二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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パラジクロロベンゼン。****
日時: 2010/10/02 13:43
名前: 真瑠 (ID: HmBv7EUE)

VOCALOID・鏡音レンの曲である、
「パラジクロロベンゼン(破壊系洗脳ソング)」を小説にしようと思います。

暗い感じになると思いますが、どうかあたたかい目で見守ってくださいね↓↓


■キャラ紹介■

○鏡音レン  自分が『歌う機械』である事から、
       機械=全てプログラム⇒本当の自分が分からない⇒歌わない という思考を持つ。

○鏡音リン  レンの双子の姉。
       思い悩むレンを心配している。

○初音ミク  ボカロ界人気NO1を誇るVOCALOID。
       滅多にできないレンとのデュエットを楽しみにしている。
              

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Re: パラジクロロベンゼン。**** ( No.80 )
日時: 2010/11/20 07:56
名前: 真瑠 (ID: glYNRe/q)

—24—

トントン、と音がして、ミクはふっと顔を上げた。
リンがばつに悪いような顔をして、中に入ってきた。

「ミク姉・・・。マスターが、レンの通信機は壊れてて追跡不能だって・・・」

それを聞き、またミクはがっくりと肩を落とす。
このところ、ミクは全く元気がなかった。
そんなミクの様子を見て、リンは更に苦しそうな表情になる。
「あの・・・あのね、ミク姉・・・。それだけじゃないの・・・」

「レンのパラメータが、最近になって異常反応してるみたいだ、って・・・」

ミクは無言でボロボロと泣き崩れた。
もう、ミクの状態も限界に近い。
そこでリンは、ずっと考えていた事をここで言うことにした。
「ね、ミク姉・・・。そんな様子じゃ、マトモに歌えないでしょ?」
「・・・・う、うん・・・・・」
「だったら、仕事仕事、ってここで待ってるのは、逆におかしいよね!」
リンは数歩歩いて、自分とミクのコートを取った。
そして、あきらめたような微笑みを浮かべながら、ミクの方へコートを一枚投げた。それを、きょとんとした表情でミクがうけ取る。

「だから・・・・」

リンは素早くコートを羽織った。

「探しにいこ!レンのこと!」

まだ零れ落ちる涙を止められていないまま、ミクは笑った。

「うん!」

Re: パラジクロロベンゼン。**** ( No.81 )
日時: 2010/11/20 07:57
名前: 真瑠 (ID: glYNRe/q)

すっげえ遅れました(汗
すいません!

Re: パラジクロロベンゼン。**** ( No.82 )
日時: 2010/11/20 08:07
名前: 鏡音 瑞 (ID: 3AvLviHa)

うああああぁぁぁあああん!
リンたん、なんてお姉さま思いのいい子なんでしょう!!

ミクたん、リンたんの優しさ、大事にしてね!

更新お疲れ様です☆

Re: パラジクロロベンゼン。**** ( No.83 )
日時: 2010/11/21 10:47
名前: 真瑠 (ID: glYNRe/q)

お疲れ様、なんて・・・///(汗
ずっとサボってたのに←
更新頑張りますホント。ゴメンなさいorz

Re: パラジクロロベンゼン。**** ( No.84 )
日時: 2010/12/03 18:02
名前: 真瑠 (ID: glYNRe/q)

—25—


ミクとリンは走っていた。
突然行ってしまった、大切な人を探しに。

「あ、この街だよ、ミク姉!」
そう言って、リンは街を指さす。
「レンはここにいる!!早く探して、さっさと帰ろ!ね!」

『レンのパラメータが、最近になって異常反応して・・・・』

そんな話を聞いて不安で仕方がないミクだったが、それを気遣ってくれるリンの優しさが、ただただ暖かくて、ミクは笑った。

街は夜だった。
都会、ということもあり、夜でも昼で通りそうな程明るい。
「レン君、どこかな・・・・」
初めて勝手に飛び出して、やってきてしまった都会。
二人のVOCALOIDは緊張を隠せずにはいられなかった。

CDショップ、映画館、洋服屋、デパート・・・・
どんなに回っても、レンの姿は見かけない。
人に尋ねてみても、やはり「知らない」「わからない」の一点張り。

「ミク姉・・・疲れたね・・・やっぱそう簡単に見つからないなぁ」
「うん・・・・今日はどっかで休もうよ。」

『あッ・・・!!』

二人は顔を見合わせる。
「お金、持ってきてなかった・・・・どうしよう!?」
「だっ、大丈夫だよミク姉・・・!ほら、ビルの裏の方とかなら、誰にも見つからないし、そこで寝ようよ!」
「・・・・う、うん・・・・」

そして、二人は裏路地へと足を踏み入れた。

入ってはいけない、闇に。


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