運ぶ。ネックウォーマンのせいでだんだん人間不信になりつつあるな。いけない。
「おいしい」
すでにバクバク食べまくっている後影を冷たい目で見つつ、とりあえず僕は柿にも手を伸ばす。この季節によく手に入ったな。
「あ、トイレ借りて良いー?」
「あのドアだから」
僕は指差して……しまった! この状況では真澄と二人だ。一対一で会話するのが苦手な僕はこっそり焦りまくっている。とりあえず僕は机の上の果物を見つめる……のだが。
「あのさ、○○」
「ん?」
「これから嫌な事があると思うけど——クラスのためなの。許して……」
「はい?」
「じゃ、帰る」
そういうと、さっさと帰っていく。マジか……。
「あ、どうしたの?」
「……さぁ?」
嫌な予感しかしなかったが、過ぎた事を言っても仕方がない。僕はこれからの事を空虚と話し合って、彼が帰る頃には僕の左手も少しはましに——なるわけがない。やはりじんじんとするきつい痛みが暴れている。これから左手を使えないのは少し不安だ。僕は左手と太ももの包帯を外すと、少し早いかもしれないが風呂に入ることにした。昨日入っていないので、なんか……嫌だ。
〜入浴タイム〜
さて、ドライヤーも終わったので晩御飯を食べることにしよう。昨日からろくな食事をとっていないのでお腹が違う意味で痛い。ぐぎゅるるるると絶え間なく鳴り響いている。とりあえず……トンカツかな!! と言いたいところだが、あいにく外に出ていないのでそんな肉がない! 仕方なく回鍋肉を作ることにした。豚肉を蒸して鍋にサラダ油をひき、豚肉を焼く。焼きあがったらザルに乗せて余分な脂を捨てる。そして鍋にキャベツや玉葱などの野菜を炒め、最後に肉とゴマ油を入れ、一気に炒める。程よくしておいしい匂いが広がって来た。
「ご飯は炊き終わったし、スープも完了」
中華スープが湯気を発している。さて……
「いただきます」
今日は回鍋肉。明日こそトンカツがほしい。
「うまっ!」
肉のプリプリ、野菜のザクッとした歯ごたえと味がたまらない! かなりお腹が空いていたこともあって、ご飯を三回おかわりしてしまった。不覚にもすべて食べつくしてしまった。もうお腹いっぱい。
その時、再びメールが来た。
「——!!」
タイトルは無い。……鈴村?
《ケーキ作ってみたwwwwどう?どう?(^Д^)》
立派なショートケーキだった。そういや将来の夢はパティシェだったな。ちょくちょくお菓子のメールを送ってくる。しかし、かなり上手いんじゃないか。食べたくはないけど。見た感じはおいしそう……。
その時、チャイムが鳴った。
「今日はよく来る日だ……あれ?」
のぞき穴から見ても誰もいない。昔怖い話で四つんばいの女が潜んでいたとか聞いたことあるぞ。僕はかなりビビりながら目を閉じて本気の「臆病者の敷地」を拡げてみるのだが……。いない? 僕はそっとドアを開けてみる……やはりいない。
「なんだ? ——あぁ、なるほど」
〝私のせいでごめんね。これ良かったら〟
ドアノブに、袋に入った手紙と大量のパンがあった。


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