二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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パラジクロロベンゼン。****
日時: 2010/10/02 13:43
名前: 真瑠 (ID: HmBv7EUE)

VOCALOID・鏡音レンの曲である、
「パラジクロロベンゼン(破壊系洗脳ソング)」を小説にしようと思います。

暗い感じになると思いますが、どうかあたたかい目で見守ってくださいね↓↓


■キャラ紹介■

○鏡音レン  自分が『歌う機械』である事から、
       機械=全てプログラム⇒本当の自分が分からない⇒歌わない という思考を持つ。

○鏡音リン  レンの双子の姉。
       思い悩むレンを心配している。

○初音ミク  ボカロ界人気NO1を誇るVOCALOID。
       滅多にできないレンとのデュエットを楽しみにしている。
              

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Re: パラジクロロベンゼン。**** ( No.5 )
日時: 2010/07/26 07:57
名前: 真瑠 (ID: HmBv7EUE)

青銅s パラジクロロベンゼンいいですよね。
一度聴いたら本気でハマっちゃいました↑↑
曲を生かした小説を書きたいですw

Re: パラジクロロベンゼン。**** ( No.6 )
日時: 2010/07/26 16:33
名前: 真瑠 (ID: HmBv7EUE)

—2—

リンは急にレンが遠くへ行ってしまったような気がして、窓に近づいた。

「ねぇ、レン。どうしたの?・・・変だよ?レン・・・・」

少年は、何も答えない。
「あっ、明日はミク姉とデュエットするんでしょ。音程の確認手伝・・・」
「悪いけど」

無理に微笑みながら話すリンの言葉を遮り、レンは言った。

「明日はキャンセルする。・・・・マスターには、もう言ってあるから」

言葉を失ったリンの真横を通り、ベッドに横になる。
そんなレンの腕を、リンは咄嗟に強く掴んだ。
レンが振り返ると、今にも泣き出しそうなリンと目が合った。

「・・・・・ごめん。どうしても歌える気がしない・・・歌いたくないんだ・・・。」

「・・・・ミク姉にはキャンセルのコト言ったの?」

レンは首を横に振った。
「ミク姉は、今日帰り遅い日だから・・・・・・・ッ!?」

急にレンは顔を歪めた。
腕を掴むリンの力が急に強くなったからだ。

「リン、痛・・・・」
「み、ミク姉は、明日のデュエットすごく楽しみにしてたんだよ? ・・・『やっとレン君と歌える』って・・・」

「・・・・」

掴む力が弱くなったリンの手を振りほどき、レンはベッドに横になった。
これ以上話しても無駄だと悟ったのか、リンもおとなしく自分のベッドに潜り込んだ。

Re: パラジクロロベンゼン。**** ( No.7 )
日時: 2010/07/27 16:43
名前: 真瑠 (ID: HmBv7EUE)

—3—

気付くと、そこは暗闇だった。
自分の足元さえも見えない暗闇。
そして突如流れ出す、聞き覚えの無いメロディ。

レンは咄嗟に耳を塞いだ。
(くそ・・・今は『音』を聴きたくないのに・・・・!)
だが、『音』は直接頭に流れ込んでくる。

『君の知りたいことは何?』

『音』に紛れて、声まで聞こえてきた。
メロディは段々と激しくなっていく。
頭が掻き回されるような感覚を覚え、更に激しく痛んだ。

『君の知りたいことは何?』

息が苦しくなる・・・・・!

(僕の・・・・っ・・・知りたいことは・・・・・)

    (・・・・・僕が、歌う、理由・・・・!)

『音』が止まった。
急に静まり返った暗闇の奥に、小さな光が現れた。

訳が分からぬまま、レンは光に向かって走り出す。
こんな暗闇、もう散々だった。

『あなたの歌う理由は・・・・・・』

レンは、光に飛び込んだ。

Re: パラジクロロベンゼン。**** ( No.8 )
日時: 2010/07/28 12:05
名前: 真瑠 (ID: HmBv7EUE)

—4—

「レン・・・・・・レンっ!!」

いつもの3倍でかいリンの声に、レンはとび起きた。
リンは途端に嬉しそうに微笑むが、レンの強張った表情を見て悲しそうな顔をした。

「大丈夫?マスターに、ちゃんと話した方がいいんじゃない?」

「・・・・平気だよ。変な夢を見ただけだから」

ふと視線が窓の方に行く。
雨はまだ、強く降り続けていた。


———————あの時。

『あなたの歌う理由は・・・・・・』

あの時、もう少しあの暗闇にいれば、答えが分かったのだろうか。

・・・・もう一度、あの暗闇に聞いてみたい・・・
たとえ、どんなに嫌な音が流れても、答えを知ることができるなら・・・・・。

Re: パラジクロロベンゼン。**** ( No.9 )
日時: 2010/07/28 16:40
名前: 夢音 (ID: K9lkoYz9)

私もこの歌大好きです!!
楽しみにしてますね!!


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