社会問題小説・評論板

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死にたがりの私
日時: 2012/09/02 11:19
名前: 桜 (ID: j5WpSu7v)

初めまして、の方が多いと思います。

桜です。


この小説を読もうとしている方への注意です↓

・誤字脱字が多いです。
・文才ないです。
・更新遅いです。
・登場人物紹介はありません。
・登場人物の口調がよく変わります。
・季節ないです。
・起承転結ないです。
・完結するか分かりません。
・小6(現在中1)が書いた駄作です。

いけるっ、という方はそのまま下へ。
無理な方は小説一覧へ戻って下さい。

それと、荒らし、中傷などはやめてください。
アドバイス等は大歓迎です。

Re: 死にたがりの私 ( No.33 )
日時: 2012/09/01 20:05
名前: 桜 (ID: j5WpSu7v)

涙、涙、涙。

亜美の目からは涙が。

『ごめん』

『やめて』

『許して』

亜美はそう、繰り返す。

「私と同じ、弱虫さん?」

私は微笑む。

満面の笑みを浮かべる。

心から、私は笑った。

仲間を見つけて、嬉しくて。

こんな近くに同じ人間が居たんだね?

そして、私の顔から笑みが消えた。

冷静に考えると、こんな奴同じ人間だなんて思えない。

いじめられたからではない。

憎んでいるから、仲間に出来ない訳じゃない。

亜美は、死を望んでいない。

だから今、私に怯えている。

殺されるから。

ただ弱いだけの人だったら、この世の人間は皆仲間。

平和でいいよね?

この世の人は、皆友達。

……そんなの綺麗事。

綺麗事を言って、何になる?

現実から目を逸らしているだけでしょ?

「さぁ、遊ぼうね?」

私は偽りの笑みを浮かべた。

亜美が私にした事。

殴る蹴る等……。

してあげる。

私がしてあげる。

復讐とかに興味はないけれど、もしかしたら、私に光をくれるかもしれない。

私に光を。

私に希望を。

私に未来を。

くれるかもしれない。

絶望のどん底にいる私を、救ってくれるかもしれない。

人を痛めつける事で。

私を救って。


私は、手始めに亜美の顎を蹴った。

亜美の頭が、浴室の壁に当たる。

痛い。

自分の足が痛い。

人を痛めつけるのって、自分も痛いのね?

「……やめて、許して」

「貴方が私にやった事でしょう?」

感情をこめないで言った。

微笑んでいるのに、感情のない声。

今更感情を殺しても、遅いのに。


殴って、蹴る。

その繰り返し。

「やめて……」

いつものような、強気な言葉はなく。

か細い声で、やめてと、許してと。

涙を流している、とても儚い少女。

亜美という名の少女。

静かに泣く、弱い少女。

私と同じ、少女。


亜美の首を絞める。

私にしたから。

殺そうとは、思っていない。

殺したら、私は少年院行き。

そうしたら、私は生きなければいけない。

ただ生きているだけの人間になってしまう。

いや、今もそうか。

私に、生きている意味はないから。

生きている意味。

『幸せ』

そう答えた人がいた。

私が思った事。

幸せになって、どうなる?

そもそも、幸せって何?

お金?愛?

幸せなんて、私には訪れない。

私はそう、信じている。

だから、死を望む。

けれど、未来が欲しい。

光が欲しい。

だから、亜美を傷つける。

死にたがりのピエロ。

ピエロなんて嘘の塊。

私も、ピエロ。

死にたいと思っているけれど、死にたくない。

良く分からない。

なら、運命に任せよう。

運命なんて、信じていないけれど。


私は亜美から離れ、浴室の床に崩れ落ちた。

亜美も、浴室の床に横たわっている。


亜美を痛めつけて、私が得たモノは?

痛み。哀しみ。苦しみ。

そして、









——————————————虚しさ。






亜美を痛めつけて、私に光は?

希望は?

未来は?

私が得たモノ。

全て、闇。

光なんて、1つもない。

これが私の運命?

私の人生に、光はない。

光の反対の闇。

哀しみ。

苦しみ。

痛み。


私の運命は、死。

皆、死を望んでいる。

私の死を願っている。

家族も、クラスメイトも、世界の人々も。

そして、神様も。

私は生きている意味はない存在だから。

生きている価値がない存在だから。

ただモノを食べて、酸素を吸って、生きているだけ。

私が生きていて、何も得はない。


もともと、私に光なんてなかったんだ。

全て、闇だったんだ。

私は、目を逸らしていただけ。

辛い現実から逃げていただけ。

醜い私。

死を望んでいる私。

願いが叶うのよ?

それなのに、何故こんなにも哀しいの?

何故こんなにも胸が苦しいの?

何故、涙が止まらないの?

Re: 死にたがりの私 ( No.34 )
日時: 2011/11/28 15:33
名前: 桜 (ID: .CNDwTgw)

私は立ち上がり、浴室を出た。

亜美は何も言わなかった。

ただ、天井を見つめていた。


亜美の家を出た。

皆の視線が私へ向けられる。

ずぶ濡れだからかな?

今日、雨は降ってないしね。

私は気にしなかった。

他人の視線なんて、どうでもいい。

私の評価がどうなっても、もう関係ない。

私は、消えるのだから。

また、涙が出てきた。

ハンカチは出さず、袖で拭いた。


家へ着いた。

ドアを開け、家の中へ入る。

母は、玄関には来ない。

私の事を心配しているふりの母は、もう来ない。

私が引きこもりになったら、来なくなった。

別に、来て欲しくないけど。

けれど、少し期待していた。

私の事を、どれほど大切にしているか知りたかった。

私の事なんて、どうでもいいみたい。

例え死んでもね?


自分の部屋へ入り、鍵をかける。

鍵をかける意味は、あまりないけど。

私に用がある人なんていないのだから。

私は、必要とされていないのだから。


ベッドに横になり、声を押し殺して泣いた。

頭まで布団をかぶり、枕を顔にあてて。

自分の死を思い描きながら。

今までの思い出を振り返りながら。

夜になるのを待った。

自分の死が、少しずつ近づいているのを感じた。

だから泣いた。

涙が枯れ果てるまで。

自分の死を哀しんで。

Re: 死にたがりの私 ( No.35 )
日時: 2012/09/01 20:06
名前: 桜 (ID: j5WpSu7v)

枕から顔を離し、時計を見る。

0時7分。

私は音を立てない様に、こっそりと家を出た。

外は真っ暗。

私は上着のポケットから携帯を取り出し、裏サイトを見た。

私の半裸の画像の下には、何百件もの私を痛めつけるコメントが書いてあった。

「……これで、いいの」

私は携帯を閉じ、ポケットにしまう。

私が今向かっている所は、あの公園の近くのアパート。

死ぬ場所は、あそこしか思いつかなかった。

学校なら、校舎に入れない。

運よく壊れている窓を見つけても、屋上の鍵は持っていない。

だから、あのアパート。

門を開ければ、すぐ入れるから。

アパートへの道はあまり覚えていないけれど、時間ならある。

夜中なら、いつでもいい。

人があまりいない時間帯なら。

死んでまで、人に視線を向けられるのは嫌だから。


20分くらいでアパートに着いた。

2回目のアパート。

前と何も変わっていない。

いや、空が変わった。

星が見えない、曇り空。

私と一緒。

光がない、私の人生。

さぁ、これで終わり。


ギシギシと軋む階段を上る。

3階に着き、下を覗く。

前より、高く感じた。

前より、怖く感じた。

私はもう1度、裏サイトを見る。

『氏ね氏ねww』

『この世から消えてよ。見てると気分悪くなるから』

携帯を持っている腕が震えてきた。

「……皆、望んでいるのよ」

皆、私の死を。

携帯をポケットに戻し、柵に触れる。

これを越えれば、私は苦しみから解放される。

そして、皆の願いも叶えられる。

「私は、必要のない存在だったの」

自分に言い聞かせる言葉。

死へ向かわせる言葉。

「早く死んで、生まれ変わるの」

生まれ変わって、幸せになるの。

こんな辛い人生なんて、やめればいいの。

だから、死のう?

「死なんて怖くない」

自分へ向けて。

「さぁ、飛び立とう?」

これが、私の光。

死ぬのが私の光。

下を見る。

下に、私の死体が。

苦しみから解放された私の死体が、













—————————————————見えた気がした。















私は笑った。

涙を流しながら笑った。

柵に座り、空を見上げる。

私と同じような空。

「さようなら」

私は小さく、呟いた。

そして、体を柵から離した。

Re: 死にたがりの私 ( No.36 )
日時: 2011/11/29 15:47
名前: 暗奈 (ID: TeXDu9yk)


スクロールバーが仕事しない…。

面白いです!
続き、毎回楽しみにしています。

Re: 死にたがりの私 ( No.37 )
日時: 2011/11/30 20:07
名前: 桜 (ID: .CNDwTgw)

初めまして^^

コメ有難う御座います。

頑張りますね♪


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